今更始めるポケモンBW 作:雨上がり
『■■!今度ポケモンの最新作でるってよ!』
声が聞こえる。
『リメイクらしいんだけどさ。お前も買うだろ?』
声は俺に問いかける。
もちろんだ。いくつになってもポケモンが好きだ。
『お前最初のポケモン何にする?ってお前は決まってるか。お前くさタイプ好きだもんな』
そうだったな。確かに俺はくさタイプが好きだ。
俺が■■■としてホワイトをやったときも。■■■としてXをやったときも。αサファイアをやったときも。ハートゴールドのときもプラチナをやったときも。
多分これからもくさタイプを選ぶのだろう。
『通信対戦しようぜ。レギュレーションはいつものな』
今日は俺が勝たせてもらうぜ。
『はっ!俺に勝てるかよ!』
お前前々回俺が勝っただろ。
『なー■■通信交換してくんね?図鑑埋まらん』
あーバージョン違うしな。今度持ってくる。
『……なあ■■。俺通信交換しようぜって言っただろ……なんで、なんで死んじまうんだよ』
「うぅ……」
懐かしい夢を見た。
私がまだ俺だった時の夢。
「ここは……」
そうだ私は確かカイトさんに負けて……。
「ッ!ツタージャ!」
ツタージャがいない。
手元のモンスターボールも空っぽで軽く見える範囲には姿が見えない。
「ツタージャ!どこ、どこに行ったの?」
そう遠くには行っていないはず。
すぐに気持ちを切り替えツタージャを探しに行く。
「ヨーテリー!ツタージャを探すの手伝って!」
ヨーテリーの嗅覚を使いツタージャを探す。
匂いを嗅ぎ分けたのかヨーテリーは吠え走り出した。
「そっちにいるのね!」
ヨーテリーの後を追い走る。
凸凹した地面に足を取られそうになるけどなんとかヨーテリーに追いすがる。
「!この音って」
走っていくとポケモン同士のバトルによる爆発音が聞こえた。
「ツタージャ!」
ツタージャは見つかった。
ダンゴロにモグリューにコロモリ、たくさんのポケモンに囲まれていた。
「ヨーテリー!援護を……ってツタージャ⁉」
囲まれピンチだったツタージャに援護をと思いヨーテリーを向かわせようとするとツタージャが蔓で牽制してきた。
一人でやると言わんばかりに。
「…………」
思わず息を呑んだ。
ツタージャの目を、覚悟の決まった淀みない澄んだ目を見せられ私の意思も定まった。
私にもわかる。
悔しかったのだ。カイトさんに負けて。ギガイアスに為す術なく負けて。
この世界はゲームじゃない。セーブもロードもない一回きりの真剣勝負。
だったら負けたくはない。
「ヨーテリー……ごめん戻って。ツタージャ私はあなたを信じる」
だから私のことも信じてほしい!
一歩踏み出しツタージャに並ぶ。
するとツタージャに変化が起こる。
青く光だし徐々に姿が変わっていく。
「これって……」
ツタージャはジャノビーに進化した。
体が大きくなりより逞しくなった。
「ツタージャ……いやジャノビー!行くよ!」
ジャノビーはそれに答えるように声を上げる。
「数は多いけど冷静にいくよ!『つるのムチ』でダンゴロたちを薙ぎ払え!」
威力の上がったつるのムチがダンゴロたちを弾き飛ばす。
相手もやられたままではない。
コロモリたちが羽を羽ばたかせる。
何匹か同時にかぜおこしを放ち小さな風の渦ができる。
「今なら出来るはず!ジャノビー!」
ジャノビーが風に包まれるとその風がだんだん緑に変わっていく。
風はだんだん葉のようなエネルギーで満ちていく。
「『グラスミキサー』!」
渦を巻くエネルギーを全体を巻き込むように放つ。
「凄い……凄いよ!ジャノビー!」
あっという間にポケモンたちを追い払ってしまった。
「ありがとうジャノビー。私ももっと頑張るから。これからもよろしくおねがいね」
ジャノビーは任せろと胸を張っていた。
その姿がなんだか可笑しくジャノビーと一緒になって笑った。
これからもよろしくね。みんな。
ジャノビーが進化したよ!やったね!
新ポケは今度こそ次回。