悟空の化身のヒーローアカデミア   作:烈光

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お待たせしました。第4話です。かなりのご都合主義な展開ですが、よかったら最後まで読んで下さい。


第4話 個性の名前は

茨『来週は明の誕生日ですね。何か欲しい物はありますか?』

 

明『別に無理しなくていいんだよ。クリスマス・誕生日と2ヶ月連続でプレゼント用意するの大変じゃない?』

 

茨『そういう訳にはいきません。明だって私と出会ってから毎年誕生日とクリスマスにはプレゼントしてくれてるじゃないですか。』

 

明『ならお任せでいいよ。茨がくれる物ならなんだって嬉しいし。』

 

茨『それが1番難しいんですけどねぇ。かといって人工重力発生装置とか精神と時の部屋なんて言われても困りますけど。』

 

明『そんな無茶言わないよ。確かに欲しいのは本当だけど。』

 

修行を始めてもうすぐ5年、来週には9歳になる僕は今日も学校を終え茨とプレゼントの話をしながら下校していた。

 

この約5年間、個性を使えるようになるために必死で修行してきた。両親は僕のために家の隣の空き地を購入し、そこに大きなトレーニングルームを建ててくれた。それに知り合いの武闘派ヒーローを紹介してくれて保留していた対人戦闘訓練も始めた。この修行がやってて1番楽しかった。あと重りも徐々に重くしていき、今では1つ10キロの重りを両手両足に付けても余裕で動けるようになった。

 

これらの修行のおかげで同年代に比べるとかなりたくましい体になった。あと茨もジョギングの他にも時々一緒に筋トレしたり、個性を扱う練習もしていた。おかげで茨も初めて出会った時よりも体力も筋力も付いたし、個性の使い方も上手くなっていた。しかし5年間修行しても僕は個性を使えるようにはならなかった。

 

明『でも、やっぱり1番は個性が使えるようになりたいなぁ。』

 

茨『修行を始めてもうすぐ5年ですからねぇ。明はどんな個性だったらいいですか?』

 

明『やっぱり悟空みたいな個性がいいなぁ。』

 

茨『明は本当に悟空が好きなんですね。』

 

明『まぁね。全部とは言わないけど、どれか1つでも出来たらなぁって思ってるよ。舞空術で空を飛んだり、界王拳でパワーアップしたり、かめはめ波を打ったりさ。』

 

そんな他愛もない会話をしながら僕は空に向かってかめはめ波の真似事をした。

 

明『かーめーはーめー波ぁぁ!』

 

すると突き出した両手が青白く光だし、そして、

 

『ギュイーーーン!』

 

なんと青白い光が空に向かって勢いよく飛んでいった。そう、モノマネでやったかめはめ波が本当に打ててしまったのだ!光が空の彼方に飛んでいったあと、僕は茨と顔を見合わせた。

 

明『今の見た?』

 

茨『見ました。』

 

明『ちょっとほっぺたつねってくれない?』

 

茨『わかりました。ムニュ。』

 

明『痛い。』

 

茨『私にもお願いします。』

 

明『わかった。ムニュ。』

 

茨『痛いです。』

 

明・茨『夢じゃないぃぃ!』

 

明『なんで?どうして?どうなってるの?』

 

茨『明、何したんですか!どうしてかめはめ波が打てるのですか!』

 

突然の出来事に僕達2人がパニックになっていると、

 

「こらぁ!誰だ校庭で勝手に個性を使っているのは!」

 

先生の1人が怒って校舎から声を出した。

 

明『ヤバイ!茨、逃げよう!』

 

茨『えっ、ちょっと明、待ってください。』

 

僕は茨の手を引き一目散にその場から逃げ出した。誰も追いかけてこないことを確認して下校途中の公園で休憩した。

 

明『よかった。誰も追いかけてきてないみたいだ。』

 

茨『それにしても明、さっきのかめはめ波は一体?』

 

明『僕にもわからない。でも、僕の個性に関係あるのは間違いない。とにかく早く帰ろう。今日は母さん早く帰ってくるって言ってたからもう帰ってきてるはずだ。茨、証人になってほしいから一緒に来てくれる?』

 

茨『わかりました。なら早く帰りましょう。』

 

僕達は急いで帰宅し、母さんにかめはめ波の事を話した。母さんは最初は半信半疑だったが茨の証言で信じてくれた。

 

そして僕は茨も一緒に病院に行く事になった。父さんには仕事を早退してもらい直接病院に来てもらう事になった。

 

病院で先生にかめはめ波の事を話すと実際にやってみようということになり、病院地下のトレーニングルームのような場所に案内された。

 

「じゃあ明君、あの的めがけてかめはめ波を打ってくれるかい」

 

明『わかりました。いきます!』

 

僕は先生に指示されかめはめ波を打つために構えた。

 

明『かーめーはーめー』

 

今度は腰に手を構えている間に青白い光の玉が両手の中で作られていた。

 

明『波ぁぁ!』

 

そして両手を前に突き出すと青白い光が的めがけてスゴイ速さで飛んでいき、光が的に当たると的は爆発し木端微塵に砕け散った。父さんと母さん、そして病院の先生は呆然としていた。

 

茨は1度見ていたがかめはめ波の威力に驚いていた。僕自身も何も考えてずに打ったので先生に怒られるんじゃないかとヒヤヒヤしていた。その後先生に診察されて診断結果が話された。

 

「まず個性ですが、肉体が個性に追いついたと見ていいでしょう。」

 

「本当ですか。それでどんな個性なんですか?」

 

「それなんですが、明君の個性に対しての前例がないため、どう説明すればいいのかわからないのですが、ご両親お二人の個性が影響しているのは間違いないです。」

 

「私達の個性がですか。一体どういうことですか?」

 

「まず、お母さんですが」

 

母さんの個性は『具現』身近にあるものをベースにして自分の考えた物に作り変える個性だ。例えば掃除に使うホウキを槍に変えたり、折れた木の枝を日本刀に変えたりする事ができる。

 

また、この個性は空想上のものも作れるらしいが、その場合強い思い入れがないと作れないらしい。

 

「お母さんは妊娠中どんな事を考えて生活していましたか?」

 

「私は妊娠中、悟空のような子が生まれてほしい、悟空のように強く、優しく、みんなに愛される人間に育ってほしい。そんなふうに思いながら生活していました。」

 

「お母さんのその強い思い入れに個性が反応し、胎児をベースとした悟空の能力を持った子供が生まれたと考えられます。」

 

「まさか、そんな事が。」

 

「そしてお父さんですが」

 

「私の個性もですか」

 

父さんの個性は『吸収』目で見た個性を自分の体に吸収してしまう個性だ。ただし、吸収できるのは1日1人、しかもオリジナルの80%程の力しか出せないらしい。ちなみに吸収された人には全くの無害らしく、個性も問題なく使えるらしい。

 

父さんも母さんも強力な個性だと僕は思ったが、2人ともヒーロー活動には興味なかったらしく、ヒーローにはならなかったそうだ。

 

「お父さんは息子さんが何歳の時からドラゴンボールのアニメを見せていましたか?」

 

「妻が出産後退院して息子と家に帰ってきた日からです。」

 

「やはりそうでしたか。息子さんはお父さんの個性の一部を受け継いでいるようでして、生まれて間もない時から悟空を見てきた事で時間をかけて悟空の戦い方を吸収したようです。

 

ですから1年生の時ケンカをしたことがないのに問題なく立ち回れたのだと思われますし、何の訓練もなくかめはめ波を打てたのだと思われます。」

 

「そんな事があるんですか。」

 

「つまり、明君の個性は簡単に言ってしまえばドラゴンボールの孫悟空の力が使えるという個性なんです。」

 

先生の説明に父さんと母さんは驚きを隠せないでいたし、僕自身も驚いていた。母さんがどんな思いで僕を妊娠していたのか、父さんが僕が生まれてすぐにドラゴンボールを見せてくれていた事とか、初めて知る事ができた。そして自分にどんな個性があるかわかったのが1番の衝撃だった。

 

「それで個性の名前ですが、どうしましょう。明君が『気』を使えるので【気】とか、明君自身がサイヤ人なので【サイヤ人】というのもありますが。」

 

明『先生、僕が決めたらダメですか?』

 

「明君がかい。どんな名前を考えてるんだい」

 

明『僕自身が悟空の力を使えるなら、【孫悟空】にしたいです。』

 

「なるほど。どうでしょうお父さんお母さん、お二人が反対しないのでしたら明君の案を採用するのがいいと私は思いますが。」

 

「私はそれで構いません。」

 

「私もです。」

 

「では、【孫悟空】で登録しましょう。」

 

こうして僕に個性の発現が確認され、名前も決まり登録される事になった。

 

野沢明:個性【孫悟空】ドラゴンボールの孫悟空の力が使えるというとんでもない個性だ!ただし、悟空の技を使うにはその技に見合った厳しい修行をしないとダメだぞ。byプレゼント・マイク

 

「あとこの個性は非常に強力です。公表したらヴィランに狙われる可能性もあります。しばらくは周囲の人には単なる増強型の個性という事にしておきましょう。明君、こちらのお嬢さん以外にかめはめ波を打つところを見た人はいるかい?」

 

明『あの時校庭には僕と茨以外誰もいなかったし、先生も僕の顔を見てないから、茨以外誰も見てないはずです。』

 

「なら大丈夫でしょう。明君、みんなに自慢したいだろうけど我慢してね。『気』を使うのはしばらくはトレーニングルームの中だけにしてくれるかい。もちろん、トレーニングルームに他の人を入れてもダメだよ。」

 

明『はい、わかりました。』

 

「あとお嬢さんも今日の事は秘密にしておいてね。」

 

茨『あの、私明に起きた事を両親に話してから家を出てきたのですが?』

 

「それではお二人からこちらのお嬢さんのご両親に話をしておいてもらえますか。」

 

「はい、わかりました。」

 

先生の説明が終わり僕達は帰宅した。帰宅後父さんと母さんは茨のご両親に僕の個性の説明をした。茨のご両親も誰にも口外しないと約束してくれた。あと来週の誕生日は僕の個性の発現のお祝いパーティーも兼ねる事になった。そして翌日、僕はクラスメートには特に何も話さなかった。向こうから聞いてくれば増強型の個性が発現したと嘘を付く予定だったが特に何も聞いてこなかった。そして学校が終わり下校となった。

 

明『茨、話したい事があるんだけど、公園寄ってもいいかな?』

 

茨『ええ、構いませんよ。』

 

僕は茨に大事な話をするため公園に寄った。

 

茨『それで明、話ってなんですか?』

 

明『僕の個性が使えるようになったら茨に話そうと決めてたんだ。前にも話したけど、僕はこの個性を使いこなせるようになって地球も宇宙も救えるスーパーヒーローになる!』

 

茨『ええ、それが明の夢ですもんね。』

 

明『そして、命を懸けて茨の事を一生守れる男になる!』

 

茨『えっ…』

 

明『だから、塩崎茨さん』

 

茨『ハッ、ハイ。』

 

明『僕と、恋人になって下さい!』

 

僕は個性が使えるようになったら茨に告白しようと決めていた。このまま幼馴染みの関係でもいいかと思ったけど、やっぱり自分の気持ちを伝えたかった。もし振られても後悔しない。僕はドキドキしながら茨の返事を待った。

 

茨『よろしくおねがいします。』

 

明『えっ!』

 

茨『実は私もずっと前から明の事が好きでした。』

 

明『ほっ、本当に?』

 

茨『きっかけは1年の時にあのガキ大将から私を助けてくれた時でした。その日から明の事を意識するようになり、一緒に過ごしているうちに好きになっていきました。けれど明は個性を使えるようになるために修行を頑張っていたのでこの気持ちを胸の奥に閉まっていました。だからさっき告白された時、本当に嬉しかったです。』

 

明『茨…』

 

茨『明、私明の事が大好きです。だからこれからも一緒にいてください。』

 

明『僕の方こそ修行ばかりで迷惑かけると思うけど、よろしくお願いします。そして、僕も茨の事が大好きです。』

 

僕達は互いの気持ちを伝えあい、その後抱きしめあった。この日僕達は幼馴染みから恋人同士になった。




いかがだったでしょう。個性が使えるようになったら告白するのは前々から決めていました。自分で読み返してもご都合主義だなぁと思いましたが後悔はしてません。ご意見・ご感想お待ちしております。次回もお楽しみに。
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