マックイーン、テイオー、ゴルシ、スカイ、のデビュー戦とブルボンの種目別大会に向けてトレーニングを続けていたある日、ソイツ等はいきなり来た。
「おっす、トレーナー!」
「お邪魔しま〜す・・・」
「ウオッカ?スカーレット?どうしたんだいきなり?」
ウオッカとダイワスカーレットが来たのだ。
まぁ、もうトレーニングは終わっていて皆にスイーツをご馳走していた所なので問題は無いのだが・・・。
テイオーはいつも通り生徒会室に、はちみー代は渡したから今ははちみーでも舐めているのだろう。
「ちょっとトレーナーに聞きたいことがあってさ」
「聞きたいこと?て、コラ!ゴルシ!俺のスイーツからフルーツを抜くんじゃあない!」
「げぇ!?バレた!?」
俺はゴルシの手を叩いて払う。
マックイーンはゴルシを見ながらスイーツを頬張っていてスカイは眠っていてブルボンは先程からアホ毛と尻尾をブンブン振りながら無表情でスイーツを食べている。
「トレーナーがあのブライアン先輩に芝の中距離で勝った事があるって聞いたんだけど本当か?」
「嘘に決まってるで「本当だよ?」・・・・え?」
一瞬周りの空気が固まったのを感じた。
「だーから、本当なんだって・・・何だ?何おかしいか?」
「マスターの態度、言動から嘘は付いていないと判断します。つまり、マスターの言っていることは真実です」
この部屋に居た俺とブルボン以外の四人が目を丸くして俺を見てくる。
その視線を不思議に思いながら俺は口を開いた。
「なら、話してやるよ。何でブライアンと走ることになったのか・・・・」
そう、あれは俺がチームリギルのサブトレだった時の事。
学園一を誇るチームリギルのトレーナーである東条ハナさん俺はおハナさんと呼んでいるがまぁ、俺のトレーナーの先生は凄い人な訳で、当然出される課題もやばかったわけだ
その中の一つが・・・。
「ナリタブライアンのスカウト?」
「えぇ」
「ナリタブライアンってあのナリタブライアン?」
「えぇ」
「あぁ!急に腹がぁ!これはスカウトに行けそうにない!あぁ!残念だけど腹が痛いんじゃあ仕方ない!」
「そう、それなら仕方ないわね」
いけるって最初は思ったよ。
でも・・・・。
「またルドルフとエアグルーヴに報告かしら・・・」
「不詳この風切零!死力を尽くしてナリタブライアンを口説いてきます!」
結局、おハナさんとルドルフ、エアグルーヴには敵わなかったよ。
て事でブライアンのレースを見に来た。
最初は飛ばしに飛ばして大差だったのに途中からスピードを落とし結果は5着だった。
周りのトレーナーは体力不足だと言っているが。
でも、何か違う。
具体的には分からないが何処か渇いているようなそんな感じだ。
「・・・・・・何だ?」
「え?」
いつの間にか俺はブライアンをじっと見つめていたらしい。
それに気付いたのかブライアンが不審な目を向けて聞いてきたのだ。
「お前は・・・・あぁ、よく会長が話しているサブトレーナーか・・・」
「ルドルフが?」
何故俺の話を?と思うのも束の間でブライアンが何処かに行こうとする。
「あ、ま!」
「・・・・・トレーナー契約なら結ばんぞ」
そういうとブライアンは本当に何処かに行ってしまった。
俺はそのまま観客席に座って考えた。
何故ブライアンはあんなに渇いたような、悲しそうな顔をするのだろうか?
レースだってわざと負けた気さえする。
「だぁ!もう!考えても埒が明かねぇ!」
「・・・・・何か、考えごとか?」
「あぁ・・・」
「何を考えている?」
「ブライアンについて・・・ん?」
俺は知らない声に返事をしていた事に気付いて振り向く。
そこに居たのは白い髪のウマ娘だった。
「・・・・・・・・誰?」
「いきなり話しかけてすまない。私はビワハヤヒデ。ナリタブライアンの姉だ」
「ブライアンの?」
俺は首を傾げながらビワハヤヒデを見る。
なんとなく雰囲気がブライアンに似ているのが分かる。
「で、そのブライアンの姉のビワハヤヒデさんがなーんで無名のサブトレーナーの所に来たんで?」
俺はブライアンのレース中に撮っていた映像を見ながらビワハヤヒデに聞き返す。
「君にはさっきのレース、どう見えた?」
「どうって?」
「レースを見に来たトレーナーの中で君だけがブライアンを違う様に見ていた」
確かに違ったのかもしれないが俺はそんな出来たトレーナーじゃあ無いため何故ブライアンがあんな顔をするのか分かっていない。
俺にはどうする事も出来ないし理解することも出来ない・・・・。
「・・・・・いや、待て・・・。いるじゃあねぇかここに!理解する方法が!」
「な、何だいきなり!?」
俺が立ち上がって振り向きビワハヤヒデの肩を掴む。
ビワハヤヒデも驚いたのか尻もちを付く。
「お前、ブライアンの姉ちゃん何だよな!?」
「あ、あぁ・・・・・・」」
「なら分かるよな!?ブライアンが何であんなに渇いた悲しい顔してるかんよ!」
「ッ!?・・・・やはり気付いていたか・・・」
ズレた眼鏡を掛け直して俺を見てくる。
それもジロジロ、グルグル回りながら・・・。
「周りを見てみろ」
そう言われ周りを見ると誰もいない。
時計を見ると既にレース終了から五時間過ぎていた。
「ヤベ・・・、ルドルフのトレーニングもう終わってんじゃあねぇか・・・」
「君はブライアンの事を考え続けていたんだ。人が居なくなるのも、トレーニングの時間になったのも気付かずにな」
「・・・・・・えっと・・・」
「つまり、君はそれだけウマ娘第一になれると言うことさ」
「は、はぁ・・・・・」
正直にビワハヤヒデが何を言いたいのか分からない。
分から無さすぎて今頭の中で延々と駅の名前、円周率の暗唱。
終いにはラ・リ・ル・レ・ロと頭で復唱していた。
「おっと、話を脱線させてしまった。私から話すのは簡単だがそれでは意味がない。これは君自身で理解する事だ。違うかい?」
やはり良く分からない。
理解できないから最も理解しているやつに聞こうとしているのに、自分で理解しろ?
俺はそんなに理性的じゃあ無い。
・・・・・でも。
「やるべき事は分かったよ。ありがと、ハヤヒデ。正直に頭が鍛えられるような話だったけどさ」
「誰の頭が大きいって!?」
「誰もんな事言ってねぇよ!?」
て事であれから一週間、俺は来る日も来る日もブライアンに中距離の芝を挑んでいる。
勿論今まで負け続きで負ければその後にメチャクチャトレーニングをする。
そんなある日、ルドルフに生徒会室に呼ばれてしまった。
来たらいきなり座れと言われ今俺はルドルフとエアグルーヴに見つめられている。
「サブトレーナー君、君は最近ブライアンとレースをしているみたいだね」
「お、おう・・・」
「理由を、聞いてもいいかい?」
俺はすこし考えてから二人を向く。
「ブライアンがあんな顔してんのが気になってな、理由を聞いても教えてくれなさそうだからレースをして理解しようかなって・・・」
「だからレースを?」
「あぁ」
ルドルフの質問に俺が頷く。
「この戯け!お前がブライアンに勝てるわけないだろ!」
「いや、そりゃ分かるけど・・・」
「何か、気になる事でも?」
「それは大体わかったんだ。後は・・・・」
勝つだけだ。
そう言いかけて言葉が喉に支えた。
「ふむ、彼女をスカウトする気分の重さは重
「会長・・・」
「気分の重さは重機分って・・・・ップ」
エアグルーヴのやる気が下がった。
零のやる気が上がった。
作者の疲労が上がった
愛は重バ場大丈夫?
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構わんやれ
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いいや、限界だ!やるな!