悟空の化身のヒーローアカデミア   作:烈光

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前回から随分時間が空いてしまいました。引き続き体育祭に向けての修行です。修行はこれが最後です。どうぞ。


第22話 雄英体育祭に向けて その3

僕達は早速修行を始めた。だが、鉄哲君と拳藤さんは僕の修行を見て少し驚いているようだった。

 

拳藤『ねぇ明、いつもこんな修行してるの?』

 

明『そうだよ。どうかした?』

 

僕がやっていたのはごく普通の腕立て伏せだった。

 

鉄哲『いや、明の場合、組手とかもっと激しい動きをする修行だと思ってたもんだから、ちょっと意外で。』

 

明『そういうのは20倍の重力に慣れてきてからだよ。何事もまずは基本から。悟空だって原作では

「基本から徹底的に鍛え直さねえと…

何倍もの界王拳に耐えられねえ…!」

って言って最初は腕立てや腹筋してるからね。』

 

鉄哲『なるほど。よし、俺もやるぜ!』

 

拳藤『私も。まずは2倍の重力に慣れる事からだね。』

 

そういうと鉄哲君と拳藤さんも腕立て伏せを始めた。その後は4人で腕立て・腹筋・スクワット・短距離ダッシュ等のメニューをこなし約3時間程経過した午後7時を過ぎた頃…

 

明母『みんな、そろそろ夕食の時間よ。』

 

明『わかったよ母さん。みんな、一旦切り上げよう。』

 

拳藤『ふぅ、疲れた。ねぇ明、チョーカーはどうやって外すの?』

 

明『《アンテ!》今みたいにアンテって言えば外れるよ。』

 

拳藤『《アンテ!》あっ、外れた。それに体が軽くなった。』

 

鉄哲『なぁ明、着ける時のロックは分かるけど、なんで外す時はアンテなんだ?』

 

明『幽遊白書の呪霊錠を外す合言葉から採用したらしいよ。』

 

鉄哲『へぇー。』

 

その後はとりあえずシャワーだけ浴びて夕食になった。夕食は塩崎一家と拳藤さんを僕の家に招いて8人でする事になった。食事中はやはり鉄哲君と拳藤さんの事で盛り上がったが、訓練で僕が拳藤さんに大怪我を負わせた事を話すと、僕の父さんと母さんは物凄い勢いで謝っていた。

 

対する拳藤さんも『手加減するなと言ったのは私ですし、仙豆も頂いたので気になさらないで下さい。』と言って困った顔をしていた。茨と鉄哲君はそんな様子を笑って見ていた。

 

夕食後少し一服して、『腹ごなしに、少し体動かそうか。』という事になり修行を再開して、夜の10時30分頃にこの日の修行は終了した。

 

〜野沢家・明の部屋〜

 

鉄哲『おっ、ドラゴンボールファイターズがあるじゃねえか。それにアーケードスティックが2つも。』

 

明『休みの日によく父さんと対戦するんだ。』

 

鉄哲『なぁ明、ちょっと勝負しねえか?』

 

明『じゃあちょっとだけね。言っとくけど、僕結構強いよ。』

 

鉄哲『俺だって格ゲーはかなりやり込んでるんだぜ。』

 

こうして僕と鉄哲君でファイターズで勝負する事になった。鉄哲君は言うだけあってなかなか強く、最終的に5戦やって3勝2敗でなんとか僕が勝ち越した。

 

鉄哲『明強ぇなぁ。特に悟空の扱いホント上手いよな。』

 

明『一応悟空関連のキャラは全部扱えるようにしてるんだ。そういう鉄哲君だって格ゲーやり込んでるだけあってかなり強いじゃないか。』

 

鉄哲『へへっ、そうだろ。いつか他の奴らとも勝負したいな。』

 

明『みんなで集まってファイターズ最強No.1決定戦とかやってみたいね。』

 

そんなふうにファイターズの話で盛り上がりながら、明日に備えて僕達は就寝した。

 

〜一方、塩崎家・浴室にて〜

 

拳藤『さっきも見たけど、茨って意外と胸あるよね。』

 

茨『そうですか?他の人と比べた事がないのでよく分からないのですが。』

 

拳藤『それに肌も透き通る位白いし、羨ましいなぁ。』

 

茨『そういう一佳さんも、武道を習ってるだけあって見事なスタイルをしていると思いますよ。』

 

拳藤『そうかな?そう言われると嬉しいよ。ありがとう。ねぇ茨、聞きたい事があるんだけど、いい?』

 

茨『聞きたい事?なんですか一体?』

 

拳藤『茨と明って、本当はどういう関係なの?』

 

茨『えっ!?私と明ですか?』

 

拳藤『うん。実は私が茨の家に泊まるって決まってから、切奈とレイ子に2人の関係を聞いてくるように頼まれちゃってさ。』

 

茨『なるほど、あの2人からですか。』

 

拳藤『私も前は他人のプライベートに首を突っ込むのはよくないって言ったんだけど、正直私も興味あるんだよね。ねぇ、教えてくれない?』

 

茨『まあ、明にも口止めされてないですし、構いませんよ。』

 

拳藤『やった!で、どうなの?やっぱ2人って付き合ってるの?』

 

茨『はい。私と明は恋人同士なんです。』

 

拳藤『やっぱりそうなんだぁ!ねぇねぇ、いつ頃付き合いだしたの?どっちから告白したの?どの位の関係までいってるの?』

 

茨『そ、そんな事まで答えるのですか!?』

 

拳藤『いいじゃん教えてよ。付き合ってる事以外は切奈とレイ子には秘密にするからさぁ。ねぇ。』

 

茨『じゃあ続きはお部屋でお話しますね。そのかわり、絶対秘密にして下さいよ。』

 

拳藤『わかってるって、約束するよ。じゃあ早く上がろう。』

 

その後茨は拳藤さんから僕達の事を根掘り葉掘り聞かれ、就寝したのだった。

 

〜翌朝・午前6時前〜

 

『ピピピピピッ!』

 

スマホのアラーム音で目を覚ました僕は眠そうにしながらも、鉄哲君を起こさないようジャージに着替えていた。

 

鉄哲『うーん。おぉ、明、おはよう。』

 

明『あっ、鉄哲君おはよう。ゴメン、起こしちゃったかな。』

 

鉄哲『なんだよ、まだ6時前じゃねえか。って明、何処行くんだ?』

 

明『これから朝のジョギングに行くんだ。』

 

鉄哲『ジョギング?毎日やってるのか?』

 

明『うん。4歳になってから毎日ね。じゃあ行ってくるね。』

 

鉄哲『ちょっ!?ちょっと待ってくれ!俺も行く!』

 

明『それはいいけど、無理して僕に付き合わなくていいんだよ。』

 

鉄哲『いや行く!それにどうせ塩崎も行くんだろ。』

 

明『そうだけど。』

 

鉄哲『て事は絶対拳藤も行くはずだ。3人がジョギングしてる間俺だけ朝飯の時間まで寝てるってのは格好がつかないからな。』

 

明『わかったよ。着替えて顔だけ洗ったら行くからね。』

 

僕達が準備をして外に出ると既に茨と拳藤さんが待っていた。

 

明『ゴメン、お待たせ。やっぱり拳藤さんも来たんだ。』

 

拳藤『もちろん。絶対鉄哲も行くと思ったし、3人が走ってる間私だけ寝てるわけにいかないからね。』

 

鉄哲『ほらな、俺の行ったとおりだろ。』

 

茨『それでは皆さん、出発しましょう。』

 

こうして僕達は朝のジョギングに出発した。

 

拳藤『ねぇ明、いつもどれ位走るの?』

 

明『別に距離は決めてないよ。走り始めて30分経過したら引き返す。それだけだよ。』

 

鉄哲『じゃあ毎日1時間走ってるのか?』

 

茨『はい。明は4歳になってから、私は小学校に入学して1ヶ月経過した頃から毎日走っています。』

 

拳藤『しかも明はチョーカー付けて走ってるじゃん。キツくないの?』

 

明『勿論キツイよ。でもこれも修行だからね。だから基本風呂と寝る時、あと学校の訓練の時以外はチョーカーを着けるようにしてるんだ。』

 

鉄哲『スゲェな明、さすがサイヤ人って感じだな。』

 

拳藤『それに茨が思いの外体力がある理由が分かったよ。』

 

その後ジョギングを終えた僕達は1度それぞれの自宅に戻り、朝食を食べ終えた後、修行の為再びトレーニングルームに集合した。

 

明『さて、今日だけど、午前中は昨日同様筋トレ中心に修行して、午後は20倍の重力にも少し慣れてきたし、組手をしたいんだけど、2人共いいかな?』

 

鉄哲『お、組手するのか?実はそれを待ってたんだ。』

 

拳藤『でも私も鉄哲もまだ2倍の重力に慣れてないけど、どうするの?』

 

明『もちろん2人はチョーカーを外して構わないし、個性も使って構わないよ。ただし僕はチョーカー付けたままでやるし、界王拳も使わないつもりだからよろしくね。』

 

鉄哲『わかった。それじゃ、早速始めようぜ!』

 

こうして日曜日の僕達4人の修行が始まった。午前中は昨日同様の筋トレ。腕立て・腹筋・スクワット・短距離ダッシュ等をこなしていった。途中でやり方を変えたり、負荷をかけるなど工夫をして取り組んだ。

 

その後、お昼の12時になったので昼食を取る事にした。食事中、拳藤さんが聞きたい事があるという事で質問してきた。

 

拳藤『ねぇ明、昨日茨から聞いたんだけど、9歳の頃初めてかめはめ波が打てたって本当?』

 

明『うん、本当だよ。僕4歳になってすぐに気を扱えた訳じゃないんだ。4歳になって個性は発現したけど、なんにも出来なくて無個性と一緒だったんだ。それで病院の先生から沢山修行すれば個性が使えるようになるって言われて必死で修行したんだ。』

 

鉄哲『そうだったのか。イジメられたりしなかったのか?』 

 

明『個性が使えない事を理由にイジメてきた子もいたよ。でもいつか個性が使えるようになると信じて、無視して修行してたんだ。でも1番辛かったのは僕のせいで茨がイジメられた事かな。』

 

拳藤『あぁ、前にファミレスで話してたよね。』

 

茨『明、私は気にしてないって言ったはずですよ。それに明は私を助けてくれたじゃないですか。』

 

明『わかってるよ、気にしてないから。』

 

鉄哲『でもよ明、何がきっかけでかめはめ波が打てるようになったんだ?』

 

明『2人共、子供の頃かめはめ波のモノマネした事ある?』

 

鉄哲『もちろんあるぜ。ドラゴンボール見た事ある子供なら1度はあるんじゃねえか?』

 

拳藤『私もあるよ。ポニーと吹出なんて今でもやってるんじゃない?』

 

明『ハハハ、そうかもね。で、小3の冬、9歳の誕生日の1週間前だったかな、茨と下校途中に僕もかめはめ波の真似をしたんだ。そうしたら本当にかめはめ波が打てたんだ。その後は病院で診断してもらって、個性が使えるようになったんだ。』

 

拳藤『なるほどねぇ。やっぱ嬉しかった?』

 

明『最初は嬉しさより、何が起こったのかわからなくて呆然としてたね。茨とほっぺたつねりあって夢じゃないか確認もしたよ。』

 

茨『そういえばそうでしたね。』

 

明『でもその後病院の先生から話を聞いたりして、嬉しさと5年間今まで頑張って修行してきてよかったって思ったね。』

 

鉄哲『5年も修行してきたんだ。喜びもひとしおだっただろうな。』

 

そんな話をしながら昼食を終え、午後の修行、これから鉄哲君・拳藤さんの2人と組手をおこなう。

 

明『さて、最初はどっちが相手してくれるの?』

 

鉄哲『拳藤、前の訓練では俺からだったから、拳藤が先でいいぜ。』

 

拳藤『そう、じゃあ私からやらせてもらうね。』

 

明『拳藤さん、よろしくね。』

 

茨『それでは、鉄哲さんは私の修行に付き合って頂けますか。』

 

鉄哲『おう!よろしく頼むぜ。』

 

こうして午後の修行が始まった。完全に20倍の重力に慣れた訳ではないので、流石に初訓練の時のような機敏な動きは出来なかったが、それでも有意義な修行が出来たと思う。その後は途中で休憩を挟みつつ、パートナーを交代しながら組手を行い、午後6時30分を過ぎた頃…

 

明母『みんな、今日はもう切り上げたらどうかしら。あんまり根を詰めるのも良くないわよ。』

 

明『わかったよ母さん。みんな、今日はここまでにしよう。』

 

鉄哲『あー疲れた。なぁ明、何か俺にアドバイスくれねぇか?』

 

明『アドバイス?』

 

鉄哲『ああ。明が思う事でなんでもいいから言ってくれねえか。』

 

明『そうだなぁ、鉄哲君の場合、まずは機動力を上げる事かな。』

 

鉄哲『やっぱりそうだよなぁ。』

 

明『あとはそうだなぁ、もう少し防御をしっかりする事かな。』

 

鉄哲『防御?別にスティールがあるんだからいいんじゃねえのか?』

 

明『個性のスティールだって無限に使える訳じゃないでしょ。防御に個性を使い過ぎて肝心の攻撃する時に個性が使えないじゃ話にならないからね。』

 

鉄哲『なるほど、言われてみればそうだな。』

 

拳藤『ねぇ明、私はどうかな?』

 

拳藤『拳藤さんの場合、武道を習ってるおかげで基本の型は出来ているから、地力を上げる事かな。』

 

拳藤『やっぱりそうなるよね。』

 

明『あとそうだなぁ、個性の大拳をもっと大きくできるようになれば攻撃や防御の幅が広がるんじゃないかな。』

 

拳藤『今以上に大きくかぁ…』

 

明『機動力や地力を上げるのはチョーカーの倍率を上げていけばいずれ改善されると思うけど、防御や個性に関しては先生に相談してみたらどうかなぁ。特に雄英にはオールマイトもいる事だし。』

 

鉄哲『そうだな、今度聞いてみるか。』

 

拳藤『私も。今度オールマイトやブラド先生に相談してみるよ。』

 

その後はそれぞれの自宅で風呂に入り、僕の家に集まって8人で夕飯を楽しんだ。夕食後は最後の夜と言う事で修行は再開せず、みんなでファイターズやスマブラなどをプレイして楽しんだ。最初は僕・茨・鉄哲君・拳藤さんの4人で遊んでいたが、途中で僕の父さんと茨のお父さんも加わり、最終的に男4人でバトルを楽しんだ。一方、その間女性陣は4人でガールズトークに花を咲かせていた。

 

そして楽しい時間はあっという間に過ぎ、明日の学校に備えて僕達は就寝した。

 

〜月曜の朝〜

 

今朝もいつも通りの時間に起床し、4人でジョギングをして、朝食を食べ、学校へ行く準備をして、僕達は今、僕の家の前に集まっていた。ちなみに僕と茨の父さんは一足先に出勤してしまった。

 

拳藤『お2人共、2日間お世話になりました。』

 

鉄哲『本当にありがとうございました。』

 

茨母『またいつでも遊びに来てね。今度は他のお友達も連れて来るといいわ。』

 

明母『鉄哲君、拳藤さん、2人共修行頑張ってね。あとお父さんからチョーカーのレポート、よろしくって。』

 

拳藤・鉄哲『ハイ!』

 

茨『それでは皆さん、参りましょうか。』

 

明『じゃあ、行ってきます。』

 

両母『いってらっしゃい。』

 

こうして僕達4人は出発した。

 

〜雄英高校にて〜

 

学校に到着すると早速みんなが声をかけて来た。

 

円場『おはよう鉄哲。どうだった、明の家での修行は?』

 

鉄哲『ああ、2日間だったがしっかり修行できたぜ。それに、頼んでた物ももらえたしな。』

 

そういうと鉄哲君はチョーカーを指でクルクルと回し始めた。

 

鎌切『鉄哲、お前それ、グラビティ・チョーカーか?』

 

鉄哲『ああ、明に頼んで俺の分のチョーカー作ってもらったんだ。倍率はまだ2倍だけど、それでもキツいぜ。』

 

鱗『お前、いつの間に…』

 

回原『俺も明にチョーカー頼んでみようかな。』

 

一方、拳藤さんも…

 

取蔭『おはよう一佳。茨の家での2泊はどうだった?』

 

拳藤『うん。修行もしっかり出来たし、グラビティ・チョーカーも貰えたし、楽しい2日間だったよ。』

 

小森『一佳もグラビティ・チョーカーもらったノコ?』

 

拳藤『うん。どうしても欲しかったから、明に頼み込んで用意してもらったんだ。』

 

小大『今は何倍なの?』

 

拳藤『私も今は2倍。それでも十分キツいよ。自分の体重と同じ重りを背負ってる感じだからね。』

 

角取『そう聞くと、明の20倍っテ物凄いデス!』

 

柳『ところで一佳、私と切奈が頼んだ質問、聞いてくれたの?』

 

拳藤『ちゃんと聞いてきたよ。みんな気付いてると思うけど、茨と明って…』

 

その後女性陣はガールズトークで盛り上がり、茨は終始顔を赤くしていた。そしてみんなから色々と質問されていたが、約束通り拳藤さんは僕達が付き合ってること以外は秘密にしてくれた。

 

そして後日、クラスのみんなから自分の分のチョーカーを用意してほしいとお願いされ、宍田君の協力もあり、残り18人分のグラビティ・チョーカーを用意することになったのはまた別のお話で……

 

その後体育祭まで残り1週間を切り、みんな最後の追い込みの修行を開始した。勿論僕も学校が終わると真っ直ぐ家に帰り、茨と一緒に20倍の重力の下での修行を体育祭2日前まで行い、残った体育祭前日はぐっすり休んで体力の回復や元の重力に慣れる為の時間に使った。

 

そしていよいよ、体育祭当日を向かえた。




いかがだったでしょう。今後は次回の投稿までの期間を短くしようと頑張りたいと思います。次回からはいよいよ体育祭本番です。次回もお楽しみに。ご意見・ご感想お待ちしています。
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