LoveLive! Prismatic Sunshine   作:ジュラーヴリク

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まずは、前回から半年以上開けてしまったこと、謝罪させていただきます。本当に申し訳ありませんでした。
去年も年末に投稿してから半年開けてるんですよね。

もうね、貴重な読者からもバカなの?しぬの?失踪寸前なの?ってね?
石を投げられてもおかしくないわけでして。

そんなこんなで半年ほど四苦八苦しながら痴話喧嘩しか書いてません。


第十二話

 千歌「目覚めよ! ねぼすけー! 朝だーッ! 合宿だァーッ!!!」

 

 耳をつんざくような音量の千歌の声で目が覚める。

 

 真生「うるっせえな! 耳元で叫ぶんじゃねぇーよ! 鼓膜吹っ飛ぶわバカ千歌!」

 

 千歌「ねぼすけにバカとか言われたくないですー! っていうか『かわいい幼馴染が部屋まで起こしに来る』って今のこの状況、男のロマンってヤツじゃん!」

 

 真生「普段は俺が起こす側だろーが! つーか自分でかわいいって言ってちゃ世話ねーよ!」

 

 千歌「んにゃにぃ〜!?」

 

 いつものケンカが勃発しかけたタイミングで志満姉から声を掛けられる。

 

 志満「千歌ちゃん。今日はお客さんがいないからって言っても、今の声はさすがにうるさくしすぎよ? 真生くんもすぐ応戦しない。部活の子たちがビックリしてたわよ?」

 

 そう言った志満姉の陰から三人が顔を覗かせる。

 

 花丸「ほ……ほほほ、ほんとに……おなじいえにすんでたずらあぁ……」

 

 善子「に、にに、人間には暴食・色欲・強欲・憤怒・怠惰・傲慢・嫉妬……総じて七つの大罪と呼ばれる罪の根源とされる欲望が……あり……色……欲……ゥ……」

 

 ルビィ「……ふたりともフケツです……」

 

 先行き不安なのはいつものことだが、今回ばかりはダメかもしれない。

 

 曜「おはヨーソロー! っと、なんで皆揃って真生の部屋の前で固まってるの?」

 

 四人の後ろから曜の声が聞こえる

 

 志満「あら、おはよう曜ちゃん。寝坊した真生くんを千歌ちゃんが叩き起したのよ」

 

 曜「ほうほう、今日は珍しく逆パターン。ところで、時間もったいないしそろそろ練習始めない? 私たちがウォームアップしてる間に真生が準備すれば仕切り直せるでしょ?」

 

 志満姉の一言で状況を把握したのか、曜が仕切り直しを提案する。正直、寝癖まみれの俺としても願ったり叶ったりだ。

 

 曜「というワケで、千歌ちゃーん! そのまま真生の机から練習メニュー持ってきてー!」

 

 千歌「んぇ? あ、うん! わかったー!」

 

 机に広げっぱなしにしてしまっていた練習メニューを纏めたノートを千歌が手に取り、部屋から出ていく。

 

 善子「ほらズラ丸もルビィも、千歌先輩のお姉さんにいつまでもしがみついてないで、早く行くわよ」

 

 曜「じゃあ真生、3分間待ってやる!」

 

 流石にちょっと厳しいかな!? 

 

 真生「……善処するよ」

 

 千歌「じゃあ、改めて行動開始! 梨子ちゃんから『誰もこないんだけど……(´・ω・)』ってSIGN来てるし、早く始めよ!」

 

 言うが早いか、集合場所にしていた十千万前の砂浜まで千歌を先頭に駆け出す。俺も支度して合流しよう。

 

 

 

 side:曜

 

 千歌ちゃんを先頭に海岸に着くと、いかにも怒ってますという表情の梨子ちゃんが仁王立ちしていた。

 

 梨子「もう、みんな遅いよ! なにしてたの!?」

 

 千歌「いやーゴメンゴメン。ちょっとハプニングがあって……」

 

 梨子「ハプニング? もしかして……真生くんがいないのと関係あったりする?」

 

 曜「……真生がね、珍しく寝坊してたんだよ」

 

 ちょっと待って、なんで一目で気づくの? 

 さっきあの場にいなかったのに。真生との付き合いは私の方が長いのに。

 

 梨子「寝坊……昨夜も遅くまで頑張ってたみたいだしね……」

 

 なんでそんな表情になってるの? まるで真生のことを……

 胸の中でヘドロ色の炎が燃えるような『あの感覚』が湧く。

 昨夜どころか、真生は毎日ずっと頑張ってる。知ったふうなこと言わないでよ! 

 

 善子「曜先輩! ストレッチの相方お願いします!」

 

 曜「ッ!!」

 

 善子ちゃんから声を掛けられ、ハッとする。

 

 曜「えっ!? ……ッあぁ、ストレッチの相方ね! りょーかいりょーかい!」

 

 善子ちゃんと組んで、ウォームアップ用のストレッチをしていると、小声で話しかけられる。

 

 善子「……さっき、スゴイ目つきになってたわよ」

 

 曜「……スゴイ目つき……って、どんな?」

 

 善子「目がポロッと落ちそうなくらい見開いてた。……先輩たちの間になにがあるのか、私は知らないけど……その……。ごめんなさい。やっぱ、今のナシ」

 

 言い淀む。ハッキリしないなぁ。

 真生のヤツ、やけに遅いな。そう思った瞬間

 

 真生「待たせたな!」

 

 ムダにカッコつけた彼の声が耳に入る。やっと来た。

 

 曜「遅い!」

 

 善子「……やっぱり。アンタもそうなんじゃない」

 

 

 

 ────

 

 先行してもらった千歌たちと海岸で合流するべく、急いで支度し玄関でシューズに履き替えていると、隣にウォータージャグが2つ置かれた。

 

 美渡「真生、麦茶淹れたから持っていきな。姉上からの差し入れってヤツ。ホントは千歌に片っぽ持たせてやるつもりだったんだけどね」

 

 真生「いつの間に準備してたのさ?」

 

 美渡「さっきアンタたちが部屋でドタバタやってた数分くらい前から、ね。……こう言うのもなんだけど、頑張りすぎんなよ? 千歌も、アンタも」

 

 真生「……大丈夫だって。バカなこととか、無茶なことはするけど、無理なことはしないよ」

 

 美渡「どーだかねぇ。小4の時に、腕の骨にヒビ入れながらケンカして隣のクラスの子を3人も返り討ちにする大事件を起こしたのは誰だったっけなー?」

 

 真生「はいはい。俺ですよ」

 

 ああ、仙台に引っ越す前にそんなこともあったっけな。あん時は千歌と口論になった当時のガキ大将グループの間に割って入ったんだっけ。ふと懐かしくなってくる。

 

 美渡「ま、なんでもいいや。とにかく! 桜内さんたちも待たせてるんだろ? ほら、美味しい昼飯作って待っててやるから行ってこい!」

 

 真生「イッテェ! ……いってきます!」

 

 美渡「いってらっしゃい」

 

 美渡姉ぇに背中を押され、いや。背中を叩かれて思わず飛び上がる。

 でも、おかげで気合いが入った。

 おっといけねぇ。アレも忘れず持って行かねば。

 

 海岸に着くと千歌たちが組みストレッチをしているのが見えた。ちょうどウォームアップ用のメニューが終わるところか。よし、改めて合流しよう。

 

 真生「待たせたな!」

 

 曜「遅い!」

 

 曜からの一言を甘んじて受けながら、砂が混ざらないよう注意しながら荷物を下ろす。

 ストレッチを終えた梨子が歩み寄ってくるのが足音からわかる。

 

 梨子「おはよっ、お寝坊さん。昨夜は何時まで起きてたのかな〜?」

 

 貼り付けたような微笑みを浮かべた梨子。まずい。完全に怒ってるパターンだ。

 

 真生「えーっと……2時くらいだったかな?」

 

 梨子「……ホントは?」

 

 真生「……最後の記憶が4時前に机に鼻をぶつけた鈍痛なので……多分そのくらい……です」

 

 梨子が放つプレッシャーに圧され、白状する。

 

 梨子「真生くん……少し前に、ひとりで無理はしないでって言ったよね?」

 

 真生「はい……」

 

 梨子「千歌ちゃんも、真生くんが無理してそうだったら、ちゃんと止めてね? いちばん近いのはアナタなんだから」

 

 千歌「……努力します」

 朝っぱらから砂浜に正座である。なんか、前にもあったな。

 

 梨子「わかった!?」

 

 真生・千歌「「はい……」」

 

 ルビィ「スクールアイドル部って、部長は真生先輩だけど……裏ボスはもしかしなくても……」

 

 花丸「梨子先輩、だね」

 

 納得してないで助けてくれ。

 

 ルビィ「あ、そういえば真生先輩! さっき、荷物を抱えたまま防波堤から飛び降りてましたけど、膝とか大丈夫なんですか!?」

 

 真生「いい質問だルビィちゃん。軽く痺れてる程度にはヤバい。あと俺のスポーツバッグの中に『いいモノ』が入ってる。今回は少しばかりハードにいくから、4人は先に補給しててくれ」

 

 ルビィ「はい! ……いいモノ?」

 

 善子が首を傾げながら特大タッパーをバッグから取り出す。

 

 善子「多分、このタッパーよね?」

 

 曜「おっ? はちみつレモンなんて、さすが真生! 分かってる!」

 

 ルビィ「はちみつレモンって、たしか……」

 

 花丸「部活ものの小説でもよく出てくる、あれですか?」

 

 曜「そうそう。どの小説に出てくるのかはわかんないけど、それ。レモンの爽やかな酸味と苦味、ハチミツの甘味が甘酸っぱ〜くマッチした正にアオハルの味……」

 

 善子「アオハルの味……ゴクリ」

 

 千歌「あ! さっき美渡姉ぇが作ってた麦茶持ってくるの忘れてた!」

 

 千歌が思い出したように声を上げる。おせえよ。

 

 花丸「そういえば、お台所でもう一人のお姉さんが作ってましたね。くぅ〜っ! キンキンに冷えた麦茶のミネラルが練習で火照った身体に染みるずらぁ〜!」

 

 真生「……ってことで、梨子も水分補給したら? お説教は後でじっくり受けるからさ」

 

 曜「そうだよ。今日はこれから気温も上がってくるし、真生に説教してるうちに熱中症になっちゃったら、予定とか全部崩れちゃう。ここは一旦、ね?」

 

 曜から助け舟が出される。

 

 曜「そ、れ、に、朝4時までそこのスットコドッコイがなにをやってたかは私も気になるところではあるし」

 

 訂正。どうやら助け舟は俺ではなく梨子に出したものらしい。

 

 梨子「……もう! 気が抜けちゃった。私も水分摂ってこよ」

 

 梨子が自分のスポーツドリンクをバッグに取りに行くのと入れ替わりに、曜が耳元まで近づき、小声で話しかける。

 

 曜「……今日の午後2時、そこの防波堤で待ってて」

 

 真生「防波堤……?」

 

 曜「よーし、やろーどもー! 水分は摂れたかー!? 真生も来たし、練習再開ヨーソロー!」

 

 言葉の意味を問う間もなく、曜はいつもの表情に戻り、駆けていく。

 惚けてる場合じゃない。ハードにいくと言ったのは他でもない自分だ。着地の衝撃と正座による足の痺れも幾分かマシになった。気合いを入れ直し、改めて曜たちと合流した。

 




それはそうと、ウォームアップ終わった状態で更にレモンの香りが追加された曜ちゃんに耳打ちされたら理性吹っ飛びそう。

今さらですが、読了報告や各種評価、待ってます
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