〜準決勝 第1試合 轟対爆豪〜
開始早々轟君は氷結を放ち爆豪君を氷の中に閉じ込めた。しかし爆豪君は爆破で氷を掘り進んで脱出した。そして轟君の氷を躱しながら接近し、轟君を掴み場外に投げ飛ばした。だが轟君も氷の壁を作り場外負けを回避する。そして追撃してきた爆豪君の攻撃を躱し応戦するが、何故か左の炎を使おうとしなかった。爆豪君は轟君が炎を使わない事に激怒していた。そして爆豪君は跳躍して轟君に突っ込んでいった。何か大技を繰り出す感じだ。轟君もそれに応戦しようとしたその時!
緑谷『轟君、負けるなっ!頑張れ!』
緑谷君の応援が会場に響いた。応援を聞いた轟君は遂に左の炎を発動した。そして爆豪君は必殺の
骨抜『決勝には爆豪が進んだか。でもなんだか納得出来てないようだったな。』
鎌切『そりゃそうだ。右の氷しか使ってない轟に勝ったって嬉しくないと思うぜ。』
凡戸『でも、なんで轟は左の炎を使わなかったんだろう。緑谷との戦いの時は使ったのに。』
柳『何か事情があるのよ。それより、次は茨と明の試合よ。』
床田『幼なじみ2人の対決か。戦前の予想は圧倒的に明が有利だが、塩崎には勝算があるのかな?』
鱗『それに塩崎は鉄哲や拳藤程体を鍛えている訳じゃない。界王拳なしで攻撃しても相当のダメージを与えるはずだ。明の奴、どんな攻め方をする気なんだ?』
拳藤『その事だけど、さっき明に聞いたんだけど、茨には攻撃しても全く問題ない場所が1か所あって、明はそこを攻めるって言ってたんだ。』
小森『茨の体にそんな場所があるノコ?一佳、一体何処ノコ?』
拳藤『試合を観てのお楽しみって事で教えてくれなかったんだ。』
鉄哲『そんな話を聞いたら、ますます2人の試合が楽しみになってきたぜ!』
みんな僕達2人の対戦を楽しみにしていた。
〜準決勝 第2試合 塩崎対野沢〜
マイク『武舞台の整備も完了したんで、準決勝第2試合をはじめるぜ。ヒーロー科塩崎茨!VS、ヒーロー科野沢明!なんとこの2人、小学校1年からの幼なじみだそうだ。互いの事を知り尽くした2人がどんなバトルを繰り広げるか、注目の一戦だ!』
選手紹介された僕達2人は武舞台に上がった。
ミッド『塩崎さん、ハンデはどうする?』
茨『必要ありません。私も鉄哲さん・一佳さんの2人と同様、全力の明と勝負したいですから。』
ミッド『わかったわ。では先程と同様、野沢君は必要以上に塩崎さんを痛めつけない事。そして塩崎さんも、敵わないと思ったら素直にギブアップする事。2人共、いいわね。』
明・茨『ハイ!』
マイク『それじゃあ早速始めるぜ!
BATTLE…START!!!』
開始早々茨は髪の毛のツルを伸ばして僕に巻きつけ拘束しようとした。僕は敢えて抵抗せず拘束される事にした。
茨『明、まさかこのままギブアップなんて言わないですよね。』
明『勿論。茨の方こそ、こんな事で僕に勝ったなんて思ってないよね。』
茨『当然です。明がこの程度で音を上げる人ではない事は、私が1番理解していますから。』
明『それじゃあ……界王拳!』
僕は界王拳を発動しツルを引きちぎった。その後茨は引きちぎられたツルを操作して僕に向かわせたが、界王拳によって放つ赤い気のオーラによって僕に届く前に燃え尽きてしまった。
明『さあ茨、次はどうする?』
茨『やはりこの程度ではダメですよね。では、私の修行の成果、明に御覧に入れましょう。』
そう言うと茨はツルを頭上に集め出した。そしてそのツルはどんどん大きくなっていき、最終的に巨大化したMt.レディと同じ位の大きさの拳の形となった。
明『遂に完成したんだね、その技。』
茨『いえ、まだ未完成です。今はまだ拳の形にしか出来ません。本物の手と同じ動きをするにはより精密なツルのコントロールが必要ですし、それに1度に大量のツルを使うので、1度作ってしまうと他の事はほとんど出来なくなってしまいます。』
明『なるほどねぇ。』
茨『では、参ります!』
そう言うと茨はツルの拳を僕に向かって振り下ろしてきた。僕はその攻撃を素早く躱したが、そのパワーは凄まじく、振り下ろした地面にはくっきりとクレーターが残っていた。
マイク『スゲェ。塩崎のツルはあんな使い方も出来るのか。』
相澤『本来、塩崎の個性“ツル”は捜索や捕縛が主な使い方だ。だが上鳴の電撃を防いだ防御に特化した使い方もあれば、今のような攻撃特化の使い方も出来る。まさにオールラウンダーという奴だな。』
その後も茨はツルの拳を振り下ろしたり薙ぎ払ったりして攻撃してきた。僕はツルの拳に向けてエネルギー弾を放って対抗した。だが当たりはするものの、破損した場所を新たなツルによって瞬時に修復してしまう。僕は少しの間肉弾戦や衝撃波や気弾によるツルの拳への攻撃を続けていた。観客達はその様子を不思議そうに見ていた。
マイク『野沢の奴、なんでツルの拳にばかり攻撃するんだ?塩崎の個性の場合、接近して能力者本人を攻撃するのが定石だぜ。』
相澤『お前の言う通りだ。だが塩崎はこれまでの鉄哲や拳藤のような近接格闘タイプの個性ではない。それに2人程体を鍛えている訳でもない。迂闊に本人を攻撃すれば大ダメージ与えてしまう。それに2人が幼なじみ以上の関係なら野沢も塩崎の体を攻撃して傷つけたくないだろう。』
マイク『なるほどな。でもそれなら野沢はどうやって塩崎に勝つつもりなんだ?』
相澤『塩崎の攻撃手段を奪う。つまり塩崎のツルを使えなくするしかないだろうな。』
実況のマイク先生、解説の相澤先生はそんな実況・解説をしていた。一方でB組のクラスメイトは
拳藤『もしかして、明が言ってた茨の攻撃しても問題ない場所って、髪の毛のツルの事なんじゃ…』
取蔭『まっさかぁ!そんな訳ないって。』
拳藤『でも、明はツルの拳にばかり攻撃して、茨本人には全く手を出してないよ。』
小森『でも、このままツルの拳に攻撃し続ければ、茨の髪が大変な事になるノコ。そんなの明だってわかってるはずノコ。』
小大『ん。一佳、考えすぎ。』
拳藤『そうかなぁ。』
と、女子のみんなはそんな事を話していた。既に誰かに話していたかと思ったが、どうやら茨は自分の個性の詳しい能力を誰にも話してないようだ。
さて、話を話を武舞台の僕達に戻すと
明『クソっ。生半可な攻撃ではあのツルの拳はビクともしないな。大火力で一気に吹っ飛ばさないと。』
僕はそんな事を考えながら武舞台を移動していると
『グッ!』
明『あれ?』
突然両足を何かに引っ張られて動けなかった。僕は足元を確認すると…
両足に茨のツルが絡まっていた。なんと茨はツルの拳とは別にツルを伸ばし、地中を掘り進んで僕の足に絡ませていたのだ。
明『一体いつの間に…はっ!しまった!』
僕が足下のツルに気を取られている隙に、ツルの拳をおもいっきり振りかぶり、僕に振り下ろそうとしていた。
茨『いきます明、
そしてツルの拳をおもいっきり振り下ろした。
『ドガアァァァァァァァァァン!』
その衝撃で武舞台は物凄い衝撃と土煙が発生した。
マイク『きっ、決まったー!遂に塩崎のツルの拳が野沢を捉えたー!これは勝負あったか?』
鎌切『う、嘘だろ…』
泡瀬『明が負けた、塩崎が勝ったのか?』
その後土煙が晴れ、武舞台の様子が見えてきた。
相澤『……いや、まだだ。』
明『グググググググ…!』
僕はツルの拳を受け止め、なんとか直撃を免れていた。そして、
明『か、界王拳3倍だああっ!』
僕は3倍界王拳を発動しツルの拳を押し返した。同時に両足に絡まっていたツルも引きちぎった。
明『ふう。茨、悪いけどそのツルの拳、吹き飛ばさせてもらうよ。』
茨『ええ。明の力、私に見せてください。』
明『なら……はあああああああ!』
僕は気を集中し、高めていった。
明『3倍界王拳の!!!』
明『かめはめ波だあっ!!!!!』
僕はかめはめ波を打つために構えた。そして茨も僕に攻撃するべく、ツルの拳を大きく振りかぶった。
明『かー、めー、はー、めー、』
茨『
明『波ああっ!!!!!』
『ギュイーーーーーーーーーン!』
僕は3倍界王拳のかめはめ波をツルの拳に向けて放った。かめはめ波は茨が作ったツルの拳を飲み込み、完全に消滅させた。
緑谷『い、今のが3倍界王拳のかめはめ波…』
麗日『ス、スゴイ!それにめちゃくちゃカッコいい!』
切島『なんて威力だよ。鉄哲に打ったかめはめ波とは比較にならねえよ。』
A組の生徒は3倍界王拳のかめはめ波の威力に驚いていた。勿論B組のクラスメイトも驚いていたが、
角取『Oh my God!』
柳『茨の、髪の毛が…』
かめはめ波で吹き飛ばされてしまい、茨の髪の毛は柳さん位のショートカットになってしまった。さらに毛先はかめはめ波で燃やされチリチリになってしまった。茨の髪を見たB組の女子は皆呆然としていた。
明『はぁはぁ、茨、出来ればこれ以上君を傷つけたくない。このまま降参してくれないかな?』
茨『分かっています。私も修行の成果を明に見せられて満足していますから。ミッドナイト先生、これ以上戦闘を続ける事は不可能です。降参致します。』
ミッド『分かったわ。塩崎さんギブアップにより、勝者、野沢君!決勝進出決定!』
ミッドナイト先生により、僕の勝ちが宣言された。
明『ありがとう、茨。ぐわあっ!』
茨『明、どうしたんですか!?』
ミッド『野沢君、大丈夫?何処か痛めたの?』
明『だ、大丈夫です。3倍界王拳のかめはめ波を使った反動のダメージが出てきたようです。』
ミッド『それはいけないわ。すぐにリカバリーガールに治療してもらいなさい。塩崎さん、野沢君を保健所に連れて行ってもらえるかしら。』
茨『勿論です。さあ明、私の肩に掴まって下さい。』
明『ゴメンね茨、迷惑かけちゃって。』
茨『私の事は気にしなくていいですから、早くリカバリーガールの所に向かいましょう。』
こうして僕は茨に連れられてリカバリーガールの保健所に向かうことになった。
マイク『さあ、これで決勝に進出する2人が決まったぞ。なお、決勝戦だが、爆豪の奴がミッドナイトの眠り香からまだ目を覚まさないので、目を覚ますまでしばらく休憩にするぜ。目覚め次第決勝を開始するから、その間にトイレに行きたい人は行っといてくれよな。イレイザー、俺達もトイレ行こうぜ!』
相澤『寝る。』
33話につづく
※
32話いかがだったでしょう。茨の技ですが、本編では捜索や捕縛がメインで自分から攻める描写はほとんど見られなかったので、本文のような技を考えました。次回ですが、決勝の前に1話はさみたいと思います。次回も楽しみに。ご意見・ご感想等お待ちしています。