悟空の化身のヒーローアカデミア   作:烈光

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第1種目・障害物競走の本番です。どうぞ。


第24話 激走!?障害物競走!!!

マイク『遂に始まったぜ雄英体育祭・1年の部、第1種目は障害物競走!実況は引き続きこの俺プレゼント・マイクが、解説はイレイザーヘッドがお送りするぜ!』

 

相澤『無理矢理呼んだんだろうが。』

 

スタートして早々、狭いスタートゲートに大量の選手が押し寄せすし詰め状態になっており、さらにその中からいち早く飛び出した生徒の1人が地面を凍らせて沢山の選手を氷漬けにしていた。どうやら推薦入試の時にいた氷と炎を操る個性の人がやったようだ。

 

一方、僕はスタート前、集団の最後尾で待機しており、スタートの合図を待ちながら、両足に気を集中させていた。

 

明『かー、めー、はー、めー、…』

 

そしてシグナルが青に変わりスタートの合図がされた瞬間!

 

『波ぁっ!!』『ギュイーン!!』

 

耳郎『えっ!?』

 

障子『何?』

 

葉隠『嘘!』

 

僕は高くジャンプしてすし詰め状態の選手の頭上を飛んで(・・・)スタートゲートを通過し、一気に先頭に躍り出た。

 

マイク『さーて、大混戦のスタート地点をいち早く突破して先頭に躍り出たのは…野沢だぁっ!って野沢の奴、舞空術使って空飛んでないか?開始早々失格か!?』

 

相澤『いや違う、あれは舞空術じゃない。』

 

マイク『何!?どういう事だイレイザー?』

 

相澤『野沢の足元をよく見てみろ。』

 

マイク『足元?なっ!なんだ!?足から光が出てるぞ!』

 

相澤『あれは俗に言う「足かめはめ波」というやつだ。』

 

マイク『足かめはめ波?思い出した!天下一武道会で悟空がピッコロ戦で使ったやつか!』

 

相澤『そうだ。まさかこんなマイナーな技まで習得しているとは。』

 

マイク『ミッドナイト!あれはOKなのか?』

 

ミッド『勿論。野沢君は舞空術ではなく、かめはめ波の推進力で空を飛んでるからセーフよ。』

 

相澤先生の言うとおり、僕は足かめはめ波を使ってスタートゲートを通過したのだ。正直久しぶりに使うので上手く出来るか不安だったが、無事に成功した。しかも普通に打ったはずなのに思いの外パワーが出たことに驚いた。どうやらアニメ同様、20Gの特訓の成果が出ているようだ。

 

峰田『足でかめはめ波を打つなんて、そんなのアリかよ!』

 

吹出『当然。原作でもたった1回だけど悟空が使ってるからね。』

 

角取『もちろんアニメでもデス。』

 

スタート地点を通過しトップに立った僕は地上に着地し普通に走り出した。今後の事を考えて体力は温存した方がいいと思ったからだ。そしてその後ろから

 

爆豪『待ちやがれ悟空野郎!』

 

轟『たとえ孫悟空が相手でも、勝つのは俺だ!』

 

選手宣誓したA組の爆豪君と氷と炎を使う生徒(確か轟だったか)が追いかけてきた。さらにその後方からも

 

鉄哲『明、待ちやがれ!』

 

拳藤『アンタだけにいいカッコさせないよ!』

 

茨『明、すぐに追い付きますからね。』

 

と茨やB組のみんな、他のA組の生徒も追いかけてきた。これは一筋縄ではいかないようだ。

 

スタートしてしばらく走ったところで沢山の大きな影がこちらに向かってくるのが見えた。あれは…

 

マイク『さぁいきなり障害物だ!!まずは手始め…』

 

マイク『第一関門 ロボ・インフェルノ!!』

 

一般入試の実技試験に出てきた0Pの巨大な(ヴィラン)ロボが大量に押し寄せてきた。それ以外にも人間サイズのロボットも大量に配置されている。

 

明『こりゃいいや。試験を見学して、戦ってみたいなって思ってたんだ。』

 

僕は0Pロボの内の1体の頭部に向けてエネルギー弾を放った。

 

『はっ!』『ドガーン!!』

 

頭部は簡単に破壊され、ロボットは動かなくなってしまった。

 

明『あれ、思ってたより脆いや。ビッグゲテスターのロボット軍団並みの装甲を期待してたんだけどな。』

 

僕はロボット軍団を破壊しながら進んでいった。他のみんなもそれぞれ個性を駆使してロボット軍団の猛攻を掻い潜りながら進んでいった。

 

しかし、大量のロボット軍団の猛攻と破壊したロボットの残骸が進路を妨害し、中々前に進めずにいた。

 

明『くっそー!1体1体相手にしてたら切りがないや。こうなったら…』

 

僕はロボットが1番集まっている場所に向かって一気に突っ込んだ。

 

黒色『ん、明の奴、何をする気だ?』

 

明『(後続に道を作る事になっちゃうけど、全部まとめて一気に吹き飛ばす!)』

 

凡戸『明、もしかして…』

 

鱗『明の奴、やる気だな。』

 

回原『ここは明の力を頼るか。』

 

僕は走りながら、両手を構えて気を集中した。

 

明『かーめーはーめー』

 

砂藤『あの構えって、まさか…』

 

切島『ほ、本当に打つのか!?』

 

芦戸『しかも走りながら!』

 

『波ぁっ!!』『ギュイーン!!』

 

マイク『で、でたー!!!野沢必殺のかめはめ波!大量のロボ軍団を一気に一網打尽だぁっ!!』

 

相澤『しかも走りながら気を集中させて放つとは、まるで神越かめはめ波のようだな。』

 

もちろん神越かめはめ波ではない。だがアニメで見た走りながら気を集中してかめはめ波を放つ事なら、修行すれば自分でも出来るんじゃないかと思い修行した。実戦で使うのは初めてだったが、思いのほか上手くいった。

 

かめはめ波を打った跡には1本の道が出来ており、沢山のロボットや残骸は全て消し飛んでいた。

 

上鳴『スゲェ…』

 

尾白『なんて威力だ。』

 

麗日『か、カッコいい!』

 

かめはめ波を後方から見ていたB組以外の生徒は、その威力に呆然としていたり、カッコよさに見惚れたりしていた。

 

明『よし、行くぞ!』

 

取蔭『明、待ちなさい!』

 

泡瀬『俺達も行くぜ!』

 

円場『明、お前の作った道、遠慮なく使わせてもらうぜ!』

 

僕はかめはめ波で出来た道を再び走り出した。そして案の定、後続も僕の作った道を使い、途中生き残っていたロボを破壊しながら進んでいた。

 

第一関門を突破して走っていると、次の関門が登場した。

 

マイク『オイオイ第一関門チョロイってよ!!んじゃ第二はどうさ!?落ちればアウト!!それが嫌なら這いずりな!!』

 

マイク『ザ・フォーーーーール!!!』

 

目の前には深く大きな谷といくつもの島があり、島と島の間には何本かのロープが張られている。要するに綱渡りをして向こう岸まで渡れという事だ。だが、

 

明『この程度なら、かめはめ波無しで突破出来るな。』

 

僕はロープやかめはめ波を使わず、島から島へ普通にジャンプしてこの関門を突破していった。正直最初のロボ軍団に比べたら全然大した事ない関門だ。

 

この関門では個性や身体能力の差が大きく出ており、僕のようにすんなり突破する人、悪戦苦闘しながら綱を渡る人がハッキリ別れた。

 

さらにヒーロー科だけでなく普通科やサポート科の生徒の何人かもこの関門を突破していった。

 

そんな様子を観戦していたプロヒーロー達は

 

『今年の1年はスゴイなぁ。』

 

『今2位の子はエンデヴァーの息子らしいよ。』

 

『3位の選手宣誓した子も頑張ってるじゃないか。』

 

『でも、やっぱり1番はあの悟空の個性の子だな。』

 

『さっきのかめはめ波見たかよ。スゲェ威力だったぜ。』

 

『しかも舞空術と界王拳も使えるんだ。フルパワーはあんなもんじゃないはずだぜ。』

 

『それに既に仮免を取得しているとは。将来はウチの事務所に来てほしいな。』

 

などと、色々な話がされていたが

 

???『(ウフフ。みんなには申し訳ないけど、明君にはウチの事務所に来てもらうわ。なにしろ私には来てもらう為の切り札があるんだから。ウフフ…)』

 

と、1人の女性ヒーローが笑みを浮かべていた。

 

第二関門をトップであっさり通過した僕は次の関門に差し掛かろうとしていた。

 

マイク『先頭が一足抜けて下はダンゴ状態!上位何名が通過するかは公表してねえから安心せずに突き進め!!

 

そして早くも最終関門!!かくしてその実態はーーーー…

 

一面地雷原!!!怒りのアフガンだ!!

 

地雷の位置はよく見りゃわかる仕様になってんぞ!!目と脚酷使しろ!!

 

ちなみに地雷!威力は大したことねえが音と見た目は派手だから失禁必至だぜ!』

 

相澤『人によるだろ。』

 

明『地雷か。確かにある場所は分かるけど、いちいち避けながら走るのも面倒くさいなぁ……よし!』

 

僕は地雷原のスタート地点から空高くジャンプした。そして

 

『ダダダダダダダダダダ!!』

 

僕は地雷原のスタートからゴールまでの一直線上の地雷を連続エネルギー弾で全て爆破させた。

 

明『これでよし!いくぞ!!』

 

マイク『でたー!野沢の連続エネルギー弾!!でも気弾のグミ撃ちは負けフラグなんて言われているが大丈夫か?』

 

相澤『勿論野沢もそれは分かっているはずだ。だからそうならない為の対策も考えているだろう。』

 

相澤先生の言う通りだ。そして僕が地雷の無い地雷原を走っていると

 

轟『野沢明!これ以上好きにはさせねぇ!!』

 

A組の轟君、さらに

 

爆豪『悟空野郎!待ちやがれ!!それからてめェ、宣戦布告する相手を間違えてんじゃねえよ!』

 

選手宣誓した爆豪君も追いかけてきた。

 

マイク『レースもいよいよ終盤!!後続もスパートをかけてきた!!!だが引っ張り合いながらも…1位は野沢・轟・爆豪の3人に絞られたか!!?』

 

明『さて、フラグをへし折る為にも、この辺りで後続を足止めしておくか。』

 

僕は地雷原を突破する直前、後ろの轟・爆豪の2人を足止めする為、後ろを振り返り、身構えた。

 

轟『アイツ、やる気か?』

 

爆豪『おもしれぇ、ぶっ殺してやるぜ!』

 

2人は僕に向かって突っ込んできた。しかし戦うのが目的じゃない。僕の狙いは

 

『太陽拳!!』

 

そう、太陽拳だ。後続を足止めするにはピッタリの技だ。

 

爆豪『なっ、なんだこの光!?』

 

轟『しまった!太陽拳か!?』

 

マイク『おーっと野沢、太陽拳で轟・爆豪両名の目をくらませた!』

 

相澤『なるほど。戦うと見せかけて太陽拳が狙いだったワケか。』

 

僕の太陽拳をまともに受けた2人は眩しさで苦しんでいた。

 

爆豪『目が!目がぁっ!!ちくしょう!あの野郎ふざけた真似しやがって!!』

 

轟『くそ、アイツは何処だ!何処に行った!!』

 

2人は僕を探していたが、既に僕はその場を後にしていた。

 

僕は地雷原を抜けゴールのスタジアムを目指しラストスパートを掛けようとした。その時!

 

『BOOOOOM』

 

後ろの方で大きな爆発音がした。そして何かが物凄い勢いで僕の頭上を通過していった。

 

マイク『おーっとA組 緑谷爆風で猛追ーー…っつーか!!!野沢を抜いたあああああー!!!』

 

実況で緑谷と呼ばれていた生徒は僕の遥か前方で着地して、再びゴール目指して走り出した。

 

明『(まさかあんなダークホースがいるなんて。でも!)』

 

『負けるわけにはいかない!』

 

僕も1位でのゴールを目指しラストスパートをかけた。

 

そして…

 

マイク『さァさァ序盤の展開から誰が予想出来た!?今一番にスタジアムへ還ってきたのはーーーー…

緑谷と野沢の2人だぁっ!!?』

 

マイク『でもこれは2人同時にゴールしたがどっちがトップなんだ?おっとこれから写真判定が始まるぞ。みんなは他の生徒のゴールを見ながら結果を待っていてくれ。』

 

僕はみんながゴールする間、一緒にゴールした緑谷という子に声を掛ける事にした。

 

明『君スゴイねぇ。僕は1年B組の野沢明、よろしく。』

 

緑谷『あ、ありがとう。僕はA組の緑谷出久です。よ、よろしく野沢君。』

 

明『明でいいよ緑谷君。ところで、僕の後ろで起きた大爆発が君の個性なのかい?』

 

緑谷『いや違うよ。あれは掘り起こした大量の地雷を一気に爆破させてその爆風を利用して飛んだんだ。』

 

明『なるほど。そんな方法を使ったのか。』

 

緑谷『あ、あの僕も質問なんだけど、どうして明君は僕を妨害しなかったの?』

 

明『へ?妨害?』

 

緑谷『うん。明君の個性ならかめはめ波なんかを使って僕を妨害すれば余裕で1位になれたはずなのに、どうして…』

 

明『あー、そっか。忘れてた。』

 

緑谷『わ、忘れてた!?』

 

明『うん。界王拳と舞空術を使っちゃいけないのは覚えてたんだけど、君に抜かれてから絶対抜き返すって事しか頭になくてさ、選手を妨害していいルールなんてすっかり忘れてたよ。アハハハハハ。』

 

緑谷『そ、そうなんだ。アハハハ。(よかったー。もし覚えていて妨害されていたら明君どころかかっちゃんや轟君にも抜かれてたかも)』

 

そしてほとんどの生徒がゴールした頃

 

マイク『みんな待たせたな!写真判定の結果が出たぞ。緑谷と野沢の順位だが、なんと同着!同着で2人共1位という結果になったぞ!』

 

麗日『デクくん…!すごいねぇ!』

 

緑谷『あ、麗日さん。』

 

麗日『一位すごいね!悔しいよちくしょー!』

 

緑谷『いやあ…(運がよかっただけ!使えそうと思ったものがたまたま使えただけだ。それに明君が妨害の事を忘れていたからだ。すごいのは僕の運だ、ラッキーパンチだ。本当に実力を試されるのはここからーーー…!!)』

 

茨『明、1位おめでとうございます。』

 

明『ありがとう茨。でも結局同着だったし、最後やらかしちゃったからね。』

 

柳『やらかしたって一体何を?』

 

明『実は…』

 

僕はみんなに最後に他人を妨害していいルールを忘れていた事を話した。

 

骨抜『じゃあ、最後緑谷を妨害しなかったのは…』

 

明『ウン。彼に抜かれてから抜き返す事しか頭になくてさ、妨害の事なんて全く頭になかったよ。』

 

物間『勿体ないなぁ。最後エネルギー弾の一発でも緑谷に当てていたら君が1位だったのに。』

 

明『でも、忘れたのが妨害の事でよかったと思ってるよ。』

 

取蔭『明、それってどういう意味?』

 

明『もしハンデの事を忘れて界王拳使ってたら、ゴール直前で失格だったかもしれないからね。』

 

宍田『なるほど。そういう考え方もありますな。』

 

と、みんなと談笑していると

 

ミッド『ようやく写真判定の結果が出たわね。それじゃあ結果をご覧なさい!』

 

障害物競走の順位が発表された。

(1位が明と緑谷の2人。それ以外は原作と全く一緒の設定です。)

 

ミッド『1位が2人なので予選通過は上位43名!!!なお、次の種目を考慮して1位が2人だけど3位の轟君を2位、それ以降を順番に順位を付けさせてもらったわ。

 

残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい!まだ見せ場は用意されてるわ!!

 

そして次からいよいよ本番よ!!ここらかは取材陣も白熱してくるよ!キバりなさい!!!』

 

果たして、次の種目は一体…             

             

             次回に続く…      




24話いかがだったでしょう。原作と違う点がいくつかありますが、そこは大目に見てください。後相澤先生ですが、仙豆で回復したのでミイラ男にはなっていません。次回は第二種目・騎馬戦の発表、チーム決め、作戦会議になります。次回もお楽しみに。ご意見・ご感想お待ちしています。
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