悟空の化身のヒーローアカデミア   作:烈光

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前回投稿から随分間があいてしまいました。ごめんなさい。今回は明対爆豪戦の決着です、どうぞ。


第35話  決着

僕は空に向かって両手を上に上げた。僕の行動を見て何をするか理解した人もしてない人も、皆ザワザワしていた。

 

マイク『お、おい、野沢の奴両手を上に上げて、あれは降参のつもりか?』

 

相澤『お前、ドラゴンボールの漫画やアニメ見た事無いのか?』

 

マイク『あるに決まってるだろ、あんな日本を代表する漫画やアニメ。』

 

相澤『なら分かるだろ。悟空が両手を上げてやる事といえば1つしかないだろ。』

 

マイク『悟空が両手を上げて…って野沢の奴、まさか!』

 

相澤『ようやく気付いたか。』

 

マイク『元気玉を使うのか!?』

 

マイク先生の実況により、観客全員が僕が何をしようとしているのか理解した。そしてそれをいち早く理解し、行動したのが吹出君とポニーちゃんだった。

 

角取『明!』

 

吹出『ポニー、僕もやるよ!』

 

2人は僕が手を上げると立ち上がり、自分達も手を上げた。

 

取蔭『ポニー、吹出、2人共なにやってんの?』

 

角取『私明と約束シマシタ。元気玉を作ル時は、手を上げて私の元気ヲ分けてアゲマスって。だから私の元気ヲ分けてアゲルんです。』

 

吹出『僕もだよ!僕の元気が明の役に立つなら、いくらでも分けてあげるよ。』

 

2人の行動の意味を理解した他のクラスメイトは、僕も私もと立ち上がった。

 

拳藤『みんな、まずは明に呼びかけるよ。それから一斉に手を上げるんだ。いくよ、せーの!』

 

一同『明っ!

 

僕は呼びかけられた方を振り向いた。すると茨達B組のクラスメイト全員が立ち上がっていた。

 

拳藤『みんな、今だよ!』

 

そして僕が振り向いたのを確認すると、みんなは一斉に手を上げた。僕はすぐにみんなが何をしようとしているのか理解した。

 

吹出『明、ガンバレー!』

 

角取『明、負けないでクダサイ。』

 

円場『おい、鉄哲と拳藤はトーナメントで体力消耗してるんだから、やめといた方がいいんじゃねえか?』

 

柳『茨もやめた方がいいわ。』

 

鉄哲『心配いらねえ。カスみたいな俺の元気だが、明に全部くれてやる!』

 

拳藤『私も大丈夫。それにみんなが明を応援してるのに、委員長の私が何もしない訳にはいかないよ。』

 

茨『私も大丈夫です。残っている私の元気、明に届けます。』

 

物間『明、僕の元気もわけてやる。その元気で爆豪を倒して、A組よりB組の方が優秀だって事を証明するんだ!』

 

泡瀬『相変わらずだなコイツは。でも、明に勝ってほしいって気持ちは本物だよな。勿論俺もだ。負けるんじゃねえぞ明!』

 

回原『明、俺の元気、全部持ってけ!』

 

凡戸『明、僕の元気も受け取って!』

 

鎌切『俺の元気で爆豪をぶっ倒せ!』

 

黒色『俺の元気、受け取れ明!』

 

小大『ん。明、頑張って。』

 

小森『明、絶対勝つノコ!』

 

宍田『明氏、私の元気も使って下さい。』

 

床田『頑張れ明、もうひと踏ん張りだ!』

 

骨抜『入試で見せたのより凄い元気玉、俺達に見せてくれ!』

 

取蔭『私達の元気で作ろう、でっかい元気玉!』

 

鱗『俺達の元気で作った元気玉でお前が勝つんだ!』

 

明『クラスのみんな、ありがとう。』

 

みんなの行動を理解した僕は、地球上から少しづつ元気を集めるのではなく、B組のクラスメイト20人の元気だけを集める事にした。

 

マイク『なあイレイザー、B組の奴らみんな手上げてるけど、あれって…』

 

相澤『ああ、お前の思っている通り、野沢に元気を送ってるんだ。』

 

マイク『やっぱりそうだよな。でも、他人の力を借りるって反則になるんじゃないのか?』

 

相澤『それはミッドナイトがどう判定するかだな。』

 

僕もその事を気にしていた。でもミッドナイト先生は何も言ってこなかったので、僕は元気玉を作り続けた。

 

そして意外だったのが僕が元気玉を作っている間、爆豪君は一切手を出さなかった。

 

上鳴『爆豪の奴、なんで攻撃しないんだ?今の無防備な明を攻撃すれば簡単に勝てるはずなのに。』

 

緑谷『待ってるんだ、元気玉が出来るのを。』

 

瀬呂『マジかよ緑谷!でもなんでわざわざそんな事?』

 

緑谷『かっちゃんのあの性格だ。無防備な明君を倒して勝っても嬉しくないんだ。それよりも、元気玉に正面から挑んで勝つ事に意味があるんだ。かっちゃんにとっては。』

 

切島『なるほどな。爆豪の奴、漢気あるじゃねえか!』

 

みんなが元気を分けてくれたおかげであっという間に元気玉は完成した。その大きさは直径150cm程の大きなサイズになった。

 

葉隠『あれが、元気玉。』

 

麗日『綺麗。』

 

青山『あんな美しい光の玉を見たのは初めてだよ☆』

 

砂藤『フリーザや魔人ブウに使ったのよりは小さいが、ベジータに使ったのよりは大きいな』

 

蛙吹『爆豪ちゃん、あの元気玉に勝てるのかしら?』

 

A組のみんなは出来上がった元気玉を見て思い思いの事を口にしていた。一方で、

 

八百万『み、皆さん!大丈夫ですか!?』

 

八百万さんが隣のB組の席を覗くと20人全員が疲れて椅子に座り込んでいた。

 

拳藤『だ、大丈夫。明に元気を分けたせいで、みんな体力を消耗してるだけだから。』

 

鉄哲『頼むぞ明、その元気玉には俺達20人の元気が詰まってるんだからな!』

 

僕は元気玉を打つ体制に入り、爆豪君に身構えた。

 

明『待たせたね。これが僕の切り札、元気玉だよ。』

 

爆豪『ようやくか、遅えんだよクソが!』

 

明『先に言っておく。君が弱きを助け強きを挫くヒーローとしての正義の心を持っていれば、元気玉が爆発することはない。』

 

爆豪『……』

 

明『ただしパワーは本物だ。君が元気玉のパワーに耐えられず、場外に吹き飛ばされれば僕の勝ち、元気玉のパワーに耐え、はね返せば君の勝ちだ。』

 

爆豪『いいぜ、俺の榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)でお前の元気玉をぶち破ってやる!』

 

明『ならいくぞ!これが僕達1年B組21人の、思いの詰まった元気玉だあっ!!!!!

 

爆豪『くらえ!榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)!!!

 

元気玉と榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)がぶつかり合い、大爆発が発生した。といっても先程のような大規模な爆発ではなかった。

 

爆豪『どうだ、俺の勝ちだ!』

 

しばらくして煙が晴れてきた。だが元気玉に榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)は全く効いていなかった。

 

爆豪『なっ!?』

 

そして元気玉は爆豪君を場外に吹き飛ばすべく、爆豪君に向かって突き進んだ。

 

明『いっけええええっ!』

 

爆豪『こ、こんなもん!』

 

爆豪君は元気玉を受け止め、両手から爆破を放ち元気玉を破壊しようとした。だがいくら攻撃しても元気玉はビクともしなかった。

 

緑谷『かっちゃん、負けるなっ!頑張れ!』

 

常闇『爆豪、貴様の力はその程度か!』

 

切島『根性見せろ爆豪!』

 

轟『爆豪…』

 

A組のみんなは爆豪君を必死で応援していた。だが時間が経つに連れて両手からの爆破は出なくなり、爆豪君は場外に向かって押し出されていった。

 

爆豪『こんなもん!こんなもん!』

 

そして遂に場外まであと1歩という所まで爆豪君は押し出された。

 

爆豪『!?』

 

明『爆豪君、君は凄いよ、ここまでよく頑張った。何度攻撃しても立ち上がってきて、いい加減嫌になるくらいだったよ。今度は元気玉無しで、1対1で勝負しよう。その時を楽しみにしてるからね。僕ももっともっと修行して腕を上げて。』

 

爆豪『くっ、クソがっ!』

 

明『またね。』

 

僕は元気玉を操る手に力を込めた。

 

茨『明!

 

鉄哲『明!

 

拳藤『明!

 

1年B組『いっけえーーーーーっ!!!!!

 

明『はあああああああああっ!!!!!

 

爆豪『うわあああああ!』

 

そして遂に爆豪君を場外に吹き飛ばした。爆豪君が場外に出たのを確認すると僕は元気玉を上空に打ち上げた。そして元気玉は大気圏を突破して宇宙空間に出た所で爆発し消滅した。

 

ミッド『爆豪君場外!!よって━━━━━━…野沢君の勝ち!!

 

マイク『以上で全ての競技が終了!!今年度雄英体育祭1年優勝は━━━━━━━━━━…B組野沢明!!!!!

 

明『ふう、やっと終わった。』

 

吹出『やったー!明が勝ったー!』

 

小森『やったノコ!明が優勝したノコ!』

 

物間『まあ、僕達が元気を分けてあげたおかげだけどね。』

 

拳藤『そんな事、明だってわかってるよ。だからこの優勝は私達1年B組全員で勝ち取った優勝だよ。』

 

鉄哲『けど、あれだけの明の猛攻を耐えた爆豪も大した奴だぜ。』

 

茨『明、おめでとうございます。』

 

僕の優勝が決まり観客席では大歓声が響いていた。そんな中、僕はどうしても気になる事があったのでミッドナイト先生に聞いてみた。

 

明『ミッドナイト先生、聞きたい事があるんですけど。』

 

ミッド『ん、何野沢君?』

 

明『僕失格にならないんですか?』

 

ミッド『えっ!どうして?』

 

明『最後の元気玉ですけど、クラスメイトのみんなが僕に元気を分けてくれたから短時間であのサイズの元気玉が作れたんです。1対1のトーナメントなのに他人の力を借りたんですから、失格なんじゃないかと思って…』

 

ミッド『野沢君、あなた事前にクラスメイトのみんなに元気を分けてくれって頼んでいたの?』

 

明『いえ、作るときに元気を分けてあげると約束してくれた人はいました。けど僕から分けてくれと頼んだ人は1人もいません。』

 

ミッド『なら、クラスメイトのみんなは自主的に元気を分けてくれたって事よね。あなたの意志が関わっていないのならば、失格にはならないわ。だから安心しなさい。』

 

明『そうですか、ありがとうございました。』

 

ミッドナイト先生の説明を聞き終えた後、僕は安心感と疲労と体の痛みによりその場で気を失ってしまった。

 

ミッド『の、野沢君!』

 

僕はすぐさまリハンソーロボによりリカバリーガールの保健所に運ばれた。

 

36話へ続く…




35話いかがだったでしょう。元気玉のシーンですが、またしても純粋ブウ戦のアレンジになってしまいました。申し訳ございません。こんな駄文を読んでいただきありがとうございました。ご意見・ご感想、誤字脱字や言葉遣いの指摘等、何でもお寄せ下さい。次回もお楽しみに。
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