五等分の転生者   作:疾風“はやて”

32 / 37
今回は少し長くなりました。原作通りに追って行ったら思った以上に文字数が…。途中で休憩しながらまったり呼んでくださいね。あと、最後にアンケートへの回答もご協力お願いします!


四女の思い

風太郎「ぜぇ…はぁ…、ぜぇ…はぁ…」

 

 

優助「何やってんだかあいつは…」

 

 

五月「本当です…」

 

 

四葉に勉強をさせるために必死に追いかけっこしているが、体力がないあいつに四葉を追いかけることは無理だろうな。

 

 

長距離やってた俺だったら何とかなるね。まぁ前世の話だけど…。

 

 

すると躓いた所を四葉に支えられ、こちらに連れてこられる風太郎。

 

 

風太郎「ぜぇ…はぁ…」

 

 

四葉「真田さん、上杉さんをお願いします」

 

 

優助「おっけー、任せときな。でも四葉…」

 

 

四葉「はい?」

 

 

優助「風太郎の気持ちも分かって欲しい。それに、四葉もいくら体力があるとはいえ、人間の体力は無限じゃないから無理しすぎないよう気をつけてね」

 

 

四葉「…はい、分かってます。でも私は大丈夫ですから…!」

 

 

そう言って練習に戻って行った。

 

 

優助「行っちゃった…。本当に大丈夫かな?」

 

 

一花にも聞いたけど相当無理してるっぽいから心配だな…。

 

 

それよりも………

 

 

優助「…風太郎、お前大丈夫か?」

 

 

風太郎「あ、あぁ。なんとかな…」

 

 

恐らく五月から飲み物を受け取ったのだろう。

 

 

半分くらいまで飲んだペットボトルを片手に返事をする風太郎。

 

 

優助「何か収穫はあった?」

 

 

風太郎「あぁ。思ったより勉強したことは覚えているようだが、全部微妙に間違えていた」

 

 

五月「四葉なりに頑張っていたのでしょう」

 

 

風太郎「優助は二乃の方はどうなんだ?」

 

 

優助「二乃なりに、この前のこと反省して勉強してたよ」

 

 

風太郎「なんだと…!それは本当なのか?」

 

 

優助「おん、本当」

 

 

風太郎「じゃあ後はアイツだけって事か…」

 

 

風太郎は四葉の方を見てそう言う。

 

 

優助「とりあえず今日のところは一旦帰ろう」

 

 

風太郎「そうだな。週末にどれだけ詰め込めるかにかかっている…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後……

 

 

俺たち、風太郎と一花と五月は朝早くから駅前に来ていた。

 

 

風太郎「ったく…、試験前だってのに。とことん勉強を疎かにしやがって…。三玖とは連絡がつかないのか?」

 

 

一花「あの子携帯の電源切ってるみたい…。けど任せて、居場所は分かってるから」

 

 

優助「頼むよ一花」

 

 

昨日、一花から電話が来たため出たところ、四葉の本心を聞きに行くらしいので、俺にも聞いて欲しかったとのことだった。

 

 

そこでは、四葉も無理はしてないと言っていたが、一花に対して“部活辞めちゃダメかな”と言っていた。

 

 

俺はそれを聞き、風太郎にも連絡。

 

 

更には、合宿まで行うという陸上部から、俺たち二人は四葉を解放してやるという方向に決定したのだ。

 

 

五月「…大丈夫でしょうか……?」

 

 

風太郎「四葉が断れないのなら、お前たちが断ればいい」

 

 

優助「入れ替わり作戦…。もうこれしか手段がない…」

 

 

五月「わ、私は少し苦手なんですが…」

 

 

風太郎「知ってるよ。だから三玖が来たらお前のジャージを着てもらって…」

 

 

優助「まずいぞ風太郎、あいつらもう出発するみたいだ…!」

 

 

五月「ど、どうするんですか?」

 

 

俺たち二人は五月の方を見る。

 

 

五月「…えっ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり二乃の宿泊しているホテル……

 

 

二乃「何を言われようと帰らないわよ」

 

 

二乃は紅茶に砂糖を入れながら三玖に言う。

 

 

三玖「そんなに入れると病気になる」

 

 

二乃「そんなのアタシの勝手よ。おばあちゃんみたいなお茶飲んでるアンタにはわかんないわ」

 

 

三玖はお茶をひと口すする。

 

 

ホッと一息ついて…

 

 

三玖「このお茶の渋みが分からないなんてお子様…」

 

 

二乃「今日はなんの用でここに来たのよ…」

 

 

三玖「もちろん二乃を連れ戻しに来た」

 

 

二乃「だから戻らないって言ってるでしょ!バラバラのアタシ達がそこまでして一緒にいる意味って何よ!」

 

 

三玖「家族だから…、だけじゃ変?」

 

 

三玖「二乃から見れば、私たちが変わったように見えるかもしれないけど、私から見たら二乃も十分変わってる」

 

 

二乃「…!」

 

 

その言葉で、優助のことを思い出す二乃。

 

 

“二乃も変わってない訳では無いと思うよ”

 

 

アイツも確かにそんなことを言っていた。

 

 

でも、やっぱり自分でも具体的には分からない。

 

 

二乃「どこが変わったのよ…」

 

 

三玖「コレ」

 

 

そう言い、三玖は紅茶を指さす。

 

 

三玖「前は紅茶なんか飲まなかった」

 

 

二乃「それだけ?」

 

 

三玖「私たちは一人20点の五分の一人前だから。例えばこの問題…」

 

 

三玖は近くにあった問題を取り出して…

 

 

三玖「この問題は長篠の戦い」

 

 

二乃「何よ、自分は勉強したって言いたいわけ?」

 

 

そう言うと三玖は首を横に振る。

 

 

三玖「元々好きだから…、戦国武将」

 

 

二乃「戦国武将って、あんな髭のおじさんが…?」

 

 

三玖「うん。これが私の20点。そして…」

 

 

三玖は飲みかけの紅茶のカップを手に取り一口。

 

 

三玖「…甘すぎる……」

 

 

二乃「なにやってんのよ…」

 

 

三玖「でもこの味は二乃がいなければ分からなかった。確かに昔は五人そっくりで、いさかいもなく平穏だったでもそれじゃ一人20点のまま。一人一人が違う経験をして、足りないところを補いあって、私たちは一人前になろう?」

 

 

三玖は二乃にそう呼びかける。

 

 

三玖「だから私たちは違っててもいいんだよ。それに、二乃がいないから家の食事はめちゃくちゃ…。栄養バランスもボロボロ…」

 

 

二乃「そこは自分たちで何とかしなさいよ!」

 

 

そう言って二乃は椅子に座り直して、三玖の飲んでいた緑茶を手に取って1口飲む。

 

 

二乃「苦っ!やっぱり緑茶なんか飲むんじゃなかったわ!紅茶の方が勝ってる!」

 

 

三玖「紅茶だって元は苦い」

 

 

二乃「こっちは気品のある苦味なのよ!きっと高級な茶葉から抽出されてるに違いないわ!」

 

 

三玖「緑茶は深みのある苦味、こっちのほうがいい葉を使ってる」

 

 

二乃「じゃあ調べるわよ…」

 

 

二乃「紅茶も緑茶も同じ葉…?」

 

 

三玖「発酵の度合いの違い…」

 

 

そのことで二人は笑い合う。

 

 

二乃「何それ、今度みんなにも…」

 

 

何か言いかけた二乃だったがそれ以上は言わなかった。

 

 

そして立ち上がって…

 

 

二乃「そろそろ過去を忘れて今を受け入れるべき…。いい加減覚悟を決めるべきなのかしらね…」

 

 

引き出しからハサミを取り出す二乃。

 

 

二乃「三玖…、アンタも覚悟しなさい…」

 

 

ハサミをみせられながらそう言われ、虎に睨まれた獲物のような恐怖を覚える三玖だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして場所は戻り、元の駅前……

 

 

五月「部活を辞めさせていただきたく…」

 

 

風太郎「違う!もっとアホっぽく!」

 

 

五月「もう無理です!こんな役目もう辞めたいですー!」

 

 

風太郎「そう、それそれ!五月、今のお前は四葉だ!」

 

 

こいつ何言ってんだよ、さっきから…。

 

 

五月の方も中々に演技下手なんだな。

確か四葉も嘘つけなかったよな…。

 

 

一花が横にいるから俺もちょっと感覚がズレてきてるのか?

 

 

五月「本当に上手くいくのでしょうか…」

 

 

すると大きく息を吸う風太郎。

 

 

痴漢だー!!痴漢がでたぞー!!!

 

 

痛ッ!耳ぶっ壊れるかと思った…。てかアイツ自分を犠牲にして行くのか…。

 

 

そしてそのまま、四葉が風太郎のことを追いかけて行った。

 

 

優助「仕方ない五月。行ってくるしかない!」

 

 

五月「わ、分かりました!」

 

 

そう返事をして四葉のいたところに五月が行く。

 

 

今思ったけど…。

 

 

 

 

見た目全然違くね?

 

 

後ろ姿とかもう別人やん!

 

 

 

 

とりあえず風太郎のところに行くかって、階段登ってすぐのところで捕まってるーー!?

 

 

体力ないとかそういう次元じゃないぞ…。

 

 

そこまで駆け寄っていく。

 

 

四葉は戻ろうとするが、俺は止める。

 

 

優助「待って四葉。お前が無理してることは聞いてる」

 

 

四葉「でも急に断ったら迷惑かけてしまいます…」

 

 

ん?

下から声が下ので見てみる。

 

 

優助「ちょっと下見てみなよ…」

 

 

四葉と風太郎も五月のいる方を見る。

 

 

風太郎「ど、どういうことだ」

 

 

四葉「つ、ついに出た…」

 

 

そこに居たのは、顔、髪の長さが全く一緒で、四葉と同じリボンをつけた女の子がいた。

 

 

四葉「ドッペルゲンガーだー!死にたくありませーん!」

 

 

優助「いや五つ子のうちの誰かだって…。多分」

 

 

一花「良かった〜、間に合ったみたいだね」

 

 

風太郎「間一髪だったぜ…!お前が三玖を連れてきてくれなきゃ………」

 

 

そこに居たのは一花と三玖だった。

 

 

優助「ん!?どういうこと?頭ごちゃごちゃなんだけど?あそこにいるのは本当にドッペルゲンガー?」

 

 

四葉「どうしましょう真田さん…」

 

 

風太郎「一旦整理しよう。今いるのは、五、四、三、一…」

 

 

ってことは…

 

 

一花「ホテルに行った時、ハサミを持った三玖が立ち尽くしてたの…。何があったかは分からないけど、なにか気持ちの変化があったんだよね?二乃」

 

 

そこに居たのはいつも通りの髪飾りをつけた、ショートカットの二乃だった。

 

 

一花「そんなにバッサリいくなんて失恋ですか〜?」

 

 

二乃「別にそんなんじゃないわよ…」

 

 

そして二乃は四葉のところに歩いていく…。

 

 

二乃「四葉、私は言われた通りやったけど、このままでいいの?本音で話し合えば、きっと分かってもらえるわ。アンタも変わりなさい、辛いこともあるけど、きっと変われるわ…」

 

 

この前俺が二乃に言った言葉と似ていた。

 

 

変わる決意ができたんだな、二乃…。

 

 

四葉「私、行ってくる!」

 

 

そう言って四葉は陸上部の所へ行く。

 

 

みんな成長していく。

 

 

出会った時とは、もうまるで別人…だな。

これが成長を見守る親の気持ちか…。

 

 

五月「二乃、先日は……」

 

 

二乃「待って、謝らないで。アンタは間違ってないわ、悪いのはアタシ。ごめん…」

 

 

本当に凄いな…。あの二乃が…。

 

 

二乃「ひとつ間違ってるとすれば、力加減だわ。すごく痛かった…」

 

 

五月「二乃…。そうです、お詫びを兼ねてこれを渡そうと思ってたんです。この前二乃が見たがってた映画の前売り券です。今度一緒に見に行きましょう」

 

 

良かった…。コレで全ての問題が解決だな。

 

 

でも残された時間は少ない…。これからどこまで詰め込んで行けるかな〜…。

 

 

二乃「アンタ」

 

 

優助「ん?どうした二乃」

 

 

少し考え事をしていると二乃から話しかけられた。

 

 

周りを見ると、みんなはもう帰り始めてるみたいだった。

 

 

優助「あぁ、悪い。考え事してたわ。今行く」

 

 

二乃「そうじゃなくて、アンタがいなければ私は変われなかったかもしれない…。だから、ありがと」

 

 

優助「だから、気にしなくていいって。そこまでバッサリいくとは思わなかったけど」

 

 

二乃「そうかしら…。アンタはどう思う…?」

 

 

優助「俺はすげー似合ってると思うよ。ショートカットの方が俺は好きだよ」

 

 

俺はロングかショートかと聞かれたら、真っ先にショートと答えるくらいショートの方が好みである。

 

 

二乃「っ!///そっ、そう…」

 

 

優助「ほら、顔赤くしてないでさっさと行くよ?」

 

 

二乃「別に赤くなんてしてないわよ!」

 

 

そう言って、すぐにみんなのところに追いつく俺らであった。




アンケートのご回答よろしくお願いします。
そして感想と、これからの物語の意見やリクエストも書いていただいても構いません。

推しの子ルートはありですか?

  • あり。優助、役者の道へ……。兄妹ルート
  • あり。優助、役者の道へ……。五つ子ルート
  • なし。優助に役者の才能なし。兄妹ルート
  • なし。優助に役者の才能なし。五つ子ルート
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。