悟空の化身のヒーローアカデミア   作:烈光

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お待たせしました。第3話です。楽しんでいただけると幸いです。今までより読みやすくなったかと思います。


第3話 遂に個性が!

4月を迎え僕と茨は小学校に入学した。もちろん登下校は一緒に行っている。幸いクラスも同じクラスになった。小学校には同じ保育園から上がってきた生徒もいたし、初めて見る生徒もたくさんいた。茨のほうは時間が経つにつれて同性の友達ができているようだった。一方僕の方は個性の事を話すと馬鹿にしたり距離を置く人、修行の事を話すとおぉ!と感心する人など様々だったが友達はなかなかできなかった。でも僕は茨がいてくれればいいと思い気にしなかった。ただやっかいなのが幼稚園の時に僕をイジメてたガキ大将が小学校で仲間をつくってまた僕のことをイジメてきた。幸いクラスが違ったのでしょっちゅういじめられる事はなかったし、相変わらず僕は無視をしていた。だがガキ大将は僕が無視をする事と僕が茨と仲良くしている事が気にくわないようだった。そして入学してから1ヶ月ほど経過したある日、事件は起きた。

授業の終わった放課後、茨と一緒に帰ろうと思ったが茨の姿が見当たらない?あちこち探していると

 

茨『やめて!離して下さい!』

 

茨の嫌がる声が聞こえ、すぐに声の聞こえた所へ駆け出した。

 

「こんなトゲだらけの髪の毛なんて人を傷つけるだけの没個性なんだよ!お前はヴィラン堕ちがお似合いだ!」

 

茨はガキ大将の取り巻き2人に羽交い締めにされ、ガキ大将に暴言を吐かれていた。

 

明『お前ら、何やってるんだ!』

 

茨『!明、助けに来てくれたんですか!』

 

「フン!役立たずの無個性野郎の登場か!」

 

茨『明は無個性じゃありません!』

 

「うるせぇ!この女は俺にケガさせたんだ!だからその仕返しをするんだよ!」

 

茨『私は強引にひっぱるあなたの手を払いのけただけです。大体、悪いのはあなたじゃないですか!』

 

「フン!こんな無個性野郎と仲良くしているお前が悪いんだよ!この没個性のヴィラン女!」

 

明『…めろ』

 

「あ?何いってんだオメェ!」

 

明『やめろと言ってるんだ!僕のことをイジメるなら好きにすればいいさ!だけど茨を、大切な友達をイジメることは絶対許さないぞ!』

 

茨『明…』

 

「おもしれー、お前ら、ボコボコにしてやれよ」

 

取り巻き2人が茨を開放し僕に殴りかかってきた。正直勝てる見込みはない。今までケンカなんてしたことがない。修行はしてても走り込みや筋トレだけで武術なんて全く習ってない。ましてや相手は2人、多勢に無勢だ。それでも、茨を守るためにと僕は身構えた。すると、不思議なことが起こった。2人の動きがものすごくスローに見えた。取り巻きの1人が放ったパンチを僕は紙一重で躱した。相手は勢いのあまり思いっきり転んでしまった。それを見たもう1人が僕に殴りかかってきたが、それも難なく躱した。その後2人がかりで僕に攻撃してきたがどんな攻撃も全て躱した。最初は戸惑って紙一重で躱していたが、動きに慣れてくると余裕を持って躱すことができた。そして躱しているうちに戦い方が頭に流れてきた。どうすれば相手にダメージをあたえられるか、どう殴れば相手を気絶させることができるか等。そして戦い方を理解しているうちに僕は気がついた。僕が反撃したら、相手は大ケガをすると。それほど強力な戦い方だった。だから僕はこちらから手は出さず、相手に足払いをかけて転ばせることにした。

殴りかかる→転ぶ→起き上がるを続けているうちに、取り巻き2人は徐々に体力を消耗していった。

 

茨『スゴイ。明がこんなに強いなんて。もしかして、これが明の個性なのでしょうか?』

 

その後取り巻き2人はスタミナ切れで動けなくなった。

 

「全く、こんな無個性野郎に何やってるんだ!クズどもが!」

 

遂にガキ大将自ら動いてきた。茨は心配そうな顔をしていたが僕は軽く深呼吸して相手を睨む。まずは相手の攻撃を見極める事に専念した。ガキ大将の攻撃は取り巻き2人より少し速くなっただけで、難なく躱す事ができた。僕は先程と同様攻撃を全て躱して、足払いをかけて何度も転ばせた。

 

「ちっくしょー!なんで一発も当たらないんだ!こうなったら」

 

攻撃が当たらない事にイラついたガキ大将は個性を使ってきた。僕はガキ大将の個性がどんなものか知っていた。幼稚園時代からいろんな人に自慢していたからだ。ガキ大将の個性は通常よりも速く動けるというもので、使いすぎると気絶してしまうと言っていた。僕は気絶待ちを狙って足払いをやめて躱す事に専念した。最初は先程よりも速くなった攻撃に驚き、紙一重で躱すのが精一杯だった。頬を何発もかすめて少し血が出ていた。しかしスピードに慣れてくると余裕で躱す事ができた。そして個性を使った攻撃を始めて5分ほど経過して、遂にガキ大将がスタミナ切れを起こして気絶してしまった。ガキ大将は取り巻き2人に担がれて帰っていった。

 

茨『明、助けてくれてありがとうございました。』

 

明『茨!大丈夫?ケガとかしてない?』

 

茨『私は大丈夫です。私より明は大丈夫ですか。頬から血が出ていますよ。』

 

明『これくらい平気だよ。あとごめんね。僕のせいで茨にツライ思いをさせちゃって。茨は没個性でもヴィランでもない、素敵な女の子だよ』

 

茨『それも大丈夫です。明ならそう言ってくれると思ってましたから。あと、私の事を助けに来てくれて嬉しかったです。』

 

明『茨は僕の大切な友達だからね。当然の事をしただけだよ。』

 

茨『ところで、明はケンカしている最中、個性を使ったのですか?』

 

明『いや、個性は使ってないよ。ただ不思議なことが起きてさ。』

 

僕は茨にケンカの最中自分に起こった出来事を全て話した。

 

茨『もしかして、体が個性に追いついて、使えるようになったのではないでしょうか?』

 

明『でも、自分で個性を使ったって実感がないんだよね。とにかく、今日の事を父さんと母さんに話してみるよ。茨、一緒に話してくれる?』

 

茨『もちろんです。それなら早く帰りましょう。あんまり帰りが遅いと心配されますから。』

 

下校の時刻からだいぶ経過していたので、僕達は急いで家に帰った。案の定普段は僕より後に帰ってくる母さんが先に帰ってきており、帰りが遅いと怒られた。その後、父さんが帰ってくると茨を家に呼んで今日の出来事を全て話した。茨を守った事と手を出さなかった事は褒められた。あと茨のご両親にもお礼を言われた。個性の事は後日病院に行って検査する事になった。

翌日の朝、いつものようにジョギングに行こうと外に出るとジャージ姿の茨が待っていた。

 

明『おはよう茨。どうしたのこんな時間に?』

 

茨『おはようございます明。今日から私も明と一緒にジョギングします。』

 

明『それは構わないけど、どうしたの急に?』

 

茨『昨日の事があって私も強くならないといけないと思いました。助けられる側じゃなく、私も誰かを助けるヒーローになりたいですから。構いませんか?』

 

明『もちろん。じゃあ一緒に行こう。でも無理はしないようにね。』

 

茨『はい!』

 

こうして僕と茨は一緒にジョギングする事になった。2人で走るのはとても楽しかった。茨は意外に体力があるのか、僕に余裕でついてきていた。あと、僕は体に負荷をかける為に重りをつける事にした。流石に亀の甲羅を背負ったり、重い服や靴を着ることはできないので、両手両足に重り入りのリストカバーを付けることになった。慣れないうちはかなり大変だった。

ケンカ騒動から3日後、休日になり病院に行って検査をした。結果はまだ体は個性に追いついていなかった。けれど4歳の時に比べればかなり成長していると言われた。あと自分の個性が常時発動タイプの異形型だと分類された。僕のクラスにも異形型の個性の子は何人かいたが自分がそれに分類されるとは思わなかった。でもその事がわかって少し嬉しかった。それとケンカの時の出来事から、対人戦闘訓練をしたらどうかと勧められたが訓練してくれる相手がいないのでこの訓練は一旦保留となった。

それから学校に行きながら修行をかさね、小学校3年生の冬、9歳の誕生日まであと1週間の日まで過ぎた。

 

※ちなみにガキ大将と取り巻きは僕に手も足も出なかった事が噂になり、大人しくなりイジメもなくなりました。




前回の最後に個性を少し使用させると書きましたが、本当に少しになってしまいました。ごめんなさい。次回完全に使用できるようにさせます。ご意見・ご感想お待ちしております。次回もお楽しみに。(ちなみに「不思議なことが起こった」は某特撮から引用しました)
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