スカイがうちに入って必要人数は残り一人。
俺は誰かスカウトしようと学園内を彷徨いていた。
勿論そのような度胸は無いため最初は渋っていたがマックイーンとテイオーに凄い剣幕で迫られてしまいました仕方なく探している。
「つってもなぁ・・・俺みたいな無名トレーナーのスカウトを受ける奴なんて居ないだろ・・・」
カルピスを飲みながら愚痴を零す。
去年まで俺はリギルと言うチームでサブトレをさせてもらっていたしがない新人に過ぎない。
四人集まっただけで幸運だ。
しかしデビュー戦まで後三週間。
時間は無い。
そんな事を考えていると・・・。
「何故言うことがわからないんだ!」
「ん?」
何処からか怒号が聞こえてきた。
辺りを見渡すとそこには一人のトレーナーとウマ娘が居た。
トレーナーは何度か顔を見たことがあるでベテラントレーナーだ。
ウマ娘の方はたまに夜散歩していると練習しているウマ娘だ。
「ブルボン、お前には適正がないんだ。何故それが分からない!?」
「マスター、私の目標は三冠を達成することです」
「その話は何度も聞いた・・・。だがリスクが大きすぎる」
何やら言い争っている様だ。
俺はさっと割り込んで二人の距離を開ける。
「ままままま、ちょっと冷静になりましょうや」
「何だね君は?」
「顔認証開始。・・・完了。トウカイテイオー、メジロマックイーン、ゴールドシップ、セイウンスカイのトレーナーと断定」
まるでロボットの様にそう言ったウマ娘を見つめる。
「?」
首を傾げるそのウマ娘に背中を向けトレーナーを見る。
「俺は夜に散歩してるんですがね、たまにコイツの練習している姿を見ます。そのときの目はものすっごい真面目っすよ」
「だとしても、彼女に向いていない!向いていないものは大きなリスクになる」
言っていることは最もだ。
だが俺はここで引き下がる訳にはいかない。
「・・・・・・分かりました。一週間後の種目別大会、2000メートルを走らせて上げて下さい。そこで一着ならコイツの三冠挑戦を認めてやって下さい」
トレーナーが嫌悪の表情で俺を見てくる。
後ろのウマ娘は無表情にも不思議そうに見つめてくる。
トレーナーがしばらく黙ってから大きなため息を漏らす。
「分かった。一着を取れたなら認めよう。ただし、トレーニングは君が付ける事だ」
「・・・・分かりました」
トレーナーがそのまま去って俺と件のウマ娘がぽつんと残る。
俺はそのウマ娘を見ながら少し笑う。
「とりあえずお前の名前を聞かせてくれ」
「ミホノブルボンです。私のせいで申し訳ありません」
「・・・・・・そうか。よし、ミホノブルボン!これから一週間宜しくな!」
「・・・・・・はい。よろしくおねがいします、マスター」
ミホノブルボン、後にサイボーグと呼ばれるそのウマ娘と俺の出会いはこんな奇妙な出来事から始まった。
・・・・・・・そう言えば後一人どうしよ?
愛は重バ場大丈夫?
-
構わんやれ
-
いいや、限界だ!やるな!