悟空の化身のヒーローアカデミア   作:烈光

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お待たせしました。第6話です。今回、過去一の長文になってしまいました。長いようでしたら2話に分けようと思いますのでご意見・ご感想お待ちしています。


第6話 出会いの多い仮免試験

亮と修行する時間は有意義なものだった。亮は体術も《気》の扱いも本当に上手かった。僕は組手をしながら亮の動きを観察し、自分には無い体術や《気》の使い方を自分の物にしようと修行に励んでいた。

 

また、亮のアドバイスで界王拳の習得は10倍の重力を自分の物にしてから行う事になった。やはり原作にそって修行するのが1番だということだ。

 

あと、亮は僕だけではなく茨にも個性の使い方のアドバイスをしていた。亮曰く、個性を使う時はどんなふうに使いたいかイメージするのが大事らしい。アドバイスをもらった茨は個性の【ツル】の扱いが今まで以上に上手くなっていた。

 

そんななんでも出来る亮だが、勉強が大の苦手らしく、これだけは逆に僕と茨が教える立場になっていた。僕は嫌そうに勉強している亮に

 

明『将来ヒーロー科のある高校を受験するなら、体や個性だけでなく頭脳も鍛えておかないと立派なヒーローにはなれないよ』

 

と父さんの受け売りを言うと、

 

亮『別に馬鹿でもヒーロー出来るんじゃないのか?』

 

なんて言っていたが

 

明『ただヴィランを倒すだけがヒーローの役目じゃないだろ!』

 

と僕が言うとふてくされながらもしぶしぶ勉強していた。

 

そんな修行と勉強の日々を過ごし、あっという間に1年が過ぎ、僕達は中学2年生に進級した。始業式が終わった後担任の先生から

 

『2年生に進級して浮かれているようだが、そろそろ卒業後の事も考えないとダメだぞ!特にヒーロー科のある高校への進学を考えている人は、まだ2年あると思わず、受験まで2年を切っていると思い、志望校の事をよく考えておくように。』

 

とみんなに話していたが、実は僕と茨は既にどこの高校を受験するか随分前から決めていた。帰宅後家にやって来た亮からその話題がでた。どうやら亮のクラスでも同じような事を言われたようだ。

 

亮『明、お前は受験する高校はもう決めているのか?』

 

明『うん。僕と茨は雄英高校を受験するんだ。』

 

茨『実は、志望校は中学に上がる前から決めていたんです。』

 

僕の12歳のバースデーパーティーの後、父さんに言われた事を思い出し、2人でどの高校を受験するか話していた。僕も茨も

 

明・茨『数多くのプロヒーローを輩出した名門校を卒業して、僕(私)もプロヒーローになりたい!』

 

という思いが強かったので、雄英高校を受験するのはあっさり決まった。そして一緒に受験し、一緒に合格し、一緒に雄英に入学しようと約束した。

 

亮『雄英高校か。でも雄英高校っていったら偏差値79、入試倍率300倍の超難関校だぞ。』

 

茨『もちろん、そんな事はわかっています。ですがオールマイト・エンデヴァー・ベストジーニストといった名だたるヒーローを輩出した名門校ですから、私も明も雄英高校を卒業してプロヒーローになりたいんです。』

 

明『だからこれからもっと修行と勉強に力を入れないとね。受験まで2年はとっくに切ってるんだ。時間なんていくらあっても足りないくらいだよ。特に僕は受験までになんとしても《界王拳》と《元気玉》をマスターしたいんだ。』

 

亮と修行した1年で僕は10倍の重力+100kgの重りを完全に自分の物にした。そして中学2年に進級した今日からは改めて界王拳を習得するために修行しようと決めていた。

 

明『ところで、亮はまだ志望校決めてないのか?僕はてっきり亮も雄英を受験すると思ってたんだけど。』

 

亮『雄英も候補の1つに入れてあるが、まだハッキリと決めていない。』

 

明『早く決めたほうがいいよ。先生も言ってたけど、受験までとっくに2年は切ってるんだから。』

 

亮『そんな事、お前に言われなくてもわかっている!それよりも、さっさと修行を初めるぞ!』

 

亮は怒っていたが、きっと亮も雄英を受験するんだろうなと、僕は勝手に思っていた。

 

それから僕達は雄英高校に合格するために今まで以上に勉強や修行に力を入れた。そして2年に進級してから約5ヶ月、夏休みが終わりもうすぐ二学期が始まるという時期に、遂に…

 

茨『スゴイ。明の体から赤いオーラが出ています。』

 

亮『よし、いいぞ明!次はその状態をそのままキープするんだ。』

 

僕は遂に界王拳を発動することに成功した。体中の気をコントロールして瞬間的に増幅させる。最初は無理だったが何度もやっているうちにだんだんとコツを掴んでいき、遂に成功した。あとはこの状態をキープさせるわけだが…。

 

明『クソ、もう…だめだ。』

 

増幅させた気をコントロールするのは想像以上に難しく、僕はすぐに界王拳を解除してしまった。

 

明『ハァハァ、亮、僕どれ位界王拳の状態でいられた?』

 

亮『そうだな。俺の体感では30秒ってとこかな。』

 

茨『やりましたね明。遂に界王拳を習得しましたね。』

 

明『いや、まだまだだよ。発動できてもたった30秒じゃ何の意味も無い。でも発動させるコツは掴めてきた。あとは発動後の気をコントロールするコツを掴めば。』

 

亮『ああ、そうすれば界王拳を自在に操れるだろう。だが分かっているとは思うが、今の体で無茶な倍率の界王拳を使おうとするな。俺の見立てだと今のは1.5倍だ。』

 

明『分かってるよ亮。倍率は2倍までにしておくよ。3倍以上の界王拳は20倍以上の重力修行をクリアしてからだ。』

 

それから僕は界王拳の発動と発動後の気のコントロールを重点的に修行した。かなり苦労したが初めて界王拳の発動に成功してから3ヶ月、年が明ける頃には界王拳の発動と気のコントロールを完全にマスターした。倍率を上げるのはそれほど難しくなく、2倍の界王拳は簡単に出来るようになった。

 

一度だけどうしてもやってみたくて、みんなが寝静まった夜中にこっそりトレーニングルームに忍び込み、3倍界王拳を使ってみた。倍率を3倍に上げるのは問題なくできたが、使用しているうちに体のあちこちが痛くなり、最終的に全身筋肉痛のような状態になってしまい、僕は痛みで気絶してしまった。

 

翌朝ジョギングに来ない僕を心配した茨が父さん母さんと一緒に探しに来てくれた。結局僕は2〜3日はまともに動けなかった。茨と父さん母さん、あと亮にはめちゃくちゃ怒られた。

 

そんなトラブルもありながらも僕達は勉強と修行に励みながら遂に勝負の年、中学3年生に進級した。進級してから僕は元気玉の習得の修行を開始した。

 

初めは思うように元気を集められなかった。それに元気玉の修行以外にも、勉強・組手・界王拳の気のコントロールにさらに磨きをかける修行等元気玉の修行ばかり時間をかける事ができなかった。

 

それでも、夏休みが始まる頃には野球のボールぐらいのサイズの元気玉を作れるようになれた。原作の大きさには程遠い大きさだったが、作れた事が本当に嬉しかった。

 

そして夏休みが始まる前日、僕は担任の先生に呼び出された。

 

『野沢、お前の第1志望は雄英高校だったな。』

 

明『はい、それがなにか?』

 

『実は今度、ヒーロー免許の仮免試験があるんだが、受けてみないか?』

 

明『仮免試験…ですか?』

 

『本来なら高校2年か3年に進級してから受けるのが通例なのだが、お前は既に駆け出しのプロヒーロー並の力量を持っている。自分の力量を測るという意味でも受けてみて損はないと思うぞ。』

 

『それにもし合格したら雄英から推薦入試の声が掛かるかもしれんぞ。お前は内申点も出席日数も問題ない。それに仮免合格も加われば間違いなく校長もお前を雄英に推薦してくれるし、雄英も声を掛けてくれるだろう。どうだ、受けてみないか?』

 

僕は推薦入試には興味なかったが、自分の力量を測る、今の自分の力ががどれだけ通用するか知りたいと思った。

 

明『はい、受けます!』

 

『よし、手続きはこちらでしておく。日時や試験会場等の詳しい内容は後日お前の家に郵送する。あと、合格した時のためにヒーローネームを考えておいてくれよ。』

 

先生との話を終えて僕は家に帰り仮免試験を受ける事を父さんと母さん、茨、あと亮にも話した。父さんからは

 

『受けるなら絶対合格しろ!』

 

と発破をかけられた。母さんからは

 

『明なら絶対合格できるわ。頑張って。』

 

と激励された。茨からは

 

茨『頑張って下さい。私に出来る事なら何でも協力しますから。』

 

と応援された。ただ亮だけは

 

亮『そうか、頑張れよ。』

 

と素っ気ない返事だったが、あまり気にしなかった。

 

みんなに話し終えたあと、僕はベッドに寝っ転がりながらヒーローネームを考えていた。

 

明『ヒーローネームどうしようかなぁ。いっそのこと個性と同じ【孫悟空】にしちゃおうかなぁ。』

 

などと考えていると、ふと最近買ったドラゴンボールの最新ゲームに目がいった。

 

明『ヨシ、これにしよう!』

 

僕のヒーローネームは意外とあっさり決まった。

 

試験日は夏休み最終盤だったので、僕は約1ヶ月の間猛特訓を重ねた。技の性質上元気玉はあまり役に立たないと思ったので、界王拳の気のコントロールを重点的に修行した。今なら3倍も使いこなせるんじゃないかと思ったが、亮から

 

亮『3倍はどうしようもなくなった時の切り札として使え。それ以外では絶対に使うな!』

 

と強く念を押された。

 

そしてついに仮免試験当日を迎えた。

 

会場には1000人を越す人数の受験者が来ていたが、それを見て正直僕は来るんじゃなかったと思った。

 

あきらかにほとんどの人が僕より年上の高校生だし、学校のクラス単位で参加していた。それに学校から支給された服を着ていたり、ヒーローコスチュームを着ている受験者もいた。それに引き替え自分はたった1人で14歳の中3。しかも自前のジャージとあきらかに浮いていた。

 

それに何やらひそひそ話をしていたので聞き耳を立ててみると『ガキ』『場違い』『浪人生』等言いたい放題だったが1番ムカついたのが『アイツから潰してやろう』だった。人を見た目で判断するなとキレそうになるのをグッとこらえた。そして一次試験の内容が発表された。

 

(試験内容は割愛します。詳しくは原作を読んで下さい。)

 

要するに一次試験の通過者は100人で6個のボールを的に当てればクリアというわけだ。僕は体力温存のために手っ取り早い方法を選んだ。

 

試験開始の合図がすると案の定僕を潰そうと何人かの受験者が僕に向かって走ってきた。それを見た僕は両手の親指を折り、残り8本の指を広げておでこの前に構えた。この構えで出す技と言えばモチロン…

 

明『太陽拳っ!』

 

そう、太陽拳だ。近づいてきた受験者の目を眩ませてやった。そして1番近くにいた2人の大柄な男の的に6個のボールを当てて僕は一次試験をクリアした。

 

一次試験を早々にクリアしてしまったので、他の受験者の様子をモニターで見ながら二次試験のスタートを待っていた。すると、1人の女性の受験者に声をかけられた。

 

『ねぇねぇ、君どこの学校の子なの?』

 

明『仮田中学校です。』

 

『ウソ!中学生なの!今何歳?』

 

明『14歳です。』

 

『14歳って事は中2?中3?』

 

明『中3です。』

 

『中3って事は来年は高校受験だよねぇ。どの学校受けるの?』

 

何でもかんでも聞いてくる人だなぁと困っていると、

 

『おいおいねじれちゃん、そんなに質問したらその子が困ってるじゃないか。それに自己紹介もなしで質問するのは失礼だよ。』

 

『あっ、そうだった。ゴメンね君。あたし波動ねじれ。雄英高校ヒーロー科の2年生だよ。』

 

『俺は通形ミリオ。同じく雄英高校ヒーロー科の2年生さ。』

 

明『雄英高校ヒーロー科の生徒なんですか!?あっ失礼しました。僕の名前は野沢明といいます。』

 

僕はこの2人が雄英高校ヒーロー科の生徒だという事に驚いた。

 

『ところで、俺からも1つ質問してもいいかな?君はさっき強い光を放って受験者の目を眩ませてたけど、あれが君の個性なのかい?』

 

明『すいません、お医者さんから自分の個性の事をペラペラ喋らないように言われているので。ただあれは個性ではなく個性によって使える技の1つです。』

 

『そうか、ありがとう。お互い次の試験も頑張ろうね。』

 

そう言うと通形さんと波動さん、あと近くにいたもう1人の生徒は自分達のクラスの元に帰っていった。あれが本物の雄英生かぁと僕は少し感動していた。

 

その後一次試験が終了し、二次試験の説明が開始された。

 

(ここの説明も割愛します。ごめんなさい)

 

要約すると、被災した被災者の救助を行い、その様子を公案職員とHUC(フック)と呼ばれる被災者役の人が採点する。そして持ち点が50点を切ったら不合格らしい。

 

救助活動なんてやったこと無いけど、とりあえず自分のできる事を精一杯やることにした。

 

STARTの合図とともに走り出し《気》を読む能力を最大限発揮した。そして近くのビルに到着すると

 

明『このビルの3階に2人、最上階に1人被災者がいます。僕が最上階の被災者を助けるので3階の2人をお願いします!』

 

僕がそう叫んで救助をお願いしたが、他の受験者は〈なんでわかるの〉みたいな表情をして、すぐに動こうとしなかった。そんな様子にイライラしていると

 

『OK、行くよ環』 『あぁ』

 

さっき話をした通形さんと一緒にいた生徒の2人がビルの中へ入っていった。それを見た僕は舞空術で一気に最上階へ飛んだ。

 

『あいつ空飛べるのかよ』

 

『目眩ましだけじゃないのか?』

 

最上階に到着するとすぐに被災者を発見した。

 

明『大丈夫ですか、意識はありますか。』

 

『う、腕と足が』

 

よく見ると左腕と左足を骨折しているようだった。

 

『大丈夫ですよ。すぐに救護所のテントに運びますからね。』

 

僕はスピードを重視しようと界王拳を使い一気にテントまで飛んだ。

 

『スゲェ、体から赤いオーラが出てたぞ。』

 

『それになんてスピードだ。』

 

明『すいません、お願いします。』

 

『はい。被災者の状況は?』

 

明『意識はありますが左腕と左足を骨折している模様です。』

 

『わかりました。後は任せてください。』

 

僕は被災者をテントに預けると他の被災者を救助するために現場に戻った。

 

その後は気を読んで被災者の居場所を他の受験者に知らせ、高い位置の被災者は舞空術で飛んで自分で救助した。また崩れかけの瓦礫は衝撃波や気弾で粉々にした。最初は僕の言葉を信じてくれなかった人達も通形さん達が被災者を救助してくれた事で信じてくれたようだ。

 

『危ない!』

 

声の方を向くと受験者と被災者の頭上に大きな瓦礫の塊が落ちようとしていた。

 

明『かめはめ波!』

 

僕はかめはめ波を放ち瓦礫を吹き飛ばした。

 

明『2人とも大丈夫ですか。ケガはないですか?』

 

『あぁ、俺もこの人も大丈夫だ。ありがとう。』

 

明『お礼なんていいですから、早くその人をテントに連れて行ってあげて下さい。』

 

『わ、わかった。』

 

『なんだよ、今のビームみたいなの』

 

『それにアイツかめはめ波って言ってたぞ、本物か?』

 

被災者の救助を続けていると爆発が起こった。その後アナウンスによるとヴィランが追撃を開始したから制圧しつつ救助を続行してくれということだ。そして僕の前に現れたのは

 

『悪いけど、邪魔させてもらうよ。』

 

ランキング3位、ウィングヒーロー《ホークス》だった。そして上空のホークスの下の地上には沢山のサイドキックがいた。僕はどうするか考えたが周りを見ると空を飛べるのは自分だけのようだった。

 

『僕がやるしかない!』

 

そう思った僕は

 

明『ホークスは僕が相手をします。皆さんはサイドキックの相手と被災者の救助をお願いします。』

 

他の受験者にそう言うと僕はホークスに向かって飛び上がった。

 

『へぇ、君も空を飛べるのか。でも、ハンデがあるとはいえ、たった1人で俺の相手ができるのかな?』

 

明『出来る出来ないじゃない、やるかやらないかだ!』

 

そう叫ぶと僕は界王拳2倍を発動した。

 

『飛行に加え身体能力の増強、なんなんだこの子の個性は?』

 

動揺しているホークスを見逃さず、僕は一気に間合いを詰め攻撃を仕掛けた。ホークスは間一髪の所でガードした。そして反撃とばかりに自分の個性【剛翼】の風切羽を二刀流のように操って攻撃してきた。僕は《気》を纏った両腕でなんとか防御した。

 

明『くそ、救助で体力を消耗しているうえに慣れない空中戦、向こうはハンデがあるらしいが圧倒的にこっちが不利だ。』

 

そう考えていると次は自身の羽を弾丸のように発射して攻撃してきた。最初は単発で発射してきたが次第に連射してきたのでこちらも連続エネルギー弾で対抗した。正直気弾のグミ撃ちはしたくないのだが、そんな事言ってる場合じゃない。

 

『くっそー、このままじゃきりがないなぁ』

 

痺れを切らしたホークスは一瞬の隙を突いて救護所めがけて最高速で飛んでいった。

 

『ヤバイ、ホークスが来るぞ!』

 

『そんな、まだ救助が完了してないのに』

 

明『駄目だ、間に合わない。こうなったら…』

 

僕は切り札を使う事にした。

 

明『界王拳3倍だぁぁ!』

 

僕は3倍界王拳を使い一気にホークスに追いつき後ろから羽交い締めにした。

 

明『救護所には行かせない!』

 

『そんな、ハンデがあるとはいえ、俺の最高速に追いつくなんて。』

 

ホークスは羽交い締めにされた状態にもかかわらず、羽で攻撃してきた。僕は羽交い締めにしているので防御が出来ず、3倍界王拳を使った反動のダメージも出てきた。それでも僕はホークスを離さなかった。

 

『いい加減諦めろ。大体たった一人で俺を食い止めるなんて無理なんだよ。』

 

明『無理と分かっていても、やらなきゃならない時だってあるんだぁーっ!!』

 

ピーーーーーッ!!!

 

僕が叫んだ直後、合図が鳴り試験終了のアナウンスが流れた。

 

アナウンスを聞いた僕はホークスの羽交い締めを解き、気が抜けたのか、そのまま地面に落ちていった。

 

『おっと。』

 

地面に激突しそうな僕をホークスが受け止めてくれた。

 

『大丈夫かい?』

 

明『あ、ありがとうございます。』

 

『こっちこそ痛め付けてゴメンね。でも、君の根性は大したものだったよ。君なら必ず合格しているさ。いつか一緒にヒーロー活動する日を楽しみにしているよ。』

 

明『はい、ありがとうございます!』

 

ホークスと握手を交わした。ホークスにかけられた言葉は本当に嬉しかった。

 

その後医務室で治療を受け着替えて合否の結果を待った。そして巨大モニターに合格者の名前が表示された。

 

明『えーっと「は行」の最初があそこだから、逆に見ていけば…あったぁぁーっ!』

 

通形『明君、どうだった、合格してたかい?』

 

明『通形さん。はい、無事に合格してました。皆さんはどうでしたか?』

 

通形『俺も合格してたよ。』

 

波動『あたしも。』

 

天喰『俺もだ。俺は天喰環。2人と同じ雄英高校ヒーロー科2年だ。君が被災者の居場所を的確に教えてくれたおかげでスムーズな救助ができた。ありがとう。』

 

明『そんなお礼を言われるような事じゃ。そういえばどうしてお二人は僕の言葉を疑いもせず信じてくれたんですか?』

 

通形『君の事を信用できると思ったからさ。それにあの状況で嘘を付いたって何のメリットもないだろ。』

 

天喰『逆に俺から聞きたいんだが、君はどうして被災者の居場所が分かったんだい』

 

明『被災者の《気》を読む事でその人の居場所がわかったんです。』

 

波動『《気》?《気》って何?』

 

明『人それぞれが持つ体内に眠る潜在エネルギーの事です。』

 

通形『目眩ましに探知、それに空も飛んでたよね。』

 

天喰『それに青白いビームも出してたよな。』

 

波動『それにホークスと戦っていた時赤いオーラ出てたよね。君の個性って何なの?』

 

明『今はお答え出来ませんが、いずれ分かると思いますよ。』

 

通形『いずれ分かる?どうしてだい?』

 

明『僕の第一志望は雄英ですから。』

 

その後3人と握手をして別れた。通形さんには

 

『雄英で会えるのを楽しみにしてるよ』

 

と言われて嬉しかった。そして試験の採点プリントが配られた。僕の点数は90点だった。コメントを読むと

 

『救助に関しては雑な部分が見受けられました。特に被災者の状況を顧みず超スピードで移動するのは全く評価出来ません。』

 

とあった。急いで救助しようと界王拳を使ったのが逆に仇になったのだ。

 

『戦闘に関しては特に言う事はありません。たった一人でホークスを押さえ込んだ事は救助のマイナスを帳消しにするほどの高評価を付けました。』

 

とあった。評価してくれたのは嬉しかったが、自分ではホークスさんにはまだまだ遠く及ばないと思った。

 

最後に顔写真を撮影しライセンスカードが発行された。カードを受け取ると本当に合格したんだと実感が湧いてきた。

 

ライセンスカードには名前・所属学校名・住所・電話番号・交付日・撮影した顔写真・そして1番下にヒーローネーム

KAKAROT(カカロット)》が記載されていた。




いかがでしたでしょうか。色々突っ込む点があるので解説していきます。
1.試験内容ですが、原作では毎年異なるそうなのですが、他の試験の描写がないのでデク達と同じ内容にしました。
2.BIG3の3人ですが、高2の時に仮免取得したと勝手に想像して受験させました。
3.ヴィラン役のホークスですが、原作ではギャングオルカでしたが空中戦が書きたかったのでホークスを登場させました。
4.なぜ明だけで亮が仮免試験を受けてないのかは次回判明します。
読んでいただきありがとうございました。ご意見・ご感想お待ちしています。次回もお楽しみに。
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