Re:雷鳴は光り轟く、仲間と共に   作:あーくわん

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話数を重ねていく度に1度更新した際のUAの増加が増えているような気がしますね。
それだけ多くの人に見ていただけているということでしょうか。
毎度の事ながらありがとうございます。

今後も多くの閲覧、評価、感想お待ちしております


第18話 帝国戦、開幕

「いよいよ地区大会決勝だ! またあの帝国と戦えるんだ、特訓の成果見せてやろうぜ!!」

 

「「「おお!!!」」」

 

「みんな張りきってるね、私も頑張らなきゃ!」

 

「雷々軒のおっちゃん! ……じゃなくて、響木監督!!」

 

 

 列車による移動中、俺達はかつてないほどの熱気に包まれていた。激戦を勝ち抜き、フットボールフロンティア決勝戦に進出、最初にボコボコにされた帝国と再戦できる機会が回ってきたのだ。それは燃えてくるというもの。勿論、俺も先程から心が昂って仕方ない。

 

 

「俺からはたった1つ、全てを出し切るんだ……後悔しないために!」

 

 

 守に呼ばれ、立ち上がって俺達にエールを送る響木監督。この人が監督を引き受けてくれなければ、今こうして帝国学園に向かうこともなかったと思うと、感謝してもしきれない。それに加えて、新しい監督になってから今日を迎えるまで俺達を徹底的に鍛え直してくれた。この恩は試合に勝って返すとしよう。

 

 

「あれ、夏未さんは……」

 

「電車は嫌いなんですって」

 

 

 どうやら自家用車で向かっているらしい。人混みが嫌いなところといい、流石お嬢様と言ったところか。

 

 

 そこから数十分、皆と帝国戦に向けての熱意を語り合ったり、雑談をしながら列車に揺られていると、いよいよ会場である帝国学園が見えてくる。写真でしか見た事なかったが、実際に見てみると……なんというか、校舎には見えないな。

 

 

「お、帝国学園が見えてきたぞ」

 

「な、なんスかアレ……」

 

「まるで要塞じゃねぇか……」

 

 

 染岡が例えたとおり、黒く煌めくその校舎はまるで要塞のような風貌だ。練習試合に来た時も、俺達が乗っているような送迎用のバスとは全く違う、戦争に使われていそうな装甲車みたいな乗り物で来たからな。ヤツらの雰囲気といい、まさしく軍隊のように見えたな。

 

 

 さらに少し経つと、ようやく帝国から最寄りの駅に到着する。壁山が車内に忘れ物をして降り損ねそうになるも、何とか全員降車出来た。そこから少し歩くと、先程電車の中から見えた帝国学園の校門に辿り着いた。近くで見るとこれまた壮観なもので。

 

 

「くうううっ……燃えてきたぜ!!」

 

「ああ、そうだな」

 

 

 守の熱意に同調する。他の皆よりも人一倍サッカーにかける情熱が熱い守のことだ、その心は触れようものなら火傷しそうなくらいに燃え上がっているに違いない。

 

 

 そうして、とうとう俺達は帝国の敷居を跨いだ。外装に違わず、中もやはり重々しい雰囲気を醸し出している。こんな環境で帝国の生徒達は落ち着いて勉強なんて出来るものだろうか。自衛隊学校でももう少し柔らかそうな気がする。 

 

 

「気をつけろ! バスに細工してきたヤツらだ、落とし穴があるかもしれない! 壁が迫ってくるかもしれない!!」

 

 

 響木監督のその一言に、1年組が壁や床に警戒を向ける。皆はからかわないでくれと笑うが、緊張は少しほぐれただろう。そんな皆を横目に、俺は改めて周囲を見渡す。ジョークとは言ったが、帝国、というより影山ならなにか仕掛けて来る可能性がある。警戒するに越したことはないだろうな。

 が、俺の目に飛び込んできたのは帝国の罠などではなく、少し浮かない顔をした春菜の姿だった。

 

 

「鬼道のことか?」

 

「はい……やっぱり、まだ」

 

「無理もない。だけど顔を合わせる以上、話す機会もあるかもしれない。その時はしっかり、な」

 

 

 そっと近づき、前の皆に聞こえない程度の声で話しかける。余計なお世話かもしれないが、気づいた以上見て見ぬふりは出来ないからな。少し春菜の表情が和らいだのを確認して、俺は最前列に戻る。

 

 

 迷路のように入り組んだ校内を歩き回り、ようやく俺達の控え室へと到着した。早速中に入ろうと近づいた瞬間、何もしていないにも関わらず扉が開いた。何事かと思って中を見ると、そこから鬼道が顔を出した。

 

 

「無事に着いたようだな」

 

「ああ」

 

「……中には何も無かった。安心してくれ」

 

 

 どうやら鬼道は、俺達の控え室になにか仕掛けが施されていないか前もって確認してくれていたらしい。噛み付く染岡達を宥め、鬼道に軽く礼を言って中に入る。鬼道への警戒を依然として解こうとしない皆だったが、守や秋の呼び掛けを得てようやく落ち着く。

 

 

 そして段々と準備が始まる。ユニフォームに着替え、靴紐の締まりを確認し、グラウンドに入る前に身体を軽く解す。準備が進むにつれ、皆の表情が引き締まり、雰囲気がピリピリし始めているのが分かる。決勝戦だからな、今までと同じという訳にはいかないか。

 さて、俺は先にトイレを済ませてこよう。控え室を出て、近くにあった校内図を確認してトイレへと向かう。いちいち確かめないと初見ではトイレにも辿り着けなさそうだ。

 

 

 トイレが近づいてきたその時、鬼道の後ろ姿が見えた。改めた軽く話でもしておこうか。そう思ってその背中を追いかけ始めた。曲がり角に差し掛かったところで、何かにぶつかりそうになって立ち止まった。物ではなく人だ。しかもかなりの高身長。見上げるようにして顔を見ると、只者ではない雰囲気を感じる。

 

 

「雷門中副キャプテン、加賀美君だね」

 

「……貴方は?」

 

「失礼、私は影山 零治……帝国学園総帥、サッカー部監督だ」

 

 

 戦慄が走る。この人が帝国の総帥、影山……一体何の目的でここにいる? 

 

 

「君に少し話があってね……」

 

「何でしょうか」

 

「うちの鬼道と、君のチームのマネージャー……音無 春奈についてだ」

 

 

 影山の口から鬼道と音無の名が挙げられる。この2人の関係性、この人が知っていない訳がない。それを俺に明かそうとしているのか? だが、俺は既にその事実を知っている。特に意味は成さないな。

 

 

「2人が兄妹ということは……」

 

「知っています。それがどうかしましたか?」

 

「そうか、だがこれは知らないだろう。鬼道はね、別々になった音無とまた一緒になるために、彼の養父とある約束を交わしたんだ。それが、フットボールフロンティア全国大会で3年間優勝し続けること」

 

 

 そんな約束が……待てよ、ということは、もしこの試合で俺達が帝国に勝てば、2人が一緒になる未来は永遠に訪れないということになる。あの2人を永遠に引き離すことになるのは……俺ら、なのか? 

 

 

「……影山!?」

 

「おっと、私はこれで失礼するよ。……くれぐれも忘れるな、君達の行動次第では、鬼道達兄妹は破滅する」

 

 

 響木監督がやってきたのを見て、影山はどこかへ去っていった。監督がどうした、何があったと心配してくれるが、それに対して上の空な回答しか返せなかった。

 

 

 俺の頭の中には、影山が残した言葉と鬼道と春奈の顔が残って離れなかった。

 

 

 

 

 

「よし、来い!!」

 

 

 あれから控え室に戻ると、既にウォーミングアップの時間になっていたらしく、皆が俺を待っていた。皆についてグラウンドに向かう最中も、ずっとさっきのことを考えていた、否、考えざるをえなかった。途中、春奈が話しかけてくれたが、それで更に頭の中では思考が膨らんでいく。

 

 

 俺達が勝てば、2人は……けど、俺達は負ける訳には……

 

 

「柊弥? 早く撃ってこいよ!」

 

「あ、ああ。すまない」

 

 

 FW3人で守に対してシュート練習だ。俺の前の染岡と豪炎寺は既に撃ち終わり、俺の順番が回ってきていたようだがそれにも気付かず俺はずっと考え込んでいたようだ。このままじゃいけない、そうは分かっているが……

 

 

「どうしたんだ、いつもより威力ないぞ」

 

「……柄にもなく少し緊張しているみたいだ」

 

「おいおい、しっかりしてくれよ? 副キャプテン」

 

 

 守にそう茶化されるが、それに対して調子のいい回答をする余裕すら無かった。

 

 

「加賀美、酷い顔だぞ……何かあったのか」

「豪炎寺……俺……」

 

 

 豪炎寺にこのことを話せば、何とかなるだろうか? 言葉が喉のすぐそこまで出てきたところで、それを呑み込んだ。ダメだ。豪炎寺にまで影響が出たらどうする? そうなれば俺達は……

 

 

「……いや、何でもないんだ。実は俺は緊張に弱いのかもな」

 

「そうか……何かあるなら遠慮なく言えよ」

 

 

 肩に手を乗せて豪炎寺はそう言ってくれるが、言えたものでは無い。このままじゃダメだ。俺は雷門中副キャプテンなんだ、しっかりしないと。

 気を紛らわせるためにボールを蹴ろう。サッカーに夢中になれば、きっとこの悩みも晴れて本調子を取り戻せるはずだ。

 

 

「ギャァァァァァァ!?」

 

「──ッ! どうした!?」

 

 

 そんな時だった。突如として宍戸の悲鳴が響き渡る。何事かと宍戸に駆け寄ると、倒れ込んだ宍戸の身体をギリギリ避けるように大きなボルトが突き刺さってきた。危なかったな……こんなの身体で受けたら大怪我どころの話じゃなかったぞ。帝国はちゃんと整備をしているのだろうか。

 

 

「とにかく、そろそろ試合が始まる。アップを切り上げて整列だ!」

 

 

 どうやら、決勝戦は入場から始めるようで出入口に両チーム並べられる。ふと鬼道を横目で見てみると、何やら思い詰めたような顔をしている。試合が始まるというのに何をそんなに考えて……いや、俺が言えたことではないか。きっと、俺も酷い顔をしているだろうから。

 

 

 そしてとうとう、審判を先頭に入場が始まる。スタジアムを多くの観客が囲み、大歓声が包み込む。1人の選手として心躍らないはずのないこの状況に、何も感じられない自分がいる。

 

 

 全員がセンターラインに整列すると、1人ずつ握手が始まる。最後に鬼道と握手する番が回ってくると、鬼道は俺の耳元に口を近づけてこう囁く。

 

 

「試合が始まったらすぐ後ろに下がってくれ、頼む」

 

「……何か見つけたんだな?」

 

 

 鬼道は黙って頷き、俺の後ろの守にも同じことを話したようだ。俺達はそのことを皆にも伝える。すると、当然のように何でそんなことをと反論し始めるが、必死に頼み込んで何とか了承してもらう。ここは鬼道を信じるべきだ。

 

 

『さあ、とうとうフットボールフロンティア地区大会決勝!! 雷門中対帝国学園の試合がまもなく始まります! 両者にとっては因縁の対決のようなもの、どう試合が動くのか目が離せません!!』

 

 

 全員ポジションに着く。隣に並んだ豪炎寺に目配せし、改めて開始してすぐの動きを確認する。俺達FWと、MF達は速やかにDF達と同じくらいまで後退する。果たして何が起こるというのか。

 

 

『さあ、試合開始のホイッスルが……鳴ったァァァ!!』

 

 

 それと同時に、俺達はすぐさま後ろへ駆ける。そしてその瞬間、スタジアムを轟音が包み込んだ。一瞬だけその音の方向を確認すると、何と俺達がいた場所の上から鉄骨が何本も降り注いで来ていた。それらはグラウンドへと突き刺さり、あのままだったら俺達は間違いなく無事では済まなかっただろう。俺達は鬼道の進言のおかげで、誰一人怪我をすることはなかった。

 

 

 土煙が視界を埋めつくし、悲鳴があちこちから挙げられる。それは目の前の惨状に向けてのものだろう。 だが、視界が晴れて俺達の無事が分かると、それらはたちまち歓喜の声へと切り替わる。

 そんな中、いち早く動き出した男がいた……鬼道だ。鬼道は1人でグラウンドの外へ出て何処かへ向かって行った。その行き先は、恐らく影山の所だ。俺と守に響木監督、帝国の源田と寺門はその後を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

「総帥! これが貴方のやり方ですか!?」

 

 

 総帥室。そう書かれた部屋の扉を乱雑に開けて鬼道は中へと足を踏み入れる。中にいたのは影山。何も無かったかのように飄々とそこに座していた。

 

 

「言っている意味が分からんな。わたしが何かしたという証拠があるのかね?」

 

「証拠ならあるぜ!」

 

 

 後ろから何かが入った袋が投げられ、影山の机に着地すると同時に鈍い金属音が響いた。外から姿を現したのは……雷雷軒にいたおじさん? 何でここに。守がその人のことを"刑事さん"と呼んだ。影山の後を追っていた警察の人だったのだろう。

 

 

 その鬼瓦さんという刑事の仲間が、工事作業員を連れて部屋に入ってきて、影山の指示でボルトを緩めたと白状する。ここに、影山の犯罪の証拠が揃ったのだ。

 

 

「俺はもう貴方の指示では戦いません」

 

「俺達も、鬼道と同じ意見です!!」

 

「勝手にするといい。もはや私にもお前達など必要ない」

 

 

 それは強がりだったのか、果たして別の意図があったのか。事実は誰にもわからない。鬼瓦さんが影山に同行を求めると、すんなりとそれに応じた。

 

 

「──ッ!?」

 

 

 鬼瓦さんに連れられ、外へ向かっていく途中。俺とすれ違った瞬間に確かにこちらに邪悪な笑みを浮かべて来た。忘れるな、ってことか? 忘れかけていた頭痛が再び頭の中で暴れだしたのを感じる。

 

 

「響木監督、円堂、加賀美。本当にすみませんでした。総帥がこんなことをしたんです、俺達に試合をする権利はありません……俺達の負けです」

 

 

 鬼道がそう謝罪を述べると、後ろの2人もそれに倣って頭を下げる。ダメだろ、鬼道。お前には引けない理由があるはずだろ。諦めて良いのか──

 

 

「何を言うんだ! 俺達は試合しに来たんだ、それにお前達が悪いんじゃない! だろ? 柊弥!」

 

「……ああ、その通りだ。試合をしよう」

 

「円堂、加賀美……!」

 

 

 守が鬼道の言葉を遮り、俺に同意を求める。俺は咄嗟にそれに頷き、帝国の棄権を拒否し試合を続行する流れに持っていく。これでいいんだ。

 この騒動が一段落着いた頃には、グラウンドの整備も終わっていたらしい。佐久間が俺達を呼びに来た。かくして、俺達は正々堂々と試合が出来るようになった。

 

 

 だが、この最高の舞台を目の前にしても。俺の心の中の霧が晴れることは無かった。

 

 

 

 

 

 

「さあ、本当の帝国のサッカーを見せるぞ!!」

 

「雷門魂、見せてやろうぜ!!」

 

 

 改めて全員ポジションに着き、試合開始のホイッスルを待つ。鬼道が帝国は生まれ変わったことを高らかに宣言し、それに対抗して守は俺達の熱い雷門魂を掲げる。両チーム共に先程のアクシデントの前よりも熱気が高まっているが分かる。

 

 

『さあ! 再び試合開始のホイッスルが鳴りました!! 試合開始です!!』

 

 

 本日2度目の試合開始。俺は、俺のやるべきことをやるだけだ⋯⋯例えそれがどんな結果を招こうとも。

 

 

「豪炎寺」

 

「おう!」

 

 

 ホイッスルが鳴ってすぐ、豪炎寺にボールを渡すと速攻で相手陣地へ切り込んでいく。その後を俺や染岡達が追いかけていく。それにすぐさま反応し、ボールを奪おうと大野、成神がダブルスライディングを仕掛けてくるも、豪炎寺はそれを跳んで回避し、同時に後ろの染岡へとパスを出した。早速こちらのシュートチャンスだ。

 

 

ドラゴン!! 

 

トルネード!! 

 

 

 獰猛な蒼き龍が空高くへと舞い上がり、炎の竜巻を潜りてその姿を紅へと変える。炎を纏った龍は、ゴールを食い破らんとその牙を光らせて襲いかかる。対する帝国の守護神、源田は拳に力を集中させ、高く跳んだと思ったらその拳を地面に叩き付けた。

 

 

 

パワーシールド!! 

 

 

 ゴールを覆うように気の壁が地を裂いて姿を現し、龍の進撃を妨げる数秒の間拮抗し、龍はその姿を何処かへ消してしまった。

 前の練習試合では俺の轟一閃で破れたはず。やはり帝国もあの時より遥かにレベルアップしている。だがそれは俺達はも同じ。勝つのは俺ら雷門だ。

 

 

 源田は五条へとボールを投げる。攻めの主導権は帝国へと移り変わった。半田のプレスを凌ぎ切り、少林のマークを振りほどいた鬼道にパスを出した。そのまま鬼道は単身雷門ゴールへと切り込んでいく。速い、今の俺達の場所からでは到底追い付けない。

 

 

 DF陣が鬼道の行く手を阻むが、その圧倒的なテクニックの前ではボールに触れることすら叶わなかった。驚くことに1人で守備を全員抜いてしまった鬼道は、とうとう守と対面する。

 

 

「行くぞ、雷門中ッ!!」

 

「来い、帝国ッ!!」

 

 

 鬼道がボールを高く蹴りあげると同時に指笛を鳴らす。音が響くと同時に、鬼道の足元からは何羽かのペンギンが顔を出し、鬼道は高く飛び上がる。呼び出されたペンギンは、ボールへと突き刺さって超高速で回転を始める。ボールにはエネルギーが注ぎ込まれ、溢れたそれが薄紫色に発光する。そして鬼道はオーバーヘッドキックを叩き込む。

 

 

オーバーヘッドペンギンッ!! 

 

 

 送り出されたボールの後をペンギンが追従する。凄いシュートだ。単身で撃つシュートなら俺も豪炎寺も染岡も凌ぐ威力かもしれない。威力だけでなくスピードも凄まじいもので、守はゴッドハンドを溜めが間に合わないと判断してすぐさま選択を切り替える。

 

 

熱血パンチッ!! 

 

 

 熱い炎を宿した拳をシュートに叩きつける。が、段々と守の身体は後ろへと押し込まれて──

 

 

「ぐわッ!?」

 

 

 ゴールネットが揺らされた。先制点は帝国、試合開始5分程で俺達はリードを奪われてしまった。

 

 

「俺達は勝つ、絶対にだ!!」

 

 

 鬼道が声高らかにそう宣言する。俺達も、俺もそれに応えなきゃいけないはずなのに、どうしてか身体が何かに取り憑かれたかのように重い。俺は一体、どうすればいいんだ。




帝国戦開幕。
影山の陰謀に嵌められたのは円堂ではなく柊弥、どうなることやら

次回、10:00に投稿です。
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