プリンセスコネクト!Re:転生カリバーさん、悪夢に泣く(仮)   作:ジュンチェ

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 あけましてGW(白眼)

 連休は短めだったので、最新話です。




罪と罰と…?

 

 

【 抜刀! エターナルフェニックス!! 】

 

 

 ドォォン!とランドソルの一角にある空地に巻き上がる炎と土煙。そこから飛び出してきたのはファルシオンとアナザー響鬼…綺麗に着地をするファルシオンに対しアナザー響鬼は受け身すらとれず地面に転がった。

 

『いたい! いたい゛!!』

 

「(――待って!相手は子供だよ!)…だとしても、加減は無理だ。」

 

 内なる声が制止しようとするが、ファルシオンは容赦しない。情けは無用、手をこまねいてどうにかなる相手ではないし実際に着地した際に受けたであろう傷をもみるみる回復していく様はおぞましいの一言。ファルシオンは容赦なく刃を振るい続けた。

 

 

 そこへ、カリバーとジュンが駆けつける。

 

「アナザーライダー!? スマッシュじゃないだと!?!?」

 

「トモちゃん、大丈夫?」

 

「だ、団長…。と、止められなかった……キョウカちゃんが…」

 

 トモの無事を確認しつつ、状況を確認…。ファルシオンがアナザー響鬼を圧倒している様子で闇雲に振り回す双剣をいなしながら、無銘剣虚無が切り裂き続けている。その一方、傷口が片っ端から再生しているため埒が明かないようで暴走を止められそうにない。

 

 

「やるしかないか。」

 

 道すがらにキャルから託されたライドブック2冊を見るカリバー…『甲虫遊戯ブレイド』『パンドララビットのビルド』…恐らく、これならばキョウカを分離させて助けられるはず。

 

「団長、ここは任せた。」

 

 意を決し、ファルシオンの前に乱入しアナザー響鬼の双剣を薙ぎ払う。

 

「キョウカちゃん!」

 

『カリバー…さん?』

 

 突然、眼の前に現れたカリバーに動揺を見せるアナザー響鬼。そこをすかさず追撃しようとするファルシオンをカリバーは制し、彼女へ話しかけた。

 

「キョウカちゃん、お願いだ。君に剣を振るいたくはない。その力は危険な代物なんだ。」

 

『…そうやって、あなたまでわたしを否定するんですか!? わたしはあなたみたいに……』

 

「じゃあ、聞くぞ。今の君は、僕と同じか? かつての君がなりたかった自分なのか?」

 

『そ、それは……』

 

 カリバーの問いにアナザー響鬼は言葉を詰まらせる。きっと、何処で自分の憧れと今の矛盾に何処かで気がついていたからだろう。動きが止まり、自分の数々の行いが脳内を巡り…目を反らしていた良心と照らしあわされていく。

 

 正義のヒーローになりたかった…

 

 でも、自分のしてきたことは…?

 

 

『わたしは…… なにを… いいや、違う! そんなこと言って、この力があなたも欲しいだけ!渡さない、わたしだけのこの力!! 絶対に!!』

 

 それでも、蝕まれた精神は力を手放すことを拒む。致し方ない、再び紫炎をまき散らすアナザー響鬼にカリバーも力づくという選択肢を選ぶ。

 

「なら、痛みを覚悟するんだ。」

 

【 土豪剣激土!! 】

 

 迫る紫炎に対抗すべく召喚したのは土豪剣激土。バスターソードに分類される唯一の大型聖剣でそれを盾にして受け流すとブレイド甲虫遊戯を刀身に接続して読み込ませカウンターを狙う。

 

 

【 ブレイド甲虫遊戯! 仮面ライダーカリス!! 】

 

 【 -BIO- 】

 

『!?』

 

 発現した能力はアンデット由来の植物の蔦。刀身から伸びた緑の鎖は即座にアナザー響鬼を拘束し動きを封じてみせた。無論、アナザー響鬼も紫炎と筋力にモノをいわせて振りほどこうとするがそうはさせまいとカリバーは闇黒剣月闇にライドブックを読み込ませる。

 

【 ジャアクな豆の木! 】

 

「ふん!」

 

 追加の『ジャッ君と豆の木』の蔦による拘束…流石に簡単には逃げられない。動きを完璧に封じた次に選ぶのは水勢剣流水とパンドララビットのビルドライドブック。

 

【 パンドララビットのビルド! タンクタンク!! 】

 

「流水(ナガレ)ビルドアップブラスター!」

 

 召喚される幻影は仮面ライダービルド・タンクタンクフォーム。青い重戦士はフルボトルバスター・砲撃形態を構えると水勢剣流水からエネルギーが充填され巨大な水流の砲弾が放たれる。弾速は速いとは言えないものの、蔦に雁字搦めのアナザー響鬼は為す術もなく直撃をもらい悲鳴をあげた。

 

『きゃあぁぁぁぁああ!!』

 

 その際に、アナザー響鬼からキョウカの姿が浮かび上がる…。聖剣とビルドと2つの怪人の力から変身者を分離させることへの特性を組み合わせたことで強い相乗効果が出ているらしい。あと一息…

 

「うおおおおおお!!!」

 

 土豪剣激土を再び掴み、蔦にキョウカを絡めて力まかせに引っ張りまわすカリバー。あとは彼女を分離させればアナザー響鬼は自壊するはずだ。

 

「やだ! やだやだやだ!!いやだ!!」

 

 キョウカはかなり抵抗するが、ライダーの力に敵うわけもなく一本釣りされる魚のように引きずりだされ、アナザー響鬼は変身者を失う。そうなれば、最早ただエネルギーの塊となった異形の肉体は『Gaaaa!!』と言語にすらならない叫びをあげながは沸騰し激しく暴れだす。

 

「あとは任せろ!」

 

 好機。トドメを刺すべく飛び出したファルシオンは無銘剣虚無を肉塊に突き立てる。すると、彼の身体がマグマのように光と熱を発しはじめ…アナザー響鬼にも切っ先から業火を注入され内部から破壊していく。これで最後…

 

「駄目ぇぇぇ!!!」

 

「キョウカちゃん!?」

 

 しかし、蔦をふり解いたキョウカが悲鳴をあげながらアナザー響鬼へと走りだす。カリバーも制止しようとするが間に合わないし、ファルシオンももう必殺技を止めるには遅すぎた…。

 

 

 数秒後、アナザー響鬼へキョウカが抱きつくのと同時に巨大な爆発がカリバーの視界を覆ったのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ★ ★ ★ ★ ★

 

 

 

 

 

 ――守れなかった…

 

 

 最後の最後で大事なものを取りこぼしてしまった…。カリバーは剣を落とし、ただ呆然と立ち尽くしすばかり。力への執着を甘くみていた…まだ子供だ、取り上げて叱れば解ってくれる賢い子だと楽観していたのだ。

 そして、結果はどうだ?力に溺れたキョウカは炎に消えて灰だけが残る。

 

 解っていただろう、力に溺れた者は総じてどうだったのかを。サレンは自我を失い暴走、王宮騎士団の若き騎士は憧れが歪んだ冒涜にはしり、トモは暴力を是とした。だからこそ、より幼く純真で染まりやすい彼女は慎重を期さねばならなかったのに……

 

 

『まだ…終わってませんよ。』

 

 ――?

 

 ふと、かけられた声に顔をあげる。

 

 聞き覚えがる声、もう聞こえるはずがない声……しかし、彼女はそこにいた。

 

 

「キョウカちゃん?」

 

 確かに爆発に消えたはずの……いや、それにしては違和感がある。背丈がペコリーヌくらいまで伸びている上に、何処か憂いを帯びた表情というか何と言うべきか…

 それに、誰もキョウカ(?)に目を向けようとしない。まるで、存在しないように… カリバーしか見えていないように…

 

『…あなたにはそのように私が見えるのですね。』

 

「え? …え?」

 

 混乱するカリバー…。死人が生き返るなんてありうるのか?まあ、自分がその代表なのはさておいてキョウカは別に特別な能力は無かったはず。それに、成長したビジュアルなんて原作や公式にも無かった……じゃあ、彼女は一体?

 

『今ならまだ間に合います。正しさを知るとは過ちの意味を知ること。アナタならきっと教えることが…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――何をしているカリバー!」

 

「!」

 

 ジュンの叫びで我にかえったカリバー。眼の前には倒したはずのアナザー響鬼が蔦の拘束を振り解き暴れだそうとしているではないか。

 

(……これは…)

 

 同じだ。メタルビルドに初遭遇した時と…

 

 あの時も凄惨な現実からその一歩前に巻き戻るような事象が起きた。今回も同じだというのなら…

 

(月闇の力か…?)

 

 闇黒剣月闇の能力は闇に由来する力だけではないもうひとつの力…『未来の予知』。厳密にはある種のシュミレーションみたいなものだが、その正確性は人により疎らで、おまけに見えた未来が必ずしも確約されるというわけではない。

 仮面ライダーセイバー原作の登場人物たちを悉く絶望と裏切りへの道へと誘った危険なスキル…でも、見えたビジョンがこのまま行き着く未来なら?

 

「正しさと過ち…か……」

 

 あのビジョンのキョウカが言っていたことが頭の無かったで反響する…。取り上げるだけでは肝心のところが解決しない。なら、自分は何をすべきか…何を選ぶべきなのか?

 

 出来ることはあるはず。自分は仮にも仮面ライダーで…そして、『不死』。

 

「…」

 

 ゆっくりと、カリバーはアナザー響鬼へ歩き出す…。剣を構え、ライドブックをドライバーから引き抜き刀身へあてがおうと……

 

『この力は誰にも渡さない!!!』

 

「! カリバー!!」

 

 無論、させまいとアナザー響鬼は双剣を振り下ろす。トモが悲鳴をあげるがカリバーは防御をすることなく…

 

 

 ――パタリとライドブックを閉じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の瞬間、肉が切り裂かれる音と共に鮮血が闇夜を踊った…。

 






 5 5 5 新 作

 まじかよ。でもVシネならワイの地元だとやらないだろうなぁ。


 そういえば、ここ最近はメガニケにハマってます。マリアン、かわいいよマリアン。

 トーカティブを許すな。

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