LoveLive! Prismatic Sunshine   作:ジュラーヴリク

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遅れに遅れまくって投稿を半年も空けてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
社畜生活や他の趣味にリソースをほぼ持ってかれてたのが主な原因です。


第九話

 ルビィ「先輩、入部届持ってきました!」

 

 花丸「これからよろしくお願いします!」

 

 千歌「うむ、確かに受け取った! ……にひっ、ルビィちゃん、花丸ちゃん、これからよろしくね!」

 

 ルビィ・花丸「「はい!」」

 

 千歌が大仰な動きで二人から入部届を受け取るが、堪えきれず教室の真ん中で破顔する。おい、オマエ今朝『今日から、より先輩らしい態度で部活に臨む!』って鼻息荒くしながら言ってなかったか? ああもう、ほら箸落ちんぞしっかりしてくれリーダーよ。

 

 閑話休題。

 

 とにかく、これで正式メンバーは俺含め6人。『部活の設立には最低五人必要』というマリー先輩からの特例で免除してもらってた条件も満たしたワケだ。

 とはいえ、喜んでばかりもいられない。部の活動方針は未だにふわっとしてるし、顧問もついたけど、定年間近だし書類上はってだけで活動には完全ノータッチ。ルビィちゃん達の体力づくりと並行してライブの準備とか、正直手が回らない。課題点は…山積みだ。

 さて、どれから片付けたもんか……

 

 曜「あ、まーた眉間にシワ寄せてる。ほらほら、お弁当も味気なくなるぞー?」

 

 真生「え?」

 

 梨子「……真生くん、作戦担当って言ったのは確かに私たちだけど、一人で抱えこまないで」

 

 真生「ああ…わりい、ちょっと考え事してたわ」

 

 梨子「真生くんの『ちょっと考え事してた』はちょっとの範疇じゃないの。ちゃんと頼って」

 

 曜「……ッそうそう! 仲間でしょ!!」

 

 考え込みかけた瞬間に曜と梨子に引き戻された。

『ちゃんと頼って』か。梨子の一言は嬉しいんだけど、それができれば苦労しないよ。

 なんにせよ、頭脳役とストッパー役を最低もう一人は早急に確保したいところなのは変わりないな。

 

 ───そして放課後。校舎の屋上にて

 

 真生「よし、5分インターバル挟んでから一本通し! その後ダウンして今日は終わるぞ!」

 

 千歌・梨子「「はい!」」

 

 曜「ヨーソロー!」

 

 梨子も練習始めたときより体力ついてきたな。もうちょっと強度上げてみるか? 

 

 ルビィ「ハァ……ハァ……」

 

 曜「ルビィちゃん。始めたばっかりなんだし、無理は禁物。ゆっくり呼吸を整えて」

 

 ルビィ「は、はい……!」

 

 いや、やっぱなし。一年生ふたりが持たないだろう。さて、どうしたもん

 

 ??? 「ぴにゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」

 

 次の段取りを考えようとした瞬間、屋上に悲鳴が響き渡った。

 

 花丸「ッ! 今の声……善子ちゃん!?」

 

 悲鳴を聞き、飛び起きたマルちゃんが駆け出そうとするのを制し、階段に繋がる扉を開ける。

 

 真生「オイ大丈夫か! ……ナニやってんだ理事長代理ェ……」

 

 さて、ここで問題だ。

 後輩と思しき悲鳴の主を助けようと駆けつけたら、目の前で見知った顔の先輩が見知った顔の後輩に後ろから抱きつき、セクハラをぶちかましている現場に遭遇してしまった。こういう時、どんな行動が最適だろうか。

 

 鞠莉「フッフッフ……! hm……? 小ぶりだけど、そこそこの可能性を感じるバストね。oh! チャオ〜、真生」

 

 善子「誰でもいいから助けて〜! って、真生……先輩! なんで屋上に?」

 

 真生「はぁ……そりゃこっちのセリフだ。……マリー先輩、いい加減離してやったらどうです? 涙目になってますよ?」

 

 鞠莉「……そうネ。目つきの悪〜い騎士(ナイト)くんに嫌われたくないしネ。Sorry、美人さんにイタズラしたくなっちゃったの」

 

 あっさり善子を解放するマリー先輩。初ライブの時といい、こないだのティラミスといい、なにを考えてんだ……? 

 マリー先輩から解放された拍子につんのめっていた善子が体勢を立て直し、向き直る。

 

 善子「えっと……助かったわ。ありがとう。ねえ、スクールアイドル部の練習ってまだかかるのかしら?」

 

 真生「いや、そろそろ切り上げる……って言っても20分くらいかかるけどな。なんか用事でもあるのか?」

 

 善子「ずら丸とルビィを迎えに来たのよ。二人とも最近スクールアイドル部に入部したでしょ?」

 

 真生「ほう。ならただ待つより、屋上で見学しつつってのもいいかもな」

 

 善子「そうね。そうさせてもらうわ」

 

 屋上に戻りながら善子と話をする。時間的に日差しも落ち着いてるし、20分くらいなら屋上で待ってても問題ないだろう。

 

 花丸「善子ちゃん! 大丈夫だったの? ケガとか

 は!?」

 

 善子「大丈夫よ。ちょっと階段から落ちそうになっただけ」

 

 屋上に戻ると心配そうな表情のマルちゃんが駆け寄ってきた。

 本人ははぐらかしていたが、理事長代理に後ろから胸を揉みしだかれていたなんて言えるわけないだろうな。

 

 

 

 side:鞠莉

 

 ダイヤ「珍しいですわね。貴女が彼らにちょっかいをかけずに戻ってくるとは」

 

 真生達と別れて帰り支度をしようと教室に戻っていると、ダイヤから声をかけられた。

 

 鞠莉「……ええ。今日はそんな気分じゃなくなっちゃったの。未練タラタラでカッコ悪いわよね……ッそんなことより! 聞いたわ、ルビィちゃんもAqoursに加入したんでしょ?」

 

 ダイヤ「……ええ。まさかルビィがあんなにもハッキリと『スクールアイドルをやりたい』なんて言うとは思いませんでした」

 

 鞠莉「……そういう『自分で決めたら退かない』とこ、姉妹揃ってホーントそっくりよネ……」

 

 

 ───

 

 真生「よし、んじゃあ今日はこれで終わる! なあ善子、急遽決まった見学だったがどうだったよ?」

 

 善子「どうって言われても、よく分からないわよ……」

 

 千歌「わからない!? なんで!? どこが!?」

 

 善子の返答に、思わず千歌が詰め寄る

 

 善子「ちょ近い近い! 先輩近いです!」

 

 千歌「あ、ゴメン」

 

 善子「その、スクールアイドルって言われても友達がやってるってくらいの認識しかないし、そもそもアイドル自体への興味が薄くて……」

 

 

 目に見えてしょげる千歌。以前断られた人間として言わせりゃ、そういうリアクションが普通だと思うぞ。

 ただ、善子のビジュアルはかなり魅力的だ。鼻筋の通った整った顔立ちと、互いを引き立てあう色白でスリムな、されど不健康さとは無縁と言える絶妙な体型……。うん。

 

 真生「……やっぱ善子のビジュアルは魅力的だ」

 

 善子「へっ? ……アッ……アアアアアンタいきなりなに言ってんの!?」

 

 花丸「あちゃー……」

 

 善子がエビやカニの如く真っ赤に茹で上がる。

 あっ、俺……またやっちまった? 

 

 ルビィ「先輩……フケツです」

 

 曜「まーさーきー?」

 

 梨子「……言い逃れはさせないからね?」

 

 やっちまいましたわ。

 ルビィちゃんからは軽蔑気味な眼差しを、曜と梨子からは絶対零度の笑みをそれぞれから向けられる。ええい、四面楚歌とはこのことか。

 

 さゆり「フリーズ!! (動くな!!)まもなく完全下校時間だ!!」

 

 今度ばかりは白旗上げるか……そう考えた瞬間、土産物屋で売ってるような輪ゴム鉄砲を構えたさゆり先輩が闖入してきた。

 えっ、なに? 三年生の間ではアンブッシュが密かにブームになってんの? 

 

 千歌「……さゆり先輩……? なにやってるんです……?」

 

 さゆり「ブ、ブリーチングごっこ……」

 

 千歌「ブ、ブリ……?」

 

 真生「フラッシュバンなし、ハンドガン一丁、オマケに単身で突入はちょっと無茶じゃねえか? 兵藤軍曹?」

 

 果南「ねえ〜、やめといた方がよかったんじゃない? やっぱり変な空気になってるじゃん」

 

 一拍置いて果南ちゃんも顔を覗かせる。こういうのに付き合うタイプだったっけ?

 

 さゆり「うぅ……おっしゃる通りです……」

 

 果南「あ、そうそう。千歌ー、曜ー、干物出来たから教室まで来てくれる?」

 

 千歌・曜「うん(りょうかーい)」

 

 梨子「じゃあ、先にバス停で待ってるね」

 

 千歌「うん。こっちもすぐ行くね」

 

 フリーズしかかっている一年生トリオと奇襲に失敗したさゆり先輩に帰り支度をするよう促し、屋上から撤収する。そういえばさっきから善子が一言も喋らないけど、どうしたんだ? 

 




ダイタクヘリオスの育成シナリオとベルノライトのサポカ、実装待ってます(反省の色なし)
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