悟空の化身のヒーローアカデミア   作:烈光

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おまたせしました。第17話です。今回も2から3話にわけたいと思います。どうぞ。


第17話 USJヴィラン侵入事件 その1

平日の午後、僕達はいつも通り授業を受けていた。本来なら今日の午後はヒーロー基礎学による何らかの訓練が行なわれる予定だったが、先生の都合で急遽予定が変わってしまい、今はブラド先生の下、ヒーロー情報学の授業が行なわれていた。

 

だが、いつもと何ら変わらない普通の日常は突然終わりを迎えた。

 

セメントス『ブラド先生、大変です!』

 

ブラド『どうしたセメントス、そんな血相変えていきなりやって来て?それに今は授業中だぞ。』

 

突然僕達の教室にセメントス先生がやって来た。セメントス先生は切羽詰まったような表情をしていた。

 

セメントス『ゆ、USJにヴィランが侵入しました!!』

 

セメントス先生の言葉で教室内に衝撃が走った。

 

ブラド『なんだって!?それで状況は!』

 

セメントス『助けを求めに来た生徒の話によると、イレイザーヘッドと13号がヴィランと交戦中、生徒の何名かはヴィランの個性によってUSJ内に散り散りにされたそうです。』

 

ブラド『確か今日は1年A組がUSJで訓練する予定だったな。』

 

セメントス『既に先生の何名かはグラウンドに集まっています。私は他の先生に報告に行くので、ブラド先生もグラウンドに向かって下さい。』

 

ブラド『わかった、すぐに行く!』

 

セメントス先生は報告が終わると他の先生に報告するべく、教室を出ていった。

 

ブラド先生はすぐに出発しようとしたが、思い留まり、僕達の方を、いや、僕の方を見た。

 

ブラド『野沢、ライセンスカードは持っているな!』

 

明『は、はいっ!』

 

ブラド『緊急事態だ、今は1人でも人手が欲しい、俺と一緒に来てくれ!』

 

明『わ、分かりました。』

 

僕はすぐにブラド先生の所に向かった。

 

明『《アンテ!》茨、頼むよ。』

 

途中チョーカーを外し茨に預けた。

 

ブラド『よし、行くぞ!』

 

鉄哲『せ、先生、俺達も』

 

ブラド『お前達はここにいろ!俺が戻って来るまで絶対に教室を出るんじゃないぞ!拳藤、泡瀬、みんなの事頼んだぞ!』

 

拳藤『は、はいっ!』

 

泡瀬『わ、分かりました。』

 

ブラド『よし野沢、行くぞ!』

 

明『ハイ!』

 

僕とブラド先生は急いで教室を出ていった。

 

〜2人が出ていった後の教室では〜

 

茨『明…』

 

吹出『ヴィランが侵入って…』

 

凡戸『一体どうなるんだろう。』

 

円場『でも、なんで明だけ連れて行かれたんだ?』

 

泡瀬『そういえばブラド先生、ライセンスカードがどうとかって言ってたよな。』

 

回原『ああ、確かに言ってた。』

 

小森『ねえ茨、ブラド先生が言ってたライセンスカードってなんの事ノコ?』

 

茨『そ、それは…』

 

宍田『たしか、明氏と塩崎氏は幼なじみでしたな。』

 

柳『幼なじみなら、何か知ってるんじゃないの?』

 

骨抜『塩崎、明は特別推薦枠以外にも何か秘密を隠してるのか?』

 

取蔭『前にも言ったけど、溜め込むのは体に良くないよ。吐いちゃった方が楽になるよ。』

 

鎌切『塩崎、教えてくれ!』

 

黒色『明の隠された秘密とは!』

 

角取『Please茨、教えて下サイ。』

 

鉄哲『教えてくれよ塩崎!』

 

拳藤『私達友達でしょ。』

 

小大『ん。茨、教えて。』

 

庄田『頼むよ塩崎。』

 

物間『今の状況だと、僕達にも知る権利はあると思うよ。』

 

鱗『なあ塩崎。』

 

全員が秘密を教えてもらおうと茨の周りに集まってきた。

 

茨『(この状況ではこれ以上隠し通す事は不可能ですね。仕方がありません。ごめんなさい、明。)

 

分かりました。お話します。実は明は……』

 

一同『エーーーーーーーーッ!!!』

 

教室内に19人の驚きの声が響き渡った。

 

〜教室を出たブラド先生と明は〜

 

明『でも先生、僕実戦の経験なんてゼロですよ。』

 

ブラド『分かっている。お前に戦闘はさせん。お前には気を読んで散り散りになった生徒の捜索、及び救助をしてもらう。』

 

僕はブラド先生に自分の役割を聞きながらグラウンドに向かって走っていた。

 

程無くしてグラウンドに到着した。既にグラウンドには根津校長をはじめ何人かの先生が集まっていた。

 

ミッドナイト『ちょっとブラド、なんで野沢君を連れてきたのよ!』

 

ブラド『野沢は既に仮免を取得しています。それに野沢の個性《孫悟空》は必ず我々の力になってくれます。校長、野沢の同行を許可して下さい。』

 

根津『わかった。同行を許可しよう。』

 

ブラド『ありがとうございます。それでは、俺と野沢は一足先にUSJに向かいます。』

 

根津『うむ。既にオールマイトがUSJに向かっている。オールマイトや相澤君、13号君の援護をしつつ、生徒の安全を第一に行動してくれたまえ。』

 

ブラド『わかりました。野沢、道案内するから俺を背中に乗せて飛んでくれ。』

 

僕は言われた通り舞空術で浮き上がり横になった。

 

ブラド『野沢、遠慮は要らん。界王拳を使ってくれ。』

 

明『わかりました。界王拳!』

 

パワーローダー『あれが界王拳。』

 

スナイプ『試験の映像は見ていたが、本当に使えるとは。しかも舞空術まで。』

 

明『ブラド先生、振り落とされないよう、しっかり掴まっていて下さい。』

 

ブラド『心配無用だ!』

 

そう言うとブラド先生は自分の個性《操血》を使い、自身の体と僕の体をしっかり繋いだ。

 

明『ブラド先生、これは?』

 

ブラド『俺の個性、《操血》だ。こうして互いを繋げば振り落とされる心配はない。さあ野沢、行ってくれ。USJは向こうだ!』

 

明『わかりました。行きます!』

 

僕はブラド先生を背中に乗せてUSJに向かった。

 

《キュイーン!!》

 

ミッドナイト『さすが界王拳、速いわね。』

 

根津『さあ、僕達も人数が集まり次第、すぐに出発するよ!』

 

先生達もUSJへの出発に向けて準備を始めた。その中で唯一人

 

飯田『彼は一体何者なんだ?先生は仮免を取得していると言っていたし、個性の名前を《孫悟空》と言っていた。さらに舞空術や界王拳を使えるなんて。彼は一体?』

 

助けを求めにきた1年A組委員長飯田だけが呆然と僕達が飛び去った後を見つめていた。

 

〜USJにて〜

 

出発して数十秒で無事にUSJに到着した。

 

ブラド『よし、入るぞ野沢!』

 

僕と先生は破壊された扉から内部に突入した。すると内部ではオールマイトが脳みそがむき出しのような見た目のヴィランと戦っていた。

 

さらにその近くにいた顔や体に「手」の模型のような物を付けたヴィランから食堂で感じた異質な気を感じた。どうやらあいつが雄英バリアーを破壊した張本人のようだ。

 

ブラド『オールマイト、助太刀するぞ!』

 

AM『その声はブラド君か。私の事はいいから相澤君と13号君、子供達を守ってやってくれ。』

 

ブラド『しかし、あなたには時間が!』

 

AM『大丈夫!私は野沢少年のおかげで完全復活したのだ!だから心配ない!』

 

明『(僕のおかげって、僕オールマイトになにかしたかな?仙豆あげたぐらいしか思いつかないけど。)』

 

ブラド『了解した。野沢、気を読んで散り散りになった生徒を探してくれ。できるだけここから離れた生徒を頼む。』

 

明『分かりました。』

 

僕は気を読んで散り散りになった生徒の捜索を開始した。

 

ブラド『1−Aの生徒は全員俺の周りに集まるんだ!』

 

障子『あの、あなたは?』

 

ブラド『1−B担任のブラドキングだ。もう心配いらないぞ。』

 

明『ブラド先生、見つけました。この方向の右の方に1人、左の方に3人います。これが1番遠い生徒です。』

 

ブラド『この方向は火災ゾーンと山岳ゾーンか。よし野沢、その4人を助けに行ってくれ。』

 

明『分かりました。あ、ブラド先生これを。』

 

僕は仙豆の入った布袋をブラド先生に渡した。

 

ブラド『野沢、これは一体?』

 

明『仙豆です。ケガ人に食べさせてあげて下さい。』

 

ブラド『おお、拳藤のケガを直したあの豆か。』

 

明『はい。ただし数に限りがあります。半死半生の人を最優先して下さい。』

 

ブラド『わかった。じゃあ行ってくれ!』

 

明『はい!』

 

僕は界王拳を使い、4人の生徒を助ける為に飛び立った。

 

砂藤『スゲー、あいつ空飛んだぞ!』

 

麗日『めちゃくちゃ早かったね。』

 

瀬呂『それになんだよ、あいつが体に纏った赤いオーラは?』

 

障子『あいつは個性把握テストのソフトボール投げで光を出していた奴だよな。一体何者でどんな個性をしているんだ?』

 

〜僕が飛び立った後の出入口〜

 

芦戸『ブラド先生、13号先生が…』

 

ブラド『これは酷い。13号、しっかりしろ!』

 

13号『その声は、ブラド先生…』

 

ブラド『よし、意識はあるな。13号、これを食ってくれ。』

 

13号『ブラド先生、これは一体?』

 

ブラド『いいから、俺を信じて食ってくれ。』

 

13号『分かりました。』

 

『ポリポリポリ……ゴクン!』

 

13号『!?』

 

峰田『ブラド先生、相澤先生がヤバイんだ!』

 

ブラド『わかった、今行く。』

 

ブラド先生は13号先生に仙豆を食べさせると、すぐに相澤先生の所に向かった。

 

13号『……』

 

芦戸『13号先生?』

 

13号『凄い、傷が治った!』

 

芦戸達5人『エーーーーーーーッ!!!』

 

ブラド『おいイレイザー、しっかりしろ!』

 

相澤『その声は、ブラドか…』

 

ブラド『そうだ。イレイザー、これを食ってくれ。』

 

相澤『この豆は、なんだ?』

 

ブラド『いいから頼む、食ってくれ!』

 

相澤『わかった。』

 

『ポリポリポリ……ゴクン!』

 

相澤『!?』

 

ブラド『よし、これでイレイザーも大丈夫だ。俺は散り散りなった生徒を助けに行く。イレイザー、13号、子供達を頼んだぞ!』

 

そう言うとブラド先生は広場から近い暴風・大雨ゾーンへ走っていった。

 

相澤『ふう。ブラドの奴、一体何を食わせたんだ?』

 

蛙吹『相澤先生、大丈夫なの?』

 

相澤『ああ心配ない。ブラドが食わせてくれた豆のおかげで傷が治り体力も回復した。』

 

蛙吹『ケロッ!本当なの先生?』

 

峰田『信じられねぇ、あんなにボロボロだったのに。』

 

相澤『後でブラドに豆の事聞かないとな。』

 

相澤先生と13号先生は仙豆のおかげで一命を取り留める事ができた。

              18話へ続く




17話いかがだったでしょう。相澤先生の意識があったりと原作と違う点が多いですが、大目に見て下さい。次回もUSJ編です。お楽しみ。ご意見・ご感想お待ちしています。PS.仙豆で回復したので相澤先生に後遺症はありません。後デクですが両足は重傷にならない設定にします。(オールマイトが復活したし、仙豆も節約したいので。)
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