担当を持たないトレーナー   作:暁桃源郷

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タマモクロス実装決定!


ようこそチーム『    』ヘ(異次元の逃亡者編)

「それじゃあ始めるぞ」

 

おハナさんが手を上げる。

その手が振り下ろされた瞬間三人が駆け出した。

 

「距離はマイル。オグリの得意な距離だが・・・ベルノ。お前はどう見る?」

 

六平トレーナーが隣りにいたウマ娘、ベルノライトに聞く。

ベルノライトはオグリが居た笠松トレセン学園の生徒であり彼女もまた、オグリと共に移ってきたウマ娘だ。

詳しくはシンデレラグレイを読んでくれ。

 

「分かりません。あの人、人間なんですよね・・・?」

「・・・・・・・・・そうだ」

「それなのに・・・それなのに、オグリちゃんの前を走ってるんですよ!?」

 

 

 

今回の俺の脚質は逃げ。

スズカと同じ脚質だが流石逃げまくってただけあって早い。

オグリは差しなのでまだ後ろ。

 

(・・・・・・・ブライアンとレースしたときは・・・あん時は追い込みだった・・・。マイルとは言え流石に体力が持たねぇか?)

 

スズカとのリードは1馬身程。

オグリは必ず後ろから差してくる。

既に残りは直線のみ。

 

「・・・・・・やるしかねぇッ!」

 

一気に地面を蹴って掛ける。

それを見たスズカも続いてくる。

しかも後ろからは・・・・・・。

 

「差し切るッ!」

「来やがったな・・・」

 

オグリが近付いてきた。

だから俺はもう一度地面を蹴ろうとした。

しかしバランスが崩れる。

 

「ッ!?」

 

オグリに当たりそうになって咄嗟に大外に出る。

バランスを立て直してもう一度地面を蹴る。

脚が痛い。

何か鋭い針が刺さっているようだ。

痛みを誤魔化すように叫ぶ。

 

ウオォォぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッッッッッッ!!!!!!!

 

しかし結果は虚しく三着だった。

気付かぬ間にオグリはスズカを刺したようで一着だった。

寝転がって青空を見る。

 

「決まったな・・・・」

「・・・・・せやな。約束は約束や。オグリはウチで預からせてもらうで」

「・・・・・いや、実はだな・・・」

 

俺は爺さんを見る。

 

「理事長も言ってただろ?小僧にチームの引き継ぎをしてもらうって」

「つまり?」

「小僧のとこはチーム無かったろ?」

「一様あれ空白で正体不明(unknown)だったんやけどな・・・」

「てことで小僧は俺のチーム『シリウス』のトレーナーだ」

 

嵌められた。

まんまと爺さんと理事長に一杯食わされたわけだ。

だが、してしまった物は仕方ない。

約束は約束だ。

そしてもう一つ守らなければいけない約束がある。

 

「ハァハァ・・・・・」

 

俺は息が整っていないスズカとおハナさんに身体を地面に引き摺って近付く。

そのまま俺は立ち上がろうとする。

しかし脚に鋭い痛みが走りよろける。

 

「大人しくしておけ。裸足であそこまで走ったんだ」

「裸足?」

 

よく見ると確かに裸足だ。

靴を探すとボロボロの状態でコースに落ちている。

 

「マジか~・・・、おニューだったのに・・・」

「それで、言いたいことがあるからここまで這って来たんだろ?」

 

靴を残念に思いながらおハナさんを見て頭を下げる。 

 

「「ッ!?」」

「頼んますッ!スズカの逃げ策を許してやって下せェ!」

「・・・・・・・・・・・」

「な、何で・・・・・」

 

スズカの声が震えているのが分かる。

 

「スズカは賭けにかったんや!逃げ策で俺から逃げ切った!」

「そこまで言うということは、覚悟はしていると言うことだな?」

「端から覚悟の上や・・・。少なくとも、俺は臨時でもトレーナーや。スズカが逃げて走りたいってゆうならそれを手伝うんが自分の役割や」

「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・ハァ」

 

おハナさんがため息をついているのが分かる。

 

「・・・・・・最終的にはスズカの判断だ。スズカ、お前はどうしたい?」

「私は・・・・・、走り、たいです。先頭の景色は、誰にも譲りたくありません!」

「そうか・・・・。スズカ、お前にはチームリギルを抜けてもらう」

「!?・・・・はい!」

 

スズカの返事を聞いてようやく力が抜ける。

既にターフにへばり付いているが更にへばり付いている。

 

「トレーナーさん・・・・」

「心配せんでもじき動けるよ」

「トレーナー。すまない、何か作ってくれないか?」

「待ってガチでシンドイ。自分体力の無さ舐めんなよ?」

「オグリちゃん!また後にしよ?早くこの人をベンチに運ばないと!」

「あ、待ってちょっと叫ばせて。スゥ~タマモクロス実装おめでとうォォォォォォォォォォォォォォッッッ!!!ぎゃあ!脇腹がァ!」

「もうバ鹿ですか!?」

「申し開きもございません・・・・・」

 

その様子をじっと見ていたおハナさんが口を開く。

 

「もともと、彼を中央に連れてきたのは六平さんでしたね」

「あぁ、トレーナーとして育てる前に理事長にスカウトされるとは思わなかったがな・・・」

「彼が、真実を知ったとき、いったいどうなるのでしょう・・・」

「さぁな。それは俺の知ったことじゃあねぇが、なんとなく、小僧なら大丈夫な気がするぜ」

「・・・・確かに」

 

二人が笑う。

 

「ようこそチーム『シリウス』へ」

 




当ててなる!
俺ならやれる!やれるぞ!

次のメインを決めるのは君だ

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