IS・VVVーインフィニット・ヴァルヴレイヴー 作:蒼京 龍騎
IS・VVV
インフィニット・ヴァルヴレイヴ
プロローグ第六話 復讐開始・前夜祭
一夏side
「マジで死ぬかと思った……俺生身だぞチクショウ……」
更識宅に戻り、自分の部屋で横になっていた俺は呟く。
あの後、楯無が放ってきたガトリングガンの弾を十分ほど避け続けていたのだが、我に帰ったのかガトリングを放つのを止めて俺らを家まで運んできてくれたのだ。
……しかし、簪は抱き抱えられていたが、俺の場合猫でも運ぶかのように首根っこを掴まれて運ばれた。首が締まってクッソ辛かった。
「……悪かったわよ」
俺に向かって正座させられている楯無が、私悪くないのに…と言わんばかりに頬を膨らませながら謝ってくる。
だが、正座させた本人……簪はそれを見逃さず、楯無をじっと見る。
「お姉ちゃん、ちゃんと謝って。あれは流石にやりすぎ」
「……ごめんなさい」
簪に言われ、流石に反省したようで楯無が頭を下げる。
「……今度から気をつけてくれりゃいい」
俺も今の楯無の態度に怒る気にはなれず、一言忠告してから、俺は目線を窓の外に見える夜景に移す。
ここから見える景色は、実に田舎らしい。
水が張っている田畑に、鏡に映っているかのように月が映る。
少しの風に揺らされた草が、ざぁざぁと心地よい音を奏でる。
蛙やキリギリスが合唱を始め、夏の到来を伝えるように唄う。
都会では味わえない音と景色は、見入り、聴き入ってしまうほど幻想的だった。
「四人で、こういうの見たかったな」
ボソリと、口から言葉が漏れる。
この景色を、マドカ、鈴、セシリア、俺の四人で見れれば良かったのに。
そう、思わずにはいられなかった。
そう思ったせいか、クソ共に対する怒りが再び沸いてきたので、拳を強く握りしめて怒りを抑える。
「……必ず、ブッ殺してやる。マドカと鈴の分も、苦しめて、殺す」
怒りを決意に変え、握りすぎたせいか血が出ている手のひらを見る。
「……そういえば最近忙しすぎて【MM】の曲聴けてなかったわね。確認してみようかしら」
「!!!私も聴きたい!!!」
重い空気に耐え切れなくなったのか、楯無が話題を変えようとスマホを操作し始めた。
簪は食らいついていたが、俺は知らない曲に興味は無いので、襲ってきた眠気に抗わず寝ようと布団を被って目を閉じ──
『────♪♪♪』
──ようとした。
俺の部屋に、バイオリンの甲高い音と共に、明るい少女の声が響き始め、微睡みかけていた意識と目が覚める。
それは、いかにもアイドルが歌っていそうな明るい曲調だったが、歌手はどこか悲しげで、しかしとても元気な声で歌っている。
────何故だろう。
自然と、その歌に聴き入ってしまう。
その声を聞く度、きゅうっ、と胸が締まり悲しくなる。
「どう?【MM】っていう、私と簪ちゃんのお気に入りのアイドルの『AXIA』っていう曲なんだけど、気に入ったかしら」
楯無が俺の様子に気付いたのか、そう聞いてくる。
「────なんか、悲しくなるな」
「そうなのよ。でもこの曲を聞くと、頑張ろうと思えるのよね」
「……分かる」
理由は分からないが、この曲を聞くと頑張ろうと思える。
────クソみたいな世界で、俺として生きようと思える。
「悲しそうだけど、元気な声。っていう、悲しいけど、それを乗り越えて元気に振る舞うっていう感じがして、私も頑張らなきゃ、って思って仕事がすんごく捗るの」
「私も。お姉ちゃんにこの歌手を教えて貰えなかったら、『打鉄弍式』の完成は無理だったって言えるぐらいお世話になった」
「……確かに、捗るな」
どんな困難でも、この曲を聴けば乗り越えられそうだ。
そう思えるほど、この曲は……いや、歌手の歌は魅力的だった。
「────ところで、仕事で思い出したんだけど」
楯無が、何かを思い出したように手をポンと叩く。
「────一夏くん。IS学園のこと、今のうちに知っておかない?
……実は、もう一夏くんがIS使えること発表しちゃったの。
だから私の権限で先に現場視察を、ね?」
「……は?」
────遡ること、数時間前。
楯無side
「──と言うわけで、一夏くんがISを使えることを公表しようと思うんだけど……」
「ふむ……良いんじゃないか?一夏くんの『保護』と『観察』を全て取るとそれが最善だと思うぞ」
私は、屋敷の最奥……私の父が居る居間まで足を運んで、あることを父に相談していた。
その『あること』とは……一夏くんがISを使えることを公表するかどうか。
公表すれば、私たちが何もしなくても国が勝手にIS学園へ一夏くんを転入させるために必死で動くだろうし、『ヴァルヴレイヴ』に関しては私たちが作った試作型次世代ISとでも言っておけばどうにでもなる。そうすれば世間も一夏くんのことを認識するだろうし、攫われたり、命を狙われるリスクが高くなるけど、そこは更識の力で……私がカバーする。
「……なぁ、なんでお前は……そこまで一夏くんに肩入れするんだ?今までお前が家族や友人以外に強く干渉することなんてなかったはずなんだがな」
父が、不思議そうに、少し笑みを浮かべてそう聞いてくる。
確かに、私は家族や友人以外のことで誰かに強く干渉したことは無い。
それが日常であれ、仕事であれ。
だけど……一夏くんは別。
「……彼は……一夏くんは、同情するなって言われた時、無理って答えたくなるくらい……可哀想だったのよ」
姉と兄に常に比べられ。
それを理由に周囲から出来損ないの烙印を押され。
家族と周囲から不当な暴力を受け。
────姉に、『白騎士』に友人と妹を殺され。
……血の繋がっている家族から、見捨てられた。
……同情するなと、可哀想だと思うなと言われた方が、無理な話。
「……そうか。お前が言うなら相当悲惨なものだったんだろう。
────わかった。なら僕も少しながら助力しよう。学園長やあるテレビ局の局長とは旧知の仲でな、人一人入れてもらうことを頼むことや、ニュースの内容を大幅に変更してもらうことくらい、お易い御用だ」
「……ありがとう、お父さん」
私は父に頭を下げて礼を言う。
本当なら私一人でどうにかする予定だったけど、父も協力してくれるなら段違いにやりやすくなる。
「……その代わりに、だ。
────守れよ。そう決めたなら、命を賭けてでも守りきれ。
たとえ、相手が織斑千冬……『白騎士』だとしても、な」
「もちろんよ。決めたことはやり通す主義だから」
そう、覚悟を決めて言い、私は部屋から去る。
一夏side
「……そう、だったのか」
「……お父さんも、察してくれたんだ」
楯無の話を聞いて、俺がISを使えることを発表された理由を理解した。
そして……楯無がなぜ俺に肩入れしているのかも。
「……ありがとう、楯無」
思わず、口から言葉が出ていた。
「気にしないで、これは私が勝手にやってる事よ。……それじゃ、言いたいことも言ったし、私は寝るわ。
あ、一夏くんは明日のために色々準備しておいて。明日、一夏くんにはIS学園を見学してもらうから、メモ帳とか用意しておいてちょうだい。それじゃあ二人とも、お休み」
そう言い残して、楯無が部屋から駆け足気味で部屋から去る。
楯無が去った直後に、簪が腕を上げて大きく口を開き欠伸をする。
今日は色々あったから、眠気が襲ってきたんだろう。
「……俺らも寝るか?」
「……そうします」
眠そうに、目を擦りながら簪が立ち上がり、部屋の出口まで向かう。
……が、途中で何かに気付いたのか「あ」と呟いて立ち止まり、俺の方へ振り向く。
簪の顔は、暗いせいでよく見えなかったが赤く染まっていて、どこか恥ずかしそうだった。
「お、おやすみなさい!!一夏さん!!今日はありがとうございましゅた……ッッッ///」
ぺこりと一礼しながら、簪が俺に言うが最後の方で噛んでしまったようで、顔を更に赤くしている。
「……ふっ。おやすみ、簪」
その様子がとても可愛らしく、面白かったので軽く笑ってしまったが、俺は笑いを堪えて言葉を返す。
逃げるように、簪が部屋から出ていくがどこかでつまづいたらしく「あいたっ!?」と、倒れるような音と共に悲鳴が聞こえた。
「……ぶっ、ふふっ……アッハッハッハッ!!!!」
ついに我慢の限界が来て、笑い声をあげながら笑ってしまう。
────ああ。面白い。
これが、楽しいって感情か。
喧嘩で満たされてた楽しさとは、別の楽しさ。
「……ああ、生きてるな。俺」
今この瞬間、俺は俺が生きていることを強く実感できた。
それと同時に、胸の中である感情が膨れ上がってゆくのを感じている。
────『簪を守りたい』、と。
以前の俺なら絶対に考えなかっただろう、その感情を。
「……あー、駄目だ。なんか笑ったせいか疲れた。俺も寝よ」
笑い終えて満足した俺は、準備されていた布団に潜ってゆっくりと瞼を閉じる。
すぐに意識が微睡み、俺の意識はゆっくりと消えていった。
────はずなのだが。
「……あ?」
目が覚めると、薄暗い、見知らぬ場所。
そこで、俺は両手に沢山のボタンやゲームコントローラーのスティックが付いた操縦桿のようなものを握っていた。
目の前には小型のディスプレイがあって、その横のプレートにはよく読めないがゴシック体で何やら文字が書いてある。
ここは……なにかのコクピットか?
そう考えていると、急にディスプレイが点き……そこに文字が表示された。
『ニンゲンヤメマスカ?』
画面にはそう書かれていて、その下にその質問に対する回答用かYESとNOのボタンがそれぞれ左と右に表示されていた。
「……夢にしちゃリアリティありすぎじゃねぇか……?」
思わず呟いてしまう。
操縦桿の質感をきっちりと感じるし、背もたれの硬い感触も分かる。
肌に触れる空気は少し冷たく、乾燥している。
────夢とは思えない。
『……君は、この力の正体を知らない』
「っ!?」
ズキン、と激しい頭痛が起こり頭を抑える。
それと共に……俺と同じ年齢の少年らしき声が頭の中に響く。
『……これは……ヴァルヴレイヴは呪いだ。使う人と、その周囲を蝕む、酷い呪い』
その声は、酷く悲しそうな声で、俺に語りかけてくる。
『……それを知っても、君が使うのなら止めない。僕も、以前はこの力を呪いと知った上で乗っていたから』
「──誰だよ……お前は……!?」
頭痛に耐えて、どうにか言葉を発せた。
『……君の前にヴァルヴレイヴ一号機【火人】に乗っていた……ただの学生だよ』
その声を聞いた瞬間、気絶するように俺の視界が暗転する。
「……ッ!!!!」
目が覚める。
「さっきのは……!?」
まずその一言が、俺の口から出た。
夢の中で確信した。あれは夢じゃない。
もし夢なら、ヴァルヴレイヴが出てくることがおかしい。
オマケに……夢の中で俺に語りかけてきた奴。
そいつは、ヴァルヴレイヴに……俺が今乗っている一号機【火人】に乗っていたと言っていた。
俺はそういう妄想をする趣味は無い。だからあの夢は恐らく【火人】が見せたものだと考えていい。
「……なんなんだよ……ヴァルヴレイヴって……わかんねぇよ……」
大学生の問題を解いている気分……解くための公式や計算が分からない状態で問題を解いているような状態になり、頭を抱える。
コンコン。
部屋の扉から、ノックの音が響く。
「一夏さん、起きていますか?そろそろ出発するそうなので、準備をお願いします」
ノックの後に聞こえた簪の声で、寝ぼけて忘れていた今日の予定を思い出す。
「わかった。ちょっと待っててくれ」
俺は急いで起き上がり、布団を軽く畳んでから軽く背を伸ばす。
流石に、昨日と同じ服を着るのは色々と不味い気がしたから、【火人】に存在しているなけなしの拡張領域……武装などを収納できるISに存在する特殊空間……に収納していた服を取り出す。
昨日着ていた黒の革ジャンと灰色のジーパンを脱いで拡張領域にしまってから、取り出した白のTシャツと黒色のハーフパンツ、その上に黒色で薄手のジャージを着る。
ついでに、拡張領域からシャーペン一本とウォークマン、メモ帳代わりに学習用ノートから紙を一枚引きちぎり、小さく折ってからジャージのポケットに入れる。
「よし、こんなもんか」
部屋に貴重品を置いていないことを確認した俺は、部屋の扉を開けて廊下に出る。
「あ、一夏さん。準備は終わりましたか?」
「ああ、いつでも行ける」
扉の前に立っていた簪が、笑顔を浮かべて俺の顔を見てくるので、俺も笑みを返す。
返した瞬間、簪の顔が若干赤くなっていたが気のせいだろう。
「それじゃあ、着いてきてください。お姉ちゃんが外で待っているので、着き次第すぐに出発します」
簪が着いてくるよう言ったので、俺は指示に従い簪の後ろに着いて歩く。
少し歩くと玄関が見えて、外に黒い車とその前に楯無が仁王立ちしているのが見えた。
「来たわね、二人とも。それじゃ、早速行くわよ」
言った直後に、楯無が車に乗り込む。
IS学園までの道中は暇になるだろうと思った俺は、ポケットからウォークマンを取り出してイヤホンを耳にはめ、昨日聴いた【AXIA】が聴きたくなったので手早くダウンロードを済ませてから車へと乗り込み、曲を流した。
「……ん?」
車に乗ってしばらくした頃、キキッと小気味よい音がなり、車が止まる。
目的地に着いたのだろう。
────俺が憎む、今の『世界の権化』の場所に。
「着いたわ。一夏くん、簪ちゃん」
言うと同時に、楯無がドアを開けて降りたので俺らもドアを開けて車から降りる。
曲を止めてからイヤホンを外し、学園の敷地を見渡す。
……デカい。とにかくデカい。
恐らく、某ディ〇ニー並に大きい学園に、思わず口が開く。
「ようこそ、IS学園へ。織斑一夏くん」
「……ああ、学園長さん。もうしばらくしたらお世話になるんで、よろしくお願いします。あと、俺の為に色々尽力してくださり、ありがとうございます」
声がした方向に向いて、柔らかい笑みを浮かべている……IS学園理事長
楯無から聞いたのだが、この人は俺がIS学園に入れるよう尽力してくれたり、楯無から言われていた正当防衛の件も、この人が正式に認めてくれたらしい。
だから、俺は正直この人には感謝しかない。
俺は、この人に丁寧に接しようと思っている。
「いいんですよ。私がやりたいと思ってやったことですし、あの三人には少しお灸を据える必要がありますからね」
「……もしかして、入学前にアイツらなんかやらかしたんですか」
聞くと、轡木はその通りといった様子で、顔に渋面を浮かべる。
「────正直言って、本気で入学拒否とクビを考えたほどのことをしでかしました」
「……おおう」
こんな優しそうな人がキレるって、どんなことしやがったんだアイツら……
考えていると、轡木から少し離れた場所に立っていた一人の教師が、俺の方まで歩み寄ってきた。
その教師は、太陽のように眩しい金の長い髪をたなびかせ、スーツを着こなし優雅な雰囲気を纏っている……いかにも大人の女性って雰囲気の教師だった。
「あなたが織斑一夏くんね。私はスコール・ミューゼル。あなたが入る予定の一年四組の教師を勤めているわ。今回の学園視察の案内役もやるから、分からないことがあったらどんどん聞いてちょうだいね」
言いながら、スコールが俺に手を差し出してくる。
俺も手を差し出して、スコールと握手を交わす。
「今日と、学園に入った後はよろしくお願いします、スコール先生」
返事をすると、スコールが俺の顔を、鑑定でもしているのかよく見てくる。
「……会わせたら喜びそうね。アイドル活動にも精を出してくれるかも」
「……?なんか俺の顔に付いてますか?」
「気にしないで、こっちの話よ」
スコールが、ボソボソと何かを呟くいていたので、気になった俺は聞いてみるがそう返され聞くに聞けなくなった。
疑問に思いながら、顔を空に向けると。
「一夏……!?一夏じゃないか!!!」
俺の耳に入れたくない声が、鼓膜に響く。
声のした方を、顔さえ見たくないという拒絶感に抗いながら見ると……
「……クソ姉貴」
俺が最も憎む存在である、織斑千冬がそこに居た。
クソ姉貴は、数年居なくなっていた俺を心配そうな顔で見て近づいてくる。
「今までどこに行ってたんだ!?私がどれほど心配したと────」
────あ、駄目だ。
心の中で、近づいてくるクソ姉貴の……俺を心配している顔を見て、何かがキレる。
左腕だけに【火人】を展開して、手甲部に内蔵されている対人用レーザー<ハンド・レイ>を、クソ姉貴の足元に向けて放つ。
レーザーがクソ姉貴の足元に着弾し、その熱で硬いタイルを焦がす。
「────ッ!?何をするんだ一夏!!!」
クソ姉貴が、何故撃たれたのか理解出来ないといった様子で立ち尽くす。
「……近づいてくるんじゃねぇ。人殺しのクソ野郎が。次はドタマをぶち抜く。二度と俺に近づくな」
怒りが限界まで達しかけていて、気を抜けばクソ姉貴を殺してしまいそうだ。
けど、俺はこいつを殺せない。殺しちゃいけない。
だから、限界を迎えて殺す前に、離れるよう警告したが、クソ姉貴は歩みを止めず俺に近付こうとしてきた。
しかし、事情を知らされているのか、教師達が一斉にクソ姉貴に飛びかかり、その体を抑える。
「ッ!?貴様ら!!!何をする!?」
クソ姉貴が、抑えられたことに驚愕し抵抗するが、流石に大勢の教師には敵わないようで手足をじたばたと動かしている。
「……今のうちに見学を済ませるわよ。着いてきてちょうだい」
「……分かりました」
俺は、クソ姉貴から助けを求めるような視線を向けられていたが、それに対してゴミを見るような目を向けてからスコールの後に続いて、学園内の視察を始める。
姉をあしらい、スコールと共に無事学園視察を終えた一夏。
更識宅に戻り、本格的にIS学園に入るための準備を始める。
念願の、復讐を果たすため。
自身を傷付けた愚かな兄に対して。
自身を見捨てた憎き姉に対して。
次回、インフィニット・ヴァルヴレイヴ、プロローグ第七話。
『断罪ノ八咫烏』
さぁ、悪しきブリュンヒルデよ。その七光りよ。断罪の時は近い。
赤と黒の八咫烏が、復讐の牙を以て、その喉笛を噛み千切り、罪を暴く。
プロローグは次で終わりです。