プリンセスコネクト!Re:転生カリバーさん、悪夢に泣く(仮)   作:ジュンチェ

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 アンケートのご協力、ありがとうございました。主人公をカリバーさん呼びで今後ともいきたいと思います。



 そして、今回は短めです。

 


転生カリバーさんとマジで真っ黒でヤベーイ奴 その1

 …時を同じく

 

 

 湿地帯近くの森ではユウキとコッコロの姿があった…。

 

 

 王宮騎士団に目をつけられた手前、熱りが冷めるまで宿をとりつつ細々とクエストをしながら日々を繋いでいたふたり。今日は危険度の低い採取クエストを任せられ、目的のキノコ狩りに勤しんでいる。

 

 

「主様、こちらにもキノコが。やはり、湿地帯が近いですからキノコ類の生育が素晴らしいですね。」

 

「あまり離れるな。クエストの注意書きによれば化けキノコとやらも出没するらしいからな。」

 

 

 ユウキは先走りがちなコッコロをたしなめながら前を行く…。一応、危険は皆無ではない。『化けキノコ』なる人間と同様に四肢を持ち、他者を肥料にしようと殴りかかる魔物がいるらしい。おまけに獣並みの知性と群れる習性があるのが厄介だと受付嬢の緑メガネから注意を受けた…

 

 …まあ

 

 

(いくら奇怪でも所詮、キノコ風情に遅れはとりはしないがな。)

 

 

 自分はそこらの呑気なキノコ狩りの村人とは違う。この世界で目覚めてからというもの独りで足が生えた菌糸類よりもっと危険な存在を倒してきているのだから。飛竜だろうが、化け猿だろうが、化け魚だろうがファルシオンなら負けることはありえない。

 

 

(ただ今回はコッコロがいる、気をつけなくては…)

 

 

「ふふっ、主様と一緒にクエストなんて久しいでつい、気分が舞いあがってしまって…いけませんね。」

 

「…そうか。」

 

 

 救護院に世話になっていた時は専らコッコロには留守番を言いつけていたせいか、散歩する子犬のように嬉しそうだ。仕方ない、いくら従者とはいえ流石にまだ幼い彼女を危険なクエストに連れていくわけにはいかないのだから。

 ただやはり、置いてきぼりにし続けたのはよく無かっただろうかとつい考えてしまう。

 

 

「(…)…父親? よせ、縁起でもない。従者とはいえ、幼子の面倒くらいこの歳なら見るのが普通…

 

 (…)おい、待て。小遣いまでもらっていただと…? まて、待て待て待て…普通、従者に賃金を払う側だろ貴様…!」

 

「主様…?」

 

「あ、いや…なんでもない。」

 

 

 不思議そうにこちらにコッコロが顔を向けていた…。

 

 何とか取り繕い事なきを得たが、万一にも健気で心配性な彼女が医者なんかを手配をしたら大変なことになる。恐らくランドソルにはまともな医者なんて恐らく存在しないのだから。

 

 取り敢えず、キノコ狩りに仲良く精を出し一時間…ポーチと背負う籠がいっぱいになった頃のこと。

 

 

「クエスト達成の値まで採取できました。今夜はこれでキノコパーティーですね。……主様?」

 

「…」

 

 

 嬉しそうなコッコロとは対照的にユウキの表情は怪訝なものだった…。辺りを見回し、マントに隠していた無銘剣虚無に手をかける…

 

 

「妙だ…化けキノコはともかく、獣一匹の気配すらない。」

 

 

 違和感。豊かな森なのに動物と呼べるような生命体の存在をずっと感じず、ざぁざぁと風にざわめく枝の音以外は何も耳に入らない。それに正午あたりだというのに心なしか先より薄暗くなってきたような気がする…。

 

 

「嫌な予感がする。コッコロ、街に戻る…」

 

「主様!」

 

 

 なんだ?コッコロが何かを見つけたようで、茂みを指さしている。促されて覗き込むユウキの目に映ったのは…

 

 

「これは…死体か?」

 

 

 倒れて白眼を剥いている男がふたり。片方は金髪で細身でもうひとりは毛がモジャモジャの大柄な男。そして、周囲に散乱しているキノコたち…試しにひとつを拾い上げたユウキはそれに眼と口とおぼしき器官があるのを確認した。

 

 

「化けキノコの幼生…死んでいるな。」

 

 

 化けキノコの最初期の幼生は確かサイズは普通のキノコと変わらないときく。一見、可愛らしい見た目だが騙されてはいけない…時によっては幼生たちは群れを為し人間くらいは普通に襲うのだとか。そして、寄生された生物はあっという間に生きながら養分を吸い尽くされてしまう。

 

 しかし、奇妙なことに獲物になった男たちに群がったであろうはずの幼生たちが死んでいるか衰弱している様子。一体なにが…

 

 

「主様、こちらの方達まだ息が…!」

 

「なに?」

 

 

 息がある?よく観察すると確かにまだ微かに呼吸をしている男ふたり…『う…あ…』とか弱く呻く様は風前の灯火のようであるが、こうして見つかったことは彼等にとって幸いだった。

 

 

「コッコロ、すぐに応急処置。まだ助かる見込みはある。ベースキャンプに戻って医者を…

   

    …む?」

 

 

 すぐに彼等を運び出さんとしたが、ザリッと誰かの足音が耳に入り身構えるユウキ。森の深みから何者かがこちらへやってくる。

 

 そして、数秒後……現れたのは白い防護服にガスマスクをした人間。ファンタジー色の近いこの世界にあまりに不釣り合いな格好にユウキは警戒を強め、コッコロは生まれてはじめて見る何の生き物なのか検討がつかないそれに困惑していた。

 

 

「何者だ…?」

 

「…」

 

 

 防護服は答えない…ただ、ユウキが手に掛ける無銘剣虚無を硝子ごしの眼でまじまじと眺めている。

 

 

「逃げた被験体を追っていたが…驚いたな。『無銘剣虚無』、実物を見るのは初めてだ。」

 

「…!(虚無を知っている?)」

 

 

 まさか…無銘剣先虚無を知る人間なんて限られている。恐らく『自分と同じ世界』の出身かそれに縁があるということ。そして、自分以外の生き残りなんぞ忌まわしいアイツしかいない。

 

 

「貴様、『魔女』の手先か?」

 

「魔女?さて、何のことやら…。それよりも、一応さ聞いておくけど、君は何処のトライブの転生者なんだい?」

 

 

 転生者…俺のことか? 

 

 しかし、トライブとは?知らぬ単語故に無言でいると防護服は何かを納得したようにガスマスクの下で口角を吊り上げた。目の前にいるのはレアでおまけに事情も知らない絶好の獲物だと。

 

 

「あ〜、君はフリーの転生者なのか。なら、ちょうど良い…君を狩ったところで特に問題は無いってことだろう?」

【 ビルドドライバー!! 】

 

 

「! コッコロ、下がれ!!」

 

【 エターナルフェニックス!! 】

 

 

 防護服はハンドルがついたベルトを取り出す…=宣戦布告の合図である。咄嗟にユウキはコッコロを下がらせ、ライドブックを構えた。

 戦いは避けられない、更に赤い引き金式のアイテム、ハザードトリガーと2本のメタルタンクフルボトルを自らのビルドドライバーに接続する防護服にライドブックをドライバーに滑らせるユウキ。

 

 

【 ハザードオン! 】

 

【 タンク!/タンク! 】

 

「さあ、実験をはじめようじゃないか。」

 

 

 【 ――かつてより伝わる不死鳥の伝説が今、現実となる! 】

 

「…やっと見つけた手掛かりだ。逃すものか!」

 

 

 溢れ出す不死鳥の炎…それをハンドルを回すビルドドライバーから形成された人間大ほどの鉄板ハザードライドビルダーが阻み変身者を焼くことを許さない。

 睨み合う両者…変身シークエンスはどちらも間もなく終わる。

 

 

 

【…ガタガタゴットン!ズッタンズタン! 】

 

【…Are you ready?】

 

 

 

「「変身!!」」

 

 

【 アンコントロールスイッチ!ブラックハザード!!ヤベーイ! 】

 

【 抜刀!エターナルフェニックス!! ――虚無! 漆黒の剣が無に帰す! 】

 

 

 

 不死鳥の業火を放つファルシオンと対抗するのはハザードライドビルダーにプレスされ、加えてこれを吸収して形成する漆黒の仮面ライダー。揺らめく炎のような鋭い肩アーマーに戦車を模したグレーの複眼。それは、原典の物語では自分を救わなかった世界への復讐のために悪を選んだ科学者の力……その名を

 

 

 

「…仮面ライダーメタルビルド。以後、お見知り置きを。」

 

 

 

 

 




 



★仮面ライダーメタルビルド(転生者)

 新たなる転生者でありながら、セイバー系ではない。本来ならこの物語にいないはずの存在である目的のために介入してきたものと思われカリバーさんたちを付け狙う。
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