色んなヤツに気に入られた……何で?   作:taiyaok

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一応アンチは入れてません。

まったり更新していきます。


流星街へ……面倒くさい

 辺り一面に荒野が拡がる。そこを歩く一人の男。

 

「流星街…話には聞いていたがここまでとはな…」

 

 男の背丈を超える廃棄物の山が見渡す所、全てに点在している。しかし、見てみると再利用出来そうなモノが結構の数あることに使えそうなモノは使わせてもらおうと廃棄物の山を漁る。

 

「…流石にこの格好はまずかったか…」

 

 男の格好はフードが付いた黒の外套に首にマフラーを巻き、サングラスを掛けている。結論から言うとかなり怪しい。というか、怪しいどころか要注意人物認定されるレベルである。だが、男も装飾を外すわけにもいかず、自分に集まる視線を無視しながら、廃棄物の山を漁り続ける。

 

「…漁るのはまたにするか…とりあえずやる事やるか。」

 

 それはほんの数日前

 

 

「流星街?」

 

「そうよ。どうやら、そこに逃げ込んだらしいわ。まぁ、端的に言えば、そいつを仕留めてほしいの。」

 

「…省きすぎだろ…」

 

 男はそれはないだろうと主張するが、依頼内容を伝えに来た主は説明するのが面倒だと言わんばかり疲れ切った顔をしている。おそらく、依頼主がかなり面倒くさいのか内容と報酬があってないにも拘わらず、受けざるを得なかったと推測するが。

 

「何を考えたのか知らないけど、ただ眠いだけよ。」

 

 かなりどうでもよかった。

 

「…せめて、そいつの系統だけでも教えてくれると助かる。」

 

「…強化系よ。それで、能力は自身を巨大化させるらしいわ。規模は約5~7mぐらいよ。」

 

「巨大化…特質系かと思ったが…強化系ときたか、たしかに視点を変えればそう捉えることも出来なくはない、制約によっては自身を成長させることも出来るが、それ程の規模になるのだとしたら、特質系になるんじゃないのか?その情報の信憑性は?」

 

「正直ないわ。まぁ特質系とみて間違いはないと思うけどね。だから、説明するのが面倒くさいのよ…まぁ、終わったことだし良しとして。本題はここからよ。たしかに巨大化は厄介だけど、もっと厄介なのは流星街って地域よ。ちょっと、私が独自で集めた資料を見てくれる?」

 

 と渡された資料を確認すると、そこには流星街の特徴、在住者の現在確認されている人数等の情報が書かれている。よくここまでの情報を集めれたなと感心していると、どうやら知人に物知りな者がいるらしく、その知人に場所を教えてもらい、二人で調査したらしい。この資料はそれらをまとめたモノである。男は資料を確認しながら、一枚の写真に辿り着き、疑問をもった。

 

「こんな環境に数百万の人口が…」

 

「驚いたでしょ?でも、それよりも問題なのは、流星街出身者が不当な扱いを受けた時の対応よ。」

 

「…自爆テロ。しかも、住民総出で徹底的に報復…住民の結束がかなり深いな。

それと…『この世の何を捨ててでも流星街の住人は全てを受け入れる』『我々は何者も拒まない。だから我々から何も奪うな。』…これはかなり厳しいぞ、巨大化の能力がある以上下手に戦闘なんて出来ないぞ。」

 

「そいつもそれは理解しているのか、目立った行動はしてないみたい。けど、」

 

「こちら側が動けば両者共に…いや、もしかしたら関係者までもが巻き込まれるな。」

 

「そういうこと。」

 

「そんな依頼を受けたということは何か貴重なモノが盗まれたということか?」

 

「半分正解。依頼じたいはそいつを仕留めれば高額の報酬金がもらえるだけだけど、そいつを仕留めれば煮るなり焼くなりしていいのよ。そこで、これがそいつの写真なんだけど…」

 

 標的が映っている写真を渡され、肩に掛かっている鞄を見てほしいと言われ、観察するが

 

「…普通の鞄にしか見えないが…」

 

「と思うじゃん?実は何でも収納出来る鞄でね…君…たしかこういうの欲しいって言ってたよね?」

 

 男はなるほどと納得する。つまり、鞄はあげるからそいつを倒してくれない?という事らしい。はっきり言って断ると言いたいところだが、()()上それがあれば労力がかなり削減される。だが、これを受けてしまえば、面倒くさい事が起こりそうな予感がしてならない。それに、相手の顔を伺えば、受けるよね?と満面の笑みが返ってくるだけだ。はなから、男に受ける以外の選択肢はない。

 

「…分かった受けるよ…」

 

「君ならそういうと思ったよ!じゃあ、よろしくお願いね。良い報告を待ってます!それじゃあまたね!」

 

と伝言の主は去っていった。

 

 

 

 

 

「やっぱり受けたのは失敗だったのか…」

 

 今更悔いてももう遅い。だが、自身の利益を考えれば、たいしたことではない。そう自身に言いつけて、対象を探すが見当たらない。本当にいるのかと疑問に思うが、周りからすれば、こんな怪しいやつが急に街に入ってきたと思えば、廃棄物を漁りながらウロウロしているのを見れば、誰だって近づきたくないだろう。

 

「流石にフードはとったほうがいいか…とりあえず飯屋でも探すか、そもそも此処にそんな所があるかどうかだな…」

 

 情報収集するために住人に聞きまわる。丁度、少し先に雑貨屋のような店が見えたので、そこで聞いてみることにした。

 

「少しいいだろうか?此処に飯屋のような所はあるだろうか?」

 

「飯屋ね…あることはあるが、あまり期待しないほうがいい。それと、兄ちゃん、その首に巻いてあるモノもとったほうがいい。まぁ、そのサングラスも外したほうがいいと思うがな…」

 

「…そうか。それで飯屋は」

 

「話が脱線したな。飯屋はこの道を100mぐらい歩いた先にある。もう一度言うがあまり期待しないほうがいいぞ。」

 

「分かった。」

 

 礼を言い、飯屋に向かう。

 しばらく歩いていると、

 

「…俺を尾行しても何もないんだがな…」

 

 気配は一人。距離は約10m離れたところからこちらを伺っている。今のところ、別に問題は無いが、対象を仕留めるにあたって近くに居られても困るので、飯屋で休息を摂ろうという目的を変更し少し探索することにした。そのついでに対象が見つかれば、その時にやればいい。問題はそれを誰かに見られることだ。

 男の能力は正直言って無くても良い能力だが、ここぞというときに役立つが制限が多い。何より誰にも能力を知られてないこそ力を発揮する。だが、言い方を変えれば、バレてしまえば簡単に攻略できる。もっと言うと自身の行動が更に制限されてしまうので、攻略法なんて考えなくてもいいのだ。

 しばらく歩き続けながら、廃棄物を漁っていると本が何冊か出てきた。本まで捨ててあるのかと驚きながら読んだこともない本を読もうと思い、適当な所に座り読み始める。

 読んでみると興味深い内容ばかりでかなり面白い。思いもよらない収穫に喜びを感じながら別の本も読んでみようと手を伸ばしたが、そこには数冊程積み上げていたはずの本が無くなっていた。ついでに言うと、先程の気配も無い。

 

「集中しすぎて気付かなかった…まさか盗まれるとは…いや、そもそも俺のじゃなかったな…ていうかこんなことに気付かない俺…」

 

 ハァと溜息が零れる。仕事をサボった天罰がくだったかもしれない。だが、おかげで尾行もいなくなったと考えれば、これでよかったかもしれないと自身を納得させ、対象を探すために足を動かす。

 しばらく歩いていると対象らしき人物を見つけた。対象との距離はおよそ30m。今すぐにでもやれないことはないが、場所が悪い。周りを巻き込まず、戦うのは対象の能力上ほぼ不可能。ならば、能力の使用と同時に仕留めればいいのだが、()は出来ない。こういう時マジで不便だわと愚痴る。巨大化されたとしても能力を使わず仕留めることは出来るが、少し時間がかかってしまう。それで変に人を引き寄せてしまっては後々面倒になりかねない。

 

「(加減間違えたら、()()()()()()()()()。…この廃棄物や建物やら使って絶で近づくしかないか…にしても、色々あるな。)」

 

 歩いている途中で使えそうなモノを拾っていく。流石に銃などは無いが、使い捨てのナイフなど近接での戦闘で使えそうなモノは結構な数ある。拾いながら、尾行するもバレてると仮定しそろそろやろうとフードとマフラーを巻き行動しようと思った矢先に対象の動きが止まった。やはりバレているかと思うも、息をひそめて身を隠す。

 対象は立ち止まって、どこか遠くを見ている。男も対象が見る先を少し目を凝らして見据えると複数の人間が見える。それらを狙っているのか何かをしているのが気になって見ているだけか。考えたらキリがない。だが、対象はしばらくしてからまた動き始めた。男も動こうとした矢先に対象が人の多い場所へ歩いて行ったのを確認するとこれ以上は無理だなと判断しその場に座り込む。

 

「ったく…今日はここまでだな…」

 

 ハァと溜息を吐き上を見上げると日が沈みかかっている時間だった。跡をつけるのに意識を集中しすぎたために気付かなかった。男は、まだまだだなと己の未熟さを痛感しながら一晩過ごすためにどこか空き家がないか探すことにした。

 

 

 茜色の空は夕方を示し、自分の家へと戻る者、店を閉める者、外で集まって賑わう者、様々である。男も空き家を見つけることが出来た。疲れてはいないがやることもないので寝ることにした。

 

 

 そんな男の一日を興味深そうに観察する人影が一つあったことに男は気付かなかった。後に集中しすぎて気付かなかったと言い訳する男の姿があったとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、その人影は今も男がいる空き家を見ている。

 

「…本当に面白い奴だな。だが、まだ何かありそうだな…」

 

とクスッと人影は笑った。

 

「クロローそんなとこで何やってるの?」

 

クロロと呼ばれた人影は少し名残惜しいと感じながらも、声のする方へ消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公 名前 ?


    能力 ?

    特技 ?

    弱点 集中しすぎると周りが見えなくなる。



後ほど公開していきます。

名前は次話でます(多分)
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