〜リカバリーガールの出張保健所にて〜
明『はい。ですが茨が修行の成果を見せてくれたので、僕もそれに応えないといけないと思いまして。』
僕はリカバリーガールのお説教を聞きながら治療を受けていた。
RG『それにこの子の髪の毛をこんなにしちまって、幼なじみだからってやり過ぎじゃないのかい。』
茨『それなら心配いりません。私の髪のツルは…』
茨はリカバリーガールに自分の髪の毛のツルの事を話した。
RG『そうかい、それなら心配ないね。ところでアンタ、仙豆は後何粒あるんだい?』
明『仙豆ですか?手元に6粒、家に10粒、あともう少しすれば新しく7粒出来ますけど。』
RG『という事は全部で23粒か。なら心配いらないね。どうせこの後の決勝も無茶するだろうから、あまりにケガがヒドいようなら仙豆を食べな。』
明『わかりました。でも出来るだけ仙豆に頼らないように頑張りますね。』
RG『ああ、それに越した事はないよ。さあ、頑張ってきな。』
明『はい、ありがとうございました。』
茨『それでは、失礼しました。』
僕と茨は保健所を後にした。
明『茨、一応仙豆用意しときたいから、更衣室寄ってもいいかな?』
茨『ええ、構いませんよ。』
僕達は控え室に行く前仙豆を取りに行く為更衣室に寄ることにした。
明『茨、仙豆預かっといてくれる?』
茨『わかりました。お預かりしますね。』
更衣室で仙豆を回収すると僕は仙豆を茨に預け、2人で控え室へ向かった。
控え室に入るとB組のクラスメイトみんなが中に入って待っていた。
泡瀬『よう明、随分遅かったな。』
回原『もしかして、3倍界王拳を使った反動のダメージがそんなに酷いのか?』
明『それなら大丈夫。リカバリーガールに治療してもらったから決勝は問題ないよ。』
鱗『そうか、それなら心配ないな。』
男子生徒はそんなふうに僕の体を気にかけてくれていたが
女子5人『……………………』
拳藤さん以外の女子生徒5人はなんだか怒っているようだった。
明『あ、あのみんな、どうかしたの?』
取蔭『明、あんた自分が何やったかわかってんの!』
明『へ?』
小森『へ?じゃないノコ!茨の髪をこんなにしちゃって、ヒドいノコ!』
柳『髪は女の命って言うでしょ、それをこんなにして。』
角取『いくら幼なじみで恋人だからって、やってイイコトとワルイコトがアリマス!』
小大『ん。明、ヒドすぎ。』
女子5人は僕が茨の髪の毛をかめはめ波で吹き飛ばした事をかなり怒っていた。
茨『み、皆さん落ち着いて下さい。髪の毛でしたらまたすぐに生えてきますから。』
取蔭『生えてくるって茨、元の長さに戻るのに何ヶ月、いや何年かかると思ってるの!?』
柳『それに毛先だってかめはめ波でチリチリになってるし。』
茨『ああ、それでしたら…』
そう言うと茨は躊躇なくチリチリになった毛先を切り離した。
角取『Oh my God!?』
小大『茨、どうして?』
茨の髪はさらに短くなり、ベリーショートのような髪型になってしまった。
小森『茨なんてことするノコ!それじゃあますます元の長さに戻るのに時間がかかるノコ!』
茨『心配なさらなくても、長くても1週間もすれば元の長さに戻りますから。』
一同『いっ、1週間!?』
茨の1週間という言葉に女子だけでなく男子も含めた全員が驚いていた。
拳藤『茨、1週間ってどういう事?』
茨『はい。私の髪の毛のツルは、水と太陽の光をしっかり摂っていればすぐに生えてくるのです。ですから心配いりません。』
拳藤『そうだったんだ。じゃあ明、茨の攻撃しても問題無い場所って、やっぱり…』
明『そう、髪の毛のツルの事さ。茨の個性の事は出会ってすぐに教えてもらったからね。だから躊躇なくかめはめ波を打ったんだ。』
宍田『そうでしたか。それでは塩崎氏、こちらをお飲みになって下さい。』
そう言うと宍田君は茨にミネラルウォーターを差し出した。
茨『ありがとうございます、宍田さん。』
茨は貰ったミネラルウォーターを少し飲んだ。するとほんの少しだが茨の髪の毛のツルが伸びてみんな驚いていた。
取蔭『明ゴメン。私明に酷い事言っちゃったね。』
柳『私もごめんなさい。知らなかったとはいえ明に酷い事言って。』
小森『明ゴメンノコ、許してほしいノコ。』
角取『明、I'm sorry』
小大『ん。明、ごめんなさい。』
明『別にいいよ、気にしてないから。それにみんな茨の髪の事知らなかったんだし、怒るのも当然だよ。』
鉄哲『そうそう。それより湿っぽくなってる場合じゃないぜ。この後明は決勝なんだから、みんなで応援してやらないと!』
物間『その通り。しかも相手はA組の爆豪だ。君が爆豪に勝ってヒーロー科1年はA組よりB組の方が優秀だって事を全世界の人に知らしめるんだ!』
円場『コイツまだ言ってるよ。でもまあ、明は俺達B組の代表だからな。頑張れよ。』
凡戸『明、頑張れ!』
鎌切『爆豪にお前の力を見せてやれ!』
黒色『期待しているぞ、明。』
明『みんなありがとう。みんなの期待に応えられるよう頑張るよ。』
僕が皆からの激励を受けていると
『ピンポンパンポーン♫』
マイク『待たせたな。爆豪の奴がようやく目を覚ましたぞ。これより10分後、決勝戦を開始するから、みんな席に戻ってくれ。それから選手の2人は武舞台に集合してくれ。』
拳藤『よし!みんな、景気づけに円陣組むよ!』
拳藤さんの声の元、僕達21人は円陣を組んだ。
拳藤『明、あんたは私達1年B組の代表だ。結果はどうあれ代表に恥じない素晴らしい試合をすること。いいね!』
明『うん、約束する。そして必ず勝つ!』
拳藤『そして私達は全力で明の事を応援する。みんないいね!』
一同『おう!』
拳藤『じゃあ最後に校訓いくよ、更に向こうへ!』
一同『
全員の盛り上がりは最高潮に達していた。
明『じゃあみんな、行ってきます!』
床田『頑張れよ明!』
吹田『明、絶対勝てよー!』
骨抜『負けるんじゃねえぞ、明!』
みんなの激励を受け、僕は決勝の舞台に出発した。
茨『明、頑張って下さい。』
小森『茨、はいコレ。』
そう言うと小森さんは僕のライセンスカードを茨に差し出した。実は茨は、芦戸さんとの試合の前『私の代わりに預かって欲しい』と小森さんに僕のライセンスカードを預けていたのだった。
小森『やっぱりコレは、茨が持っておくべきノコ。』
茨『希乃子さん、ありがとうございます。』
拳藤『さあみんな、私達も席に戻るよ。』
残っていたみんなも急いで観客席に戻るのだった。
〜一方、A組爆豪の控え室〜
爆豪『てめぇ半分野郎!なんで最後火ぃ消しやがった!』
轟『……』
爆豪君は目を覚ましてからも轟君が個性の火を使わなかった事に激怒していた。
瀬呂『落ち着け爆豪。気持ちは分かるがもうすぐ決勝の時間なんだぞ。』
切島『そうだぜ爆豪、こんなところで時間食ってたら失格になっちまうぞ。』
爆豪『ケッ!決勝なんか出ねえよ。』
一同『えーーーーーーーーっ!!』
爆豪君の突然の決勝棄権発言に他のA組生徒のほとんどが驚きの声を上げた。
上鳴『な、なんでだよ爆豪?なんで決勝出ねえんだよ?』
尾白『そうだ爆豪。しかも相手はB組の明だぞ。悟空と戦えるなんて、ドラゴンボールのファンからしたら夢のような話じゃないか。』
耳郎『それにアンタの事だから、No.1って言われてる明に対抗意識燃やしてるんじゃないの?』
爆豪『俺が欲しいのは完膚なきまでの一位なんだよ!舐めプのクソカスに勝って決勝進んでも意味ねえんだよ!』
爆豪君は轟君が左の炎を使わなかった事を自分がなめられていると思っているようだ。
芦戸『けど、爆豪…』
口田『……』
A組の生徒はなんとか爆豪君に決勝に出てもらおうと必死で説得していた。そんな中…
緑谷『逃げるの、かっちゃん?』
緑谷君が口を開いた。
爆豪『あ?デク!てめぇ今なんて言いやがった!』
緑谷『逃げるのかって言ったんだよ!決勝の舞台で明君が、悟空が待ってるんだよ!それなのに戦おうともせず試合を放棄して逃げるなんて、そんなの左の炎を使わなかった轟君より最低じゃないか!』
爆豪『んだとテメェ、もういっぺん言ってみろ!ぶっ殺すぞ!』
緑谷『何度でも言ってやるさ。それに君はオールマイトを超えるヒーローになるんだろ!それなのに今年入学した1年でNo.1て言われてる明君から逃げてるようじゃ、一生明君からNo.1の座を奪うことも、ましてやオールマイトを超えるヒーローになることなんて出来る訳ないよ!』
蛙吹『緑谷ちゃんの言う通りよ。今明ちゃんから逃げてるようじゃ、No.1なんて絶対なれないわね。』
峰田『それに爆豪は寝てたから知らねえけどよ、準決勝でアイツが打った3倍界王拳のかめはめ波、流石の爆豪もあれをくらったらひとたまりもないぜ。』
障子『確かに、あのかめはめ波は凄かったな。』
麗日『めちゃくちゃカッコよかったよね。』
青山『それにとても美しかったよ。』
その後もA組の生徒は爆豪君を説得するのではなく、煽るような発言を続けていた。
爆豪『てめえら言いたい放題言いやがって!いいぜ、俺が悟空野郎をブッ倒して今年の1年でNo.1が俺だって事をお前らに証明してやる!』
そう言い残すと爆豪君は不機嫌そうにしながらも会場に向かって歩いていった。
砂藤『ふう。なんとか行ってくれたか。』
常闇『まったく、世話のかかる奴だ。』
葉隠『時間に間に合えばいいけど。』
八百万『さあ皆さん、私達も急いで席に戻りましょう。』
残されたA組の生徒も急いで観客席に戻るのだった。
次回、いよいよ決勝戦開始!
33話いかがだったでしょう。原作やアニメをちゃんと見てないので爆豪の言葉遣いが違っているかもしれません。もし違うようなら誤字報告等で訂正お願いします。次回はいよいよ決勝です。次回も楽しみに。