LoveLive! Prismatic Sunshine   作:ジュラーヴリク

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回を追うごとに投稿間隔がどんどん延びてきてますねぇ…
そういうとこ最近だらしねえな?(戒めの心)
仕事が忙しくてオタ活するだけのHPもMPもなかったから仕方ないね(許容の心)
今回も歪みねえ感じに書けたと思ってます(自賛の心)



第七話

 多少のアクシデントはあったもののファーストライブを大成功させ、正式に設立が認められた俺たちスクールアイドル部。マリー先輩が部室を用意すると言っていたが、部活棟は既に全て埋まっていたので、体育館の倉庫を部室として使うことになった。しかし、ここである問題が発生した。

 

 

 

 千歌「ここが私たちの部室……部室ゥ!?」

 

 曜「いやぁ、薄々解ってはいたけど……」

 

 真生「ああ。……まさかここまでとはな」

 

 梨子「これ一体何日かかるの……?」

 

 生徒数減少で余った机と椅子、恐らく応接室とかで使ってたであろうソファとテーブル、電気ポット、インクで真っ黒に汚れたホワイトボードetc……使わない備品が一緒くたに放り込まれていた。大半はまだ使えそうだけど、部室として使い物にできるまでは相当な手間がかかりそうだ。

 

 ハァ……仕方ない。

 

 梨子「……やろっか。大掃除」

 

 曜「……そうだね」

 

 千歌「……うん」

 

 真生「……だな」

 

 開け放ったドアの前で『うざね』を吐いていても仕方ないので、部室の掃除に取り掛かる。天気予報では今週はずっと晴れらしいので、パイプ椅子なんかはしばらく外に出してても問題ないだろう。

 

 ───

 

 梨子「っんん〜、あー……腰いたーい……」

 

 千歌「とりあえずミーティングはできるようにはなったかな〜?」

 

 曜「片付け終わるまでマトモに練習は出来そうにないけどね」

 

 真生「泣き言は言ってらんねえか。……あぁそれと、さっきからそこにいるのは分かってますよ? せーんぱい」

 

 三人「?」

 

 さっきからドアの陰に隠れているつもりだったらしい意外な客人、マリー先輩に声をかける。

 

 鞠莉「あらバレちゃった。ふむふむ、だいぶ片付いたのネ」

 

 千歌「ふふーん、三人寄らばモンスター、四人なら……つまりそういうことです!」

 

 曜「それを言うなら『三人寄らば文殊の知恵』でしょ?」

 

 梨子「真生くんの真似をするなら、諺の意味とかをちゃんと覚えてからやった方がキマると思うよ」

 

 千歌「ぐぅ……」

 

 真生「これがホントの『ぐうの音も出ない』ってヤツだな。……で、マリー先輩もなんか用があって来たんでしょ?」

 

 鞠莉「huh、梨子もマサキも打ち解けられたようね。マリーからアイスコーヒーとカップティラミスの差し入れデース!」

 

 マリー先輩が笑顔でそう言うと、カップに入ったティラミスと普通の水筒、恐らく百均のプラ製グラス、ストロー等を手に提げていた保冷バッグから手早く会議テーブルの上に広げていく。つかそのバッグの容量どうなってんだ。

 

 全員に行き渡ったところで、曜ちゃんがある違和感に気づいた。

 

 曜「あれ? 先輩、ティラミス多くないですか?」

 

 鞠莉「作る時に分量間違えちゃった✩」

 

 手本のような『テヘペロ(ノ≧ڡ≦)☆』である

 

 千歌「んー、じゃあ……ルビィちゃんも一緒に食べるー!?」

 

 ???「ピギッ!?」

 

 千歌がドアのほうに向かって話しかけると、聞き覚えのある甘ったるい声がした。ルビィちゃん……たしか4月の勧誘活動とか、こないだの初ライブにも来てくれてた子だったっけか……

 

 思い出しているうちに、警戒しながらもドアの陰から出てきてくれたようだ。

 

 千歌「ほーら、座って座って」

 

 ルビィ「ぅゅ……あ、えっと……はい……お邪魔します……」

 

 千歌「大丈夫、大丈夫。そんなに緊張しなくていいよー?」

 

 千歌はいつも通りフランクに笑いかけているが、同じ状況に置かれて緊張しない人間の方が希少だと思うぞ。というツッコミを飲みこみ、ルビィちゃんの緊張を解すべく、できるだけ優しく話しかける。

 

 真生「……とりあえず、『はじめまして』が適当かな? 俺はスクールアイドル部の裏方担当、2年の宮代真生だ。よろしく」

 

 ルビィ「ピギッ!? ……っあの……よろしく……お願いします……」

 

 鞠莉「ヲっ!?」

 

 あいさつは返してくれたが、マリー先輩が軽く体勢が崩れかけるような勢いで後ろに隠れられてしまった。さっきのリアクションといい、いわゆる人見知りするタイプなのか……? 

 

 曜「あーあ、真生くん後輩にガン飛ばしてる〜。だーめなんだー」

 

 千歌「あはは、真生は昔から目つき悪いもんね〜」

 

 幼なじみ二人からのからかいを軽く流しつつ、何とか心を開いてもらおうとすると、梨子が耳打ちしてきた。

 

 梨子「……ねぇ真生くん。多分ルビィちゃんは人見知りにプラスで男の子が苦手なんだと思う。ひとまず、ここは私たちに任せてくれる?」

 

 真生「……マジ?」

 

 梨子「多分だけどね」

 

 梨子の提案を受け、図書室に本を返すの忘れてたと適当な理由をつけ、一度席を外すことにする。

 

 真生「あ、そうだ。ルビィちゃん、この間の初ライブ来てくれてありがとな」

 

 ルビィ「……いえ、スクールアイドルって昔から好きだったので」

 

 ───

 

 部室から図書室に来たが、どうやら先客がいるようだ。あのセミロングの黒髪とシニョンは……自称・堕天使の津島善子だな。誰かと話しているみたいだ。

 

 善子「───を監視しててほしいの!」

 

 ??? 「分かったずら」

 

 善子「……じゃあ頼んだわよ」

 

 監視? 気になる単語に耳を疑った瞬間、発言した本人が飛び出してきた。

 

 善子・真生「きゃあっ!? (うぉっ!?)」

 

 当然、ドアの前にいた俺と正面からぶつかることになる。

 

 真生「ってぇ〜……おい大丈夫か? ちゃんと前見ろよ……っ!」

 

 善子「痛ったぁ〜……ちょっと、どこ見てる……の……っ!」

 

 なにかに気づいたようで、顔を赤らめながらスカートを抑え、抗議の眼差しを善子がこっちに向けてきた。白パンツが見えたと白状すれば面倒なことになるのは火を見るより明らかだ。ここはスルーし、手を差し伸べるのがベターだろう。

 

 真生「その様子なら怪我はなさそうだな。ほら、立てるか?」

 

 善子「えっ、あ……ありがと……」

 

 ちょっと待て、なんだその乙女チックな表情は。

 ……待てよ? ダメもとでリベンジ勧誘してみるか……? 

 

 真生「なあ善子。やっぱスクールアイドル、やってみないか? お前のかわいさなら絶対覇権を握れる」

 

 善子「スクールアイドル……ゴメン、興味無いわ。他を当たってちょうだい。ああでも、この間の高海先輩たちのライブ、凄かったわね」

 

 話を聞くだけ聞いてくれたが、これはフラれたと判断するべきだろうな。

 

 善子「じゃあ、また」

 

 真生「ああ、またな。アイツらにも伝えとく」

 

 初対面の際に見せた堕天使モード? にならなかった善子を見送り、改めて図書室に入る。

 さっき善子が話していたのはこの子だろう。サラサラのベージュの髪と太めの眉、そしてどことは言わないがボリューム満点の巡航ミサイルを持っている。リボンの色からして一年生だろう。

 

 真生「……取りたかったのはコレかな?」

 

 ?? 「ずら!? あっ……ありがとうございます」

 

 読みたいのであろう本にギリギリ届いてなかったので、かわりに本棚から取り出し、手渡す。

 

 真生「……ずら?」

 

 ?? 「あっ、えっと、今のは違うず……違います! あぁ……またやっちゃったずら……」

 

 真生「プッ……ハハ、方言って無意識に出ちゃうと『おしょすい』よな。わかるわかる」

 

 ?? 「おしょすい……?」

 

 真生「仙台弁で『恥ずかしい』って意味だよ。俺は二年の宮代真生。きみは?」

 

 花丸「一年の国木田 花丸(くにきだ はなまる)です。さっき、善子ちゃんとそこで話してたみたいですけど、知り合いなんですか?」

 

 真生「まぁ、そんなトコだな」

 

 花丸「じゃあ、あのウワサはウソみたいず……ですね。宮代先輩、マルのことは名前で呼んでもらって構わないですよ」

 

 真生「ありがとう。じゃあ花丸ちゃんも俺のことは名前で呼んでくれないか? ……苗字で呼ばれるのあんま好きじゃないんだ」

 

 花丸「はいずら。真生先輩は調べ物ですか?」

 

 真生「ああ。ちょっと、な。ってか、そのウワサって……?」

 

 花丸「あぁ、うん、なんでもないです!」

 

 少々引っかかるところはあるけど、自称・地味の文学少女、花丸ちゃんと色々と話をしているうちに、ふとスマホが鳴り始めた。千歌からだ。花丸ちゃんに一言断って応答する。

 

 真生「……もしもし?」

 

 千歌《あ、真生くん!? 来週からルビィちゃんが体験入部することになったから! 掃除しつつ説明するから戻ってきて!》

 

 音量加減しろバカ千歌。なにがどうしてそうなった。

 幼なじみからの呼び出しが聞こえていたのか、花丸ちゃんも解ってくれたようだ。いや、様子がおかしい。

 

 花丸「ほぇ〜……未来ずら〜……」

 

 真生「……花丸ちゃん?」

 

 花丸「あっ、ごめんなさい! その、マル、お寺の家の生まれで、どうにも機械に疎くて……つい……」

 

 真生「なるほどね。そういうことなら……いいの見っけ」

 

 カウンターにあったポストイットに電話番号を書き、花丸ちゃんに渡す。

 

 真生「これ俺の電話番号。花丸ちゃんが良ければ、また色々話でもしようぜ。じゃな」

 

 花丸「はいずら。先輩、こちらこそ、よろしくお願いしますずら!」

 

 図書室を後にし、部室に向かう。

 

 ───

 

 千歌「……というワケで、改めて来週から体験入部することになった一年生の黒澤ルビィちゃん!」

 

 ルビィ「……黒澤、ルビィです……。来週からよろしくお願いします……。……宮代先輩」

 

 真生「ああ。改めて、こちらこそ来週からよろしく。黒澤ルビィちゃん」

 

 改めて自己紹介をするが、どうにもまだ警戒されてるみたいだ。

 梨子と曜ちゃんが耳打ちしてくる。

 

 梨子「おかえり。……まだちょっと警戒されてるみたいね」

 

 曜「……なんか、知らない子の匂いがする……」

 

 真生「……でもさっきよりはマシだ。……インクの匂いだろ?」

 

 今日も今日とて、長い放課後になりそうだ。




2ヶ月も投稿が空いたのは私の責任だ。すまなかったな。シンジ。

うざね:勉強したくねえぇぇぇ!!!とかのあの状態を意味する仙台弁。『うざねを吐く』でワンセット
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