月下の雫 <英雄 カイリース・デイビット>   作:もみじん

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こんばんは!

なんとか予定通りに投稿できました。

今回から月下の雫スタートです。

対戦宜しくお願いします。


第1話 ようこそ夢の世界へ! カリビアン•ロット•クルーズ•ノア号へのご案内

 

AGE 2022 〜地球・太平洋〜

 

Place: ノア号・控室

 

Time:7月18日 11:04

 

「この船には皆様の望むもの全てがございます。

 全てのあらゆるものを揃える事ができるショッピングモールや海上に居ることを忘れてしまうほどの臨場感を与える映画館。

 そして皆様の旅をより豊かにし、感動を与えるレストラン。」

 

乗客が素敵なクルージングを楽しんでいる中、特にやる事もなくただだらけているだけの水兵達は今いる控室の端にあるテレビで流れているこの船、通称カリビアン・ロット・クルーズ・ノア号ことノア号のプロモーションビデオをボーっと眺めていた。

 

「幻想が解けないひと時を。

 シルヴァーカンパニーがお送り致します。」

 

水兵A「そもそも幻想にかかってないんだよなぁ。」

 

水兵B「まぁ、そういう細かい事言うなよ、

嫌われるぞ?」

 

水兵A「はっ、別に嫌われる相手なんていないんだよなぁ。」

 

水兵B「お前はまたそうやって、、」

 

上官「おい、お前たち。

 今すぐブリッジに集まれ、船長がお呼びだ。」

 

水兵A&B「じょ、、上官!? 了解致しました!」

 

暇を持て余している水兵達は、控室でぼーっとだらしなく中身のない会話をしていると突然と上官がやってきたので慌ただしくしながら乱れた身だしなみを整えて、椅子に座りながら足を机に乗せているまだ眠り続けるもう1人の水兵を叩き起こす。

 

水兵A「おい! カイリース! 船長がお呼びみたいだ、久々に仕事かもしれないぞ!」

 

カイリース「・・・船長が俺たちを? 一体どんな状況なんだ?」

 

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AGE 2022 〜地球・太平洋〜

 

Place: ノア号・ブリッジ

 

Time:7月18日 11:10

 

カイリースを起こした水兵達は、急ぎ足でブリッジへと向かうと約4、5ヶ月振りに顔を見せた船長が立っていた。

 

船長「仕事中にすまないね、実はこの客船で問題が発生した────。」

 

水兵B「問題ですか。」

 

上官「あぁ、実はついさっきの事だ。

 346号室の乗客が行方知らずとなってしまってな。

 お前達にはその調査をお願いしたい。」

 

水兵A「行方不明って事ですか?

 たしかにこの船は大きいし、広いですよ?

 だけども人が居なくなって誰にも分からなくなる程のものじゃありません。」

 

水兵B「そうですよ、第一調査なんて、俺たちは探偵じゃありませんよ? ただ暇を持て余しているだけの一般水兵になにがわかるってんです?」

 

カイリース「俺を『俺たち』の中に入れるな。

 上官、正直こいつらの意見もあながち間違ってはいません。

 船が大きいにしろ迷子だなんて、ありえません。

 海にでも落ちたんじゃあないんですか?」

 

上官「それはない。

 海に落下すれば小さいが波紋が起きる。

 であればソナーマンが気が付く筈だ、しかし今回の件はソナーマンも反応なしだ。」

 

水兵A「ソナーマンって?」

 

水兵B「たしか海中の音を聞いて船の位置とか特定できるような耳が良い人達だよ、正直豪華客船に乗せてるには勿体ないような人材だと思うけどね。」

 

上官「こちらから提示できる情報は以上だ、

全てを丸投げしてしまってすまないと思うが後は宜しく頼む。」

 

上官はそう言い残すと、自身の後方のドアを開き、お酒とタバコの臭いがする部屋へと入っていく。

 

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AGE 2022 〜地球・太平洋〜

 

Place: ノア号・346号室

 

Time:7月18日 11:21

 

ブリッジを後にした水兵達はまず行方不明者の客室に訪れ、素性を調べることにした。

 

水兵A「なんだよ、この部屋。

 人がいた形跡もないな。」

 

水兵B「風呂場も特に濡れてなかったし、

少なくとも昨日の夜は風呂入ってないな。」

 

水兵A「なんだよ、その推理。

 いや、推理といっていいものかも分からないな。」

 

カイリース「そうでもないぞ、少なくとも一日風呂に入らずに過ごすやつが客室をこんなに綺麗に使えるとは到底思えない。

 このクルーズが始まってから大体半年程経っているが、その半年を仮に客室を使わずに過ごしていたと仮定するとそもそも水兵の俺たちの目に止まらないのも不自然だ。」

 

水兵A「というと?」

 

カイリース「最初から居ないか、少なくともさっき居なくなった訳じゃないと言うわけだ。

 あのクソ上官の事だ、乗客のチェックもろくにしていなかったんだろう。」

 

水兵B「最初から居ないって、、まじかよ。

 それじゃあこの部屋は一体。」

 

カイリース「最初から居ないというのはあくまで可能性の話だ、勘違いするな。

 ひとまずそこを明確にする必要があるな、

お前達はこの部屋の乗客の情報を調べてきてくれ、顔写真でもあるといいんだがな。」

 

水兵A「ん、了解。

 カイリース、お前はどうする?」

 

カイリース「・・・俺は少し両隣の部屋に尋ねてみる。」

 

水兵A「そうか、それじゃあ何か分かったら知らせてくれよ────。」

 

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AGE 2022 〜地球・太平洋〜

 

Place: ノア号・347号室前

 

Time:7月18日 11:27

 

他の水兵達と別れたカイリースは346号室の隣の部屋である347号室に訪れ、ドアをノックする。

 

カイリース「誰かいらっしゃいませんか?」

 

???「何か用? 水兵さん。」

 

カイリース「・・・なぜ水兵とわかった?」

 

???「まぁまぁ、それはいいから。

 それで、、何か用? 『隣』の事?」

 

カイリース「・・・もう入るぞ。」

 

???「あ、待っ」

 

カイリース「・・・なんだ、子供か。

 まぁいい、それより服を着てく────」

 

「ドスッ」

 

カイリースは347号室の客室の主の静止を無視し、強引に部屋に入るとそこには子供の女の子が居り、何故か下着姿であった。

 

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AGE 2022 〜地球・太平洋〜

 

Place: ノア号・347号室

 

Time:7月18日 11:28

 

カイリース「まぁたしかに殴られる理由にはなってるな。

 すまん。」

 

子供?「まさか強引に部屋に入ってくるとは普通思わないでしょ!? はぁ、、もっと紳士なイメージだったのに・・・最悪。」

 

カイリース「この話はもう終わりだ。

 それで、、色々見透かされている様だが、

あんた何者だ? ただの乗客とは言うなよ。」

 

子供?「はぁ────。

 私はただの乗客よ、本当にそれ以外の何者でもないの。」

 

カイリース「悪い、質問がややこしかったな。

 あんたは普段何してる人なんだ? 探偵かなにかか?」

 

子供?「探偵? そんなかっこいい事してないわよ。

 普段は────そうね。

 働いてる、人の持つ役割を正しい形で導くために。」

 

カイリース「真面目に話す気がないならもういい、分かった分かった。

それじゃあ『隣』の件で知ってる事全て話してくれ。」

 

子供?「はぁ、『隣』の事で分かることは私もあまりないの。

 ただ彼、おかしな人なのよね。

 なんか知人に雰囲気が似ててうざいし。」

 

カイリース「彼? 行方不明者は男なのか。

 というよりやっぱり見た事があるのか。

 最後に見たのはいつだ?」

 

子供?「ついさっきデッキで話したけど────?」

 

カイリース「・・・なに?」

 




読んで頂きありがとうございました。

読み返すと相変わらずテンポ早いなと思ってしまって中身がない様に感じてます。

次回は7/25の夜中投稿予定です!
宜しくお願いします。

次回予告

やばい!豪華客船で乗客が行方不明になっちゃったよ!
船長に命令されて嫌々調査を始めたんだけどそしたら急にラッキースケベのアレが起こっちゃうし俺ってそんなラブコメ主人公だったっけ?
ってえ??行方不明者をさっきデッキで見たって!?
そんなの行方不明者じゃなくてただの天然の老ぼれじいさんなんじゃないの?! ってもう自分で何言ってるかもわからないよ!

次回! 第2話 乗船チケットを回収致します。

本当にこの先どうなっちゃうの?
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