LoveLive! Prismatic Sunshine 作:ジュラーヴリク
色々あったんです。うつ状態が再発して無職になったり、モンハンワイルズとかニーアレプリカントやったり…
あっそうだ(唐突)。エースコンバット8が10月に発売になりますねぇ。いいゾ〜これ。ラブライバーニキネキ達、もっと気軽にエースになって。どうぞ。
そんなワケで、十六話はじまります
秋葉原駅で曜ちゃんと合流し、のんびり散歩しながら最終的な合流地点である神田明神に到着した。道中は短いながらも、普段と変わらず彼女と話せた。さっき、あんなことがあったのに。
千歌「あ! よーちゃーん! 真生! こっちこっち!」
真生「わるい、遅くなった!」
曜「いやーゴメンゴメン!」
神田明神。1300年の歴史を持つ、由緒ある神社だ。千歌やルビィちゃんの話では、かつてμ'sもここで練習していたらしい。
とにかく、千歌たちと無事に合流できた。
ふと、梨子が近づいてくる。
真生「梨子?」
曜「梨子ちゃん?」
梨子「……なんで曜ちゃんから、真生くんの匂いがするの?」
俺の匂い……?
真生「ゴメン、そんな汗臭かった?」
梨子「ううん。そうじゃなくて」
言うが早いか、梨子が曜ちゃんに耳打ちする。なぜか俺にもはっきり聞こえた。
梨子「ひとりじめはよくないかな?」
曜「ひ、ひとりじめ? ……なんのこと?」
梨子「とぼけないで。私も……譲る気ないから」
梨子が真っ直ぐに曜ちゃんを見据える。
曜「あっそう。……じゃ、ライバルだね。私も譲れない」
呆気にとられていた曜ちゃんが納得いったかのように答える。
善子「ち、ちょっとリリー! 喧嘩してる場合じゃないわよ!? 曜先輩も!」
一拍遅れてマルちゃんも止めに入る
花丸「そうですよ! こんな大会前日にギスギスし始めたら!」
曜「大丈夫。喧嘩じゃないよ」
梨子「どっちかというと、お互いのゴールの確認が近いかな?」
善子「それって……」
曜「まぁ、決めるのは真生だけどね」
ちょっと待てよ。なんで二人のゴールの決定権が俺にあるんだ?
千歌「なになに〜? なんの話?」
梨子「ううん、なんでもない」
曜「あっでも、千歌ちゃんにもちょっと関係あるかも」
千歌「私にも? うーん、今日の晩ご飯とか? あ! 帰りの席順!」
能天気な返しをする千歌に思わずツッコむ。
真生「いや気が早えーよ。まだ昼過ぎだぞ。席順はジャンケンでいいだろ」
千歌「それもそっか。ルビィちゃーん! お待たせー! お参り、お参り!」
踵を返し、本殿に向かう。
曜ちゃんと梨子が言っていた『俺が決める、ふたりのゴール』とやら。その意味は、なんとなく察してはいる。俺もそこまでニブチンじゃない自負はある。
でも、本当に俺が決めていいのか?
もし、俺が答えたら?
四人の関係性は間違いなく変わる。それが怖い。
──
花丸「ところで……神社にお参りするときのお作法、みんな大丈夫ですよね?」
善子「『二礼二拍手一礼』でしょ? 一般常識じゃない」
千歌「……だよねー!」
真生「ちょっと自信なかったんだろ?」
千歌「うっせぇ」
真生「ああ、鳥居をくぐって境内に入る時と出る時にも一礼を忘れるなよ」
ルビィ「参道も真ん中はブッブーです!」
梨子(真生くん……やっぱりお作法キレイだな……隣に並んでも恥ずかしくないように、私も頑張らなきゃ)
千歌「そういえば、みんな何をお願いしたの?」
曜「それは……親友と言えど、ナイショ」
花丸「あ、そうだ。おばあちゃんのお土産に御朱印もらってこなきゃずら」
善子「アンタん家お寺じゃないの?」
花丸「御朱印は神社とかお寺と『縁を結んだ証』だから、別に大丈夫ずらよ」
善子「……そうだったのね。じゃあ、私も堕天使だけど」
お参りを終え、参道を引き返していると、ふと歌声が聞こえた。自信に満ちた、艶やかな二重奏だ。歌声の方向を探る。
ルビィ「歌?」
真生「たぶん、こっちだ」
♪♪♪
本殿を出てすぐ左。社務所に向かう路地に、見知らぬ二人組が立っていた。
?? 「まずは、はじめましてでしょうか。黒澤ルビィさん。それと……騎士さまも」
ルビィをのことを知ってる?
ルビィ「え……? えと、はじめまして」
真生「……どうも」
警戒しつつも、あいさつを返す。
このねーちゃん、なにが目的だ?
ていうか、制服越しでも分かる。スタイル抜群だ。果南ちゃんやマリー先輩にも勝るとも劣らない程に。
聖良「そういえば、自己紹介がまだでしたね。私は鹿角聖良と申します。こっちは、妹の理亞」
理亞「……鹿角理亞」
真生「聖良さんに……理亞さんね。見たカンジ、多分、姉妹かな?」
聖良「ご明察です。おふたりは、ご兄妹……ではなさそうですね」
ルビィ「……はい。でも、とっても頼りになる先輩なんです! ホントのお兄ちゃんみたいに!」
理亞「ホントのって……ごっこ遊びじゃない」
聖良「理亞」
聖良さんが窘める。
兄妹『ごっこ』ね……そう思われても仕方ないか。
ふと、後ろから複数の足音が聞こえた。まぁ急に動いたもんな。ようやく追いついたってカンジだ。
千歌「もー! 二人とも急に動いたらダメじゃん! 迷子になったらどーすんの!?」
真生「おぁ、ゴメンゴメン。素敵な歌声に釣られて、つい」
千歌「『つい』じゃなーい!」
ルビィ「ごめんなさい。千歌先輩……」
曜「んで、そちらの二人は?」
真生「ああ。鹿角聖良さんと、理亞さん。さっきの素敵な歌声の正体だ」
聖良「素敵な歌声……少々照れますね。改めて、鹿角聖良と申します。こちらは妹の理亞。姉妹でスクールアイドルをやっています」
理亞「……どうも。アンタたちがAqoursね。静岡の」
曜「静岡の『内浦』だよ」
理亞「……うちのうら……」
聖良「ということは、貴女が高海千歌さんですね?」
千歌「ほえ? あー、はい。よくごぞんじで」
千歌のことも知ってる……当然といえば当然か。
次々に名前を言い当てていく。
善子「すごい……あなた、もしかして予知能力者(プレコグ)!?」
聖良「いえ。そんな大層な存在ではありませんよ」
理亞「……PV、見たわ」
ふと、理亞ちゃんが口を開く
ルビィ「見てくれたの!?」
理亞「ぬ……じゃない。内浦、良い町だと思う。海の深くて綺麗な青色とか、すぐ泳ぎに行けるのもいいなぁ……って思った。でも」
ルビィ「でも?」
理亞「それだけじゃ、廃校は防げないとも思うわ」
ルビィ「……なんで? どうしてそう思ったの?」
理亞「なんで……って、それは……」
理亞ちゃんが言い淀むが、聖良さんがその続きを話し始めた。
聖良「代わりにお答えしましょう。内浦と浦の星女学院の良いところは、必ずしも一致しないからです。そしてそれは、あなた方も何となく気づいているハズ」
その一言で、その場を支配されてしまった。
瞬間、にわかに風が逆巻いた気がした。
俺たちが、Aqoursの7人が、言葉に出さなくても薄々感じていた違和感を、ピタリと言い当てられてしまった。
理亞「……姉様、そろそろ時間です」
聖良「ええ。では、失礼します」
二人が踵を返す。
不意に、ルビィが声をかけた
ルビィ「あの! ルビィたち、負けませんから! えっと……」
聖良「ああ、そういえば名乗っていませんでしたね。私たちは『Saint Snow』」
Saint Snow……
真生「……手厳しい姉妹だな」
梨子「忌憚のない意見だよ。それに、二人の言ってることは多分間違ってない」
千歌「じゃあ、私たちが明日見せればいいんじゃないかな」
曜「敢えて聞くけど、なにを?」
千歌「私たちの良いところ」
善子「そうね」
花丸「やってやりましょう!」
梨子「じゃあ、まずは一旦、旅館に戻って最終打ち合わせね。そろそろチェックインしないと」
気持ちを入れ直し、改めて神田神社を後にした。
───その日の夜。
Side:ルビィ
ルビィ「Saint snowの……鹿角理亞ちゃん……ピャアアアアアアァ!?」
ほっぺたに冷たいものが触れる。
振り返ると、いたずらっぽく笑う真生さんがいた。皆には内緒でアイスを二つだけ買ってきたらしい。チョコミント味を選ぶ。
真生「昼間のあの娘、気になるのか?」
ルビィ「……姉妹でスクールアイドルってところが……ちょっとだけ、ううん。凄く羨ましいなあって」
昼間会った姉妹のスクールアイドル。Saint Snow。
真生「もし、ルビィがダイヤさんとスクールアイドルをやれたら……か」
ルビィ「でも、お姉ちゃん大学受験とかで忙しいし……スクールアイドルを『嫌いだ』って……」
そう。あんなに好きだったのに、いつの間にか嫌っていた。全部、家の蔵に押し込めて。
真生「正直な、俺もおんなじコト考えてたんだよ」
ルビィ「それって……」
真生「もしAqoursにダイヤさんが加わったら? ってさ」
ルビィ「真生さんは……お兄ちゃんは、どうなると思います?」
真生「……きっと、面白いことになる」
面白いこと……
たまに曜先輩たちに見せる、ワルい顔を浮かべる。オオカミみたいでちょっと怖い。
真生「……さて、そろそろ寝ないと明日に響くな。ちゃんと歯磨けよ?」
ルビィ「お兄ちゃんこそ、千歌先輩たちに内緒でアイス食べたの、バレないようにしてね」
真生「……はいはい」
ルビィ「はいは1回!」
真生「はいよ」
ルビィ「ぅゅ……またお兄ちゃんって言っちゃった」
明日は本番なんだ。ちゃんとしなきゃ。
次話はもっと早く書けるようにがんばります。(小並感)
誤字脱字、読了報告及び、感想等お待ちしております。