プリンセスコネクト!Re:転生カリバーさん、悪夢に泣く(仮)   作:ジュンチェ

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 覇瞳皇帝の喋り方、こんなかんじでええんやろか…




キャルちゃんからの好感度がマイナススタートっておかしくない?(どの口g…)

 …はい、やってきましたランドソル城の玉座の間。

 

 

 大理石の彫刻やら高級そうな調度品の数々に眼を奪われそうになるのが、普通の人の感覚だろう。ただ、そこそこRPGゲームとかを触ってきた前世の僕からすればいかにも敵の親玉が居座るボス部屋といった感想を受ける。不吉なんだ…あの中央の露骨に拡がってるフロアが……

 

 

「―――待っていたわ、奇怪な剣士。」

 

 

 ま、実際にラスボスが居座るのだから間違ってはいまい。

 

 身長以上ある尾を背後に並ばせる九尾の狐といった獣人の『彼女』はプリンセスコネクトの無印と恐らくはRe:Dive一章にあたる時間軸の今で最期に立ちはだかる敵。本来、その場所にいるべき王女を追い出した上に、プレイヤーである騎士くんが幼児退行した原因…目下、全ての黒幕

 

 

(確か… ――覇瞳皇帝(カイザーインサイト))

 

 

 前世、何かの記事のプリコネ特集で『彼女』のことを見たことがある。そして、アニメでキャルちゃんへの扱いやペコリーヌへの非道な仕打ちは是非、この場でカリバーに変身してさっさと闇の藻屑に変えてやりたいところだが…

 

 え? キャルちゃんを感電させたのは誰かって? 

 

 

 あれは事故だ、キャ虐ではない(キャ虐反対派)

 

 

 

(さて、まずジャオウドラゴンは無い… ライドブックが何冊あるが、まあ無理だろうな。)

 

 

 大臣か何かしら要職とおぼしきオジサン爺さん等がいるのはともかく、王宮騎士団のトップ2人に一般団員もそこそこいる…攻撃しようとした途端に剣の錆になるのは想像するに容易い。それに、

 

 

 

 ゲシッゲシッ(膝を蹴られる音)

 

 

「ぐおっ!?」

 

「アンタ、陛下の前なんだから膝をつきなさいよ!」

 

 

 ロープでぐるぐる巻になって、頭に『反省中』と短冊をつけられた蜜柑を乗せるキャルちゃんも同席。ちょっとこのキャルちゃんギャグ線高くないか?割と今、シリアスな空気のはず…あと蹴らないでくれ、痛い。

 

 転生するなり、メインヒロインからこんな扱いを受けるやつそうおらんだろ。きっと、キャルちゃんの好感度はマイナスからスタートだな、うん。…悲しみ。

 

 

 無論、そんなおもしろおかしい格好をしていたら彼女の親愛なる陛下の目にも留まるわけで…

 

 

「キャル、一体あなたは何をしているの? その格好はなに?」

 

「へっ!? へ、陛下…これは、その…」

 

「まあ、良いわ。面白いからしばらくそのままにしていなさい。」

 

「陛下っ!?そ、そんなぁ…」

 

 

 今回はまだマシだが、キャルちゃんへの仕打ちは酷いものが多い。アニメではまだ抑えられていたが、気分が良いものではないいもの。ふむ…いっそ、キャルちゃん美食殿救済ルートRTAでもやってやろうかと考えが過るがやめた。ガバして美食殿全滅ルートにでもなったら目も当てられない。

 

 さて、遅くなったがここに来た理由。それは覇瞳皇帝or陛下ことユースティアナ王女(偽)が入団試験の際に僕の気配を察して興味を持ったらしく、目が覚めるなり拝謁する流れになり王宮騎士団の愉快な仲間たち引っ張って連れてこられたのだが…。

 

 

「このランドソル王国のプリンセスであるユースティアナ・フォン・アストライアを前に物怖じしないなんて…。大抵の者は畏敬のあまりにすぐさま膝を折り礼を尽くすというのに……お前は何者だ?」

 

「…(プリンセスと言うには、あまりにもラスボス臭が強過ぎる…魔王のほうが相応しいのでは?)」

 

「何か言った?」

 

「いえ…。」

 

 

 しまった、心の声が…!落ち着け、落ち着け…。

 

 ふむ、自分が知らない異物が世界に入り込んでいるとなれば、把握しなければという流れになるのは当然だろう。

 しかし、流石に『転生者です』なんて言えるわけもない。言ったところで信じないだろうし、下手な会話などしようものなら王宮騎士団に袋叩きか、陛下・偽により直々に消し灰にされるかどちらかだろう。ここは、無難に乗り切るべきか…

 

 

「私は名も…そして、過去も無き流浪の剣士に過ぎません。ですが、この闇黒剣月闇を受け継ぎ、龍の鎧を纏う者の称号として『カリバー』と名乗っています。」

 

 

 前者はほぼ嘘、後半はまあ間違えてはいない…はず。

 

 

「ほう? …カリバーか。して、カリバー…何故に王宮騎士団の門を叩いた…?」

 

「一度、このランドソルに腰を落ち着けるのも良いかと考えた結果です。職に就けるなら、これが一番に手っ取り早いと。」

 

「……あの粗末な剣捌きで?」

 

「…」

 

 

 うん、そこ突くよなソコを。初陣は見事にご都合主義などは効かずに宴おばさんにフロムゲーの死・確定チュートリアルよろしくボコボコにされたわけである。前世は武術とは無縁だったんだ、加減してくれ全く…

 

 されど、彼女の言うことは間違いではない。明らかに身の丈にあわない挑戦だろう…。

 

 というか、流されて知らずに参加しただけで、別に入団希望は無かったぞ僕。ただの事故(?)じゃないか…ってそんな言い訳通じないよな?

 

 

「どうやら、甘く見過ぎていたようで。本の力でどうにかなると思っていましたが、所詮は身の丈にあわない望み…他所を当たらせてもらいましょう。」

 

 

 悪いな、こんな大ボスのお膝元なんぞおさらばして、美食殿に合流するんだ僕は。残念だったな…

 

 

「まあ、待ちなさいな。見てもらいたいものがあるのだけれど。」

 

 

 しかし、『彼女』が呼び止め懐から取り出した物に目を見開いた…。小箱程度の大きさだが、それは本…

 赤く禍々しいそれはセイバーの物語において諸悪の根源に当たりうる男であるマスターロゴス=イザクが創りだした魔本…

 

 

「『オムニフォースワンダーライドブック』!? …何故ッ!?」

 

「ほほう、やはりこれが何か知っているようねぇ?」

 

「…ッ!?」

 

 

 しまった…!?

 

 驚きのあまり、口が滑りまんまと誘導されてしまった。いくらカリバーに変身出来ようが阿呆丸出しのこの始末に自分が恥ずかしくなるが、どうやら穴に入ることは赦されたい様子。王宮騎士団の愉快な仲間たちがジリジリと周りを詰めてくる…

 

 ああ、これは最悪だ。正直、上手くいく可能性は低いが強行突破を仕掛けるより他…

 

 

 

「まあ、待ちなさい。カリバー…お前に提案があるわ。」

 

 

 何…?

 

 ジャアクドラゴン・ライドブックを取り出した手が止まる。

 

 

「この本と同じ部類のようなアイテムが…このランドソル中にばら撒かれ被害を出している。王宮騎士団も手を焼いていて…おかげで、この国の治安は悪くなるばかりなの。だから…『専門家』がいればなんて考えていたところなのよ。」

 

「…」

 

 

 待て。ワンダーライドブックが他にも存在して被害を出している…?

 

 そんな馬鹿な、ライドブックは相当する聖剣が無ければ力を引き出すことなど叶わないはず。本単体ならさして驚異になるはずも…

 

 

(…待てよ?)

 

 

 

 もし…だ。

 

 ――このプリコネ世界において、自分のようなイレギュラーがまだ他にいるとしたら?

 

 ――そんなイレギュラーが自分と同じように聖剣を持っていたら?

 

 

 転生モノでやりたい放題する転生者もよくある展開だが、実際にこんな美少女だらけ(?)な世界で羽目も倫理も外したい気持ちもわからなくもない…か。それに、案内役のヒルマも『やるべきことはいずれわかる』と言っていた。そして、カリバーの闇黒剣月闇の力は聖剣の封印となれば…

 

 前提の確証は無いが、あり得る可能性だろう。

 

 

「カリバー…もし私たちに協力出来るのなら、王宮騎士団の特別な席に据えてあげましょう。だけど、この誘いを蹴るなら…相応の末路を覚悟なさい。」

 

 

 さあ、どうする?

 

 はっきり言えば王宮騎士団とは距離をとりたいが…手札も技術もあまりに足りない今、仮に逃げれたとしてもお尋ね者となっていては今後の活動に支障をきたすのは想像に難くない。

 

 

(…腹を括るか。)

 

 

 選択肢はひとつ…剣と本をおさめ、偽王女の前へ改めて向き直る。

 

 

「本の被害がどれくらいかは知らないが、僕はその本と、その力を引き出す聖剣について知っている。恐らく、知識については君等の期待には応えられるだろう。故に、こちらも条件として衣食住の保障を頼む。それくらいの条件でウィンウィンだろう?」

 

 

 脅し8割の勧誘を受けることにした。ワンダーライドブックにせよ、メギドにせよ、闇の聖剣に仮面ライダーセイバーの知識をある程度は把握している自分ならうまく立ち回れるだろう。戦闘になろうなら、それこそ王宮騎士団や抜群の能力持ちである少女たちがランドソルにはわんさかいるのだからそんな彼女たちを頼れば良い。……仮にも仮面ライダーのくせに、実に情けないところだが。

 

 

 さて、偽王女サマの反応は…?

 

 

「あら、存外に慎ましいものね。福利厚生は王宮騎士団の一般団員と同じものを用意してあげるわ。」

 

 

 取引成立か…。とりあえず、一安心…

 

 

 

 

「それじゃあ、まず…貴方には王宮騎士団の新人教育カリキュラムを受けてもらおうかしら。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……は?

 

 

 

 

 

 





 執筆、ものすっごい手探り状態…

 
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