とりあえずこの回だけは優助くんに演じてもらいます。これからどっち方向にするか決めたいと思うので、アンケートの回答よろしくお願いします!!
はぁ~~……。
なんで俺がこんなことになるんですかね……?
今、俺が何をしているかと言うと…。
メイクされてます…。
何故か、店員役の人は決まっていたがその人が昨日だか一昨日にゴネて降板したらしい。
絶対に許すまじ…
ん?なんで断らなかったのかって?
俺のプロフィール忘れたの?
人助けが趣味とか書かれてなかったっけ?
趣味ってわけじゃないけど、人に迷惑かけたり困らせたりするのは嫌だから引き受けちゃったんだよね。
とりあえず、一花と同じ事務所の人ってことで映画出ることになったんだけど。
俺みたいな素人が出ていいのか?
一花は小声で俺に、B級映画だからこういうこともあるらしいとの事を教えてくれた……(実際のところは分からない)
まあ、数秒間だけ顔が映る程度で一言二言喋って俺の役は終わるらしいんだけど。
そのためのメイクがそりゃ長いのよ!
30分以上は椅子の上だし……。
メイク前には……
『真田くんは元々結構顔が整ってるからあまり時間はかかりませんよ~』
って、言われてたんだが!?
僕、嘘つかれるの好きくないでし……。
…真田くん!
ぅえ……?
やべ寝てた。
「メイク終わりましたよ」
優助「そうですか…、ありがとうございます……。」
お礼を告げて、俺は現場の方へと向かった。
「……真田くんのメイク、最高の仕上がりだったわ…………。」
メイクさんの、その言葉は優助の耳には届くことはなく独り言として消えていくのであった。
はぁ。全く店長ももうちょい早く言ってくれればな……。
「では、あそこでスタンバイお願いしまーす!一、二回予行練習してから本番行くので!」
優助「分かりました」
俺とスタッフさんは現場に向かいながら流れについて話す。
「それにしても結構仕上がってますねー」
優助「何がですか?」
何が仕上がってるんだ?俺の表情かなにかがか?
「元の容姿の良さとメイクでさらにそれが際立って、僕は真田さんそこらの役者よりずっとイケてると思いました~!」
優助「ははは……。お世辞はやめてくださいよ……」
急にやることになった俺に気を使ってくれてるな……。
ま、容姿がいいと言われることは嫌では無いし、両親も容姿は整ってるので俺も中の下を下回るような顔では無いと思うけど……。
セリフのチェックもしっかりやったし……。
よし、少し集中して頑張るか…。
「真田優助さん、準備終わりましたー!」
優助「よろしくお願いします」
現場の視線が俺に集まっているのが分かる。
でもなんだ?
空気が固まってる気がするけど……。
「真田くんは、ここのケーキを一花ちゃん達のいるテーブルに持っていって、セリフを話す。ただそれだけ!オーケー?」
優助「あ、はい!分かりました!」
とりあえず集中だ……。
どういう演技がいいのか俺には分からない。
けどとりあえず違和感だけは出さないように、大根役者なんてただの恥さらしにだけはならないようにしなきゃ。
よーい、アクション!!
聞いたところによると、特に俺に対して要求はないらしい。自然な感じで話してくれればそれだけで及第点とのこと。
この映画に合った、自然な立ち振る舞い。
きっと、テーブルにケーキを運んだ時に映る表情は、完璧な笑顔ではなく微笑んでいる表情…。でも、心から笑みがこぼれるような表情ではなく、笑みの奥に何かが隠されているような微笑み……。
そして、声色はクールに淡々と話していくように意識する。
そうすることで、不気味さを演出できてホラー映画であるというイメージを見る人に与えることが出来る……。
俺は、この映画で起こる怪奇的な現象について、少し意味深な発言をする役。
こんな感じのイメージで演じれば自然だろうか……?
カーットっ!!!
監督「いいねぇ真田くん!バッチリだったよ!まさに僕の思い描いていた役を演じてくれた!」
優助「そ、そうですか…?」
何が良かったのかは分からないけど、喜んでくれているのなら良かったのか……?
監督「君、きっと才能があるよ!容姿はそこらの役者よりはずーっと良いと思うし、有名俳優と比べても引けを取らないレベルだ。初めてであそこまでの演技ができて、あそこまで役に没頭できるのは才能と呼ぶしかないだろうね……」
優助「そうなんですか…」
凄い熱意のある監督だな…。俺をおだててもそんなに意味ないと思うけど……。
一花「あ、ユースケくん!」
声のするほうを振り返るとそこには一花がいた。
優助「ん?あ、タマコちゃんだー」
一花「その呼び方はやめて!?結構恥ずかしかったんだから!」
優助「んで、どうしたの?」
一花「ユースケくんの演技凄かったよ!なんかこう…、セリフ聞いてる時にゾワッて来た!」
優助「何が合ってるのか俺にはわかんないんだけど……」
そんな事言われても俺の演技はこの映画に合ってたのかはわからんけどね?
一花「結構周りのスタッフとかにも好評だったよ」
優助「そっか。まあ俺としては頭で思い描いた役を演じてたから。」
監督「多分それが君の才能だね」
監督は随分と俺を気に入ってるんだな……。
監督「役に没頭する集中力、頭で思い描いた役の特徴を完璧に表現出来る演技力……。君はダイヤモンドの原石だよ」
優助「そんなことは無いですよ」
俺が原石なんて恐れ多すぎるわ。
一花side
ユースケくんの演技、凄かったな~。
それに、普段と違う雰囲気でかっこよかったな///
あれで初めての演技とか私自信なくしちゃうんだけど…。緊張もしてるようには見えなかったし、凄いとしか言えないや。
「一花ちゃん!」
一花「ん?どうしたの?」
勉強をしながら考え事をしていると、さっき一緒に女子高生を演じてた子から話しかけられた。
どうしたんだろう。
「一花ちゃん、さっきの男の子と知り合いなんでしょ!?」
一花「え?あぁ、ユースケくんのこと?…うん、そうだよ」
「もし良かったらあの人と連絡先交換できないかなって!今回限りの助っ人って聞いたし、もう会えないかもと思って…」
モヤ……。
そっか……。確かにユースケくん、カッコよかったし演技も凄かったから目に止まって当然だよね……。
優助「あ、一花いた」
一花「ゆ、ユースケくん!?なんでここに?」
優助「いや、一花は今日現地解散って聞いたから。終わるまで待ってようかなと思って」
あ、そうなんだ。確かに私は現地解散だと助かるけど…。
「あの!」
優助「ん?なんですか?」
「連絡先きいてもいいですか…?」
ユースケくん、どうするんだろ……。
どうしよう、すごくモヤモヤする……。
優助「…なんで?」
「えと、今日演技すごかったので今度コツとか聞きたいなって……」
優助「あぁ、そゆことね」
私、邪魔かな?ちょっと席外した方が…………
優助「……俺なんかの演技より、一花の方がよっぽど凄いよ」
一花「え?」
優助「今日ケーキ食べるシーン、何回か撮り直してたでしょ?」
一花「う、うん…」
優助「その時にさ、店のピックが刺さってないパイ食ったろ?あれ風太郎が作った失敗作のパイだったんだけど、そのパイを食べた時の一花のセリフと表情は凄かった……。俺には真似できねーな」
あれバカまずかったし、と一言付け加えるユースケくん。
ドキッ……。
あぁ、まただ……。
ユースケくんは、やっぱりズルいよ……。
そんなに褒められたら…………。
「そう、ですか……。あ、私そろそろいかなきゃ、では失礼します……!」
優助「行っちゃった…。なんだったんだろ、あの人」
一花「ユースケくん、ありがとね」
優助「ん、何が?」
いまいちピンと来てない様子のユースケくん。
一花「ううん、なんでもない!それよりも、やっぱりあれ風太郎くんが作ったやつだったんだ。あれ食べた時このお店がすごく心配になったんだよねー」
優助「ごめんね、こっちの不手際で」
一花「あれ?でもピック刺さってなくても美味しいのあったよ?」
優助「あぁ、それは多分俺のかな?」
一花「えっ?ユースケくんが作ったのあれ!?」
優助「うん。店長に及第点は貰ったよ?まだまだだと思うけど」
そうだったんだ。
なんか嬉しいな……!
一花「ユースケくんのお客さんとして食べたの私が初めて?」
優助「え?まぁ、そうなるかもね」
一花「そっかー」
ユースケくんのやつ美味しかったな……。
優助「それよりもさ、……勉強してたんだな?」
ユースケくんが指を指した方向には私の勉強道具があった。
一花「あ〜、バレちゃったか…。」
私とユースケくんは椅子に腰をかける。
優助「今日役者やってみたけどやっぱり大変だった。凄いな一花は…。みんなから聞いたけど仕事頑張ってるんだろ?」
一花「うん、前よりは頑張ってるかな…」
優助「本当にすげーヤツだよお前は。お前の演技とか、みんなに見せてやりたいな……って、寝てる……」
はあ、こんな時まで寝てる演技なんてな~……。
優助「…花火大会の時には想像もできないような演技だったな。本当、大した嘘つきだな」
これじゃ、本当の嘘つきになっちゃうなぁ……。
アンケートの回答と感想のご協力よろしくお願いします!
なるべく多くの回答と意見聞きたいので!!
推しの子ルートはありですか?
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あり。優助、役者の道へ……。兄妹ルート
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あり。優助、役者の道へ……。五つ子ルート
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なし。優助に役者の才能なし。兄妹ルート
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なし。優助に役者の才能なし。五つ子ルート