悟空の化身のヒーローアカデミア   作:烈光

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前回の投稿から1年半近く時間が空いてしまい申し訳ありませんでした。41話です。この話からいよいよ職場体験がスタートします。それではどうぞ。


第41話  いざ、職場体験へ!

〜職場体験・当日〜

 

僕達1年B組21人は戦闘服(コスチューム)の入ったアタッシュケースを持って駅に集合していた。

 

ブラド『みんな戦闘服(コスチューム)はちゃんと持ったな。本来公共の場では着用厳禁の身だ、くれぐれも落としたりしないように。』

 

一同『ハイ!』

 

ブラド『あと職場体験先ではくれぐれも失礼のないようにするんだぞ。ではみんな、行ってこい!』

 

ブラド先生の注意事項を聞き、僕達は職場体験先へ出発する事にした。

 

茨『明、リューキュウ事務所での職場体験、頑張って下さいね。』

 

明『茨もシンリンカムイの下での職場体験、頑張ってね。あっ!そうだ茨、ちょっと手出して。』

 

茨『なんですか一体?』

 

僕は茨が差し出した手に仙豆を一粒置いた。

 

明『これ一粒だけど、もし何かあった時に使って。』

 

茨『明…ありがとうございます!』

 

明『それじゃ、行ってくるね。』

 

僕達はそれぞれの職場体験先へ出発した。

 

新幹線に揺られること約1時間、僕はリューキュウ事務所に到着した。

 

明『うわぁ、でっかいなあ。』

 

事務所の前には大きなリューキュウの看板が飾られていた。

 

明『おっと、圧倒されてる場合じゃない。受付を済ませないと。』

 

僕は早速事務所に入り、受付を済ませる事にした。

 

明『あの、僕雄英高校から来ました野沢明といいます。今日から職場体験でお世話になる予定なのですが。』

 

受付嬢『野沢明様ですね、少々お待ち下さい。』

 

待たされる事数分…

 

受付嬢『野沢明様、確認が取れました。まもなくリューキュウが降りてまいりますので、そちらのソファでお待ちになって下さい。』

 

僕は言われた通りソファに座って待つ事にした。そして数分後…

 

リューキュウ『いらっしゃい野沢明君、ようこそリューキュウ事務所へ。』

 

リューキュウが僕の前にやって来た。

 

明『こんにちはリューキュウさん。1週間の職場体験、よろしくお願いします。』

 

リューキュウ『こちらこそよろしくね。こうして会うのはドラゴン・コーポレーションでの創業記念パーティー以来かしら。あの時よりも一段と逞しくなったし、体育祭での活躍も見事だったわ。』

 

明『ありがとうございます。でも、他はともかく、騎馬戦や最後の元気玉は僕1人の力じゃありませんから。』

 

リューキュウ『そんなに謙遜する事ないわ。それじゃ、まずは明君が1週間寝泊まりする部屋に案内するわね。』

 

明『はい。』

 

挨拶もそこそこに僕は宿泊する部屋に案内された。案内された部屋はホテルの一室かと思う位の豪華な部屋だった。

 

明『こ、こんな豪華な部屋、僕が使ってもいいんですか?』

 

リューキュウ『勿論、遠慮なく使って構わないわ。必要な物があれば遠慮なく言って頂戴、すぐに用意させるから。』

 

明『ありがとうございます、リューキュウさん。』

 

リューキュウ『私の事は呼び捨てで構わないわ。早速だけど、戦闘服(コスチューム)に着替えてもらえるかしら。私のサイドキックに明君の事を紹介するから。』

 

明『わかりました。』

 

僕はアタッシュケースから戦闘服(コスチューム)を取り出し、手早く着替えを済ませ、外に出た。

 

明『リューキュウ、お待たせしました。』

 

リューキュウ『あ、明君、それがあなたの戦闘服(コスチューム)なの?』

 

リューキュウは僕が戦闘服(コスチューム)を着た姿を見て驚いていた。

 

明『はい、そうです。やっぱりリューキュウもコスプレのように見えますか?』

 

リューキュウ『そ、そんな事ないわ。よく似合ってるわよ。ただ悟空と全く同じ道着だったから少し驚いたわ。』

 

明『悟空は僕にとって憧れであり目標なんです。それに悟空の個性を持つ者として、この道着は絶対に譲れないんです。』

 

リューキュウ『なるほど、悟空の事が本当に好きなのね。それじゃ、行きましょうか。』

 

その後僕はサイドキックの皆さんが働く事務室に案内された。

 

リューキュウ『2人共、彼が今日から1週間職場体験をする野沢明君よ。』

 

明『雄英高校から来ました野沢明です。ヒーロー名はKAKAROT(カカロット)です。1週間、よろしくお願いします。』

 

SK(サイドキック)①『ようこそ明君、体育祭見たわよ。見事な優勝だったわね。あとあの塩崎って女の子とどういう関係なの?』

 

SK(サイドキック)②『明君、1週間よろしくね。ところで、後でかめはめ波や界王拳見せてもらってもいいかしら。』

 

挨拶して早々、2人のサイドキックから質問やリクエスト攻めに合うのだった。

 

リューキュウ『2人共、質問やリクエストは後回しよ。あと1人、雄英からのインターン生がいるんだけど、どうしたのかしら?』

 

明『インターン?インターンってなんですか?』

 

リューキュウ『簡単に言えば、在学しながらヒーロー活動する事よ。職場体験はお客様としての扱いだけど、インターンは私のサイドキックとして活動してもらうわ。当然危険な現場での活動もあるけど、在学中からヒーローとしての経験を詰めるいい機会よ。』

 

僕がリューキュウからインターンの説明を受けていると、1人の女性がやって来た。

 

波動『ごめーんリューキュウ、遅くなっちゃった。』

 

リューキュウ『遅いわよねじれ、今日は雄英から職場体験の生徒が来るって言ってたはずよ。』

 

明『えっ!?あの人ってまさか、波動さん?』

 

波動『来る途中ヴィランが銀行強盗起こしててさあ、捕まえるの手伝ってたら遅くなっちゃった。ゴメンね。』

 

リューキュウ『まあいいわ。ねじれ、こちらが今日から職場体験に来た野沢明君よ。』

 

波動『野沢明君?うわぁ、ホントに明君だ。久しぶり明君、去年の仮免試験以来だよね。あっ、体育祭見たよ、優勝おめでとう。かめはめ波も界王拳も元気玉もすっごくカッコよかったよ。悟空の力や技が使える個性なんてスゴいね。ねえねえ、なんでリューキュウの所に職場体験に来たの?』

 

明『お久しぶりです波動さん。波動さんも相変わらずですね。でも、波動さんがインターン生だなんて驚きました。』

 

波動『そうだよ。私リューキュウの下で去年仮免合格してからずっとインターン活動してるんだよ。』

 

リューキュウ『盛り上がってる所悪いんだけど、2人は面識があるのかしら?』

 

明『はい。去年の仮免試験で会場が一緒だったんです。』

 

波動『明君凄いんだよ。気を読んでケガ人の位置をすぐ見つけちゃうし、瓦礫もかめはめ波で吹き飛ばしちゃうし、それにたった1人でホークスの妨害を阻止したんだよ。』

 

リューキュウ『へぇ、その話は後で是非聞きたいわね。』

 

波動『そういえば明君、さっきも聞いたけど、なんでリューキュウの所に職場体験に来たの?』

 

明『あ、それは…』

 

僕は波動さんにリューキュウの下に職場体験に来た経緯を説明した。

 

波動『へー、そうだったんだ。でもリューキュウ、それってズルなんじゃない?』

 

リューキュウ『確かにズルいのは認めるわ。でも、私はどうしても明君に来て欲しかったの。だからドラゴン・コーポレーションとの専属契約って立場を利用したのよ。』

 

波動『それに明君だって、本当は行きたい所があったんじゃないの?』

 

明『ええ、本当はホークスの所に行って、仮免試験から自分がどれだけ成長したか見てもらいたかったんですけど。』

 

リューキュウ『あらそうだったの。それは悪い事をしたわね、ごめんなさい明君。』

 

明『あっ、気にしないで下さい。ホークスには今後会えるチャンスはあると思いますし、リューキュウの下でも学べる事は沢山あると思ってますから。』

 

リューキュウ『そう?そう言ってもらえると助かるわ。』

 

明『そういえば、どうしてリューキュウは僕を指名したんですか?リューキュウ事務所のような女所帯の事務所なら、僕じゃなく活躍した女子生徒を指名すればよかったのに。』

 

リューキュウ『そこが問題なのよ。』

 

明『そこ?』

 

リューキュウ『明君の言った通り、ウチは女所帯の事務所だから、どうしても他の事務所に比べてパワーやスピードで劣ってしまうの。だから強力な個性を持った男性に是非とも私の事務所に来て欲しかったの。そこで明君に白羽の矢が立ったって訳よ。』

 

明『なるほど。』

 

リューキュウ『あと、同じドラゴンと縁のある個性を持つ者同士という事で、明君に運命を感じたというのもあるわ。』

 

明『そんな、運命だなんて。』

 

リューキュウ『ウフフ。それじゃあ、挨拶も終わった事だし、早速パトロールに行きましょう。明君は私と、ねじれ達は3人で行動して。』

 

明・波動『ハイ!』

 

こうして僕はリューキュウと市街のパトロールに向かった。パトロールの最中リューキュウからヒーロー活動の仕組みを教わった。

 

リューキュウ『ヒーロー活動といっても国からお給料を頂いているから、一応公務員の扱いなんだけど、成り立ちのせいで普通の公務員とは全く別の扱いになるわ。それで具体的な実務の話だけど、基本は犯罪の取り締まりになるわ。事件発生時には警察から応援要請が地区ごとに一括で来るようになってるわ。逮捕協力や人命救助等の貢献度を申告し、それを専門機関の調査を経てお給料が振り込まれるようになってるわ。基本歩合制よ。』

 

明『へえ、そういう仕組みなんですね。』

 

リューキュウ『あと公務員だけど“副業”が許されてるわ。公務に定められた当時は一部で相当揉めたって話だけど、市民からの人気と需要に後押しされた名残ね。ドラゴン・コーポレーションのCMに私が出てるのをTVで見たことがあるでしょ。あれも副業の1つよ。』

 

明『なるほど。じゃあブラド先生達の教師の仕事も副業の1つになるんですか?』

 

リューキュウ『そういう事。明君もいずれお父さんからドラゴン・コーポレーションのCMに出演してくれって依頼されるんじゃないかしら?』

 

明『実はそれもう言われてるんです。僕や茨がプロヒーローになってランキングに名を連ねる位有名になったら、うちの会社と専属契約して、CMに出演してくれって。』

 

リューキュウ『やっぱり。でも、明君なら必ず立派なヒーローになれるわ。私が保証する。』

 

明『ありがとうございます、リューキュウ。』

 

その後パトロール中事件は起こらなかったが、体育祭を見た人何人かに声をかけられた。僕はパトロール中だったので記念写真等は遠慮してもらい、握手だけとお願いして対応した。握手だけだったがしてもらった人達は皆嬉しそうな顔をしていたし、その後『頑張れ!』『応援してるよ!』等と言わると本当に嬉しかった。

 

リューキュウ『うんうん。ファンサービスも問題無いようね。これなら将来プロヒーローになっても大丈夫そうね。』

 

明『そんな、僕は普通に皆さんと会話して応援してもらっただけですから。』

 

午前のパトロール終了後、別の場所をパトロールしていた波動さん達と合流して5人で昼食を頂く事になった。昼食中に仮免試験でホークスと戦った話をすると、リューキュウ達から『おー』と声が上がっていた。

 

そして昼食終了後、僕たちは事務所地下のトレーニングルームのような場所に集まっていた。

 

リューキュウ『それじゃあ明君、これから私と組手をしてもらえるかしら。』

 

明『組手ですか?』

 

リューキュウ『そう。体育祭での活躍を見てから、明君の実力を肌で感じてみたいとずっと思っていたの。』

 

そう言うとリューキュウは個性を発動し、ドラゴンの姿に変身した。

 

波動『うっわぁ、リューキュウと明君が勝負するんだ。どっちが強いんだろう?』

 

波動さんやサイドキックの皆さんはどっちが強いのか興味津々のようだった。

 

明『わかりました。それじゃあ、どっからでもかかって来てください!』

 

そう言うと僕は構えをとった。

 

リューキュウ『それじゃあ…』

 

リューキュウは翼をはばたかせ僕に向かって突っ込んで来た。

 

リューキュウ『いくわよ、ドラグーンパニッシュ!』

 

そう言ってリューキュウは僕に向かってドラゴン化した片手を振り下ろしてきた。

 

僕は防御してリューキュウの攻撃を受け止めた。

 

明『くーっ!さっすがプロヒーロー、拳藤さん以上のものすごいパワーだ。』

 

リューキュウ『続けていくわよ、ウイングスラッシュ!』

 

続けざまにリューキュウは背中の翼で攻撃をしかけてきた。その攻撃のスピードは凄まじく、通常の状態ではギリギリかわすのがやっとの速さだ。

 

明『ひゅー!ドラゴンに変身して体が大きくなってるのに、なんて素早いんだ。』

 

その後もリューキュウは両手や尻尾、翼を使い僕に攻撃してきた。どの攻撃もクラスメイトとは比べ物にはならない程の速く重い攻撃だった。

 

リューキュウ『どうしたの明君、遠慮なんていらないから、守ってばかりじゃなくて攻めてきたらどう?』

 

明『それじゃあ遠慮なく…界王拳2倍!』

 

僕は界王拳2倍を発動した。

 

波動『すっごーい、明君の体が赤くなった!』

 

SK(サイドキック)『あれが界王拳。』

 

明『リューキュウ、行きますよ!』

 

僕は飛び上がり上空からスラッシュダウンキックを放った。

 

リューキュウ『ぐっ!』

 

リューキュウは腕をクロスさせ僕のキックをガードした。

 

明『まだまだいきます!』

 

その後僕は激烈連脚・浴びせ蹴り・ハリケーンソバットと蹴り技中心に連続で攻撃をしかけていった。

 

リューキュウ『くっ!流石明君。とんでもないパワーとスピードだわ。』

 

あまりの攻撃にたまらずリューキュウは1度間合いを取ろうと後ろに下がり距離を取った。

 

明『キッ!』

 

後ろに後退したリューキュウを見た僕は眉間に力を込めてリューキュウに向けて気を放った。

 

リューキュウ『うわっ!』

 

突然の衝撃をまともにくらいどうする事も出来ず、リューキュウは吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられてしまった。

 

波動・SK(サイドキック)『リューキュウ!?』

 

明『しまった!力を入れ過ぎたか。』

 

僕や波動さん達はすぐさまリューキュウの下へ駆け寄った。

 

波動『リューキュウ、大丈夫?』

 

明『すいませんリューキュウ、ケガは無いですか?』

 

リューキュウ『イタタタ…。大丈夫よみんな、大した事はないから。』

 

SK(サイドキック)①『ねえ明君、最後リューキュウに何したの?』

 

SK(サイドキック)②『明君がリューキュウを睨んだら、リューキュウがいきなり吹っ飛ばされたけど?』

 

明『あれは“気合砲”です。最近覚えた技で、対人で使うのは初めてだったんですけど、気のコントロールが上手く出来ていませんでしたね。』

 

リューキュウ『気合砲って、確か漫画だとフリーザとの戦いで悟空が使ってたわよね。アレの事?』

 

明『ハイ、そうです。』

 

波動『すっごーい!明君本物の悟空みたい。』

 

明『リューキュウ、すいませんでした。ケガしてるようなら仙豆を出しますけど。』

 

リューキュウ『大丈夫よ明君、大した事ないから心配しないで。それに、この程度で音を上げるようなやわな体じゃないわ。』

 

こうして、多少トラブルはあったものの、僕とリューキュウとの組手は終了した。

 

その後は午後のパトロールを行ない、午後17時頃、この日のヒーロー業務は終了した。

 

終了後は自由時間となり、夜19時頃、リューキュウや波動さん達と一緒に夕食を食べる事になった。食事中は学校での話や体育祭での話等色々聞かれたが、茨とどういう関係なのか事細かく聞かれた事が1番大変だった。

 

夕食後はリューキュウ達と別れ用意された部屋に戻り、クラスメイトのみんなとLINEで連絡を取り合っていると、茨から電話がきた。

 

明『もしもし茨、どうしたの?何かあった?』

 

茨『いえ、明はどうしてるかなと思い電話してみたのですが、ご迷惑でしたか?』

 

明『そんな事ないよ。どうだった、職場体験1日目は?』

 

茨『ハイ!シンリンカムイはとても良くしてくれましたし、充実した1日でした。明の方はどうでしたか?』

 

明『僕の方もリューキュウやサイドキックの皆さんはとても親切にしてくれたし、いい1日だったよ。ただ…』

 

茨『ただ…どうされたのですか?』

 

明『茨との関係の事を事細かく聞かれてちょっと大変だったかな(笑)』

 

茨『ああ、やはり女性の多い事務所だとそうなりますよね。私の方はシンリンカムイからはプライベートな事は特に聞かれませんでしたから。』

 

その後は事務所に波動さんがいた事や、リューキュウと組手をした事等を話し、明日も頑張ろうとお互いを励まし合い、通話を終えた。

 

さて、職場体験は始まったばかりだ。明日もまた頑張ろうと思い、僕は就寝した。

 

42話に続く…




41話いかがだったでしょう。相変わらずリューキュウやねじれちゃんの言葉づかいが原作やアニメと違うかもしれません。また、リューキュウの技ですが、技名だけでちゃんとした描写はなかったと思うので、私の想像で書きました。違うようでしたらご報告お願いします。次回は正直何時投稿出来るか分かりませんが、気長に待って頂けると助かります。次回もお楽しみに。

PS.40話の最後に少し文章を付け足しましたので、良かったら読んでみて下さい。
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