Re:雷鳴は光り轟く、仲間と共に   作:あーくわん

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更新遅れてますが、ちゃんと生きてます!


第28話 "大切なもの"

 

「それにしても、木戸川清修と戦うことになるなんてな」

「もし俺が転校して、雷門と戦うようになったら……嫌だな」

 

 

 守と染岡が修也を囲んでそんなことを話す。

 それは明らかに修也に向けられた会話であったが、当の本人はいつもの表情を崩すことなく、黙々と練習の準備をしている。

 

 

「どこと試合になろうが関係ない。サッカーはサッカーだ」

 

 

 やがて淡々とそう告げて立ち上がる。まあ、修也ならそう言うだろうなとは思っていた。

 どんな事情があろうとも、サッカーに対して常に正面から向き合うのがこの男、豪炎寺修也だ。

 古い仲間達が敵として立ちはだかろうと、何ら変わりはしないだろう。

 

 

 そして修也は誰よりも早く部室を出ていった。その背中は、「この話は終わりだ、練習するぞ」と語っているように見える。流石、できる男は背中で語るというやつだろうか。

 それに続いて守達も外へ出ていく。

 

 

「雷門のユニフォームはどうだ? 一之瀬」

「うん、最高だね。俺も皆の仲間だって胸を張れるよ」

 

 

 昨日、帰りの飛行機を蹴って日本に残り、俺達とサッカーすることを選んだ一之瀬は、即座に入学手続きを済ませ、雷門中に転入となった。

 正確には、後々ちゃんとアメリカに帰ることを見据えて短期留学のような形らしいが。まあそこは何でもいいだろう。

 

 

「さ、行くぞ」

「ああ!」

 

 

 部室の扉を開き、グラウンドへと向かう。既に皆集まり終え、俺達の到着を待っていたようだ。

 遅いぞ、と皆に苦言を呈されたが、その顔は笑っていた。

 こんな雰囲気に一之瀬は魅力を感じたんだろうな。勿論、俺もこんな雷門が大好きだ。

 

 

「始めるぞー!」

 

 

 守の掛け声で練習が始まる。

 準備運動に補強運動、そこから軽くランニングなどを済ませ、早速本練習へと入っていく。

 一之瀬が加わったことで、俺達の連携にも更に幅が出来るはず。今日はその模索がメインだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、お疲れ様!」

「サンキュー!」

 

 

 あれから小一時間ほど練習に打ち込み、合間の休憩の時間になった。練習に打ち込みすぎたあまり、身体を壊したとあれば元も子もない。強いチームというのは練習の外にも余念が無いものだろう。

 

 

 マネージャー達からタオルやドリンクを受け取り、先程の練習の中の話で盛り上がる。その話題の中心はやはり一之瀬だった。

 一之瀬の状況判断やボールコントロールの正確さは凄まじいもので、どのパスも足元に吸い付くようにピッタリ収まってきた。

 あそこまで高精度なパスは、鬼道でさえも難しいかもしれない。

 

 

「皆、ちょっといいかしら」

 

 

 一之瀬の凄さを皆で賞賛していたら、夏未がグラウンドに入ってきて声を上げる。

 必然的に注目は夏未に集まり、それを確認したところで改めて夏未は口を開いた。

 

 

「先程、Aブロックの準決勝の結果が届いたわ」

「俺らが次戦うチーム、だな」

 

 

 その一言は、俺達が勝つ前提でのものだろう。傍から見れば傲慢かもしれないが、最初から負ける気でいる競技者はいるわけないだろう。

 勿論俺たちは次の木戸川清修を下し、決勝戦へと進んでみせる。

 

 

 さて、肝心のその決勝戦の相手だ。

 恐らく、というか十中八九……

 

 

「決勝戦進出を決めたのは……世宇子中よ」

「世宇子……!」

 

 

 やはりか。

 推薦校としてこの全国大会に乗り込んできた世宇子中。全ての試合を圧倒的点差かつ、相手の負傷による棄権で完勝してきたとんでもないチームだ。

 そして、世宇子中が倒してきたチームには帝国も含まれているのだ。

 そう、俺達の中で特段世宇子中に対して因縁のあるヤツがいる。

 

 

「鬼道、帝国の仇を打つためにも負けられないぞ!」

「ああ、当然だ!」

 

 

 そう、鬼道だ。

 元々、帝国の無念を晴らすために俺達雷門の元へとやってきた鬼道。いざ世宇子と戦うとなれば、俺たちの中の誰よりも気合いが入るだろう。

 その因縁を抜きにしても、俺達は決勝戦で、あまつさえその手前の準決勝で負ける訳にはいかない。

 

 

「皆! もっと練習上げてくぞ!!」

 

 

 守のその呼び掛けに後ろ向きな返事をする者は1人としていなかった。皆やる気十分だ。

 それは勿論、俺もなんだがな。

 

 

 

 

 ---

 

 

 

 

「よし、作戦会議は一旦終わりだ!」

「おい、どこへ行くんだ!?」

 

 

 あれからまた練習に打ち込み、今日は早めに切り上げとなった。

 時間があったので、俺と守、修也に鬼道の4人でどこかの公園で対木戸川に向けての作戦会議をしていた。

 木戸川はオフェンス重視のチーム。こちら側はカウンターがメインとなるだろうというのが鬼道の見立てだ。

 

 

 そんな話をしていたら、唐突に守がどこかへ走り出した。当然、俺らはその後を追いかける。

 数分走ったところで、守は急に止まる。

 一体何が目的だったんだ、と尋ねようとしたがその疑問はすぐさま晴れた。

 

 

「駄菓子屋、か」

「おう! あんまり張り詰めてたら、勝てる試合も勝てないだろ?」

 

 

 確かに、守の言う通りかもしれないな。たまにはこんな息抜きもありだろう。

 それにしても、こんな昔ながらの駄菓子屋が残っていたんだな。初めて来た。

 鬼道なんかはその育ちのせいか、駄菓子屋に来ること自体が初めてなようで物珍しそうに店の中を眺めている。少しレアだな。

 

 

 守が店にいたちびっこ達と一緒に駄菓子を選んでいる中、俺達は外に置いてあった自販機で飲み物を買い、ベンチに腰掛けていた。

 

 

「駄菓子屋か、子供みたいだな」

「確かにな」

「だからこそ、サッカーに対してもバカになれるのかもしれないな」

 

 

 鬼道はそう笑いながら言った。

 鬼道の言う通り、こういう純粋で、真っ直ぐなところが守のサッカーにかける情熱へと繋がっているんだろうな。

 

 

「サッカーバカ、という面に関しては俺達も同じかもな?」

「ふっ、違いない」

 

 

 そんな話を俺達3人でしていたら、駄菓子屋の中から何やら良くない空気が流れてきた。

 何かあったのだろうかと思い中を覗くと、さっきまではいなかった3人組がそこにはいた。

 どうやらそいつらが並んでいた順番を抜かしたようで、それを守が咎めているのに対し、数が云々とよく分からない言い訳をしている。幼稚園生かコイツらは。

 

 

 そしてそいつらは俺達に気付くと、唐突に指を指してこう言った。

 

 

「豪炎寺! 久しぶりだな!」

「決勝戦から逃げたツンツン君!」

 

 

 その罵声は俺達、では無く修也のみに向けられたものだった。

 ……修也と顔見知りで、決勝戦から逃げたという一言。そして違いがよくわからない3人組。

 そうか、コイツらが。

 

 

「俺達は──」

「武方三兄弟、だな?」

 

 

 修也がいなくなった後の木戸川清修を支える3つ子のストライカー、武方三兄弟だ。一人一人の名前までは知らん。

 息ぴったりの連携が木戸川清修のオフェンス力へと直結しているらしい。

 

 

「なんだお前!! 人の名乗りを邪魔しやがって!!」

「失礼だと思わないのか!!」

「え、ええ……?」

 

 

 何故か知らないが怒られた、解せぬ。まあそんなことはどうでもいい。

 知ってるのか? と尋ねる守に対し、軽く解説する鬼道。

 そして3つ子のストライカーが珍しかったから覚えていただけだという鬼道に対し、やたらと突っかかる三兄弟。

 コイツら面倒臭いな。

 

 

「次の準決勝で当たる雷門中に軽くご挨拶みたいな?」

「こんなところで会うとは思ってなかったけどな」

「まあ、宣戦布告しに来たんですよ……」

『俺達は豪炎寺を叩き潰すと!!』

 

 

 修也に対して悪意を剥き出しにする三兄弟。やはり、あの一件が尾を引いているのだろうか。

 だとしても、なんの事情を知らないでこうもいい気になられていると、あまり気持ちのいいものでは無い。

 

 

 三馬鹿曰く、修也は三馬鹿を、木戸川清修を裏切った。だからその恨みを晴らしに来たのだと言う。

 去年の全国大会の決勝に、修也は姿を現さなかった。それで帝国に勝てなかったから、全て修也のせいだとほざいている。

 

 

「ソイツは逃げたんだ!」

「決勝戦の重圧にビビってな!」

「木戸川清修を見捨てたんですよ!」

 

 

 口々に修也に罵声を浴びせてくる。それに対して修也は否定も弁解もしない。事実であることを受け止めているような表情だ。

 守が聞いていられなくなり、修也の事情を打ち明けようとした。

 それに気付いたところで、俺は守を腕で制する。

 

 

「柊弥!」

「落ち着けよ、守」

 

 

 納得出来ない、修也が馬鹿にされるのを聞いていられない。声に出さずともそう思っていることが簡単に読み取れる。

 安心して欲しい。俺も同じだからな。

 だが、全ての事実を明かされることを修也は望んではいないだろう。その意図を組んでやる義務が俺達にはある。

 

 

「仲間に庇ってもらって、いいご身分だな!」

「流石弱虫の豪炎寺君ですね!」

 

 

 何も言い返されないことをいいことに、修也への罵倒は更にエスカレートする。

 修也の事情は明かさない。勿論これは守るが、コイツらに対して言い返していけない理由にはならない。

 

 

「さっきから黙って聞いていれば、随分と盛り上がるな。玩具を与えられたガキか? お前らは」

「何ィ!?」

 

 

 軽く煽ってやると顔を真っ赤にしてターゲットを俺に向けてくる。

 あまり正しい選択肢ではないだろうが、仲間を、修也を馬鹿にされて黙ったままでいられるほど、俺は人が出来てはいないんだ。

 

 

「既に終わったことをうだうだと。修也がいないと勝てなかったお前達にも問題があるだろう」

「ぐ、ぐぎぎ……」

 

 

 ヤツらとしても痛いところを突かれたようで、急に黙りこくってしまった。

 

 

「何か語りたいことがあるならフィールドで語ってみせろ。それが俺達サッカープレイヤーの流儀だろうが」

 

 

 もう話すことは無い。その場を離れようと3人に視線を送り、歩き出すと喧しい声が再度響く。

 

 

「待て!」

「何か良い気になってるみたいじゃん?」

「そこまで言うなら、語ってあげましょう……今すぐね!」

「……は?」

 

 

 思わず乾いた声が漏れる。何を言ってるんだコイツらは? 

 

 

「確か、この近くに河川敷があったじゃん?」

「そこで決闘だ!」

「分からせてあげますよ、武方三兄弟の実力を!」

 

 

 話が飛躍しすぎだろう。今の流れでどうやったらその結論に辿り着く? 

 普通、試合の中で云々という流れに落ち着くだろうが。

 

 

「あのなあ……」

「おやおやあ? 臆病者の豪炎寺の仲間も臆病者なのかなあ?」

 

 

 話が通じねえ……

 流石にそろそろアホくさくなってきた。ガン無視決め込んで帰ろう。そうしよう。

 

 

「待てよ!」

「あの……守さん?」

 

 

 俺の静止を振り払って守が前に出てしまう。

 

 

「そんなに言うなら乗ってやる! 河川敷で決闘だ!!」

 

 

 お前は本当に、何ですぐ挑発に乗るんだよ!? 

 御影専農の時といい、戦国伊賀島の時といい……

 

 

「結局こうなるのか……」

「まあいいじゃないか。ヤツらの実力を図る良い機会だ」

 

 

 鬼道にそう言って肩を叩かれる。

 お前も大変だな、と薄ら笑いが語っている。そのニヤケ顔ぶん殴ってやろうかこの野郎……

 

 

 

 

 とまあ、そんな流れで河川敷へとやってきた。

 怒り心頭の守は既に臨戦態勢で、ユニフォームに着替えてゴール前に立っている。

 それに対してヤツらは3人でボールを囲み、ゴール前の守を見据えている。

 ということは、3人の連携シュートでもしてくるのか? 

 何にせよ、あっちの手札をこの場で見れるというのは中々に大きい。こちらの手札も見せることになるが。

 

 

「それじゃあ、行くぜ!!」

 

 

 そういうと3人同時に走り出す。

 

 

「見せてやるよ……これが豪炎寺を超える、俺達の必殺技!」

 

 

 そういうと、真ん中のヤツが青い炎を纏いながら空中へと飛び上がる。

 ファイアトルネード? いや違う、回転が逆だ。

 

 

バックトルネード!! 

 

 

 ボールに踵落としする形で青い炎を吹き込み、威力を得たボールはゴールへと襲い掛かる。

 中々のシュートだ。だがあの程度では、守の正面は破れないだろう。

 

 

「止める! 爆裂パンチ!! 

 

 

 シュートに向かってパンチの嵐を浴びせる守。

 徐々に青い炎は消され、威力を削られる。

 やがて守のパンチの威力が勝り、大きくボールは弾き飛ばされる。

 こんなものか、と思ったその時だった。

 

 

「なッ!?」

 

 

 何と残りの2人が後ろから全く同じ必殺技を撃ち込んできたのだ。

 全く予想外のことに虚を突かれることとなった守は、その2つのシュートに対応することが出来ず、ゴールネットを揺らされてしまった。

 ……流石にこれを見過ごす訳にはいかないだろう。

 

 

「ちょっとゴール奪ってみました、みたいな?」

「おい、待てよ」

 

 

 ピッチの外から中へと足を踏み入れ、守の前に立つ形で三馬鹿と睨み合う。

 

 

「今のは危険だろ。万が一うちのキーパーに怪我があったらどう責任取るつもりだ?」

「じゃあ、サブキーパーを出せばいいっしょ?」

「キーパーというのは常にシュートを受けるポジション。怪我も仕方ないでしょう」

 

 

 コイツら……全く悪びれる様子がない。

 へらへらと笑っているが、本当に冗談では済まないことになるかもしれなかった。もし少しでも軌道がズレて、2本とも守に直撃しようものなら間違いなく無事ではすまなかった。

 しかも、試合の外でだ。

 それを笑い事で済まそうとするヤツらの態度が、何より許し難い。

 

 

「……さっき俺達を臆病者だ腰抜けだと抜かしてたが、お前らこそそうじゃないのか?」

「はぁ?」

「常に3人で動いて、自分達の非を認めることなくふざけた態度をとる。1人じゃ何も出来ないのか? ……腑抜け共が」

 

 

 自分でも驚くくらいに滑らかな罵倒が炸裂した。

 理屈ではダメだと分かっているが、ここまで来るともう抑えが聞かない。

 

 

「何ィ!?」

「事実だろ? 1人じゃ何も出来ない。数で押すしか脳が無い。修也がいようといまいと変わらない。お前らは根本的に弱いんだよ」

 

 

 言葉にならない叫びを上げながら馬鹿共はこちらに詰め寄ってくる。

 ……腹立たしい、1発殴ってやれば良いか? 

 そう思って拳を固めた、その時だった。

 

 

「そこまでだ柊弥……もう良い」

「離せよ修也。コイツらにはここで分からせないとダメだ」

「いいや、ダメだ」

 

 

 握った拳を修也に抑えられ、鬼道からもストップが掛かる。

 

 

「暴力沙汰で出場停止をくらったらどうする?」

「そうだ。……怒ってくれるのは有難い。だが、それでお前に手を汚して欲しくはないぞ」

 

 

 2人のその説得でようやく拳から力を抜けた。

 

 

「……悪い。冷静さが欠けてた」

 

 

 正直、修也を馬鹿にし、守を危険に晒したコイツらは絶対に許せない。

 だが、それで試合に出れなくなるようなことがあっては本末転倒だろう。

 ギリギリのところで立ち止まれた。2人のおかげだ。

 

 

「お前ら! ストップだ! 喧嘩はまずいぞ!!」

「何やってるんだ!! お前達!!」

 

 

 丘の上から2つの大声が響いた。

 片方は風丸で、もう片方は知らない男の人の声だった。

 どうやら駄菓子屋でのいざこざを宍戸が目撃していたようで、風丸達を呼びに行っていたらしい。

 焦って声を上げたのだろうが、もう大丈夫だ。

 

 

 そしてもう1人の方は……アイツらの反応を見る限り、木戸川清修の監督だろうか。

 三兄弟の勝手な行動を叱り、先に帰らせてくれた。

 修也とも顔見知りだったようで、軽い会話を交わしている。

 

 

「あれ、西垣!? 西垣じゃないか!」

「……一之瀬!?」

 

 

 そして、監督についてきていた1人の生徒。どうやら一之瀬や土門、秋と古い仲間なようで、再会を分かちあっていた。

 邪魔をするのも悪いし、俺達はその場から去ることにした。

 

 

 

 

 ---

 

 

 

 

「それにしても、お前があそこまで感情的になるとはな」

「悪かったって」

 

 

 帰っている最中、鬼道が茶化すようにそう言ってくる。

 自分でも少し熱くなりすぎたと反省している。だからなるべく掘り返さないで欲しい……とは言えない。俺の自業自得だからな。

 

 

「そうか? 柊弥は昔からああいうとこあるぞ?」

「へえ、どんな感じだったんだ?」

「俺が1人でサッカーしててさ、通りすがりの悪ガキ達に友達いないのかって馬鹿にされてたところに割り込んで滅茶苦茶に言い返してたことがあってさ」

「守、その話は……」

 

 

 あまり思い出したくない話なので守を止めたが、既に変な火が着いてしまったようで口が閉じることは無かった。

 

 

「逆にそいつらを泣かせちゃって、後で連れてこられたあっちの親にすげえ怒られてんの! まあ、結局あっちが悪いってなって謝られてたけどな!」

「ほう、そんな過去が」

「昔の話だ」

 

 

 昔はヤンチャだった、ってことでどうかこの話は納めて欲しいものだ。

 黒歴史に近い話なので、他人に共有されると少し小っ恥ずかしいというかなんというか。

 

 

「最初はとんでもなく大人びたヤツだと思ってたが、そういう一面があって少し安心だよ」

「……俺は仲間が大切なだけだよ」

 

 

 これは、心からの本心だ。

 

 

「俺の大切なもの、宝はお前達一人一人だ。だから馬鹿にされたら許せないし、傷付けられたらもっと許せない……それだけさ」

「ふっ、嬉しいような、恥ずかしいようなことを言うじゃないか」

「なんとでも言え」

 

 

 仲間がいるから俺は強くなれる。昔も、今もそれは変わらないんだ。

 だからこそ、俺はコイツらとサッカーがしたい、そして勝ちたい。

 コイツらと全国の頂点に立ちたいんだ。

 

 

「さ、明日からまた練習だな! 目指せ決勝戦進出だ!」

「おう!」

 

 

 その為にも、次の準決勝もちゃんと勝たなきゃな。




仲間が大切で仕方ない、そんな柊弥の一面でした。
昔のやんちゃ話は鬼道から音無に伝わり、後々柊弥を赤面させることになるとかなんとか。

多忙が続きますが、自分のペースで更新していくのでどうぞこれからも当作を宜しくお願い致します!
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