東方血戦録~伏せられた血脈の子~   作:ルルリラ

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ルル「どうも皆さんルルリラです!」
魁 「魁だ」
ルル「さてさて魁君や」
魁 「なんだよ?」
ルル「覚醒者とは知り合いなのかい?」
魁 「顔見知りではある、一度一緒に戦ったからな」
ルル「だからこその軋轢みたいなものがあるんだね」
魁 「そういう事だ」
ル・魁「本編どうぞ!」


血戦録四~魁の世界~

ジャ「おらおらおらおらおらぁ!!!」

魁 「うざってぇ!!」

 

妹紅に霊夢達の避難を任せた魁は

ジャックと戦い続けていた

 

ジャ「なんでだよ魁…」

魁 「……」

ジャ「何で俺達を裏切りやがったんだ!」

ジャ「俺達はあの世界で共に生きると誓っただろう!」

 

元々魁と親友と言っても過言ではなかった人物であるジャック

 

魁 「だからこそだよジャック…」

ジャ「だからこそ?」

魁 「お前らは今幻想郷で何してんだ?」

ジャ「どういうこった?」

魁 「何で幻想郷の住民を襲った…」

 

ジャックと交わした誓い

 

魁 「俺達は確かに誓った、あの世界で…」

魁 「俺達を迫害した奴らに、襲った奴らに屈しないために共に生きると」

ジャ「あぁそうだ!だから俺達は…」

魁 「なら今のお前らはどうなんだよ…」

魁 「俺達を迫害した奴らと同じ事して何がしてぇんだ!!」

 

異能者が集った村があった

危険分子とみなされ幾つもの命を散らされた村が

 

魁 「業魔の計画ってのは無関係の幻想郷を破壊して成り立つものなのか!?」

ジャ「俺達異能者が安らげる場所を作る…」

ジャ「それが業魔が幻想郷を襲った理由だよ…」

魁 「その結果が住民の迫害、追放か?」

 

いつから狂いやがったこいつらは

 

ジャ「俺達の力を見せつけて一定の条件まで飲ませるって寸法らしい…」

魁 「あの世界の高官共とやってる事同じだろうが…」

ジャ「……」

魁 「もういいだろう、その計画を推し進めた時点で」

 

 

 

魁・ジャ「俺達はもう相容れない存在だ…」

 

 

 

魁side~out~

 

 

 

妹紅「魁…」

 

霊夢達を避難させた後

戻ってきていた妹紅

 

妹紅(迷いの竹林で見た時は普通に見えた)

妹紅(なのに今は、すごく苦しそう…)

魁 「行くぞジャック!」

ジャ「来いよ!魁!」

 

覚悟を決めた表情の二人を見た

その勝負は一瞬だった

 

ジャ「魁…やっぱ…強すぎるわ…お前」

魁 「誰が戦い方を教えたと思ってやがる…」

 

そしてジャックは倒れた

 

ジャ「魁…俺以外の奴らは…まだ出てこねぇ…」

魁 「ジャック…」

ジャ「業魔でも…全員を運ぶにゃ…時間がいる」

ジャ「俺達は道を間違えた…」

 

弱弱しい声音で紡ぐ最後の言葉

妹紅にも遮らず耳をそばだてていた

 

ジャ「間違ってる事は…分かってた」

ジャ「だけど…止める事が怖かった」

ジャ「迫害を…受け続けた者達の…期待の視線が痛くてよぉ」

ジャ「せめて…お前に…伝えられた事が幸いだった…」

 

ジャックだからこその言葉が紡がれた

 

ジャ「お前が止めてくれて…よかったぜ…」

 

その言葉を最後に、ジャックは息を引き取った

 

魁 「馬鹿野郎が…」

 

その言葉と裏腹に魁の目からは

涙がこぼれ落ちていた

 

妹紅「私は…何も出来なかった…」

 

妹紅side~out~

 

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人里襲撃から三日後

霊夢達は博麗神社に集まっていた

 

霊夢「魁はまだ家に?」

魔理「無理もないぜ、あっちの世界で親友だったんだろ?」

 

妹紅から話を聞いて大体の事情を理解していた

 

レミ「情けない話よね、彼がいなければ私達は死んでいた」

紫 「彼に親友を斬らせてありがとうじゃ、まかり通らないわね」

慧音「今は妹紅が彼の家に行っているが…」

 

全員は家に入らないため

紅魔館からはレミリア、人里から慧音、そして紫

その三名と魔理沙が来ていた

 

霊夢「今は妹紅に任せるしかないわね…」

 

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妹紅「魁?」

魁 「妹紅か?すまない気付かなかった」

妹紅「気にしないでいいよ、いきなり来ちゃったから」

魁 「そうか、ありがとう」

 

魁の目には生気がなかった

ほっとけば魁は食事もとらない状態の為

妹紅が代わりにやっていた

 

妹紅「ねぇ、魁…」

魁 「ん?」

妹紅「魁の世界って、どんなとこ?」

魁 「俺の世界?」

妹紅「本当は今聞くべきじゃないかもしれない…」

妹紅「でも、知らなきゃいけないと思うから…」

魁 「……」

 

少し考えて魁は口を開いた

 

魁 「そうだな、話そう…俺の世界について…」

 

~血戦録四 終了~

 




次回、魁の言葉で語られる世界の闇

人が狂う仕組みなど誰も考えはしない

なぜならその世界が狂っているのだから
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