悟空の化身のヒーローアカデミア   作:烈光

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まずは体育祭に向けての修行になります。色々書いていたら詰め込み過ぎてしまいました。どうぞ。


第20話 雄英体育祭に向けて その1

ヴィラン侵入事件から臨時休校を挟んだ次の日、僕達はいつも通り登校した。事件後最初の登校だったが、特別変わった事もなく、B組のみんなも事件の当事者ではないのでいつも通りだったし、僕自身も大した事はしていないのでいつも通り過ごし、朝のホームルームをむかえた。

 

ブラド『みんなおはよう。先日は緊急事態とはいえ途中で授業を放り出してすまなかった。特に野沢、お前には本当に世話になった。ありがとう。』

 

明『いえ、そんな大した事はしてませんから。』

 

ブラド『だがみんな、戦いはまだ終わってないぞ。』

 

円場『戦いって?』

 

骨抜『ま、まさか…』

 

鉄哲『またヴィランの奴らが!?』

 

ブラド『雄英体育祭が2週間後に迫ってきている!』

 

一同『クソ学校っぽいの来たあああ!!』

 

宍田『ちょっ、ちょっと待ってください!ヴィランが侵入した直後だというのに、開催しても大丈夫なのですか!?』

 

ブラド『確かに、宍田の言う事も尤もだが、逆に開催することで雄英の危機管理体制が盤石だと示す…という考えだそうだ。それに、今年の警備は例年の5倍に強化するとのことだ。』

 

宍田『なるほど。』

 

ブラド『それに雄英体育祭はお前達にとって最大のチャンス。そう簡単に中止にしていい催しじゃないんだ。』

 

その後ブラド先生から雄英体育祭開催理由や体育祭の重要性などが細かく説明されて、ホームルームは終了した。

 

〜昼休み〜

 

鎌切『事件があったとはいえ、体育祭と聞くとやっぱりワクワクするよなぁ!』

 

回原『体育祭で活躍してプロの目に止まればプロヒーローにグッと近づくからな!』

 

クラスのみんなは体育祭の開催に盛り上がっていたが、僕は気になる事があって考え事をしていた。

 

茨『明、どうかしましたか?なんだか難しい顔をしていましたけど。』

 

明『うん。ちょっと考え事しててさ。』

 

柳『明は体育祭、楽しみじゃないの?』

 

取蔭『明なんて優勝候補筆頭なんだから、もっと盛り上がるんじゃないの?』

 

明『実は、その事で考えていたんだ。』

 

庄田『その事って、どうゆう事だい?』

 

明『既に仮免を取得している僕が、みんなに混じって出場してもいいのかなって考えてたんだ。』

 

宍田『なるほど。言われてみればそうですな。』

 

鱗『仮免、いわゆるセミプロの明がヒーローの志願者(タマゴ)の俺達に混ざって体育祭に出場するのは、確かにおかしいかもな。』

 

拳藤『しかも明の場合、個性が個性だからね。やり方によっちゃあぶっちぎりで優勝しちゃうかもね。』

 

茨『明、放課後ブラド先生に聞いてみてはどうですか?』

 

明『そうだね、放課後聞いてみるよ。』

 

僕は放課後ブラド先生に話を聞く事にして、みんなで食堂へむかった。

 

〜放課後、A組の教室〜

 

A組の教室の前にはヴィランの襲撃を耐え抜いた1年A組の生徒を一目見ようと他のクラスの生徒が沢山集まっていた。そんな中…

 

耳郎『ねぇヤオモモ、聞きたい事があるんだけど。』

 

八百万『耳郎さん、どうかしましたか?』

 

耳郎『USJでウチらを助けてくれた生徒の事だけど、ヤオモモ知り合いなの?』

 

八百万『明さんですか?明さんは私や轟さんと同じ推薦入学者なんです。入学初日にはご挨拶も致しました。』

 

耳郎『そうだったんだ。ねぇヤオモモ、頼みがあるんだけど、ウチUSJで助けてもらったお礼ちゃんと言えてないからさぁ、お礼言いたいんだけど、悪いけどヤオモモ仲介してもらえないかなぁ。』

 

八百万『そうでしたか。それでは早速2人でB組の教室へ参りましょう。』

 

尾白『なぁ2人共、俺も一緒にいいかな。』

 

上鳴『俺もいいか?』

 

耳郎『尾白…』

 

八百万『上鳴さんまで。』

 

尾白『俺もちゃんとお礼言えてないからさ、言いたいんだ。』

 

上鳴『俺も。それにアイツには聞きたい事がいっぱいあるからな。』

 

八百万『では、4人で参りましょう。』

 

こうして4人は明にお礼を言うためにB組の教室に行くことにした。

 

〜1年B組の教室〜

 

明『なんか廊下が騒がしいけど、なんかあったの?』

 

茨『A組の生徒を一目見ようと他のクラスの生徒が集まっているようです。さっき鉄哲さんも行ってしまいました。』

 

明『やれやれ、みんな物好きだなぁ。』

 

茨『明はA組の生徒に興味ないのですか?』

 

明『全く無いって言ったらウソになるけど、他人の事を気にするより、自分の事を見つめる方が大事だと思うけどなぁ。』

 

茨『ふふっ、そういう所は明らしいですね。』

 

僕と茨がそんな話をしていると

 

取蔭『おーい明、あんたにお客さんだよ。』

 

明『お客さん?一体誰だろう?』

 

取蔭『さ、入って入って。』

 

取蔭さんに促されて教室に入ってきたのは、八百万さんと僕がUSJで助けた3人の生徒だった。

 

物間『おやおや、襲撃されたA組がわざわざB組を偵察するなんて、どうやらA組は是が非でも体育祭で勝ちたいようだね。しかも我らがB組のエースの明に狙いを付けるとは、君達は助けてもらった恩を仇で返すのかい?』

 

拳藤『当て身!』

 

物間『がっ!?』

 

拳藤『お客さんに失礼な事を言うんじゃない!あ、こいつの事は気にしなくていいから遠慮なく入って。』

 

八百万『し、失礼します。』

 

八百万さんたちは物間君の煽りに多少困惑しながらも、教室の中に入ってきた。

 

明『どうしたの八百万さん、何か用?』

 

八百万『実は、こちらの耳郎さん達3人が明さんに助けてもらったお礼を言いたいという事で、今日はお邪魔したのです。』

 

そういうと八百万さんは3人にお礼を言うよう促した。

 

耳郎『ウチは耳郎響香。USJでは助けてくれてありがとう。』

 

尾白『俺は尾白猿夫。この間はありがとう。助かったよ。』

 

上鳴『俺は上鳴電気。USJではサンキューな。』

 

明『どういたしまして。僕は野沢明。名前の明で呼んでもらえるかな。』

 

茨『明、この方達は一体?』

 

明『僕がUSJで助けたA組の生徒だよ。彼女は僕の幼馴染みで、塩崎茨さん。』

 

茨『塩崎茨と申します。皆さん、よろしくお願いします。』

 

上鳴『ヒョー!B組の女子ってA組よりレベル高いんじゃね!ねぇねぇ、LINE交換しない?』

 

『グサッ!、ドックン!!!』

 

上鳴『うぎゃあああ!!』

 

耳郎『A組の恥をさらすな!ゴメンね、コイツの事は気にしなくていいから。』

 

茨『は、はあ。』

 

八百万『あ、あの明さん、私達明さんにお伺いしたい事があるのですが、構いませんか?』

 

明『いいよ。答えられる質問ならなんでも答えるよ。』

 

八百万『ではまず私から。USJでの事件の時、どうしてB組の生徒の中で明さんだけが助けに来られたのですか?』

 

取蔭『ああ、やっぱそれ気になるよね。』

 

僕は首にかけてある仮免を外して4人に見せた。

 

明『これがあるからだよ。』

 

八百万『明さん、これは一体?』

 

明『ヒーロー活動許可仮免許証。いわゆるヒーロー免許の仮免だよ。』

 

八百万『ええっ!』

 

耳郎『嘘!』

 

尾白『か、仮免!?』

 

上鳴『お前、仮免取ってたのかよ!?』

 

八百万『明さん、いつお取りになったのですか?』

 

明『去年の夏休みの終盤。まあ取れたのは運が良かったからだけどね。』

 

茨『そんな事ありません。明の実力は本物ですよ。』

 

八百万『では、中学3年で仮免を取得されたのですか!?』

 

拳藤『私達も初めて知った時はビックリしたよ。でもそれだけじゃないよ。明は通常の推薦入試4枠とは別の特別推薦枠で入学してるんだから。』

 

八百万『特別推薦枠…』

 

耳郎『それってヤオモモや轟より実力が上って事なんじゃ…』

 

尾白『仮免持ちで特別推薦だなんて。』

 

上鳴『スゲェ。』

 

4人は僕の秘密を知って驚いていた。

 

明『他に質問は?』

 

尾白『じゃ、じゃあ俺から。明ってどういう個性してるんだ?USJでは空飛んだり、太陽拳って言って目をくらませたりしていたけど。』

 

明『あれ、八百万さんから聞いてないの?僕の個性は【孫悟空】ドラゴンボールの主人公孫悟空の力や技が使える個性だよ。USJでは舞空術で空を飛んで太陽拳でヴィランの目をくらませたのさ。』

 

上鳴『マジかよ!?じゃあ入学初日のB組のテストで見た光が空に登って行ったのって…』

 

明『ああ、きっとかめはめ波でソフトボールを飛ばした時だね。ちなみにボールが大気圏を突破して測定不能だったよ。』

 

尾白『あれはかめはめ波だったのか。』

 

上鳴『こんなのチート個性じゃねえか!』

 

耳郎『ねぇ明、他にも使える技あるの?見せてよ。』

 

明『教室で出来る技となると…』

 

僕は手を構えて気を集中させたり、舞空術で教室内を飛んだりした。そして最後に

 

明『界王拳!』

 

僕は界王拳を使ってみせた。

 

耳郎『凄い!体が赤くなった!』

 

尾白『界王拳まで使えるのか!』

 

上鳴『カッケー!』

 

明『後いくつかあるけど、教室で見せられる技はこのぐらいかな。ここまで出来る様になるのに必死で修行したからね。』

 

耳郎『あっ!明、次ウチの質問いい?USJでウチら4人も担いで大した事ないって言ってたけど、普段どんな特訓してるの?』

 

明『そうだなぁ、1番わかりやすいのだとこれかな。《アンテ!》』

 

僕は首のチョーカーを外して4人に見せた。

 

八百万『明さん、このチョーカーがどうしたんですか?』

 

明『これはグラビティ・チョーカーっていって、付けた人に設定した倍率の重力を発生させるんだ。』

 

耳郎『へぇー。で、今は何倍にしてるの?』

 

明『今は10倍。体育祭にむけて帰ったら倍率を上げようと思ってるんだ。』

 

尾白『なぁ、俺にもちょっと付けさせてくれないか。』

 

鎌切『やめたほうがいいぜ。俺も1度付けた事あるけど10秒もたなかったからな。』

 

それでも尾白君がどうしてもと言うので貸してあげた。

 

明『じゃあいくよ、《ロック》』

 

案の定重力が発生すると鎌切君の時と同様、尾白君は床にへばりついてしまった。

 

尾白『た、助けて…』

 

明『《アンテ》どうだった、10倍の重力は?』

 

尾白『ハァハァ。明、お前こんなの付けて毎日生活してるのか?』

 

明『まあ、普通の人間じゃあ無理だろうね。これはサイヤ人の僕だからできる修行だからね。』

 

小森『ねぇ明、サイヤ人ってどうゆう事ノコ?』

 

明『そういえば言ってなかったね。僕個性の名前こそ【孫悟空】だけど、体は完全にサイヤ人だからね。ちなみに個性のタイプも常時発動タイプの異形型に分類されてるよ。』

 

凡戸『明、君異形型だったの!?』

 

吹出『見た目普通の人間なのに。』

 

明『まあね。だからやった事ないけど死にかけて全快すればパワーアップするだろうし、後何度か変えようとしたけど、ずーっとこの髪型なんだよね。』

 

茨『そういえば、私も明の今の髪型以外、見た事ないですね。』

 

そんな話も交えながら、いい時間になったのでそろそろお開きにしようとなった時

 

泡瀬『明、相澤先生がきてるぞ。』

 

A組担任の相澤先生がB組の教室にやって来たのだ。

 

相澤『野沢、お前がブラドに渡した仙豆のおかげで俺と13号は一命を取り留める事ができた。ありがとう。』

 

明『お礼なんていいですよ。2人共無事で本当に良かったです。』

 

相澤『ところで、どうしてお前達がB組(ここ)にいるんだ?』

 

耳郎『ウチらUSJで明に助けてもらったんです。それで、その時のお礼を言いに。』

 

尾白『後、明が助けに来た理由や明の個性の事を聞いていました。』

 

相澤『そうだったのか。野沢、俺の生徒を助けてくれてありがとう。重ね重ね礼を言わせてくれ。』

 

明『いいですよ。当然の事をしただけなんで。』

 

上鳴『なぁ明、仙豆って?』

 

僕は上鳴君の質問に答える為に、ポケットから仙豆を取り出した。

 

明『これがそうだよ。ドラゴンボールに出てくる本物の仙豆だよ。』

 

八百万『それでは、相澤先生はこの仙豆を食べて怪我が完治されたのですか?』

 

相澤『そうだ。俺も食べた時は驚いた。ヴィランとの戦いの傷が完全に無くなり、体力まで回復したんだからな。』

 

耳郎『明、この仙豆どこで手に入れたの?』

 

明『僕の母さんが個性を使って作ってくれたんだ。』

 

上鳴『スゲェ。お前の母さんカリン様かよ!』

 

と、みんなが仙豆の事で盛り上がっている途中、相澤先生が教室を出ようとしたので僕は咄嗟に声をかけた。

 

明『あっ!相澤先生、1つ聞きたい事があるんですけど。』

 

相澤『聞きたい事?何だ一体?』

 

明『僕は体育祭に出場できますか?』

 

相澤『それはどういう意味だ?』

 

明『既に仮免を取得している僕がみんなに混じって体育祭に出場してもいいのかって考えていたんですけど。』

 

相澤『なるほど。確かにお前の実力は他の生徒に比べてかなり抜きん出ている。だからといってお前だけ体育祭に出場させないなんて事はない。』

 

明『そうですか。』

 

茨『明、よかったですね。』

 

相澤『ただ、お前と他の生徒の差を少しでも埋めるためにはどうすればいいか、体育祭までの2週間の間に他の先生達と相談して決める予定だ。だからお前も体育祭までの2週間、しっかり準備しておけ。』

 

明『はい!』

 

相澤『勿論、野沢以外の全員もだ!今回はA組が襲撃されたがこれはあくまで偶然だ。現状A組とB組に実力差は全く無い。誰が優勝してもおかしくないと俺は思っている。全員、体育祭までの2週間しっかり準備しておくように。』

 

一同『はい!』

 

その後は体育祭へのテンションが否が応でも高くなり、みんな早く帰って修行しようとなり、その日は帰宅した。

 

〜自宅のトレーニングルームにて〜

 

茨『それで明、重力を何倍まで上げるのですか?』

 

明『うん、20倍にしようと思うんだ。』

 

茨『大丈夫ですか、一気に今までの倍なんて。』

 

明『まあ原作の悟空も10倍から20倍にしてたし、それに体育祭では必ず3倍界王拳が必要になると思うんだ。だから少しでも3倍界王拳に耐えられる体に仕上げておきたいんだ。』

 

茨『なるほど。』

 

明『それに、僕と他の生徒の差を埋める為に、学校が何をしてくるか分からないからね。アンテ!』

 

そう言うと僕はチョーカーを外してボタンを押した。

 

『重力倍率ヲ設定シマス 希望ノ倍率ヲ仰ッテクダサイ』

 

明『20倍』

 

『重力倍率を20倍ニ設定シマシタ』

 

明『よし、ロック!』

 

改めてチョーカーを装着すると僕の体に20倍の重力がのしかかった。

 

明『くー!!さ、流石にキクなぁ…!!』

 

茨『明、あまり無理をなさらないようにしてください。』

 

明『分かってるよ。さ、早速始めよう。』

 

こうして、体育祭までの2週間、僕達の厳しい修行が始まった。




20話いかがだったでしょう。修行回は後2〜3回続きます。次回もお楽しみに。ご意見・ご感想お待ちしています。
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