優菜「ほらっ、ユウ!起きてー!」
朝っぱらからなんでこんな元気なんだ?こいつは……。
優助「……んん〜…、あともうちょい…」
優菜「初詣いくよー!」
元旦の真田家は今日も賑やかである。
優菜「振袖の着付け手伝ってよー」ペシペシ
人が気持ちよく元旦に眠っているというのに……。
優助「ん〜、わかったよ〜…。あと、重くて動けないから腹の上に乗っかってくるな……」
優菜「こら、女の子に重いとか言っちゃダメでしょ!」ペシペシ
優助「わかった…、わかったからペシペシしてくんな…」
優菜「まったく〜…」
優菜は、なお不満げにしながら俺の上から下りる。
優助「俺が優菜のこと好きじゃなかったら粉々に吹き飛ばしてるからな」
優菜「やだなぁ〜、それって遠回しに好きって言ってるようなもんじゃん」
優助「優菜のことはもちろん好きよ」
優菜「うわ、シスコンだ…」
優助「寝てる双子の兄貴の腹の上に乗っかってくる妹もよっぽどだよ…」ゴシゴシ
俺は眠い目をこすりながら、優菜と支度を始める。
新年明けても、いつもと変わらずにどうでもいいような会話をしてる俺らは幸せなんだろうな……。
優菜「よしっ…。どう!?」
優菜はこっちを振り返り、自分の姿を見せる。
優助「うん、綺麗」
優菜「えへへ〜、ありがとー!」
優助「母さんに似てよかったな」
俺らの母さんは結構綺麗な人であると思う。
親バカならぬ子バカなのかもしれないが、うちの両親は美男美女で結構恵まれている気がする。
優菜「脱ぐときもちょっと手伝ってね」
優助「俺、“あ〜れ〜”ってやつやってみたい。ぐるぐる回すやつ…」
俺は朝で回らない頭の中にポンっと浮かんだことをうっかり口に出してしまった。
優菜「……馬鹿じゃないの?」
優菜が若干引いた目でこっちを見てくる。
いや、お前もお前でおかしいやろ。
兄貴に脱ぐの手伝ってもおかしいよ……。
優助「てか、なんで俺やねん。少しは恥じらいを持って自分で頑張ろうとしてくれ…」
優菜「やだ、めんどくさい」
いやそれ俺もなんよ…。
〜神社〜
ガヤガヤ…
優助「結構賑わってるね」
俺らは人混みをかき分けながら進んでいく。
優菜「そうだね〜」
初詣に来る人で意外と神社は混んでいた
優助「足元気をつけて歩けよ?それ、歩き慣れてないだろうし」
俺は優菜の足元を指さしながら言う。
優菜「うん、大丈夫だよ」
そう言いながら俺達はお参りをしに行く。
カランコロン…
優助「よし、お参りも済ませたし帰るか?」
優菜「ちょっと待って…、帰る前におみくじ引いてから行こうよ」
優助「そうだな…って、あれは……」
おみくじ売り場の方を見ると、風太郎とらいはちゃんの姿が見えた。
俺達は風太郎のところに歩いていく。
優助「よう、風太郎にらいはちゃん。あけおめ!」
優菜「二人とも、あけましておめでとー!!」
風太郎「優助に優菜…、お前らも来てたんだな」
らいは「あけましておめでとうございます!」
風太郎の手を見ると、おみくじを持っていた。
優助「風太郎も買ったんだな、おみくじ」
風太郎「あぁ。まぁ、おみくじなんて買わなくても大体運勢の見当はついているんだがな…」
優助「それは俺もだわ…。俺達はあいつらと出会ってから……」
俺達は同時におみくじを開く。
風太郎→大凶、優助→大凶。
『(うん知ってた……)』
らいは「うわぁ、やったぁ!大吉だー!」
優菜「私も大吉だー!やったねーらいはちゃん!」
二人は大吉が出て喜んでいた。
すると、らいはちゃんの動きがピタッと一点を見つめ、止まる。
らいはちゃんの視線の先を見ると……。
四葉「あ!上杉さんにらいはちゃん!それに真田さん達も!」
どうやら四葉のリボンアンテナに察知されたらしい。
みんなこっちへと寄って来る……。
二乃「なんでいっつもあんた達がいるのよ」
いや、こっちのセリフでもあるんだけどね…。
四葉「良かったら、ウチに寄っていきませんかー?」
風太郎・優助「いや行かn…」
らいは・優菜『行きたーい!』
……なぜだ…?
『僕も君が好きだ…!』
テレビで流れているドラマ内でキスシーンが流れる。
五月「はわわわ……き、キスしちゃいました……///」
いや正月からなに見てんねん…。
するとらいはちゃんがどこか落ち着かない様子で……。
それに気がついた四葉が……。
四葉「あれ?どうしたのらいはちゃん?」
らいは「えぇ〜っと、中野さんのお宅ってお金持ちって聞いてたから……」
優菜「え?そうなの?」
ズバって言っちゃうらいはちゃんに、世間知らずのうちの妹…。
うん、カオスすぎ……。
四葉「あっはは〜……」
一花「何も無い部屋でごめんね〜…。とにかく、自分の部屋だと思ってくつろいでいいからね?」
らいは「うん!」
俺らも空いているところに腰を下ろす。
二乃「ちょっとどこ座ってんのよ。あんた達も入りなさい…」
そういいこたつの布団をあげる。
どうしたんだ急に……。
風太郎「…じゃあらいは」
優助「優菜も入れてもらえ」
一花「遠慮なんていらないのに…。あ、そうだ!」
すると一花が、なにか思いついたような顔をする。
一花「ユースケくんマッサージしてあげよっか?疲れてるでしょ?」
優助「は?どしたの急に……」
二乃「あ、アタシもしてあげるわ!」
三玖「私も……!」
次から次へと何なんだ……。
四葉「上杉さんにもマッサージしてあげますよ!」
五月「私もしますよ上杉くん…!」
……うん、怖い。
恐怖でしかないわ……。
優菜「うわお、二人ともモテモテだね〜!」
らいは「…お母さん…、ようやくお兄ちゃん達にも春が訪れました……」
全く……。
優助「一体どういう風の吹き回し?」
風太郎「全くもってその通りだ……」
すると満面の笑みで……。
二乃「いつもお疲れ様!」
バリバリ営業スマイルやないかい……。
五月「私のですが…良ければ食べてください……」
いや、そんな苦渋の決断をしたようにドーナツを渡されても…。
四葉「お正月らしく、福笑いなんてどうでしょう!?五つ子バージョンですよ!」
風太郎「いや難しすぎるだろ!」
一花「みんな、ちょっと一旦隣の部屋行こっか!」
バタンっ……
優助「なんなんだ一体……」
優菜「凄く賑やかだね…」
風太郎「一体何を考えてやがるんだ……」
するとらいはちゃんが、四葉の作ってきた福笑いを持ってきて……。
らいは「お兄ちゃん、これやってみようよ。福笑い」
優助「確かに、難しそうだけどやってみるか。俺と風太郎のチカラを見せようぜ」
風太郎「あ、あぁ。」
そして俺たちは福笑いを始めたのだが……。
優助「いやこっちの口は一花だろ」
風太郎「いや、これは二乃だ」
優菜「いや、私は三玖ちゃんだと思うよ?」
もちろん意見が別れる……。
優助「わかった、俺が見てくるから…」
そう言い、俺は立ち上がって五人が入って行った部屋の方に向かう。
するとちょうど中から一花がでてきた。
優助「ちょっと一花、動くな」
一花「えっ…!?ちょっと、ユースケくん……!?」
俺は一花のあごを掴み、ジーッと口元を眺める。
うーん。こいつとは五人の中の誰よりも多く顔を合わせてるから俺には分かるぞ。
てか、なんでこいつ口すぼめてんだ?
まあ、なんだっていいか。
優助「よし、もう動いていいよ」
俺はパッと手を離して一花を解放する。
一花「…えっ?」
俺はクルッと向きを変え、風太郎のところに行く。
優助「風太郎、やっぱりこれは一花の口で間違いないぞ」
四葉「あー!福笑いやっててくれたんですね!!」
優助「意外と面白いぞコレ…」
四葉「あ、上杉さん。ほっぺにクリームついてますよ」
パクっ……
ん?
らいは「お、お兄ちゃん!?四葉さん…!?」
優助「目の前でイチャつくなよー」
四葉「いまの、ほっぺにチューが家庭教師のお礼ということで……///」
こいつには毎回驚かされるな……。
優助「ん?家庭教師のお礼って?」
五月「報酬のことですが、今の私たちでは十分に差し上げられないので……」
風太郎「あ、あぁ。そういう事か。そんなのもちろん出世払いで結構だ」
うん。風太郎は今日も安全、平常運転だな。
風太郎「ちょうど五人揃ってることだし冬休みの課題を片付けるぞ!」
二乃「そんなのもちろん終わってるわよ」
へ?嘘だろ?
コイツらいつから真面目になったんだ?
らいは「お兄ちゃん、邪魔しちゃ悪いから帰るね!」
優菜「らいはちゃんは私が送っていくから安心して勉強してねー」
風太郎「あ、あぁ。気をつけろよ」
優菜とらいはちゃんがこの場を去る。
それにしても……。
優助「一花、いつの間に課題終わらせてたんだ?」
一花「えっ?あぁ……、私達も頑張らなきゃなと思ってね」
優助「そうか、偉いな……って一花、お前顔赤いけど大丈夫?」
一花「う、うん!だいじょぶだいじょぶ!」
優助「ならいいんだけど…」
一花「それよりさ、ユースケくんはほっぺにチューしなくてもいいの〜?私がしてあげよっか〜?」
いつもの調子に戻った一花は、ニヤニヤしながらまた馬鹿なことを言ってくる。
優助「…………ならお願いしよっかな…」
お願いしたらコイツどうするんだろう。
普段は余裕ぶっこいてるけど意外とドジだし、大事なとこでヘタレだからな………。
一花「えっ!?//」
優助「してくれるんじゃないの?ほら…」
そう言いながら、俺はほっぺを差し出す。
さて、こいつはどうするんだろうな…。
一花「あ、え〜っと…、うん。わかった……///」
ん?ちょっと待てよ。
なんか思ってたのと違う。
なんでこいつ俺の肩に手置いて……。
二乃「ちょ…!ちょっとアンタ達なにやってんのよ!?」
優助「え……?」
ちゅっ……
アンケートのご回答よろしくお願いします。
そして感想と、これからの物語の意見やリクエストも書いていただいても構いません。
推しの子ルートはありですか?
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あり。優助、役者の道へ……。兄妹ルート
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あり。優助、役者の道へ……。五つ子ルート
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なし。優助に役者の才能なし。兄妹ルート
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なし。優助に役者の才能なし。五つ子ルート