Re:雷鳴は光り轟く、仲間と共に   作:あーくわん

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第37話 全てを賭して

 ポジションに着き、前を見据える。目の前に佇むのは世宇子イレブン。サッカーへの情熱を取り戻し、全力でこの試合に勝ちに来る。今この場においてはドーピングがどうとかは知ったことではない。正面からサッカーに向き合うことを決めた相手には全力で立ち向かう。それが一選手としての矜恃というもの。

 

 

 後ろを振り返る。俺の後ろを支えるのは雷門イレブン。コイツらがいてくれたから、このメンバーだったからこそ俺達は今この場に立っている。負傷でベンチに下がらざるを得なかったメンバーもいる。そんなヤツらの意思を、無念を背負って俺は戦う。それが仲間としての責務というもの。

 

 

 この試合、必ず勝ってみせる。俺の持てる全てを賭して。

 

 

『フットボールフロンティア全国大会決勝戦、後半も残り僅かというところで何とスコアは4-4! 観客に過ぎない我々にもひしひしと伝わってくる闘志を胸に、両チーム全力でこの試合を戦い抜くことでしょう!!』

 

 

 フィールドに立つ全員が試合再開のホイッスルを今か今かと待ち侘びる。途轍もなく長い時間のように感じる。そして、とうとうその音は鳴らされた。

 

 

「行くぞ皆! 僕達の全力で勝つんだ!」

 

「持ってるもの全部振り絞れ! 勝ちに行くぞ!」

 

 

 ホイッスルが鳴ってすぐ、全く同じタイミングでアフロディと俺は互いの仲間を鼓舞する。ボールを持ったデメテルはすぐさま駆け上がる。その行く手を修也と俺が阻む。

 

 

「行くぞ! ダッシュストーム!! 

 

「来い!!」

 

 

 凄まじい暴風が俺達に襲い掛かる。すると、修也が俺の前に躍り出て、その身を壁にして俺を守ってくれた。そのおかげで風を凌ぎ、俺達を追い抜こうとするデメテルの不意を突くことができる。修也が吹き飛ばされると同時に俺はデメテルの前を一瞬で横切り、ボールを奪い取る。

 

 

雷光翔破!! 

 

 

 雷を全身に纏い、地を砕いて加速する。このまま単騎でゴールまで上がるつもりだったが、アフロディが徹底的なプレスを掛けてくる。右に、左に揺さぶるがそれに一切応じてはくれず、突破できそうな隙が見当たらない。どうしたものか……と攻めあぐねていると、後ろから迫る気配に気付く。

 

 

 俺はそれを信じてヒールパスを送る。

 

 

「上がれ! 加賀美!」

 

「サンキュー、鬼道!」

 

 

 その正体は鬼道。俺が攻めあぐねているのをすぐさま察し、アフロディの死角になる角度からこちらに駆け込んでいたようだ。後ろを振り返ることなく、俺は鬼道の指示に従ってすぐさま前へ走る。

 

 

「行かせないよ!」

 

「いいや通らせてもらう! イリュージョンボール!! 

 

 

 背後からアフロディと鬼道の攻防の様子が音として飛び込んでくる。すぐさまアフロディと誰かが鬼道の行く手を阻んだようだが、鬼道はお得意の必殺技でそれを躱しきった。鬼道はそのまま一之瀬にパスを出す。当然世宇子の中陣はそれを止めに入るが、鬼道と一之瀬が華麗なワンツーで綺麗にそれを回避する。

 

 

 そしてとうとう、俺と鬼道達の間には誰もいなくなった。

 

 

「柊弥!」

 

「よし、決めるぞ!」

 

 

 パスを受け取り、最前線まで上がってきた修也と合流し、最後の砦とも呼べるDF陣を抜き去った。俺達の目の前にはゴールの前で構えるポセイドンのみ。決める、ここで勝ちを手繰り寄せてやる。

 

 

「「はァァァァァ!!」」

 

 

 炎と共に俺達は同時に飛び上がる。そしてそのまま爆炎をボールに叩き込み、二重となった炎の竜巻がゴールへと襲い掛かる。

 

 

「「ファイアトルネードDD!! 」」

 

 

 今この状況において最も点を奪える可能性が高いのはこのシュートだ。守達が前線に上がってくればまたファイナルトルネードでこじ開けられるが、やはりリスクが大きすぎる。

 

 

 とはいえ俺と修也の全身全霊の連携シュートだ。そう簡単には打ち破れないはずだ。

 

 

ワダツミウォール!! 

 

 

 ポセイドンはツナミウォール同様に両手を叩きつける。地面が砕け、そこから波の壁が姿を現す……と思ったら、俺達が見た必殺技よりも明らかに強い、全く別のものだった。何と現れた壁は1枚ではなく3()()。3倍の質量を誇る壁がゴール前に聳え立つ。俺達のシュートは1枚目は破ったが、2枚目で止められてしまった。誤算だった、こんな隠し球があったなんて。

 

 

「行け……アフロディ!!」

 

 

 ポセイドンのスローが空気を割いて顔の横を通り過ぎた。そのすぐ後ろくらいで鈍い音が響き、同時に何かが走り出した。そう、ポセイドンに名前を呼んだ張本人、アフロディだ。

 

 

 シュートの余韻に縛られている場合ではない。アフロディの背中を追い掛けるようにすぐさま俺も走り出す。自分達のキャプテンの邪魔をさせまいと何人も妨害してくるが、それら全てを間一髪で回避してアフロディの横に並ぶ。一瞬アフロディは驚いた顔をするが、ニヤリと笑って強烈なタックルを仕掛けてくる。そこ細身のどこからそんなパワーが出てくるのか問いただしたいくらいに重い。

 

 

 だが俺も負けていられない。今度はこちらからスピードを乗せてチャージをぶつける。アフロディの身体は大きく揺らいだが、すぐさま体制を立て直してくる。

 

 

ヘブンズタイム!! 

 

雷光翔破!! 

 

 

 俺とアフロディは同時に超加速する。あまりの速さに周りの景色が全て止まっているように感じる。止まった時の中で俺達は何度も何度もぶつかり合う。雷門側の中陣まで差し掛かったところで、俺達の高速移動が原因で巻き起こった突風が音を立てて吹き荒れる。背中に吹き付けてきたそれにバランスを崩され、アフロディのタックルに弾き飛ばされてしまった。

 

 

「ここは行かせないっす!! ザ・ウォール!! 

 

コイルターン!! 

 

キラースライド!! 

 

 

 壁山が、影野が、土門がほぼ同時にアフロディに立ち向かう。それに対してアフロディは1つ1つをしっかりと躱す。壁山のザ・ウォールはそれより高く跳び、着地際に影野が仕掛けたコイルターンは一瞬生まれる僅かな隙間を潜り抜け、そこに差し込む形で放たれた土門のキラースライドは華麗なステップで回避する。あんな波状攻撃は俺じゃ絶対に避けられない、とんでもない野郎だ。

 

 

「でやぁぁぁぁ!!」

 

「くッ!」

 

 

 が、風丸が誰も止められないと思われたアフロディからボールを奪い取った。飛び込むような形で放ったスライディングは綺麗にボールをかっさらった。そのまま立ち上がり、持ち前の瞬足でボールを前線に押し上げる……かと思われた。

 

 

「返してもらうよ!」

 

「クソッ!?」

 

 

 風丸にスライディングされて一瞬で立ち上がり、意趣返しかのようにスライディングし返すアフロディ。再びボールはアフロディに渡り、そのままゴールへ一直線。

 

 

「行くよ!! 僕の全力、見せてやる!!」

 

「へへっ、来いッ!!」

 

 

 空へボールを蹴り上げ、回転しながら遥か高くへとアフロディ自身も飛ぶ。ボールと同じ高さまで達したところで、その背中から伸びたのは先程までとは違う"黄金の翼"。直後暗雲が立ち込め、そこから神々しい雷がボールへ何本も落ち、ゴールの大きさを優に超えるような球体状のエネルギー体を形成する。その中に入り込み、中心に備えられたボールに対して蹴り込む。

 

 

ゴッドノウズインパクト!! 

 

 

 放たれた極限のシュートは地を削り、落雷を携えながらゆっくりとゴールへと迫る。

 

 

「これが僕の……いや、()()()()()ッッ!!」

 

 

 それのヤバさを感じ取った俺は、すぐさま守の元へと走り出していた。シュートの横を通る時、その凄まじさに吹き飛ばされそうになったが何とか先にゴールへと辿り着く。

 

 

 今度は、間に合ったぞ。

 

 

「守ッ!!」

 

「待ってたぜ、柊弥ァ!!」

 

 

 2人で迫るシュートに向き直る。恐ろしくも神々しい圧が俺達を叩く。けれど、1ミリも怖くない。隣にコイツがいるからってのもあるだろう。けれど、それ以上に今この状況が楽しいんだ。

 

 

 俺は横に立ち、内に潜む全てを引きずり出す。すると、全身から力に満ちた影の炎が噴き出す。それが勝手に何かの形を作ろうとするがそれを制し、守にも注ぎ込む。すると、青と黒に染まっていたその炎は黄金色へと変わる。

 

 

おおおおォォォォォォ!! 

 

出て来いッ!! 俺達の化身ッ!! 

 

 

 さっきはほぼ無意識だった。けれど今なら俺の、いや俺達の意思で呼び出せる。

 

 

 爆発的に勢いを増した金色の炎が俺達から立ち上り、双方が合わさって大きなシルエットを作る。するとその炎を斬り裂いて中から異形が姿を現す。黄金の甲冑に身を包み、それぞれ形の異なる二振りの太刀を携えた魔神。

 

 

「「魔神グレイテスト!! 」」

 

 

 最上の魔神。俺達がそう名付けたそれは、咆哮を上げてその威厳を誇示する。

 

 

 直後、不揃いの太刀に雷が迸る。俺達がシュートに対して同時に蹴り込むと共にそれは振り落とされ、神雷と極雷がぶつかり合う。その衝突の余波がモロに俺達に襲い掛かり、一気に押し込まれそうになる。が、地面にめり込むほどに踏み込み、筋肉が砕けそうなほどに踏ん張る。

 

 

 そしてそのまま俺達は蹴り込む力を更に強める。

 

 

うォォオオオオオオッッ!!! 

 

らァァァアアアアッッッ!!! 

 

 

 喉が張り裂けそうな程に叫ぶ。もう出せるもんは全部出した、ここからはどれだけ気合い込められるかだ。

 

 

 意識が遠のくほどの衝撃と痛み。だけど───

 

 

「「負ける訳には、行かないんだァァァァアアアア!!! 」」

 

 

 その直後、全ての力が霧散する。ボールはというと、視界から消えたと思ったら上から落ちてきた。そのボールを守が抱え込み、ゴールラインを割られることらなかった。それが示す事実はただ1つ。

 

 

『と、止めたァァァァ!! 円堂と加賀美の呼び掛けに答えるように現れた想いの塊、言うなれば化身!! それがアフロディの超大技をねじ伏せたァァァ!!』

 

「ふう……うわッ!?」

 

「大丈夫か、守」

 

 

 守がよろけてしまったので肩を支える。文字通り全部の力を引き出したんだ、立つのもやっとだろう。もっともそれは俺も同じことで、脚がガクガク震えている。一瞬でも気を抜いたらぶっ倒れそうだ。けどまだ試合は終わっていない、点数も4-4。そうとも、このままじゃまだ終わりになんて出来やしない。

 

 

 残り時間は3分。これがラストチャンスだ。

 

 

「柊弥、頼むぜ」

 

「任せろ」

 

 

 決着つけようぜ、世宇子中! 

 

 

 震える身体に喝を入れて走り出す。シュートを撃って間もなく、万が一に備えて待機していたのであろうアフロディが1番に俺の道を塞ぐ。

 

 

「行かせない! 君を止めて、次こそ点を取る!」

 

「負けらんねえのはお互い様だ!」

 

 

 アフロディはあの手この手で俺からボールを奪い取ろうとしてくる。が、身体のダメージとは反対に今の俺は感覚が冴えに冴えている。僅かな初動から相手の動きを読み取り、最適な回避をする。

 

 

 アフロディの動きが乱れたその瞬間、一瞬でマークを振りほどいた。そのまま走り出すが、すぐさま新たな相手が俺の元へ走り寄ってくる。しかし。

 

 

「邪魔はさせない!」

 

「加賀美先輩、お願いッス!!」

 

 

 風丸に壁山、土門に影野といったDF陣がそいつらの前に立ちはだかり、俺に近付けさせない。体力は限界のはずなのに、それでも頑張ってくれている。俺はそんな皆に振り向くことなく走る、ただひたすらに走る。センターラインを超えた、その時だった。

 

 

「ッ!!」

 

 

 突如視界がぐらつき、脚から力が抜けてその場に倒れ込む。支配から逃れたボールがコロコロと転がっていく。畜生、まだだ。まだ終われないんだよ。再び脚に力を込める。が、立ち上がれない。

 

 

「立て加賀美!」

 

 

 突如肩に腕が回され、引き上げられるようにして立たされる。横にある顔は鬼道だった。支えてもらって立ち上がり前を向くと、俺が零してしまったボールを確保した一之瀬とヘルメスが攻めあっていた。

 

 

 が、横から来たアルテミスが一之瀬からボールを奪う。更に、そのまま後ろから走り込んで来ていた宍戸がそれを再び取り返す。

 

 

「この勝負を決められるのはお前だけだ! だから、頼む!」

 

「鬼道──」

 

 

 鬼道がそう叫ぶ。それを聞いた時には、もう鬼道の支えを振りほどいて走り出していた。そんなこと言われちゃ、こんなところで倒れてなんかいられないじゃないか。

 

 

「加賀美さん!」

 

「加賀美! 後ろは任せろ!」

 

 

 宍戸からパスを受け取り、一之瀬が後ろからの追っ手を抑え込む。それに続き宍戸、鬼道もカバーに回ってくれる。

 

 

 俺はまた走り出す。息は上がりきっているし、全身の筋肉が痙攣してる。その上頭はぶん殴られたように痛む。視界だってほぼ真っ白だけど、目指すべき、俺が切り開くべきゴールだけは鮮明に見える。この1点だけは必ず奪い取らなきゃいけないんだ。

 

 

 ようやく世宇子側のゴール付近まで辿り着く。すると修也が俺の横につくようにして並走する。俺達に向かってDF達が襲いかかってくる。それを見た瞬間、修也が上に飛んだ。あまりに唐突な行動だったが、俺にはコイツが何をしようとしているかすぐ分かった。

 

 

 俺はボールを上に蹴り上げ、DF達を追い抜く。

 

 

ファイアトルネード……決めろ、柊弥ッッッ!!」

 

「加賀美!!」 「加賀美さん!!」

 

「柊弥先輩!」

 

「いっけェェェェ!! 柊弥ァァァ!!」

 

 

 後ろを振り向けばピッタリ炎に包まれたボールが脚元に収まる。このボールからは今一緒に戦っている皆の熱意、想いがビリビリと伝わってくる。怪我でベンチに下がった染岡達、危険を冒してまで秘密を暴いてくれた春奈達マネージャー、そして今このフィールドに立っている守や修也達。

 

 

 その全ての願いを一身に背負い、ボールを蹴り上げ遥か高くへと飛ぶ。飛び上がると同時に地面が砕け、そこから託されたモノの数だけイナズマが追従するように天へ昇る。その1本1本がボールへと注ぎ込まれていき、その度に猛々しい力の奔流が溢れ出す。全てのイナズマがボールに集う頃には、太陽のような眩い光を放つ雷塊が完成していた。

 

 

 空中で身を翻し、その中枢を貫くように両脚を叩き込む。皆の声が、勝ちたいって想いがそのまま今の俺の力となる。だからこれは俺だけのシュートじゃない。雷門全員で放つ、究極の合体シュート。

 

 

これが……俺達のサッカーだァァァ!! 

 

 

 ボールに触れる力を強めると、雷鳴が光り轟く。スタジアム全体、その外までも包み込むような光が辺りに満ち、耳を劈くような音が轟くと共に雷塊は崩壊。丁度真ん中から矢のようにシュートが放たれ、その後ろに幾本ものイナズマが追従する。

 

 

ワダツミウォール"V3"ィィ!!! 

 

 

 世宇子の守護神が全力で地面を叩く。するとそこから五重もの津波の壁が姿を現す。それらは真正面から俺達とぶつかる。

 

 

「貫けェェェェ!!」

 

「行け、行けェェェェ!!」

 

 

 ベンチの染岡やマックス、半田に少林、栗松、目金が叫ぶ。6本のイナズマが一際強く光り、1枚目の壁を貫く。

 

 

「負けるなァァァァ!!」

 

「勝つのは俺達ッス!!!」

 

 

 風丸が声を荒らげ、壁山に土門、影野が続いた。4本のイナズマが勢いを強め、2枚目の壁を破壊する。

 

 

「頼む、この1本だけはッッ!!」

 

「お願い!! 決まって!!」

 

 

 一之瀬に宍戸、春奈や秋、夏未が願いを口にすると、5本のイナズマが荒れ狂い、3枚目の壁を破る。

 

 

「これが、雷門サッカーだァァァ!!」

 

「俺達の想いは、誰にも止められないッッ!!」

 

「この想い、友情が……負けるものかァァァ!!」

 

 

 守が、修也が、鬼道が。底の底から絞り出すように叫ぶ。3本のイナズマが1つになり、4枚目の壁が打ち砕かれる。

 

 

「俺達の、勝ちだァァァァァ!!!」

 

「ぐ、ぐゥゥゥゥッッッ!!??」

 

 

 最後に1本残った極雷に包まれたシュートが暴れ出す。残された最後の壁を撃ち破り、ポセイドンごとゴールネットを揺らす──

 

 

「まだだ、まだ終わっていないッ!!」

 

 

 ──ことはなかった。なんとアフロディがシュートとポセイドンの間に割って入る。なりふり構わず腹で受け止めに行く。暴れ狂うあのシュートを腹で受け止めようものならすぐさま弾かれるはずだが、それでもアフロディは耐えている。美しい長髪をグシャグシャにし、端正な顔をボロボロにしてまでシュートと向き合う。

 

 

「止めてみせる!! 勝つのは僕達世宇子だッ!!」

 

 

 アフロディがそう言い切ると、後ろにいたポセイドンがガッツリとアフロディの背中を抑える。それだけじゃない。比較的ゴールの近くにいたDF達が続々とその後ろを支える。前線に残っていたFWやMFも加勢すべく次々に走り出す。1人、また1人と合流し、シュートの威力は徐々に削られていく。

 

 

 そうだ、そう来なくちゃ面白くない。

 

 

「けどな……それでも勝つのは俺達雷門だァァァァ!!」

 

 

 叫ぶ。刹那、俺の身体から雷の波動のようなものがフィールド全体に広がる。そしてそれがシュートに触れた瞬間、失った勢いが吹き返す。するとたちまちゴールを守っていた連中はまとめてゴールの中にぶち込まれる。その真ん中には当然、ボールも添えられて。

 

 

 勢いを失ったボールはようやく地面に落ちる。そしてその瞬間、俺達が待ち望んだ結末が訪れる。

 

 

『ゴ、ゴォォォォォルッッ!! 何という名勝負でしょうか!! まさしく雷門VS世宇子という試合を象徴する、素晴らしく! 熱く! 鬼気迫る勝負でしたッ!! それを制したのは雷門イレブン!! 4-4の均衡を撃ち破る、5点目だァァァ!!!』

 

 

 告げられる俺達の得点。続きざまにまた笛が鳴る。

 

 

『ここで試合終了!! フットボールフロンティア全国大会決勝!! 歴史に残るであろうこの試合を制したのは雷門中!! 優勝は、雷門中ですッッッ!!!』




・ワダツミウォール
【朗報】まさかのポセイドン氏、新技獲得
平たく言ってしまえば従来より強いツナミウォールを多重展開するだけ。
ちなみに初期案は神話の中でポセイドンが槍を使っていたため、地面から水で出来た槍を引き抜き、シュートに向かってぶん投げるものだった。

・ゴッドノウズインパクト
アレオリにてアフロディが使用した必殺技。改心したアフロディを象徴する技にふさわしい。

・魔神グレイテスト
柊弥の化身+円堂の魔神が合わさって誕生。そのため完全な化身ではないため必殺技はないらしい。見た目はマジンさんがそのまま金色の鎧やら兜を身に付けて2本の刀を持った感じ。名前の由来はグレイト(一般形)→グレイテスト(最上級)から

・最後のシュート
イメージは1人で放つジ・アース。仲間全員の意思が1つになり尚且つ柊弥がゾーン状態(仮)の時のみ使用可能。イナズマの数は共に戦う仲間の数。正式名称はそのうち。

ーーーーー


というわけで世宇子編完結です。次回で最終回ですね。
アンケートを取った番外編についてですが、1番票数が多かったGO2編をやります。大まかなあらすじをちょい見せすると、何か時空の歪み的なものに飲み込まれた柊弥が天馬達と再開し、プロトコルオメガと戦う的なものを考えてます。

その他のオーガ編、アレオリ編もそのうち書けたらな、と思ってます
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