雄英体育祭の翌日、時間は午前11時30分、僕と茨は自宅からの最寄り駅でみんなの到着を待っていた。待っている間いろんな人から体育祭の事で声をかけられて少し大変だった。
明『ちょっと来るのが早かったかな?』
茨『そうですね。でも、もう少ししたら皆さん到着すると思いますよ。』
明『あと食事の事だけど、任せてって言ったから宍田君に全部任せちゃったけど、大丈夫かな?』
茨『確かに、21人分の食事を宍田さん1人で用意するのは流石に無理がありますよね。』
明『用意出来なかったらみんなで買い出しにでも行こうか?』
茨『そうしましょう。皆さん手伝ってくれるはずですから。』
僕と茨がみんなの到着を待ちながらそんな話をしていると
鉄哲『おーい!明!塩崎!』
拳藤『ちょっと鉄哲、声が大きい!』
鉄哲君と拳藤さんが最初にやって来た。
拳藤『お待たせ。2人共待たせちゃったかな?』
茨『大丈夫ですよ。私達もさっき来たところですから。』
鉄哲『他のみんなはまだなのか?』
明『うん。2人が1番だよ。』
鉄哲『ったく、みんななにやってんだよ!』
明『まあまあ、12時までまだ時間はあるし、みんな必ず時間通りに来てくれるよ。』
拳藤『そうそう。イライラせずにみんなを待ってようよ。』
茨『あっ!あれは希乃子さん達ですよ。』
その後他のみんなも続々と到着し、12時5分前には宍田君以外の全員が到着した。
明『後は宍田君だけだけど、どうしたんだろう?』
鎌切『まさか、食事が用意出来なくて逃げたんじゃないのか?』
小森『そんな訳ないノコ!宍田は約束を破るような男じゃないノコ!』
凡戸『そうだよ。それにまだ12時まで5分あるし、必ず来るよ。』
僕達が宍田君の到着を待っていると
『♬』
僕のスマホにLINEが届いた。
明『あっ、宍田君からだ。』
取蔭『明、なんて書いてあるの?』
明『えーと、「直接明氏のご自宅にお伺いいたしますので、住所を教えていただけますか。」だって。』
柳『直接明の家に向かうって、何かあったのかしら?』
明『とりあえず、宍田君にLINE送るよ。』
僕は自宅の住所を書いて宍田君にLINEを返信した。するとすぐに返事が来た、
明『「すぐに明氏のご自宅に向かいますので、皆さんは先に向かって下さい。」だって。』
茨『それでは、ここでみんなで待っているのもなんですし、参りましょうか。』
明『そうだね、じゃあみんな、僕の家に案内するよ。』
僕と茨はみんなを僕の自宅に案内することにした。そして歩く事数分、僕の自宅に到着した。
明『みんな、ここが僕の家だよ。で、隣が僕のトレーニングルーム。』
物間『おお、結構デカい家だね。』
回原『それに拳藤が言った通り、トレーニングルームもデカいな。これなら俺達全員入っても大丈夫だな。』
明『ちなみに僕の家の隣にある家が茨の家だよ。』
取蔭『茨の家って、本当に明の家の隣だったんだ。』
角取『茨、後デ茨の部屋ニ行ってモいいデスカ?』
小大『ん。茨、私もいい?』
茨『ええ、構いませんよ。』
明『それじゃ、トレーニングルームに案内するよ。』
僕がみんなをトレーニングルームに案内しようとすると
『ブロロロロロロ』
僕の家の前に2台の大型トラックがやって来た。
鱗『な、なんだこのトラック!?』
骨抜『明、お前が手配したのか?』
明『いや僕じゃないよ。なんだろうこのトラック?』
2台のトラックは僕の家の前に停車した。そしてそのうちの1台のトラックの助手席から誰か降りてきた。
宍田『皆さん、遅くなって申し訳ありませんでした。』
降りてきたのは宍田君だった。
円場『宍田、お前がこのトラック手配したのか?』
茨『宍田さん、このトラックは一体何なのですか?』
宍田『皆さんお話は後程。明氏、トレーニングルームはどちらですか?』
明『あ、あっちに見えるのがそうだけど。』
宍田『分かりました。それでは皆さん、よろしくお願いします。』
宍田君がそう言うとトラックの荷台の扉が開き、沢山の人が降りてきた。そして片方の荷台からは椅子やテーブルが降ろされ、もう片方の荷台からは沢山の料理が降ろされ、トレーニングルームに運び込まれた。そして数分後
『獣郎太
宍田『ありがとうございました。パーティーが終了したらまた御連絡致しますので、よろしくお願いします。』
『かしこまりました。それでは、失礼致します。』
執事のような人がそう言うと、その人はトラックに乗り込み、去っていった。
宍田『明氏、お待たせ致しました。それでは、皆さんをご案内致しましょう。』
明『う、うん。じゃあみんな、案内するね。』
僕は改めてみんなをトレーニングルームに案内することにした。
吹出『うおおおおお!スッゲー!』
中に入ると室内には椅子とテーブルが並べられ、テーブルの上には和・洋・中といった様々なジャンルの料理が並べられていた。更に料理だけでなく、沢山の種類の飲み物やフルーツ、さらにはティラミスやモンブラン等のスイーツも用意されていた。
泡瀬『スゲぇ。宍田、これ全部食っていいのか?』
宍田『勿論、心ゆくまで堪能して下さい。あとタッパーも御用意してますので、余ったお料理はお持ち帰りしても構いませんよ。』
明『ありがとう宍田君。でも、どうしてこんな豪勢な料理を用意出来たの?』
宍田『昨日帰って今日の祝勝会の事を私の父上に相談したら、快く用意してくださったのです。』
黒色『宍田の父親が…』
床田『宍田の家って、凄いお金持ちなのか?』
宍田『実は、私の父上は宍田コンツェルンの社長をしてまして、御祖父様は会長をしているのです。』
一同『宍田コンツェルン!?』
柳『宍田コンツェルンっていったら、アッ○ルやマ○ク○ソフトと肩を並べる程の大企業グループじゃない!』
物間『どおりで息子の頼みとはいえ、こんな豪華な料理を簡単に用意出来る訳だ。』
回原『明もいいトコのボンボンだと思っていたけど、まさかそれ以上のボンボンがいたとは…』
明『いや、僕ボンボンじゃないから。』
みんな宍田君の家の凄さに呆然としていた。
拳藤『み、みんなせっかくの料理が冷めてもあれだから。あっ!その前に乾杯しようか。』
という事で、食事を頂く前に皆で乾杯する事になった。
拳藤『明、乾杯の前に一言いい?』
明『うん、いいよ。ゴホン!えーと、まずはみんな、今日は僕と茨のためにこんな祝勝会を開いてくれてありがとう。あと、表彰式でも言ったけど、最後の元気玉でみんなが元気を分けてくれたから優勝できました。だから今回の優勝は僕達21人で掴み取った優勝だと思ってます。みんな、本当にありがとう。』
拳藤『それじゃ、明の優勝と茨の3位入賞を祝って!』
一同『乾杯!!』
円場『さーて、何から食うかな?』
小森『どれを食べるか迷っちゃうノコ♪』
乾杯終了後、みんなで宍田君が用意してくれた料理を頂く事にした。
角取『Oh,it's delicious!』
泡瀬『うっめー!こんなうめぇ飯食ったの初めてだぜ!宍田、ありがとな。』
宍田君が用意してくれた料理はみんなに大好評だった。そんな中、みんなは僕が結構な量を食べることに驚いていた。
取蔭『あ、明、アンタものスゴイ食べるね。』
柳『学校じゃ私達よりちょっと多い位しか食べないのに。』
明『食費の事もあるからね。普段は食べる量を抑えてるんだ。こんな時でもないとガッツリ食べられないからね。』
茨『ちなみに明は中学時代、大食いチャレンジのお店に何軒も通って、全てのお店から出禁になってるんですよ。』
明『ちょっと茨、恥ずかしいから言わないでよソレ!』
拳藤『マジで!流石サイヤ人、底無しの食欲だね。』
宍田『明氏、足りないようでしたら追加致しますので、遠慮なく食べて下さい。』
明『ありがとう、宍田君。』
みんな宍田君が用意してくれた料理に大満足のようだった。
回原「ふう、食った食った。なあ明、何かゲームとか無いのか?」
鉄哲『そうだ明、みんなでドラゴンボールファイターズやろうぜ!』
拳藤『ファイターズよりスマブラがいいよ。ねえ明、用意してよ。』
明『ちょっ、ちょっと待って。確かにファイターズもスマブラもあるけど、流石に全員を家のリビングに入れることは出来ないし、家からテレビ持ってきたりするのも手間がかかるし。』
拳藤『大丈夫だよ明、うちのクラスには大きい物や重い物を運ぶのにピッタリな個性の人がいるでしょ。』
明『ああ、そうか!』
拳藤『唯、明の事手伝ってあげて。』
小大『ん。明、任せて。』
明『ありがとう小大さん。』
小大さんの個性“サイズ”でテレビを小さくしてもらい、僕はファイターズやスマブラができるよう準備した。
その後はみんなでスマブラやファイターズをプレイして楽しだ。途中女性陣は茨の部屋を見物に行っていた。更に僕の部屋も見たいという友達もいたので案内してあげた。特に吹出君とポニーちゃんは僕の部屋を見て大興奮していた。そしてそろそろお開きにしようとなった頃、父さんと母さんがトレーニングルームにやって来た。
明父『みんなこんにちは。仕事が遅くなってこんな時間での挨拶になってしまった。申し訳ない。』
明母『皆さんこんにちは。今日は明と茨ちゃんのためにこんな祝勝会を開いてくれてどうもありがとう。』
拳藤『こちらこそ、祝勝会の場所を提供して頂き、ありがとうございます。』
明父『気にしなくていいよ。このトレーニングルームは明のために建てたんだから、明がどう使おうと、私達は口を出さないよ。』
明母『その代わり、みんなこれからも明と茨ちゃんの2人と仲良くしてあげてね。』
一同『ハイ!』
こうして挨拶が終わり父さんと母さんが家に戻ろうとした時
回原『あの、ちょっと待って下さい。』
突然回原君が父さんと母さんを引き止めた。
回原『俺明のクラスメイトの回原旋っていいます。明のお父さん、お願いがあります。鉄哲と拳藤に渡したグラビティ・チョーカー、俺にも用意してもらえませんか。』
明父『グラビティ・チョーカーをかい?』
回原『はい。2人は体育祭までの約1週間、チョーカーを付けて2倍の重力の下で修行したって聞きました。そのおかげで体育祭で活躍出来たんです。だから俺も2人に追いつけるように、チョーカーを付けて修行したいんです。お願いします。』
鎌切『お、俺もお願いします!俺にもグラビティ・チョーカーを下さい!』
取蔭『明のお父さん、私もお願いします。私の分のグラビティ・チョーカー用意して下さい。』
回原君のお願いに反応して、殆どの友達が父さんにグラビティ・チョーカーをくれるようお願いしてきた。
明父『ちょっ、ちょっと待ってくれ。この間は鉄哲君と拳藤さんの2人だったからすぐ用意出来たが、流石にこの人数だとそれなりの時間もかかるし、何より無償でというわけには…』
宍田『それでしたら、私にお任せして頂けませんか?確か、明氏のお父様はドラゴン・コーポレーションにお勤めでしたね。』
そう言うと宍田君はスマホを取り出し、どこかに電話をし始めた。
宍田『もしもし父上ですか?仕事中に申し訳ありません。実はお願いしたい事がありまして…』
宍田君は自分の父親に電話しているようだ。そしてしばらくすると通話を終了した。
宍田『明氏のお父様、ご安心下さい。私の父上がグラビティ・チョーカーを制作するために、ドラゴン・コーポレーションへの資金援助と人材派遣を約束してくださいました。なのでなんのご心配もなく、我々の人数分のグラビティ・チョーカーをご用意してください。』
明父『君のお父さんがかい!?君は一体?』
明『彼は宍田獣郎太君っていって、彼のお父さんは宍田コンツェルンの社長なんだって。』
明父『あの宍田コンツェルンの社長!?どおりで簡単に融通がきく訳だ。わかった!君達の分のグラビティ・チョーカー、必ず用意しよう。』
凡戸『やったー!』
柳『明のお父さん、ありがとうございます。』
鱗『宍田もありがとな。』
宍田『いえいえ、私もグラビティ・チョーカーが欲しかったですから。』
明父『その代わり1つだけお願いがあるんだが。鉄哲君と拳藤さんにもお願いしたんだが、今後の商品開発の参考にしたいので、使って1ヶ月経過したら、使った感想のレポートを提出してほしい。みんな、お願いできるかな?』
一同『ハイ!』
こうして、僕の父さんにグラビティ・チョーカーを用意してもらう約束をして、祝勝会はお開きとなった。宍田君の執事の人達がテーブルや椅子を片付けた後、せっかく使わせてもらったって事で最後はみんなで掃除までしてくれた。
明『みんな、今日は本当に楽しかったよ。ありがとう。特に宍田君は豪華な料理を用意してもらって本当にありがとう。』
宍田『いえいえ、私の方こそ、クラスのみんなで集まってパーティーなんて初めてでしたから、貴重な経験ができて大変満足しています。皆さん、ありがとうございました。』
拳藤『じゃあ明、茨、また明後日学校でね。』
茨『はい。皆さんもお気をつけて。』
明『みんな、また明後日ね。』
こうしてみんなは自宅へと帰っていった。次の日の休みは僕はいつも通り修行を行い、茨は短くなった髪を伸ばす為、日光浴に時間を費やした。
さて、2日間の休み明けの学校、僕や茨にどれ位の指名がきているか楽しみだ。
38話に続く
37話いかがだったでしょう。原作をベースにしない完全オリジナルの話だったので書いてて楽しかったてす。ちなみに宍田ですが、原作では良家のお坊ちゃまという設定がありますが、両親の会社の事などは原作には書かれていないので、私が勝手に作りました。イメージとしては、こち亀の中川をイメージして考えました。
次回もお楽しみに。ご意見・ご感想・誤字報告等気になった事があれば何でもご連絡下さい。お待ちしています。