悟空の化身のヒーローアカデミア   作:烈光

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皆さんお待たせしました。40話です。今回は小説オリジナルの話です。どうぞ。


第40話  空を自由に飛びたいな

ヒーローからの指名数の発表から2日経ち、全員が締切日までに無事に希望の職場体験先を決め、ブラド先生に提出した。そしてその日の4時間目が終わり昼休み、僕がみんなと食堂へ行こうとすると、小森さんが話しかけてきた。

 

小森『明、私達とした約束、覚えてるノコ?』

 

明『約束?ああ、背中に乗せて空を飛ぶって約束でしょ。ちゃんと覚えてるよ。』(19話参照)

 

小森『よかったノコ。できれば、職場体験が始まる前に果たしてほしいんだけど、どうノコ?』

 

明『そうか…それじゃ、特に用事がないようなら、今日の放課後でもどうかな?』

 

小森『OKノコ。みんなにも伝えておくノコ。』

 

明『うん、お願いね。』

 

という事で、放課後みんなを背中に乗せて空を飛ぶ事になった。

 

〜放課後〜

 

僕達はブラド先生に使用の許可をもらい、グラウンドに集合していた。茨を含めた女子7人だけかと思っていたが、男子のみんなも興味があるようで、結局ほぼ全員集まってしまった。

 

明『それじゃ、最初は誰にする?』

 

拳藤『希乃子、アンタが最初に言い出したんだし、最初に行きなよ。』

 

小森『分かったノコ。明、よろしくノコ。』

 

僕は小森さんを背中に乗せる為、舞空術で浮き上がり横になった。

 

明『小森さん、どうぞ。』

 

そう言うと小森さんは僕の背中に腰掛けた。

 

小森『明大丈夫?重くないノコ?』

 

明『大丈夫。全然平気だから。』

 

早速上空に飛び上がろうとしたその時

 

角取『明、私もご一緒シマス!』

 

ポニーちゃんはそう言うと頭部の角を飛ばし、その上に飛び乗った。

 

取蔭『ちょっ、ちょっとポニー!制服のまま空飛んだら、下からパンツ丸見えになっちゃうよ!』

 

角取『No problem見られてもいいようさっき着替えた時にスパッツ履きましたから。』

 

柳『ポニー、いつの間に。』

 

ポニーちゃんの準備も出来て改めて飛び上がろうとした時、今度はA組の生徒が集まってきた。

 

葉隠『ねえねえ、B組みんなで集まって何してるの?』

 

拳藤『明の背中に乗せてもらって、空を飛んでもらうんだ。』

 

芦戸『うわぁいいなあ。私も乗せてもらえないかな?』

 

物間『おやおやぁ、A組には優秀な生徒が揃っているはずなのに、空を飛ぶ事も出来ないのかい?こんな事じゃ、A組の実力もたかが知れてるね。アッハッハッハッハ!』

 

拳藤『当て身!』

 

物間『ぐへっ!』

 

拳藤『みんなゴメンね。コイツの煽りは一種の病気みたいなもんだから、気にしないで。』

 

もう何度も見た光景に、僕もただただ呆れるだけだった。

 

麗日『ねえ明君、私も乗せてもらえないかな?』

 

耳郎『明、ウチもいい?USJでは空中散歩を楽しむ余裕なんて無かったし。』

 

明『いいよ。先にB組のみんなを乗せて飛んであげるから、その後でもいいかな?』

 

麗日『勿論。ありがとう明君。』

 

こうして急遽A組の生徒も背中に乗せて空を飛ぶことになった。

 

角取『明、Let's go!』

 

明『OK。それじゃ小森さん、とりあえず校舎の屋上辺りまで上昇するから、怖かったり気分が悪くなったらすぐ言ってね。』

 

小森『分かったノコ。』

 

僕達は校舎の屋上辺りまで上昇し、その後グラウンドの上空をひと回りする事にした。

 

明『小森さん大丈夫?怖くない?』

 

小森『全然平気ノコ。風が気持ちいいし、眺めも最高ノコ!むしろもっとスピード上げてほしい位ノコ。』

 

明『OK、じゃあちょっとスピード上げてみるよ。小森さん、しっかり掴まっててね。』

 

小森『了解ノコ!』

 

その後少しスピードを上げてグラウンドの上空を2〜3周した後、僕達は地上に戻った。

 

小森『あー楽しかった。明、ありがとうノコ。』

 

明『どういたしまして。さて、次は誰?』

 

柳『明、私が行くわ。』

 

明『それじゃ柳さん、どうぞ。』

 

その後柳さん、小大さん、拳藤さんを順番に背中に乗せて空を飛んだ。みんな上空からの眺めや上空で浴びる風に大満足のようだった。

 

鱗『明の奴、まるで遊園地のアトラクションみたいだな。』

 

泡瀬『でも、やっぱり羨ましいよな、空が飛べるって。』

 

回原『そういえば物間の奴、ポニーの個性コピーすれば空飛べるんじゃないのか?』

 

円場『どうだろうな。ただ、今確かめるのはちょっと無理だな。』

 

物間君は今も尚、拳藤さんの当て身によって気絶していた。

 

鉄哲『そういや物間も言ってたが、A組には空を飛べる個性の奴はいねえのか?』

 

切島『俺達のクラスで空飛べるのって、爆豪位じゃねえか?』

 

緑谷『うん。でもかっちゃんも空中で静止する事は出来ないから、明君の舞空術のようにはいかないよ。』

 

蛙吹『お茶子ちゃんはどうなの?無重力(ゼログラビティ)で空飛べるんじゃないの?』

 

麗日『私の場合飛ぶというより浮き上がるって感じだし、すぐに気持ち悪くなっちゃうから長時間浮いていられないんだ。』

 

上鳴『八百万は個性の創造で翼を創って空飛べないのか?』

 

八百万『ハンググライダーのようなものなら創れますが、ホークスやリューキュウのように直接体から生やして翼を創る事はちょっと無理です。』

 

やはり空を飛ぶという事は、みんなの憧れのようだ。

 

明『さて、次は誰かな?』

 

取蔭『あっ、明、次私いい?』

 

明『えっ!?でも取蔭さんはパーツ切り離したら空飛べるんじゃないの?』

 

取蔭『そうなんだけど、私の場合も飛ぶというより宙に浮くって感じだし、明みたいにスピード出せないからさ、私も乗せて。』

 

明『わかった。それじゃあ取蔭さん、どうぞ。』

 

僕は取蔭さんを背中に乗せて空を飛んだ。その後茨やB組男子のみんなを乗せて飛ぼうと思ったが、俺達はいいからA組の女子を乗せてやってくれと言われたので、乗せてあげる事にした。

 

小大『茨よかったの、飛ばなくて?』

 

茨『ええ。私は明が舞空術をマスターした頃から何度も乗せてもらってますし、この間も夜空を飛んで帰りましたから。』

 

明『さて、A組は誰から行くの?』

 

芦戸『ハイハイ、最初私!』

 

葉隠『その次は私!よろしくね野沢君。』

 

明『2人共僕の事は明でいいよ。2人は…』

 

芦戸『私は芦戸三奈。よろしく明。』

 

葉隠『私の名前は葉隠透。明君、よろしくね。』

 

早速僕は芦戸さんを背中に乗せて空を飛んだ。その様子をA組の1人の男子生徒が血涙を流しながら悔しそうな表情で見つめていた。

 

峰田『畜生!あの野郎2度ならず3度までも!しかも今度はA組とB組の女子全員の尻の感触を背中で堪能しやがって!』

 

瀬呂『悔しがっても仕方ないだろ。お前空飛べねえし、それにお前の体格じゃあ背中に人なんて乗せられないだろ。』

 

峰田『ぐぬぬぬぬ(怒)』

 

その様子を見た梅雨ちゃんが何か思い付いたのか、降りてきた芦戸さんに耳打ちをしていた。

 

蛙吹『ゴニョゴニョ…』

 

芦戸『OK、任せて梅雨ちゃん。』

 

蛙吹『三奈ちゃん、お願いね。』

 

その後葉隠さん、麗日さん、耳郎さん、八百万さん、梅雨ちゃんを乗せて空を飛び、A組女子はこれで終わりかなと思っていたところ、

 

蛙吹『明ちゃん、もう1人乗せて飛んでほしいんだけど、いいかしら。』

 

明『いいよ。誰を乗せるの?』

 

蛙吹『その前に、ちょっといいかしら。』

 

そう言うと梅雨ちゃんは僕に耳打ちしてきた。

 

蛙吹『ゴニョゴニョ…』

 

明『わかった、任せといて。』

 

蛙吹『明ちゃん、お願いね。』

 

一方、僕が梅雨ちゃんの耳打ちを聞いている間、A組のみんなはというと…

 

芦戸『ねえ峰田、アンタも乗せて飛んでもらいなよ。』

 

峰田『フン!オイラは男の背中に乗る趣味なんてねえよ。』

 

芦戸『あれいいの?今だったら明の背中には今まで背中に乗った女子の温もりや残り香がいっぱい残ってると思うんだけど、他の人に譲っちゃうの?』

 

峰田『うっ!?そ、それは…』

 

芦戸『まあ峰田が乗る気ない仕方ないか。それじゃあ上鳴、代わりにアンタが乗っけてもらえば?』

 

上鳴『そ、そうか。それじゃ峰田、お前の代わりに俺が乗っけてもらうぜ。』

 

峰田『まて上鳴!アイツの背中はオイラのもんだ!!』

 

そう言うと峰田君は勢いよく僕の背中にしがみついてきた。

 

芦戸『ニヒヒ、上手くいった。』

 

蛙吹『瀬呂ちゃん、峰田ちゃんが落っこちないよう、テープで固定してもらえないかしら。』

 

瀬呂『あ、ああ、いいぜ。』

 

そう言うと瀬呂君は個性のテープを僕に巻き付け僕と峰田君をしっかり固定した。

 

峰田『おい瀬呂、こんなしっかりテープ巻く必要ねえだろ?』

 

蛙吹『いいえ、絶対必要よ。それじゃあ明ちゃん、よろしくお願いね。』

 

明『OK。それじゃあ…界王拳!

 

僕は界王拳を使った。

 

峰田『お、おい!なんで界王拳使うんだよ!』

 

明『実はさっき、梅雨ちゃんに頼まれたんだ。君をお仕置きしてほしいって。』

 

峰田『お、お仕置き!?』

 

蛙吹『そうよ。入学してからこれまでの数々のセクハラ発言や行為、それに体育祭で私達をだましてチアリーダーの格好をさせた事。峰田ちゃんには少し痛い目にあって反省してもらおうと思っていたの。だから明ちゃんにお願いしたのよ。峰田ちゃんを背中に乗せて、界王拳を使って超スピードで縦横無尽に飛び回ってほしいって。』

 

峰田『う、嘘だろ(汗)』

 

蛙吹『本当よ。三奈ちゃんが峰田ちゃんに背中に乗るよう勧めたのも、作戦の一部よ。』

 

芦戸『峰田ってば私の言葉にまんまと乗せられて明の背中にしがみつくんだもん。』

 

明『それじゃあ峰田君だっけ?空中散歩楽しんでね。』

 

峰田『ちょ、ちょっと待て…』

 

蛙吹『いってらっしゃい。』

 

僕は超スピードで上空へ飛び上がった。

 

峰田『ギヤアアアア!!!

 

飛び上がってからも僕は急上昇・急降下・急旋回・急加速・急停止を繰り返した。峰田君は最初の方こそ絶叫を上げていたが、途中から全く叫ばなくなっていた。

 

鉄哲『明の奴、まるで富○急のFU○YA○みたいだな。』

 

切島『いやFU○YA○以上だろ、あのスピードは…』

 

麗日『つ、梅雨ちゃん、流石にやり過ぎなんじゃ…』

 

蛙吹『そんな事ないわ。これ位がちょうどいいのよ。』

 

八百万『そうです、むしろ足りない位ですわ!』

 

どうやらA組女子のみんなは峰田君のセクハラに相当苦労しているようだ。その後僕は暫く飛んだ後、地上に降りた。峰田君は泡を吹き、白目をむいて失神していた。

 

明『さて、次は上鳴君の番だよ。』

 

上鳴『おっ、俺!』

 

明『そう。むしろ僕は峰田君より君をお仕置きしたいんだけど。』

 

上鳴『ちょっ!ちょっと待ってくれ!確かに峰田と結託して女子達をチアリーダーの格好にはさせたけど、峰田程のセクハラ行為をした覚えは…』

 

明『上鳴君、君茨の事ナンパしたよね。しかも雄英体育祭の大観衆の目の前で。』

 

上鳴『あっ!』

 

明『僕の大切な人に手を出そうとしたんだ。それなりの覚悟は出来てるんだよね。』

 

上鳴『そ、それは…』

 

明『梅雨ちゃん、構わないよね?』

 

蛙吹『勿論。明ちゃんの好きにしてもらって構わないわ。』

 

上鳴『つ、梅雨ちゃん…』

 

明『それじゃあ上鳴君、行こうか。』

 

上鳴『だ、誰か助けてええええぇ!』

 

その後

 

上鳴『ギヤアアアア!!!

 

夕暮れの空に上鳴君の悲痛な叫び声が響き渡るのだった。

 

41話に続く…

 

《オ・マ・ケ》

 

僕が上鳴君を背中に乗せて飛んでいる間、地上では…

 

拳藤『「僕の大切な人」だって。』

 

小森『躊躇なくサラっと言ってたノコ!』

 

取蔭『羨ましいぞ、コノコノ!』

 

角取『2人はLOVELOVEデス!』

 

柳『ホントに、ウラメシイわぁ。』

 

小大『ん!』

 

と、B組女子のみんなは僕の発言を聞いて全員で茨の事をいじっていた。そしてA組女子のみんなも

 

芦戸『ねぇねぇ、やっぱりアナタって、明と付き合ってるんだよね?』

 

葉隠『いいなぁ。私もあんなふうに言ってくれる彼氏欲しいなぁ。』

 

麗日『明君なら絶対浮気とかしないよね。ドラゴンボールでも悟空はチチ一筋だったし。』

 

等と全員で茨の事をいじってきた。そんな茨は…

 

茨『(もうっ!明ったらサラっと恥ずかしい事言わないでください!)』

 

顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうに下を向いてモジモジしていたそうだ。




40話いかがだったでしょう。インターン前なので常闇は黒の堕天使を習得して空を飛ぶ事が出来ません。なので職場体験前の時点ではA組では爆豪位しか空を飛べる人はいないはずですが、他にいたら感想等で教えて下さい。次回もお楽しみに。ご意見・ご感想・誤字報告等ありましたらなんでもご連絡下さい。
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