アカメが斬るに転生した   作:ユウタロス

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アカメのアニメ、始まりましたねぇ…ヌルヌル動くおっぱ…レオーネ姐さんに感動してます。

ただ、アカメちゃんの目が赤く見えない気がするんだが…

という訳で、第2話です


第2話 い〜んですっ!

 ―――帝都・チョウリの屋敷―――

 

 

「......休暇?」

 

 

 ソウは自分の傭主からの提案に訝しげな顔をした。

 

 

「うむ。ソウ君がワシの護衛になってから早1ヶ月。そろそろ休暇の一つでもあげた方が良いと思ってな」

 

「いや、護衛がサボる訳にはいかないだろう...」

 

「いやいや、ワシの提案なんじゃからサボりにはならんよ。ソウ君とて、そろそろ休みが欲しいじゃろう?」

 

 

 チョウリはそのまま執拗に勧めてくるが、ソウは余り気乗りしないといった様子である。まあ、護衛として傭われている身としては至極当然の反応なのだが。

 

 

「なあに、いくら大臣でも宮殿では手出しはしてこんだろうよ。ブドー大将軍も居るしな」

 

「いや、しかし...」

 

 

 ソウは、即座にその提案を断ろうとする。が、チョウリは何故か頑なにソウを休ませようとする。

 

 

「いいから休みなさい! コレは傭主命令じゃ!」

 

「……はあ、分かったよ」

 

「よろしい。スピア!」

 

 

 まだ渋っているソウに『いいから休め』と半ば無理矢理に休暇を押し付け、チョウリはスピアを呼び付ける。

 

 

「お呼びですか父上?」

 

「おお、来たかスピア。実は、明日から3日間ソウ君に休暇を与えたんでな。ソウ君が隠れて護衛をしない様に見張りをしておいてくれ」

 

「「え?」」

 

 

 チョウリの言い放った言葉に、ソウとスピアが同時に気の抜けた様な声を上げる。

 

 

「ちょ、ちょっと待て! いくら何でも、彼女まで護衛から外すのはマズい! 戦力が下がり過ぎる!」

 

「そうは言うがのぅ……どの道、この間のレベルの敵が来てしまっては、スピアでは居っても居らんくても変わらんじゃろ?」

 

「それは、そうだが…」

 

「じゃろう? じゃったら、ソウ君と一緒に過ごさせた方が有意義というモノじゃ」

 

「むぅ……」

 

「……父上、ソウさん。事実ですけど、その言い様は余りにもあんまりじゃありませんか?」

 

 

 余りにも無防備過ぎる提案をソウが慌てて反対するが、チョウリは正論なのか屁理屈なのか良く分からない微妙な返答で丸め込む。

 

 父親と想い人からの役立たず宣言に、スピアはず〜ん…と落ち込みながら抗議してくるが、二人共見事にスルーしている。

 

 

「……はぁ、分かった。なら条件を付けよう」

 

「ふむ、どんな条件かね?」

 

 

 結局、言い合っていても埒が明かないと悟ったソウが折れた。

 

 

「彼女を俺に付けるのは、俺が帝都に居る時だけだ。俺が帝都に居ない間は彼女を護衛に付けておいてくれ。コレだけは譲れないぞ」

 

「ふむ。まあ、こんな所かのう? では、明日から3日間ソウ君は非番じゃ。スピアをよろしく頼むぞ?」

 

「ああ……まあ、明日はフェイクマウンテンに行くからな。同行するのは明後日からだ。食材を狩りに行くからな」

 

「は、はい! ソウさん、明後日からよろしくお願いします!!」

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 チョウリとの話し合いの後、ソウは武器の手入れをしながら寝ずの番をしていた。

 

 新しい護衛を数人傭ったとは言え、まだまだ数が足りないからだ。

 相手がそこそこ程度の力量ならば数人の護衛だけでも何とかなるが、そこにある程度の強さの相手が加わると、途端にソウ達が不利になる。

 なにせ、相手の標的は老人一人である。最強戦力でソウ達を足止めし、その隙に隠密型の相手が侵入してしまえばもう詰み。

 

 そんな訳でソウはチョウリの寝室の前で寝ずの番をやっているのである。

 

 

 

「―――あの、ソウさん」

 

 

 不意にソウに声が掛けられる。ソウが声のした方を向くと、自分の寝室からちょこんと顔を出してソウを見ているスピアがいた。

 

 

「ん? まだ寝ていなかったのか? 夜ふかしは肌に悪いぞ?」

 

「ちょっと、寝付きが悪くって…隣、良いですか?」

 

「ああ、どうぞ」

 

 

 トコトコと椅子を持って来てソウの隣に陣取ると、コテン、とソウの脇の上らへんに頭を預けるスピア。

 

 

「えへへ…」

 

「…なあ、首痛くならないのか?」

 

「安心できるからい~んですっ!」

 

「…そうか」

 

 

 なんのけなしにソウがスピアの頭に手を乗せ、ぽんぽんと撫で始める。

 

 

「そ、ソウさん…!」

 

「あ…スマン、嫌だったか?」

 

「き、急だったから驚いただけです! どうぞ、ごゆっくり…!」

 

「…そうか」

 

 

 ナデナデ、再開。ソウが撫で続けるにつれて、ドンドンスピアの顔がふやけていく。

 

 

「…ふにゃ〜…」

 

「……」

 

 

 そこからさらに一時間程撫で続けたあたりで、スピアがコックリコックリと船を漕ぎ始める。

 

 

「…スピア、自分のベッドで寝なさい」

 

「…ゃー…」

 

 

 ひしっと抱き着いたままグズるスピアに、どうしたものかと悩むソウ。

 せっかく寝つき始めたのに、ここで起こすのはしのびない。かと言って、このまま放置すれば風邪をひいてしまう。

 

 

「…しかたない」

 

 

 アイテムボックスからサイドバッシャーをバトルモードで取り出し、チョウリの部屋の前に待機させる。

 そしてスピアをお姫様だっこで抱えあげると、そのままスピアの部屋に連れて行き、ベッドの上に寝かせる。

 

 

「……んぅ…」

 

 

 そのまま部屋を出ようとしたのだが、手を離した途端にスピアが不安そうな声をあげたのを聞き、立ち止まる。

 

 

「…やれやれ」

 

 

 近くから椅子を引き寄せて腰掛け、再びスピアの頭を撫で始めた。

 

 

「…ぇへへ……」

 

 

 その後もしばらく撫で続け、空が白んできたあたりでようやく仮眠を取り始めたのであった。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 ―――休暇1日目―――

 

 

「―――ここらで良いか」

 

 

 帝都から20㎞程離れた所で呟くと、ソウの背後で空間が歪み、そこからサイドバッシャーが現れた。

 

 ソウはサイドバッシャーの上にひらりと乗ると、フェイクマウンテンに向かって走り出す。

 

 

「出すのに一々気を使わなくちゃならないんだよなぁ…」

 

 

 本当はもっと大っぴらに使いたいが、大臣や、マッドサイエンティストと名高いDr.スタイリッシュ等に見付かったら厄介極まりない。そのため、人気の無い場所で取り出しているのである。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 1時間程走らせた所で、突然数十人の男達が現れた。男達は血錆の着いた剣を構え、ソウの進路を潰すように立ち塞がっている。

 その中で、やたらと綺麗な装備を身に着けた大柄な男が前に出て、大声をあげる。

 

 

「オラあああああッ!!身ぐるみ全部置いて「死ね」ぎッ!?」

 

 

 が、ソウは全く気にせずにサイドバッシャーを最高速度まで加速させ、盗賊の首領らしき男を撥ね飛ばす。

 時速360㎞で走る総重量約500㎏の大型バイクに撥ねられた男は、その衝撃で肋は圧し折れ内蔵は破裂し頭から地面に墜ちた事によって首の骨が折れ、絶命する。

 

 

「か、頭アアアアアッ!!」

 

「テメェ、よくも頭をッ!!」

 

 

 部下の男達は自分達の頭領が殺られた事に激昂し、ソウに襲い掛かる。 

 

 

『Single Mode』

 

 

 盗賊達がソウに近付くより速く、ソウはカイザフォンを抜き、フォンブラスターで盗賊達を撃ち抜く。

 

 

「……あ?」

 

 

 黄色のフォトンブラッド光線が命中した盗賊達は叫び声を上げる間もなくその身を焼かれ、灰と化した。

 

 

「…おい、コイツやべぇぞッ!!」

 

「バラバラに攻めるなッ! 囲んで…何だありゃあ!?」 

 

 

 ソウはサイドバッシャーをバトルモードに変形させて盗賊に突っ込ませ、自身もサイドバッシャーから降り立ち、盗賊達を狩りに行く。

 

 逆手に構えた剣で首を刎ね、左手のフォンブラスターで灰にする。後から襲い掛かろうとする者はサイドバッシャーのフォトンバルカンで塵も残さず消し飛ばされる。

 

 

「だ、駄目だッ! こんな化物に勝てる訳がねぇッ!」

 

「う、うわあああああッ!!」

 

「に、逃げろッ! 撤った…」

 

 

 勝機が無い事を悟った副団長らしき男が撤退の指示を出すが、些か遅過ぎた。

 副団長が指示を出した時には、70人近く居た盗賊団は壊滅し、副団長1人になっていた。

 

 

「た、頼むっ!助けてくれッ!」

 

 

 最後に残った副団長は、一歩ずつ近寄って来るソウに命乞いを始める。

 

 

「な、なあ、アンタ!! 頼むよ! か、金ならやるっ! アジトに戻れば、かなりの金が…そ、そうだ!! 女が、女が居るぞ!? どいつもこいつも、それなりの上玉だぜ!?」

 

 

 アジトに女が居ると聞いた所で、ソウはピタリと足を止める。

 

 

「……良いだろう、案内しろ……ただし、逃げようとすれば、どうなるか分かっているだろうな?」

 

「ひっ! も、もも、勿論だ! い、い、今馬を連れて来る!」

 

 

 怯え切る副団長が馬に乗って走り出すと、ソウはその後をサイドバッシャーに乗り追走した。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 30分程走った所で、ソウと副団長は小さ目の砦に辿り着いた。

 

 

「つ、着いたぞ! ここがアジトだ!」

 

「……嘘は付いていないだろうな?」

 

「つ、付いてねぇって!! ほ、ホラ、女共はコッチだ」

 

 

 副団長に案内され、ソウは地下牢へと続く階段を降りていく。

 階段を降るにつれて、薄っすらと臭っていた栗の花の様な臭いが強くなっていき、ソウは思わず顔をしかめる。

 

 

「……これは」

 

 

 地下牢に到着したソウは、牢屋に閉じ込められた人の数を見て驚愕する。

 せいぜい10人、20人程度だと思っていたが、牢屋の中の女性達は、どう見積っても80人は居るのである。

 

 

「へ、へへへ。どうだい、中々のモンだろう? この辺りの目ぼしい村の女共は、みんな攫ってきたんだ」

 

「……そうか。それで? 誰が1番良かった?」

 

「おお! クノハナ村で攫ってきた、ユノって女が最高で「もういい」」

 

 

 ―――パンッ―――

 

 

「え?」

 

 

 ソウは、男が言い切るよりも速く抜刀。一瞬で首を刎ねる。

 刎ね飛ばされた男の首は、『なにが起きたのか分からない』とでも言いたげな表情をうかべている。

 

 

「……」

 

 

 ソウは男の首と胴体をフォンブラスターで撃ち抜いて灰にすると、1番近くの牢屋の鍵を壊して中に入る。

 中に居たのは、ボロ布を身体に巻き付けた15歳程の少女達だ。

 

 

「ヒッ!?」

 

「大丈夫だ、君達に酷い事をするつもりは無いよ」

 

 

 ソウは中に居た薄いボロ布を纏った少女に近付くと、『聖母の微笑』で傷を癒していく。

 

 

「…あ…」

 

 

 最初は殺されるか犯されると怯えていた少女だが、ソウの掌から発された淡い緑色の暖かい光に触れると、次第に気持ちが落ち着いていく。

 

 

「…落ち着いたか?」

 

「…は、い…ありがとう、ございます」

 

「ああ。ちょっと、じっとしててくれ」

 

 

 ソウは持っていた剣を一閃させ、少女の手枷と足枷のみを斬り裂く。

 

 

「よし。俺は他の人達を解放してくるから、外に出て待ってくれ」

 

「は、はい…」

 

 

 少女を解放したソウは、次々に捕らわれていた女性達を解放していった。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「……あの」

 

「うん? …ああ、キミか。どうかしたかい?」

 

 

 捕らわれていた女性達を7割ほど解放した所で、1番初めに助けた少女がソウに話し掛けた。

 

 

「…えっと、その『くぅ〜』…あぅ…」

 

 

 モジモジと何か言おうとしていた少女だが、切なそうな音が聞こえると、顔を赤くして俯いてしまう。

 

 

「…お腹空いたのかい?」

 

 

 ソウの問にコクンと頷く少女。

 見れば、ガリガリとまでは言わないが、かなり痩せ細っている。

 恐らく、盗賊達は満足な食事を与えていなかったのだろう。

 

 

「…あと少しで皆助け出せるから、コレでも舐めて待ってて」

 

 

 ソウがポケットから飴玉を取り出して少女に渡す。

 少女はペコリとお辞儀をすると、飴玉を大事そうに両手で握りしめながら外ヘ出て行った。

 

 

「助け終わったら、まずは風呂に入れて…それから飯だな」

 

 

 そう言うと、ソウは再び解放作業に戻った。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 捕まっていた女性達を解放したソウは、台所にて大鍋で何かをグツグツと煮込んでいた。

 

 

「…まあ、こんなもんか…」

 

 

 作っていたのはお粥とシチューである。

 取り合わせがメチャクチャだが、食料庫内の物と、アイテムボックス内の物ではこれ位しか作れなかったのでしょうがない。

 

 食事の準備を終えたソウは、助けた女性達に風呂に入る様に指示し、シチューとお粥の入った大鍋を広めのホールに持って行った。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「はむ、はむ、はむ……ッ!」

 

「あ、あの、お代わりを…」

 

「ん、ん、ん、ん……」

 

「お代わりチョーダイ!!」

 

「…ッ!…ッ!…ッ!」

 

 

 女達は風呂から出た後、皆もの凄い勢いで食事を始めた。誰も彼も、アッという間によそられた料理を食べ尽くし、お代わりを要求に来るのでソウは大忙しである。

 

 不意に、ガシャンッ!! と何かが割れる音がする。ソウがそちらに目を向けると、青い顔をしながら片手を抑えている少女がいた。足元には割れた皿とシチューがぶち撒けられている。

 

 

「ご、ごめんなさい、ごめんなさい…!」

 

 

 ソウが近づいてくると、少女は泣きながら謝り始める。

 

 

「…火傷したのか、見せてみろ」

 

「…え?」

 

 

 少女は、怒鳴り付ける事も無く少女の手を取ったソウの行動に戸惑いの声をあげる。

 

 

「あ、あの…怒らないん、ですか…? 私、せっかくのお料理を…お皿だって…」

 

「皿や料理なんぞ、また買うなり作るなりすればいい。お前の身体の方がよっぽど大事だ」

 

 

 ビクビクしながら聞いてくる少女の頭を撫でながら、聖母の微笑を使って火傷を治していく。

 

 

「さあ、もう治ったぞ」

 

「……あ、ありがとうごじゃいましゅ…」

 

「ああ、次は気を付けるんだぞ」

 

「はい…!」

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 ようやくソウが一息つけた頃には、時刻は既に夕方になっていた。

 危険種との戦いとはまた違った疲れを感じていると、

 

 

 

「あ、あの、ソウ様!」

 

「ん? どうし…っ!?」

 

 

 呼ばれたソウが振り向くと、そこにはソウが助けた女性ほぼ全員が深々と三つ指付いていた。

 一瞬ギョッとした表情を浮かべるが、すぐに普段通りの無表情に戻る。

 

「…何だ?」

 

「私達をお救い下さり、ありがとうございました。生憎、お礼として差し出せる様な物は何もございません故、誠心誠意ご奉仕させて頂き「いらん」…え?」

 

「別に見返りが欲しくて助けた訳じゃない」

 

「で、ですが……」

 

「しつこい。食い終わったらサッサと歯磨いて寝ろ。明日になったら村に連れてってやる。それから、ここにあった金はくれてやるから皆で分け合えよ」

 

 

 命を助け、食事の世話をしてもらったばかりか、金まで与えてくれると言うのか。こんな聖人君子が本当にいるのか。もしや、このお方は神の御使いなのではないか。

 女性達が騒然としている中、言い終わったソウは玄関に向かって歩き出す。

 

 

「あ、あの、どちらに…!」

 

「フェイクマウンテン。狩り。今日中には戻る」

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「……うわあ…」

 

 

 フェイクマウンテンにてリオレウスと戦った後、ソウは再び盗賊の砦に戻ってきたのだが、砦の前は助けた女性で一杯になっていた。しかも、皆血眼になってコチラを見ている。

 

 

「ソウ様がお戻りになったわよ!」

 

「ウソ!? ホントに!? あ、アタシもう一回お風呂に…ッ!」

 

「ちょっと! ソウ様を待たせるつもり!?」

 

「お出迎えに行かないと!!」

 

 

 ワイワイ、ガヤガヤ。とても数時間前まで死んだ様な目をしていた人達だとは思えない。

 

 

『おかえりなさいませ、ソウ様…ッ!!!』

 

 

 美女・美少女、総勢83名による三つ指付いてのお出迎え。

 これには流石のソウも顔が引き攣る。

 

 

『……』

 

「…あ、ああ。ただいま…」

 

『キャアアアアア!!』

 

「い、今アタシを見てお返事して下さったわ!」

 

「何言ってるのよ! 私にお返事して下さったのよ!」

 

「アタシよ!」

 

「私よ!」

 

 

 挨拶しただけでこの騒ぎ。最早、カルト宗教の域である。

 

 

「…はぁ」

 

 

 顔を上げると、熱の篭った表情でソウを見ている少女と目が合う。

 

 

「ふぇ!? …あぅ…」

 

 

 ちらりと、一瞬目が合っただけで顔を赤らめて気絶する娘まで出てくる始末。

 

 『休暇なんて貰うんじゃなかった』と思いながら、ソウは手で顔を覆って空を仰いで呟く。

 

 

「……どうしてこうなった」

 

『うにゃ…』

 

 

 マーグパンサーの子供に『まあ、そんにゃ落ち込むにゃよ』とでも言うかの様に肩をポンと叩かれると、ソウは再び空を仰いだ。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 ―――休暇2日目―――

 

 

「―――と言う話だったのさ」

 

「何でフェイクマウンテンで狩りするだけでそんな事になるんですか?」

 

 

 朝一で女性達を村に届けた後、ソウはスピアと帝都の城下町を歩いていた。

 

 

「全くもう…帰って来ないから心配してたら、新興宗教創ってたとか…大概にして下さい」

 

「き、気が付いたら現人神として崇拝されていた…な、なにを(ry」

 

「女の子ウチに連れ込んだのは何なんですか」

 

「い、いや、だって、『村は滅ぼされて行く宛が無い』って言うから…使用人だって足りて無かったし…おっさんも、喜んで雇ってたし…」

 

 

 ポルナレフで切り抜けようとするが、ジト目で痛い所を突かれ、狼狽えるソウ。

 スピアも、ソウにやましい気持ちは一切無く、純粋に善意でやった事だと言うのは分かっている。

 

 だが、自分が一晩中心配して待っていたのに、当の本人はいけしゃあしゃあと女連れで朝帰りというのが気に食わない。

 ついでに言うなら、女の子達のソウに向ける熱の篭った視線も気に食わない。

 

 

「…はぁ。まぁ良いです。ソウさんが優しいお人好しだって事は知ってましたから。無事に帰って来てくれただけで満足してあげますっ!」

 

 

 が、せっかくの2人っきりのデートで何時までも不貞腐れている程、スピアも子供ではない。

 

 

「心配かけて悪かったな」

 

「もう良いですよ。そのかわり、今日は沢山付き合って貰いますからね?」

 

「ああ…だが、その前に少し寄りたい所があるんだが…」

 

「? それは全然構いませんけど…何処に行くんですか?」

 

「服屋だ。拾って来た娘達の気替えを買わないといけないんだ。あのボロ布は不衛生極まりない」

 

「あ〜…確かにソレは必要ですね。じゃあ、先に確保しちゃいましょう! 私もお洋服欲しいですし!」

 

 

 会話の勢いを利用して、さり気無く胸を押し付けながら腕を組む。

 

 

「ッ! ……ああ、行こうか」

 

「はい!」

 

 

 胸を押し付けた瞬間、ソウの身体がぴくっ反応し、ほんの一瞬だけ自分の胸を見たのをスピアは見逃さない。

 ソウに女として意識されている事を喜びながら、ゆっくりと服屋に向かったスピアであった。

 

 

 

 




ハイ、という訳で、第2話でした


他の作品更新してたりで、中々更新出来なくて申し訳ありません


そう言えば、今月のJOKERでブドー大将軍の帝具が判明しましたね。アドラメレク、まさかパイルバンカーだったとは……いいセンスだ!

タツミとの扱いの差が激しいラバっちは果たしてどうなってしまうのか…

マインちゃんもいい感じでヒロインしてますね、単行本の表紙を2度飾ったのは伊達じゃ無いと言う事ですか。
……まあ、盛大な死亡フラグが建ってしまいましたが…タツミェ…あそこであの発言はアカンやろぉ…

アニメの方も順調ですね。ただ、アニメのマインちゃんとアカメちゃんはおっぱい盛りすぎな気がしまうわなにをするやめr


どうでもいいけど、アルドノア・ゼロが凄く面白いです。キャプテンアースもあったし、ロボットアニメのブーム再来ですね。この調子でどうかマブラヴオルタのアニメ化を……ッ!!



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