担当を持たないトレーナー   作:暁桃源郷

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最近嫌われにハマってる


ようこそチーム『    』ヘ(芦毛の怪物編)

皆、お気付きだろうか?

このチーム、チーム名が無いのだ。(実際には空白なだけだが・・・)

チーム名は全部かどうかは知らないし興味もないが大抵星の名前が付く。チームリギル(ケンタウルス座)然り、アルタイル(ワシ座)や、デネブ(白鳥座)何てのもある。

 

「伝令ッ!これから君にチームの引き継ぎをして貰うッ!」

 

俺が理事長に呼ばれたのは昼休み。

丁度昼飯を食おうとしたときだった。

タキオンに弁当を渡して食堂に行こうとしたのだ。

 

「・・・・・・・とりあえず、話を全部聞く。拒否はそれからだ」

「驚愕ッ!既に拒否の体勢!?」

「まぁ、良いんだよ。で、その肝心の引き継ぎチームのトレーナーは?」

「俺だ」

 

後ろから声がして振り向く。

そこには帽子を被り杖をついた老人だった。

 

「む、ムスカの爺さん・・・」

「六平だ。お前は知ってて間違えるから質が悪いな」

 

俺は頭をかきむしって六平(ムサカ)の爺さん、本名六平銀次郎トレーナーを見る。

 

「ったく、あんたら揃いもそろってこんの忙しい時期に・・・」

「どうやら小僧は受ける気は無いようだな」

 

爺さんが溜め息を付いて杖を向け来る。

 

「なら、小僧。オグリと模擬レースをして貰うぞ」

「は?」

 

理事長とたづなさんを見るとまるで予定調和のような顔だ。

 

「距離は1600メートルでどうだ?」

「待て待て待て待て!何で俺がやることになってんだ!?オグリと俺なんて比べもんになんねぇだろうが!」

「・・・・・直に分かる。何故俺が小僧を指名したのかも、小僧が何者なのかもな」

「え?何?まだ半年も経ってないのに漫画終盤の謎に迫るみたいな感じ?」

 

俺は爺さんを見て溜め息を吐きながら理事長を見る。

しかし理事長が目を背ける。

この野郎・・・・。

 

「・・・・・・・・まぁ、いいや。そっちがその気ならこっちも好きにやらして貰うぜ」

「了承ッ!話は付いたな!では、日時は後日知らせる!」

 

 

 

話が終わり屋上で弁当を食べる。

今日も空が青くていい風が吹いている。

 

「・・・・・トレーナー」

「あ?」

 

誰かに呼ばれて振り向くとそこにはオグリが居た。

俺は再び弁当を食べ始める。

 

「ろっぺいから聞いた。ろっぺいが引退してトレーナーが私のトレーナーになるのだろう?」

「・・・・・・まだ決まった訳じゃねぇよ」

 

空の弁当箱に蓋をしてそのまま景色を眺める。

 

「ちょっとした愚痴なんだがよぉ・・・」

 

そう、前置きをして話し出す。

 

「俺、もともとトレーナーになる気は無かったんだよ。バ鹿だし面倒くさがりだし・・・。でもよぉ、な~んでかな。早く皆がトレーナー見つけられるようにあんま顔も出さねぇダメトレーナー演じてんのにどんどん増えてきてやがる・・・」

「それも・・・トレーナーの良いところだ」

 

オグリが隣に座ってくる。

俺はチラッとオグリを見てから寝転がる。

 

「良くねぇだろ・・・」

「・・・・・・トレーナーを例えるのなら銀杏だ」

「銀杏ン~?」

「あぁ。銀杏は臭い」

「・・・・・・・そうだな」

「だが美味い」

「え、そうなの?」

 

銀杏はウンコの臭いがする。

俺も嗅いだことがある。

何なら横断歩道に置いて車に潰させる今では何ともゲスいと思うそんな遊びもしていた。

そんな銀杏が美味いのか?

 

「・・・・・・・まぁ、何だ・・・。言ってることは意味不明だが言いたいことはなんとなく理解できた。まぁ、あれだ。レースは本気だ・・・」

「ッ!あぁ!」

 

俺は身体を起こしてオグリの頭を撫でる。

そうしていると何故か変な気持ちになってくる。

いや、そういうのじゃあなくて・・・。

犬や猫などの小動物とふれ合ったときのあの気持ち。

 

「お前が妹ならなぁ・・・」

 

俺が呟くとオグリが俯く。

 

「・・・・・どうした?」

「・・・・・私には兄がいるらしい。だが、産まれてすぐに行方不明となったらしい」

 

・・・・・・・・・やはり、オグリは俺と似ている。

俺の場合は親だが・・・・。

 

「・・・・・・・・・っし!腹は決まった!」

 

俺は立つ上がって大きく息を吸う。

 

やったるぞォォォォォォォォォォォォ

 

因みに後でエアグルーヴに叱られました。

 

 

 

レース当日

俺はお気に入りのジャージとスニーカーを着てトレーニング場なの立っていた。

 

「あの・・・・・・」

「お、来たな」

 

俺は後ろに立っているスズカを見る。

 

「何故、呼ばれたのでしょうか?」

「お前、どうしてそうも逃げに固執するんだ?」

「ッ!?」

「いや、やっぱ言わなくて良いや。走れば分かる」

 

スズカが困惑した顔を見せてくる。

 

「今からオグリと俺の模擬レースがある。それにお前も参加しろ」

「・・・・・・え?」

「いいか、俺が勝ったらお前はおハナさんの言う通り先行策を取れ。お前が勝ちゃ逃げを貫き通したらいい」

 

俺が振り返るとそこには既にムスカの爺さんにおハナさん、オグリと知らないウマ娘が居る。

 

「トレーナー。来たぞ」

「おう、じゃあ始めっか。お前ら二人の運命を決めるレースをよ」

「ッ!?」

 

もう誰も引き返せない。

レースの火蓋は切られたのだから・・・・。




後掲示板

次のメインを決めるのは君だ

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