LoveLive! Prismatic Sunshine   作:ジュラーヴリク

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数多の偉大なる先駆者ニキ達や友人に触発され、以前からTwitterで動かしていたオリ主を動かしてみました。言葉を選ぶのって、めちゃくちゃ疲れますね。


第一話

 

 ───静岡県のとある高校にて

 

 

 真生「宮城県・仙台市から転入してきました。共学化テスト生の宮代真生(みやしろ まさき)です」

 

 梨子「東京の秋葉原から転入してきました。桜内梨子(さくらうち りこ)です」

 

「「よろしくお願いします」」

 

 担任「というわけで、転入生の桜内と宮代だ。仲良くするように」

 

 教室中のざわめきと疑惑の眼差しを浴びながら、担任の先生に言われた席に着き、浦の星女学院での最初のホームルームを受ける。内容としては、担任も含めて順に自己紹介をしたり、所属する委員会の決定やクラスの年間目標の設定だ。学年初めとしては、ありふれたものだ。

 

 そして放課後─

 

「ねえねえ宮代くん! さっき『共学化テスト生』って言ってたよね? もしかして始業式で言われた統廃合計画と関係あったり?」

 

「仙台って、伊達政宗がいたとこだよね?」

 

「宮城県民はみんなずんだ星人ってホント!?」

 

 真生「待って待って、一つずつ順番に答えるからさ」

 

 慌ただしい、だけどクラスに打ち解けるために必要な質問タイムの始まりだ。

 

 

 

 さて、改めてなぜ俺が浦の星女学院に転入することになったか、その経緯を説明しよう。話は2ヶ月ほど遡ることになる。

 

 

 

 ───ある日の授業中

 

 教師「ここで、後にアメリカ大陸と呼ばれることになる新天地に存在した原住民が築いてきた未知の文明と出逢ってしまうわけだ!」

 

『1年3組・宮代真生くん、至急校長室に来るように』

 

 教師「……だそうだ。宮代、出席扱いにしてあるから行ってこい」

 

 真生「すみません。行ってきます」

 

 お調子者グループの数人が騒ぎたてるが、残念ながら心当たりは皆無だ。あるとすれば、こないだ体育のバレーボールでミスしたサーブが教頭に直撃し、カツラを吹っ飛ばしてしまったくらいだ。それに関しては、すぐ謝ったし反省文の提出で不問になった。

 あれこれ考えながら校長室に向かうと、校長先生と見知らぬ壮年の白人男性がいた。促されて、緊張しつつもソファに腰を下ろす。白人男性が流暢な日本語で切り出した。

 

 ??? 「まずは、授業中にすまなかったね。私はレオナルド・小原。静岡県の『浦の星女学院』という女子校の理事長をしている」

 

 真生「ぁ……はい」

 

 小原「実は、我が浦の星は、少子化も含む様々な理由で年々生徒数が減少していてね。再来年度に近隣の高校と統合することが決まったんだ。だが、『同年代の異性がいる状況に慣れていないまま統合するのも心配だ』という声も一部の保護者から挙がっていてね」

 

 少子化で生徒数が減り、近隣の学校同士が統合する。宮城でもニュースとかでたまに聞く話だな。

 でも、その話と俺が校長室に呼び出し食らってるのが繋がらない。

 

 小原「そこでだ。単刀直入に言おう。宮代真生くん、キミを我が校の『共学化テスト生』としてスカウトしたい」

 

 真生「スカウト、ですか? 俺……じゃない。僕を? それに、その『共学化テスト生』って一体なんなんですか……!?」

 

 小原「言葉の通りだよ。あぁ、この場で答えを出してくれとは言わない。今後の高校生活を一変させてしまう重要な決断だからね。ご家族とよく相談して決めてほしい。ただし、これは学校の運営にも関わってくる特級の機密事項だ。家族以外には絶対に話してはならない。いいね?」

 

 真生「……はい」

 

 小原「いい返事だ。それに、キミのその目、ローニン…あぁ、君のお父上の愛称だ。そう呼ぶと怒るんだが。とにかく、若い頃を思いだすよ」

 

 小原先生の金色の瞳と目が合う。

 

 小原「……すまない。今のは聞かなかったことにしてくれ。フフ、昔話は老化の証拠だな。いかんいかん」

 

 校長「宮代くん。まだ高校生の君には難しい決断だと思う。来週、また集まって話をしよう。期限が一週間と短いのは申し訳ないけれど、ご家族とよく話し合って決めてほしい。私も小原先生も君が出した答えを尊重する。それと、恐らくだが頭も混乱して残りの授業にも身が入らないだろう。担任には私から話しておくから、今日のところは帰って休みなさい」

 

 真生「……はい。ありがとうございます。……失礼します」

 

 正直、校長室から帰宅するまでの記憶がなかった。両親や祖父母には校長先生から話が伝わっていたらしく、その日の夕食後に家族と話し合った結論は、割とすぐに出た。

 いや、正直なことを言うと、小原先生から話を持ちかけられた時点で俺の中では決まってたのかもしれない。

 そして、約束の日が来た。先週と同じように校長先生、小原先生と俺が向かい合うかたちで校長室に誂えられたソファに座り、先週と同じく、小原先生が切り出した。

 

 小原「一週間ぶりだね、宮代くん。早速だが、君の答えを聞かせてほしい」

 

 真生「はい。僕は……浦の星女学院に『共学化テスト生』として転入します!」

 

 小原「そうか。そうか。ありがとう宮代くん。いや、真生くん。ありがとう! 本当にありがとう!」

 

 小原先生が嬉しそうに俺の手をとる。

 

 校長「そうか……一人分、この学校も淋しくなってしまうなぁ……。いかんいかん。宮代くん。君が『浦の星』という新たな学び舎で充実した高校生活を送るのを、心より祈っているよ」

 

 校長先生はさみしげな表情を浮かべている。

 俺が年度末をもって転校するという話は、一年生、つまりは同学年にのみ学年集会で公表し、それ以外の学内関係者には口頭で伝えられた。

 

 

 

 ────

 

 二ヶ月程前のことを思い返しながら、クラスメイト達からの質問攻めを一つずつ返す。

 ふと正面に向き直ると、軽くウェーブした亜麻色の髪を肩につくくらいまで伸ばした、スカイブルーの瞳が特徴的な美少女、渡辺曜(わたなべ よう)が人だかりを割り、不満げな眼差しで俺を見下ろしていた。

 

 曜「春休みに言ってた『しばらくはこっちにいる』ってこういうことだったんだ。色々と聞きたいことがあるから、今日は一緒に帰ろう」

 

 真生「……了解」

 

 このカンジじゃ拒否権はないな。

 要件を手短に話すと、踵を返しそのままズンズンと離れていく。

 

 千歌「ねえ桜内さん! 私とスクールアイドルやらない!?」

 

 梨子「ごめんなさい!」

 

 ちょっと待て。アイツ今なんて言った? 勧誘? スクールアイドルって言ったか? ともかく、新学期早々、転校生をナンパ、もとい勧誘している蜜柑色のショートヘアと赤い瞳、屈託の無い笑顔が特徴の高海千歌(たかみ ちか)。渡辺曜と同じく、俺の幼なじみであり、当面の家主でもある。

 

 俺と千歌と曜ちゃん、そして梨子ちゃん。俺たち四人が内浦で出会ったことで、歯車が回りはじめた。そんな中二病めいた予感を僅かに感じながら、適当なところで話を切り上げつつ荷物を纏め、バス停に向かうのであった。




一話を読み返したらあまりにも稚拙だったので加筆修正しました。最新話も頑張って書いてますんで、気長に待っててください。
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