ブラド『みんなご苦労。これより順位を発表するが正直あまり気にしなくていい。こういうテストの場合どうしても身体能力を強化する個性が有利になってしまう。
このクラスの場合宍田と野沢だな。順位よりも自分が何が得意・不得意なのかをよく理解するのが大切だぞ。では発表だ。』
結果的には先生の言ったとおり僕が1位、宍田君が2位だった。また、茨も女子7人の中で1位の成績だった。
茨『おめでとうございます明、見事1位ですね。』
明『茨も女子の中じゃトップじゃないか。』
ブラド『この後カリキュラム等を配るから速やかに着替えて教室に戻ってくれ。』
そう言ってブラド先生は戻っていった。
明『さてと《ロック》流石にテストの後だと重いなぁ。』
小森『ねぇ明、ちょっと聞きたい事があるノコ。』
明『えっと、たしか小森さんだったよね。』
小森『そうタケ。小森希乃子、よろしくノコ。』
明『よろしく。で、聞きたい事って何?』
小森『そのチョーカーだけど、なんでテスト中外してたノコ?』
明『ああこれ。これは《グラビティ・チョーカー》って言ってね、装着者に設定した倍率の重力を発生させるんだ。』
小森『へぇ。で、今は何倍にしてるノコ?』
明『今は10倍。もう随分慣れてきたからそろそろ倍率を上げようと思ってるんだ。』
小森『ねぇ、私にもつけさせてノコ。』
明『止めた方がいいよ。仮に小森さんの体重を45kgだとして、その10倍だから450kgになるんだよ。普通の人なら1歩も動けなくなる重さだよ。』
鎌切『なら俺に付けさせてくれ!』
明『えっと君は、鎌切君だよね。』
鎌切『そうだ。鎌切尖だ。俺に10倍の重力を体験させてくれ!』
明『別にいいけど…』
僕はチョーカーを外して鎌切君に渡し、首にセットしてもらった。
明『僕がある言葉を言うと装着されて同時に重力が発生するからね。耐えられなくなったらすぐに言うんだよ。』
鎌切『分かったぜ!』
明『じゃあいくよ。《ロック》』
チョーカーが装着され10倍の重力が発生すると、鎌切君は立っていられずすぐに地面にへばり付いた。
鎌切『明、もう無理、ギブギブギブ!』
明『《アンテ》どうだった10倍の重力は?』
鎌切『ハア、ハア、お前よくこんなの付けていられるなぁ。』
明『まあ、普通の人間じゃあ無理だろうね。あれ、小森さん、どうかした?』
小森『明、私ってそんなに痩せて見えるノコ?』
明『え?いや僕は小森さんの見た目で勝手に45kgって想像しただけで。もしかして失礼な事言った?それなら謝るよ、ごめんなさい。』
小森『ち、違うタケ!明はなんにも悪くないノコ!むしろ私が急に変な事言ってゴメンノコ!』
明『そ、それならいいんだけど。』
茨『明、早く着替えないと先生に怒られますよ。』
明『おっとそうだった。2人共、早く着替えよう。』
鎌切『おう。』
僕達は急いで更衣室に向かった。
小森『……』
取蔭『希乃子、もしかして…惚れた?』
小森『ち、違うタケ!私はただ本当の体重より軽く見られた事が嬉しかっただけノコ!』
取蔭『またまたぁ。』
小森『それより、私達も早く着替えるノコ!』
色々あったが無事に個性把握テストは終了した。教室に戻るとブラド先生からカリキュラム等が配られ、明日からの予定が話されてその日は終了し、帰宅となった。
明『入学初日から色々あったなぁ。』
茨『でも、友達もできましたし、充実した1日でしたわ。』
明『そうだね。ねぇ茨、どこかでお昼食べてから帰ろうか。』
茨『いいですね。そうしましょうか。』
僕達がそんな話をしていると
吹出『おーい、明ぁ。』
角取『待ってクダサイ。』
吹出君とポニーちゃんが追いかけてきた。
吹出『明、途中まで一緒に帰ろうぜ。』
明『いいよ。これから茨とどこかでお昼食べようって話してたんだけど、2人もどうかな?』
吹出『いいねぇ。早く行こう。』
角取『私もLunch御一緒シマス。』
明『茨もいいよね。』
茨『もちろん。人数が多い方が楽しいですし。』
拳藤『ねぇねぇ、私も仲間に入れてくれない?』
鉄哲『俺もいいか?』
明『いいよ。拳藤さんと、たしか鉄哲君だよね。』
鉄哲『ああ。俺は鉄哲徹鐵だ。よろしくな。』
こうして僕達は6人で昼食を食べる事になった。人数が多いので場所はファミレスにした。食事中は互いの個性の話や今日のテストの話で盛り上がったが、1番盛り上がったのはやはり僕の個性の話だった。
拳藤『ねぇ明、今日見せた技以外に何ができるの?』
明『あと気を使う技で出来るのは衝撃波・気弾・太陽拳、あとは元気玉が出来るよ。』
鉄哲『元気玉も出来るのか!』
明『まあね。作るのに時間がかかるし、その間無防備だから実戦だとあまり役に立たないけど。』
角取『もし作ル時は、手を上げて私の元気ヲ分けてアゲマス。』
明『ありがとう、ポニーちゃん。』
拳藤『ねぇ明、瞬間移動はできないの?』
明『瞬間移動か。修行すれば出来ると思うけど、無理だね。』
拳藤『どうして無理なの?』
明『時間がないから。瞬間移動を習得するのに何日かかるか知ってる?』
吹出『僕知ってるよ。150日だよね。』
明『吹出君よく知ってるね。』
吹出『ドラゴンボールの漫画は全巻読破してるし、現在連載中の
拳藤『150日もかかるの!?』
明『そう。漫画だと棒の上で座禅を組んで体と心のバランスを整える。悟空はこの修行を150日ぐらいやったらしいんだ。』
吹出『実際に修行している描写は悟空じゃなくてベジータだけどね。』
明『技の習得には基本原作と同じ修行をしないといけないんだ。だから修行の描写のない界王拳と元気玉を習得するのには苦労したよ』
拳藤『そうなんだ。』
明『で、瞬間移動だけど、雄英に通いながら棒の上で150日も座禅を組むなんて出来る訳ないでしょ。だから無理なの。』
拳藤『なるほどねぇ。』
鉄哲『なあ明、
明『うーん、きっかけさえあればなれると思うんだけど、そのきっかけが発生するとも思えないし、無理なんじゃないかな。』
鉄哲『明、きっかけってなんだ?』
明『超サイヤ人になる条件に《穏やかな心を持ちながら、激しい怒りによって目覚める》ってのがあるでしょ。その中の激しい怒りってのがイメージできなくてさ。』
鉄哲『激しい怒りか。』
明『両親や茨が目の前で殺されたりしたら覚醒するかもしれないけど、そんな場面想像できないし、もしそんな状況になっても絶対になんとかしようとするだろうからねぇ。』
鉄哲『なるほどなぁ。』
明『そもそも僕怒った事ほとんどないもん。』
茨『そういえば、私も明が怒った姿なんて、今まで1回しか見た事ないですね。』
拳藤『ねぇ茨、その1回ってどんな状況だったの?』
茨『小学校1年の頃、私がガキ大将とその取り巻きにイジメられそうになったのを明が助けてくれたんです。』
明『そういえば、そんな事もあったね。』
茨『その時の明は本気で怒っていましたよね。』
明『あの頃は茨が初めてできた友達だったし、茨を傷つけようとする奴らが絶対許せなかったからね。』
拳藤『へぇ、やるじゃん明』
角取『デモ、私は明の超サイヤ人の姿見てみたいデス。』
吹出『僕も見てみたいなぁ。』
鉄哲『吹出、お前の本命は明の超サイヤ人の姿より《シュインシュインシュインシュイン》てゆう効果音じゃないのか。』
吹出『あ、バレた?』
一同『アハハハハ。』
その後はあまり長居してもお店に迷惑だという事で1時間ぐらいお店を後にした。
茨『それでは皆さん、また明日。』
明『また明日ねー。バイバーイ。』
吹出『みんなバイバーイ。』
鉄哲『また明日な。』
拳藤『みんな、また明日ね。』
角取『みんなsee you tomorrowデス。』
みんなそれぞれ帰路に就き、僕達も家に帰る事にした。
明『楽しかったね。』
茨『ええ。今度は他の友達とも食事したいですね。』
明『そうだ茨、僕達の関係の事だけど、隠してるのが辛かったら話しちゃってもいいよ。』
茨『え、いいんですか話しても。』
明『特別推薦枠の事もあっさりバレちゃったし、取蔭さんと柳さんが僕達の関係を調べようとしてるみたいだしさ。』
茨『確かに、あのお二人はそんな様子でしたね。』
明『それに茨、隠し事や嘘ついたりするの苦手でしょ。』
茨『ごめんなさい。明に気を遣わせてしまって。』
明『いいよいいよ気にしないで。あ、でも仮免の事だけは時期が来るまでは秘密にしておいてね。』
茨『はい。それなら心配いりませんよ。』
明『さて、明日から本格的に授業が始まるし、プロヒーロー目指して頑張ろうか。』
茨『そうですね。頑張りましょう。』
こうして僕達の雄英高校での高校生活がスタートした。これからどんな事が起こるか楽しみだ。
第12話いかがだったでしょう。皆さんのご意見・ご感想お待ちしています。次回もお楽しみに。