諸君、前回俺は言ったね?
今の悩みと言ったらスズカのことだけと言ったが訂正しよう。
ありゃあ嘘だ。
正確にはもう一人・・・・。
「こっから出てくるのはなんだぁ?接点tッ!a,bを通るときの、接点tッ!だぁからぁ、この点とこの点とこの点が出るわけだ!この点はでねぇよぉ!えぇ?a,b通らない接線なんだからぁ!」
「うぅ・・・はい・・・」
「あ!ごめん!別に怒ってるわけじゃなくって!」
スペの勉強面についてだ。
スペの経歴を見たが実家が北海道の田舎の方で学校も遠くて行けなかったらしい。
だから母親に勉強を教えてもらっていたらしい。
「まぁ、これから頑張っていけばいいさ。んじゃあ練習行って来い」
「はい!ありがとうございました!」
スペが教室を出ていって教科書とチョークを直す。
次はスペでも分かるような問題から編集して持ってこようなどと考えながらふと思った。
何で俺ここまで真面目に先生をしているのだろうか、と。
元々ここの担任の代理のハズなのに気付けば数ヶ月は担任をしている。
何なら授業までさせられるようになってきた。
ここは国が認める超が付くほどのホワイトではなかったのか?
未成年の教員免許も持っていない中卒青年を働かせるのが果たしてホワイトなのか?
「・・・・・・はぁ」
教室を出て鍵をしてめ、ため息を付いて歩きながらコースを見る。
マックイーン達もトレーニングメニューを順調にこなしている様だ。
「俺も早く用意しなきゃあな・・・」
トレーナー室に入り教科書を置いてタブレット端末を持つ。
昔まで部屋に籠もってのパソコン作業だったが今ではおハナさんの影響でタブレット作業になった。
「よーし、今日はこれで終わりな。ちゃんと息整えてから帰るように」
『はーい』
トレーニングが終わって歩き出す。
うん。やっぱ可笑しいよね?
俺臨時なんだけど?皆ちゃんとトレーナー見つけられるのか?
「まぁ、そんときはそんときか」
そんな事を考えを巡らせながらトレーナー室に戻って椅子に座る。
何時もは速攻帰ってゲームをしたりトレーニングを寝るのだが生憎今日から教員はテストを作らなければいけない。
オールマイティなトレーナーさんはなんの教科もバッチグーだが、今回は数学を作らされている。
「・・・・・・・ふけるか」
「トレーナーさん?」
「な、何でもございません!」
そうだ、忘れていた。
今日からたづなさんの監視が付くんだった・・・・。
しかもたづなさん・・・・。
「今日もトレーナーさんのお家にお邪魔しても大丈夫ですか?」
何か知らないけど俺の部屋にたまに来ます。
「・・・・別に良いッスけど、片付けくらいさせてくださいよ?」
「お構いなく」
「構うわ!家汚いんスよ!」
「お構いなく」
「でも!」
「お構いなく」
駄目だこの人・・・・。人?
何言ってもお構いなくで返してきやがる!
この人には来ると言ったら来るスゴみがあるッ!
「・・・・・・あの、大問3まで作り終わったんで今日は帰してもらう訳には・・・」
「・・・・そうですね、もう時間ですし今日は上がりましょうか。では、少し用意をしてきますのでトレーナーさんは校門前で待っていてくださいね」
「・・・・・・ウス」
クソッ!抜け目のねぇ!速攻帰って片付けしようと思ったのに!
今部屋は俺の趣味全開なんだよ!
アニメとかゲームが床一面に広がってんだよ!
「じゃ、じゃあ、お疲れ様した・・・」
これが、社会人かと社会人の厳しさを実感しながら俺はトレーナー室を後にしたのだった。
たづなさんが来るまでしばらく時間があると思い校内をブラブラすることにした。
と言ってもほとんど閉まっていて今居るとしたらテスト作ってる先生どもと俺とたづなさんと生徒会のルドルフとエアグルーヴってごめん結構いたわ。
「にしても、もうすぐ夏休みか~。・・・・・あれ?これが終わったとして次は採点と夏休みの宿題の編集と・・・・」
しばらく俺に休息は無さそうだ。
ふと、辺りを見るとここはトレーニングコースだった。
「やべ、考えに耽ってたらこんなとこまで・・・。早く行かねぇとたづなさんに殺される・・・」
急いで戻ろうと後ろを振り向いた時、視界の片隅に一つの人影が写った。
よく見るとそろ人影の持ち主は件のサイレンススズカだった。
近付くと何故かスズカが辛そうな顔をしているのが見える。
何か変だと思っているといきなりスズカがふらつき始め、そして倒れた。
急いで駆け寄る。
「・・・・・寝てるだけみてぇだな。ったく、無理しやがって・・・」
とりあえずスズカを背負って寮に向かう事にした。
たづなさん?
良いよ。多分帰ったら居るだろうし。
・・・・・・・まぁ、大目玉食らうだろうけど・・・。
どう言い訳をしようか考えながら歩いているとすでに寮の前だった。
「・・・・・どうしよ。零さんこう言うの苦手なんだよ。よし、こうしよう。ノックしたらスズカを置いて走り去る。うん。完璧だ。名付けて『ノックしてもしも~し大作戦』!よし、さっそく・・・」
「さっそく、何をするんだい?」
「ッ!?」
声がして振り向くとそこには見知らぬウマ娘が立っていた。
なんだろう、うん。とても女子ウケ良さそう。
「あはは、見知らぬウマ娘は酷いな~」
「????何で地の文読めるの?」
「それは私が寮長だからだよ」
「ワケワカンネーヨー」
俺が頭を抱えて蹲っていると寮長が俺を立ち上がらせる。
「そう言えば君は一週間定期で会わないと顔も名前も忘れてしまうんだったね。なら、改めて自己紹介しようか。私はフジキセキ。チームリギルに所属しているよ」
「その、ホントすいません・・・・。忘れられるっていい気しねぇよな・・・」
俺が頭を下げるとフジキセキが俺を抱きしめる。
風呂上がりなのかほんのり温かくシャンプーのいい匂いが髪から香ってくる。
「大丈夫。大丈夫だよ。私は君に元気を分けて貰ったんだ。忘れられた位で怒ったりはしないさ」
「・・・・・・・・・」
フジキセキから離れて自分の背中を揺する。
「お~い、起きろ。門限だぞ。練習は良いがオーバーワークだアホ」
「うぅん・・・・」
スズカが起きたことを確認して地面に下ろす。
しかし、寝ぼけているのかまだ船を漕いでいる。
「んじゃ、後は頼んだわ。流石に持ってこれなかったスズカの荷物はトレーナー室で預からせて貰うぜ」
「うん。お疲れ、サブトレーナーさん」
こうして、スズカを寮に送り届けて俺はたづなさんの口に一晩中付き合わされるのだった。
ダブルジェット!お前じゃあないっ!
次のメインを決めるのは君だ
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