IS・VVVーインフィニット・ヴァルヴレイヴー 作:蒼京 龍騎
IS・VVV
インフィニット・ヴァルヴレイヴ
プロローグ第四話 ソノ名ハ革命機
???side
『……しっぱい。ぴの、みす、やらかした』
『……はやい、おしえるの、だめ、やっちゃった』
『……あのこ、ますたー、にてる、ふんいき。たぶん、げんいん、それ』
『……やっちゃったの、しかたない。かんざし、あたえる、ヴァルヴレイヴ、ろくごうき』
『……それ、あつめる、のっとる、つよい。かんざし、ぴったり』
『……ろっく、はずす。いつでも、のれる。
────かんざし、しねばの、はなしだけど』
一夏side
「……駄目だ。覚えきれる気がしねぇ……」
俺は楯無に用意してもらった部屋の中で、置いてあった机の上に貰った参考書を広げて読んでいたのだが……馬鹿みたいな量だった。
こんだけ厚ければ写真だけのページ半分くらいあるだろと思っていた時の俺を殴りたい。
……ほぼ字だけ。写真なんてものはあって一ページに二枚ほど。
やるせない気持ちになった俺は机に突っ伏す。
────はっきり言って死ぬ。誰かお助け下さい。
コンコン。
「お助け来たァ!?」
ノックの音に、反射的に立ち上がり叫んでしまう。
「えーと、あの、簪です。入ってもいいですか?」
……ノックしてきたのは簪だった。
「え、あ、おう、どうぞ……」
さっきの叫びが聞こえていたのか、簪が気まずそうな顔をしながら部屋に入ってくる。
「……一夏さん、今日は少しお願いがあって来ました」
入ってくるなり、簪が顔に真剣な表情を浮かべる。
俺はかなり重要な話だろうと直感して無言で頷く。
「……実は、私も一夏さんと同じ……『ヴァルヴレイヴ』が使えるらしいんです」
「……はい?」
え、待て。今この子なんて言った?ヴァルヴレイヴが使える?
「……今日の朝、一夏さんが暴走した時に、一夏さんの機体……『ヴァルヴレイヴ一号機【火人】』の情報を見ようとしたら、視界に『あなた、てきごうしゃ。じょうほう、おしえる。ろくごうき、ひあそび、つかえる』って文字と共に座標が送られてきたんです。姉の方は見れなったんですけど……でも、おそらくそこに……私が使える『ヴァルヴレイヴ』があるんだと思います」
「……いや待て。話を聞く限りだと……『ヴァルヴレイヴ』って俺の【火人】だけじゃなくて、他にもあるのか?」
さっき聞いた感じだと、簪が使えるのは【ひあそび】という、六号機目の機体らしい。
……ん?あ、待てよ?もしかして【火人】の正式名称に付いてた一号機って……他にも二号機とか三号機がまだあるって意味か!?それで行くと今ヴァルヴレイヴ六機はあることになるぞ!?
「……そこまでは分かりませんけど……おそらくあるとは思います」
しどろもどろになりながら、簪が言う。
……分かった。簪が言いたいことっていうのは……
「────もしかして、俺にその座標まで連れて行って欲しいのか?」
「……はい。私は国家代表候補生なのでISを乱用できませんし、姉に頼もうにも姉は私に対して過保護すぎて、行こうものなら止められます。だから」
「だから、俺に頼りに来たって訳か。
……いいぜ。連れて行ってやる。だが、帰ってきたら参考書のいい覚え方教えてくれ。内容難しすぎて覚えられる気がしねぇ」
「……!!!はい!!!」
先程から一転、顔を明るくした簪に、思わず笑みが零れる。
「そんじゃその場所をまず教えてくれ。海の上か?山の中か?樹海の中か?」
「……示された座標はここです」
簪がかけている眼鏡に触れると、空中に立体映像が映し出される。
……そこは。
「太平洋の……ど真ん中の無人島!?」
「……らしいです」
簪が映し出している映像には、太平洋のど真ん中にある無人島が映し出されていた。
見た限りでは、人工物が一切存在しない、全く未開発である島のようだった。
「着くまで何日かかんだこれ」
場所が場所なため、ボソッと呟いてしまう。
ここから太平洋まで【火人】で飛んでもどれほど時間がかかるのか見当がつかない。
「えーと……トラブルに見舞われなければ二時間程で着くらしいです」
「……思ったよりも早いな。んじゃ早速行くか?」
思っていたより早く着くことが分かったので、俺は立ち上がって簪にそう提案する。
簪は嬉しそうに顔に笑みを浮かべると、俺と同じく立ち上がる。
「行きます。
────私だって、もう守られっぱなしは嫌だから」
「……そうか。んじゃ庭行くぞ……って、すまん。庭どこ?」
「……この先を直進すればすぐに着きます」
「わかった」
行く直前に、少々グダグダになってしまったが気にせず、しばらく歩くと庭に着いたのでそこで俺は【火人】を展開する。
……50/100。まぁこれだけ冷却できてれば大丈夫か。
【火人】がある程度冷却されていることを確認した俺は、腕で優しく簪を抱き上げる。
「え、あの、これは……///」
抱き上げた瞬間、簪が恥ずかしそうに顔を赤くする。
「ん?……あ、もしかしてこの体勢嫌だったか?」
そう、今俺は簪の首と膝裏に腕を通して抱えあげている状態……俗に言う『お姫様抱っこ』をしていたのだ。
この体勢が恥ずかしいから顔を赤くしているのか、と疑問に思った俺は聞いてみる。
「いや、そういう訳じゃなくて……むしろ嬉しいっていうか……その……///」
「……???」
後半の方はよく聞こえなかったが、このままでいると時間の無駄だ。
俺は足裏から光を放って、宙に浮く。
そのまま空へと飛んで、簪の負担にならない程度の加速をかけながら無人島まで向かう。
???side
「……それで?束博士がウチらになんの用で?」
「そうですよ。なんで人と関わらないであろう貴女が、私と姐さんにコンタクトを?」
「……あなたたちが、この辺で有名なISパイロットの傭兵だから。
それで、依頼したいことは……この二人を止めて欲しいの。報酬は一億ドル。男の方は可能な限り生かして欲しいけど、女は殺しても構わない。男の方も無理だと判断したら殺してもいい」
「……へぇ。織斑一夏って、あのブリュンヒルデの出来損ないの弟か。ってIS使えるのか。まぁどうせ殺すからどうでもいいとして、もう一人は……へへぇ?更識……日本の暗部か」
「その更識って奴もISを持っていると考えても……勝てるね。私と姐さんなら」
「そして追加の依頼。これの報酬は……『IS一機』」
「「……え!?」」
「実は二人が向かってる先に、私が開発して放置してしまったISがあるんだ。もしそれを回収できたら、貴方たちにあげる。もちろん、修理と強化込みでね」
「……いい報酬じゃないですかい!!!受けまっせ、その依頼!!!」
「ISか……楽しみだな……」
「……馬鹿どもが、お前らにISをやるわけないだろ。回収が終わったら用済みだから殺す」
一夏side
「……着いたぞ」
「……本当に無人島だ……」
簪と少々話していると、いつの間にか目標の無人島まで着いていた。
……いかにもって感じで、無人島だった。
人工物らしい物は一切存在しない、巨大な木々と沢山いるであろう野生生物だらけで、出来た頃からありのまま残っているであろう島。
……そんな状態に、少し不気味さを感じる。
「……それで、俺はここからどこに行けばいい?」
「…えーっと……あ!!新しく情報が……この先二百メートル進んだ先に洞窟があって、その中にあるそうです!!!」
「了解、こっから先はIS外して行くぞ」
俺は簪をゆっくりと地面に下ろしてから、【火人】を解除し洞窟まで歩く。
「……ここか」
野生動物に襲われるなどのトラブルは起こらず、無事に洞窟までたどり着く。
「……入ってみましょう」
「……だな」
簪の言葉に首肯して、俺は洞窟に足を踏み入れる。
……岩、岩、岩。見回すと岩しかない。
生物の痕跡すら一切見られず、その光景に不気味さを感じてしまう。
なんというか……原生生物がこの場所を『あえて』避けているような感じが……
そんなことを考えながら、しばらく歩くと洞窟の最深部に着いた。
────しかし。
「……あれ、何もねぇ……?」
そこには、大きく聳え立つ岩の壁だけが存在していた。
しかし、簪の視線はこの岩に集中している。
「簪、ヴァルヴレイヴは?」
「……この岩の中、らしいです。
……一夏さん、お願いできますか?」
「おう、任せろ」
ヴァルヴレイヴが岩の中にあることを知った俺は、再び【火人】を展開して<ジー・エッジ>を右手で抜き放つ。
「離れてろ。万が一破片が散ったら危ないからな」
切った際に、もしかしたら破片が飛び散るかもしれないと思った俺は簪に離れるよう言う。
簪は首を上下に降って、後ろへ何歩か下がる。
簪が下がったことを確認し、俺は<ジー・エッジ>を上に上げる。
そして……
「……オラッ!!!!」
その掛け声と共に、<ジー・エッジ>を岩に向けて振り下ろす。
岩が綺麗に一刀両断されて砕け、その中から。
「……これが、簪用の『ヴァルヴレイヴ』……」
「……これが、私用の『ヴァルヴレイヴ六号機【火遊】』……」
────紫と黒のカラーリングの、ISが姿を現した。
そのISは、全体的な造形が【火人】と酷似している。
だが、【火人】より花弁型の緑色のフレームの数が多く、そのフレームがローブのように、頭から下を覆っている。
右手には採掘用ピッケルのような見た目をした武装を一つ、左手には刃を扇形に纏めたような武装が指の一本一本に付いている。
「……簪」
「はい……!!!乗ってみます!!!」
目を輝かせた簪が、顔に笑みを浮かべて紫の『ヴァルヴレイヴ』に近づく。
そして……簪がそのISに触れる。
────直後。
簪の顔が、先程までの笑顔から一転、困惑しているのか顔を歪めていた。
「────乗り方が、違う?契約していない?どういうこと?」
「……???おい簪、なんか問題起こったのか?」
流石に心配になったので、声をかける。
「……乗れない」
「……へ?」
「……契約していないとか……乗り方が違うとか言われて……拒絶された……」
「……は?」
待て。意味がわからん。契約?乗り方?なんだそれ?
そんなの俺ヴァルヴレイヴから一切合切何も言われてないんだが……ってか契約って何?
乗り方って何?フツーに触れりゃ良いだけじゃねぇのか?
「……その様子だと、一夏さんも何も分からないみたいですね……」
簪が肩を落として、大きなため息をつく。
「……すまん。俺の場合気付いたら持ってた状態だったんだ……だからここら辺はよく……」
「いえ……一夏さんは悪くないです……むしろわがままを聞いてくれてありがとうございました。私じゃ乗れないみたいです。だから今日はもう帰……」
簪が諦めたようにため息をつき、俺の方に振り返った瞬間。
ドォン!!!!
「……ッ?」
破裂音が、後ろから響いた。
それと同時に……何かに当たったように簪の体が後ろに向かって飛ぶ。
────空中に、赤い液体の軌跡を描きながら。
地に落ちて、床に倒れた簪の胸には……大きな穴が空いていて、そこからとめどなく赤い液体が溢れ出てくる。
その液体は、簪の白い服を伝い赤く染め上げていく。
簪は、ピクリとも動かない。
目を開けたまま、固まっている。
「……は?」
現状が理解出来なかった俺は、その場で固まる。
「……お!?本当にISじゃねぇか!!!こりゃ性能が楽しみだなぁ!!!」
「そうだね。もう一人は固まってるし、無視で良いよね」
洞窟の入口方面から、IS、『打鉄』と『ラファール・リヴァイブ』を纏った二人の女が歩いてくる。
『打鉄』の方は、先程発砲したであろう煙を吹き出しているハンドガンを持ちながら。
……ここで、俺は現状をようやく理解する。
────『打鉄』に乗っている奴が、簪を撃った。殺した。
理解した瞬間、悲しみより先に、殺意が溢れでて来た。
「……テメェら……簪を……」
ゆっくりと、<ジー・エッジ>を両手でそれぞれ引き抜き、力の限り握り締める。
「簪を撃ちやがったなァァァァァァ!!!!!」
吠えながら、俺はその二人に向けて加速する。
怒りを込めて、『打鉄』に乗っている奴に<ジー・エッジ>を力一杯振り下ろす。
「けっ、ガキが。馬鹿正直な太刀筋しやがって、見え見えなんだよ」
「なっ……!?」
だが、女は体をひねって攻撃を回避する。
空を切った<ジー・エッジ>が、地面の岩に突き刺さる。
「ほら、お返しだ。お仲間を殺した弾丸で死にな」
女が手に持つハンドガンを俺に向ける。
「しまっ……」
女が、そのハンドガンの弾倉に残っている弾を撃ち尽くすほどの勢いで連射してくる。
──まずい、数値が溜まりきるんじゃねぇかこれ……!?
腹に平手で叩かれたような衝撃と、頬に冷たい汗が伝うのを感じながら、視界に映る右のパネルに目を向ける。
……51/100。
……どうやら、実弾兵器を食らっても数値はほとんど上昇しないらしい。
「オラオラどうした!?無抵抗かァ!?」
「……今から抵抗してやるよ!!!!クソババァ!!!」
数値が溜まっていないことによって冷静になった俺は、勢い余って地面に刺さった<ジー・エッジ>を引き抜いて女を切りつける。
「グアッ……!?」
視界に表示されている『打鉄』のSEが二割ほど削れ、後ろへ吹っ飛ぶのを見た俺はすぐさま腰から<ボルク・アーム>を取り出して、<ボルク・アーム>を女に向けて加速しながら放つ。
赤い光の弾丸が全て『打鉄』に直撃し、SEの残りが二割弱になるほど削る。
「ひっ……」
俺が女の元に着くと、女は腰を抜かしたようだった。
顔を恐怖に染めて、座ったまま動かない。
「ブチ殺してやる……このクソッタレがァ!!!!」
俺は怒りに任せて、<ジー・エッジ>を女に向けて振り下ろ……
「武装を解除しなさい。この子の亡骸が悲惨なことになっても知らないよ?」
ピタッ、と俺の腕が止まる。
ゆっくりと後ろを振り返ると……
「私がいることを忘れてた?ならおバカだね」
『ラファール・リヴァイブ』を纏った方の女が、簪の死体に向けて銃を構えていた。
────こいつら、簪の死体すら人質に取りやがった……!!!!
ギリ、と歯軋りの音が鳴る。
「……卑怯野郎共が……!!!!」
「卑怯で結構。私たちは勝てればいいのよ」
余裕たっぷりな笑みを浮かべて、女が銃を構え直す。
もし俺が動けば、簪の死体を見るも無惨な姿にされる。
……それは、嫌だ。
もう、簪はいないが……その体を傷付けられるのは、嫌だ。
俺はその感情に従って、要求通り<ジー・エッジ>と<ボルク・アーム>を腰にしまう。
「そうそう。それじゃあそのままISを解除しなさい?」
「……わかった」
IS解除の要求も受け入れて、俺は【火人】を解除する。
「……はっ、こいつ、さては惚れてたな?
────男風情が!!!気色悪ぃんだよ!!!!」
『打鉄』を纏った女が、顔を憎悪に歪めると、全力と思える力で俺の腹を蹴る。
生き返って、強くなった体でも流石に効いたらしく、口の中に血が溢れ出した。
吹き飛ばされ、壁にめり込んだ俺は口を開けて、溜まっていた血を吐き出し咳き込む。
────不思議と、痛みは感じない。
……過去に味わった痛みに比べれば、マシだと思ったからかもしれない。
……目の前の女が、過去に会ったことがある女尊男卑害悪クソ女に似てたから……記憶が思い出されて、弱い頃の、暴力を『当たり前』と受け入れていた前の俺に戻っているからかもしれない。
────でも、どうでもいい。
IS学園も、正直入っても入らなくても良かった。
復讐できなくて死んだとしても、鈴とマドカに会えるから。
あの二人に会えるなら、いつ死んでも良かった。
……前までの俺は『死んでようが生きてようがどうでもいい』感じだった。
その思考に、だんだん頭が支配されていく。
────ここで死んでも良いんじゃないか?簪って子も死んじゃったし。近くにいる人さえ守れない無能は生きていない方が良いだろ。無駄な命だ。
頭の中で、弱い頃の俺が言っていそうな不快な言葉が響く。
「──いい…加減に…しろ」
その言葉に反抗するために、血を吐き出しながら言葉を出す。
「────もう…俺は……弱く…ねぇ……お前は…引っ込んでろ……弱い…俺は……」
────強くなった?馬鹿言え。人一人守れてないじゃないか。お前は弱い。この世界、力が、事実が全て。お前の姉と兄はどうだ?成績優秀、文武両道。
……喧嘩しか能がないお前如きが、勝てるか?
その言葉に、全身の血の気が引く感覚がした。
「……クソ姉と……クソ兄を……会話に出してくんじゃ……ねぇ……!!!!」
それが、俺が出来る最大の抵抗だった。
────そう言うしか、抵抗する術が無かった。だろ?反論の一つも出来ていないじゃないか、出来損ない。悔しかったら反論の一つでもしてみろ。
「……やめろ…やめてくれ……俺は力を……力を……」
そうだ。この力は何のためにあった?
……今まで俺は、この力を何に使ってきた?
────そうだ。お前はその力を、何のために使った?
暴力、暴力、暴力……暴力。
……千冬姉と百秋兄に対する憂さ晴らしで、見せびらかしていただけじゃないか。
────白騎士と、千冬姉と変わらないじゃないか。
ISって力を世界に見せつけた……千冬姉とな。
「あ……ああ……」
心が、折れる音がする。
────俺も、結局奴らと変わりなかったんだ。
力を見せびらかして、弱いもの虐めをして、金を巻き上げて。
あいつらみたいじゃないか。
力を見せびらかして、ちやほやされて、舞い上がっていたアイツらと……そっくりじゃないか。
……もう、何もかも、嫌だ。
あいつらと同類になった、俺が嫌だ。
────消えたい。死にたい。消滅したい。存在ごと消え去りたい。
こんな『俺』になった俺で……二人に会いたくない。
地獄でも、天国でもない……無に、還りたい。
自分に絶望した俺は、ゆっくりと目を閉じて死を望んだ。
「それは違うっ!!!!!」
「……え?」
声が、聞こえた。
とても力強く、決意に満ちた……優しい声が。
「ただ暴力を振るっていた?違う!!!一夏さんは力を使って、人を助けてきたんだ!!!!」
……この声を、俺は知っている。
「本当にただ暴力を奮いたかっただけなら、あらゆる人を傷付けていたはず!!!
────でも、一夏さんは……『辻風の黒銀』は!!!
ヒーローみたいに、悪事を働いている人を倒して!!!
……困っていた人を、助けているじゃないですか!!!!」
────閉じている目に、真っ暗な暗闇ではなく、緑の光が差し込んできた。
その暖かい光に、思わず目を開けてしまう。
……そこには。
「────かん、ざし?」
緑の光を、緑に光るフレームから放ちながら、宙に浮く紫と黒のISが。
────簪の乗る『ヴァルヴレイヴ六号機』……
次回予告
過去の自分の言葉で、自身に絶望した一夏。そんな彼に、一筋の光が差す。
それは、自分と同じ『ヴァルヴレイヴ』を纏う、簪の姿だった。
簪の激励により、一夏は折れた心を立て直し、襲撃者に抗う。
次回、インフィニット・ヴァルヴレイヴ、プロローグ第五話。
『革命スル少年』
その時、少年は自分を革命する。