「さ、着いたよ」
下ろされて見るとそこはウマ娘が授業やトレーニングでダンスレッスンをするダンススタジオだった。
「・・・・・・・えっとさ・・・」
「ん?どうしたんだい?ダンスのレッスンをしようじゃあないか。先ずはこのボクが!華麗なるダンスで君を虜にしよう!」
そう言ってオペラオーが踊りだす。
・・・・・オペラを。
え?ダンスレッスンじゃ無かったの?
これじゃあテイエムオペラオー主演のオペラ鑑賞会じゃあないか。
まぁ、せっかく踊ってくれているのだ。
最後まで見せて貰おう。
「・・・・・・ッフ」
「終わった?」
「あぁ。それで、どうだったな?脚本ボク!演出ボク!主演ボク!豪華キャストで送る、史上最高の超大作オペラの感想はッ!」
「オメェオンリーで豪華キャストって・・・・。まぁ、いいや。感想だろ?正直言ってすべて謎」
「え?」
「いや、だって基本自分褒めてただけだし効果音も口って・・・今一迫力に掛けるっつうかなんつうか・・・」
俺がとりあえず感想を上げているとオペラオーが肩を掴んでくる。
しかも物凄い強い力で。
「君は何時もそうだ!この覇王にここまで意見を叩きつける!」
「何時もって・・・俺はお前と会ったことはないっつってんだろうが!」
「先ずそこからだ!何故君はボクを覚えていないんだ!?」
「零さん実はルドルフと逆で定期的に会わないやつの事は忘れます」
「なっ!?定期的に会っていただろう!?」
その後も色々言い合いを続けていると・・・。
「ダンススタジオで喧嘩をするウマ娘とトレーナーが居ると苦情を受け来てみれば・・・・」
聞き慣れた声に振り返る。
「何をしている、キサマ?」
「え、エアグルーヴ・・・・」
トレセン学園副会長である女帝、エアグルーヴだった
「そもそも今日は会長とダンスの練習じゃあ無かったのか?」
「そのつもりで待ってたら何故か俺の服を着て部屋に居たコイツに連れてこられたんだよ」
「ほお・・・・」
エアグルーヴがオペラオーを睨む。
オペラオーはポージングをしながら袖の上から俺の手を掴む。
「ボクは彼にボクの事を思い出して欲しかっただけさ!呪いで記憶を無くした姫を相手取る王子のようにね!」
「言っている意味がよく分からん・・・。兎に角、ソイツを直ぐに開放しろ」
エアグルーヴが俺の反対の袖の上から手を掴む。
「断る!」
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!」
「我慢しろっ!」
「理不尽ッ!?」
ビリッ!、とそんな音が響き渡った。
夕方。
俺は結局ルドルフが待っているだろう自室に来た。
「る、ルナ・・・怒ってる?」
「・・・・・・怒ってない」
・・・・・嘘だ。
絶対に怒ってる。
耳も尻尾も垂れ下がっている。
「・・・・・なぁ、ルナ。面白い話をしてやろうか?」
「?」
興味を持ったようでルナがこっちを向く。
「俺な、とあるロボットを使うオンラインゲームをしてたんだけどよ、ハマりすぎて一騎当千の無双状態よ。でもな
ある時全プレイヤーが一気に俺に襲いかかってきたんだ。これぞ正しく一揆当然ってね」
ルナが驚いた顔になる。
それから飛び込み額を床に擦付ける。
「本っ当にゴメン!・・・・・これは一気に頭身!」
ルナを覗くと更に驚いた顔をしたと思ったら笑い出す。
「アハハハハハハ!仕方無いトレーナー君だ!うん、仕方無い!良いよ。それじゃあ寝室に行こうか」
「え?寝室?」
「うまぴょい(意味深)するのだろ?」
「うまぴょいならここで出来るだろ?」
お互い頭を傾ける。
何かが食い違っている。
そんな気がしてならない。
「ルナ?ダンス教えてくれるんだよな?」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・ルナ?」
ルナが俯いて黙り込む。
「零のバ鹿ァ!」
「ペプシッ!」
ルナが俺を突き飛ばして部屋を飛び出す。
全く訳がわからない。
そして次の日。
オペラオーと一緒に学園中の窓を拭かされたのは内緒である。
ふと、我に帰ったルドルフが思ったこと、それは・・・。
「昨日のトレーナー君はやけにワイルドな服装だったな・・・。袖が両方千切れていて・・・」
サブタイ関係ねぇじゃん!
トレーナーのプロフィールは何処に?
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前書き
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一話丸々使って
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そんなのはボッシュートになりマース