担当を持たないトレーナー   作:暁桃源郷

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ミラクル9
見てたらキタサンブラックの問題が出た
鳥肌立ちましたわ
よし、書こう!


ミホノブルボンは笑わない

俺とブルボンは・・・遂に来てしまった。

 

「とうとう来ちまったな〜・・・」

「・・・・・はい」

 

目の前では大歓声が起きている。

そう、今日は種目別競技大会当日だ。

 

「ブルボンは2000メートルだったよな?」

「はい」

「テイオーとウオッカ、スカーレットも2000メートルだけど皆別々のグループだもんな・・・」

 

スカイとマックイーンは長距離でこちらも別々。

そして残るゴルシはと言うと・・・・・。

 

「はーい!ゴルシちゃんお手製の焼きそば一個三百円だぜ!」

「十個貰おう」

「ウチは一個!」

「じゃあ私は5個で〜」

 

焼きそばを売っていた。

オグリを筆頭に関西弁のウマ娘や、バブみを感じさせてオギャらせそうなウマ娘が買っていく。

それをみながら俺も金を払って焼きそばを十個貰う。

 

「マスター」

「どうした?お前も食うか?」

「いえ、大丈夫です」

 

俺は食いながらレースを見る。

今はテイオーの出るレースの様で最終直線でテイオーが前に出ている。

 

「やっぱスゲェな・・・テイオー」

「ム・・・」

 

そんな声が聞こえて隣を見るとブルボンが無表情のまま尻尾をプラプラさせて耳を垂らしてこっちを見ている。

 

「・・・・・・・何で怒ってんの?」

「ステータス『怒り』は起こっていません。ただエラーが発生しています。先程のマスターの発言がモヤモヤします。このステータスは何と言うのでしょうか」

「知らねぇよ・・・」

 

再び歓声が巻き起こってみてみるとテイオーが手を振っていた。

どうやら一着でゴールしたらしい。

 

「次は私の番ですね。それではマスター、行ってきます」

「おう。勝ってこい」

「了解しました」

 

俺が笑って答えるとブルボンは何時もの調子でそういった。

 

「焼きそば如何っすか〜」

「おい、ゴルシ。お前も応援しやがれ」

「お?うっしゃ!任せろ!」

 

ゴルシが前に出ていきなりブツブツ言っている。

 

「・・・・・何言ってんの?」

「邪魔すんなよ!今ブルボンに勝てって念送ってんだから!」

「お前が送ってんのは念じゃあなくて呪いの類だろ・・・」

 

俺は焼きそばを啜りながら次のレースを待つ。

ゴルシもまだ呪いを送っている。

 

「それにしても、何故ミホノブルボンが中距離に出走してるんしょうか?」

 

不意にそんな言葉が耳に入った。

 

「トレーナーの指示らしいぞ?」

「えぇ!?あのベテランの!?」

「ばっ!チゲぇよ!ほら、去年までリギルでサブトレーナーをしてた、アイツが臨時でトレーナーやってんだとよ。元のトレーナーはバリバリの短距離路線で考えてたらしい」

「それが普通ですよ。僕もトレーナーになってまだ若輩ですけどそうします。そのサブトレーナーは相当なバカですよ」

「チゲぇねぇ。ミホノブルボンが可愛そうだねぇ。いっそ俺がスカウトしようか」

 

笑い声が聞こえてくる。

いつの間にかゴルシが呪いを送るのを止めて声が聞こえた方を睨んでいる。

 

「・・・・・・ちょっと、ぶっ飛ばしてくる・・・」

 

ゴルシが行こうとして俺は肩を掴む。

 

「やめとけ。何も間違っちゃあいねぇよ」

「でも!」

「好きなだけ言わせてやれ。・・・・・だがよ、アイツラは分かっちゃあいねぇんだ」

 

俺は笑ってスタートのゲートに入るブルボンを見る。

既にゴールだけを見据えているあの目・・・。

・・・・・・・いつも通り無表情だけど。

 

「トレーナー!ボクのレース見ててくれた?」

「お、おう!スッゲー早かった!」

「えへへ~」

 

頭を撫でてはちみーを渡す。

 

『さぁ!始まりました!』

 

実況が聞こえてレースを見る。

 

『一番初めに前に出たのはミホノブルボン!次に・・・・・』

 

「あれもトレーナーの指示?」

 

テイオーがはちみーを飲みながらこっちを見てくる。

ゴルシはと言うと・・・・・・。

 

「勝て〜勝て〜・・・」

 

また呪いを送り始めている。

 

「いんや、ありゃあブルボン自身の判断さ。俺はよっぽどの事がない限りお前らに作戦は任せてるからな」

「ふ〜ん」

 

しばらく目を離している内にブルボンが第二コーナーに差し掛かる。

まだ息切れなどは見れない。

この状況に周りのトレーナー人から感心の声が聞こえてくる。

 

『さぁ!遂に第三者コーナー!先頭はミホノブルボン!後続とは1バ身差!』

 

 

最終直線に差し掛かり後続のウマ娘との差が僅かになる。

 

「勝て・・・」

 

そう零れた。

目を閉じる。

周りの声援も聞こえない。

 

「イッケェェェェェェェッ!ミホノブルボンッ!」

 

今度はハッキリわかる。

今俺は本気でブルボンに声援を送っている。

 

「「!?」」

「・・・・・・了解しました。マスター」

 

ブルボンがまた加速する。

 

『ミホノブルボン!伸びる伸びる!後続との差は2バ身!3バ身!そして今ゴールッ!一着はミホノブルボン!ミホノブルボンです!素晴らしい走りを見せました!』

 

息を整えたブルボンがこっちに近付いてくる。

俺は何も言わずブルボンに向けて親指を立てる。

そして心の中で呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

『ミホノブルボンは三冠ウマ娘になれるウマ娘だ』




しばらく種目別競技大会の話が続きます!
多分シリアス?
後、お気に入り200人超えました!
皆様本当にありがとうございます!

愛は重バ場大丈夫?

  • 構わんやれ
  • いいや、限界だ!やるな!
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