今更始めるポケモンBW   作:雨上がり

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ドラゴンの骨奪還作戦

 

「コロモリはプラズマ団を上から探して!」

 

 

 薄暗い森の中、視界が悪いのでコロモリに空から探してもらう。

 

 

「いた!」

 

「しつこい子供め!追いかけられないようにここで痛めつけてやる!!」

 

 

 どうやらこの道が当たりだったみたい。

 が、プラズマ団の団員は1人。

 

 

「ということはこの先に骨を持ったやつが逃げたのね」

 

「何故俺が骨を持ってないとわかった⁉」

 

「あ、持ってないんだ」

 

「しまった!」

 

 

 カマをかけたら簡単に引っかかった。

 

 

「だとしてもここを通してなるものか!」

 

「邪魔しないで!コロモリ!『エアカッター』!」

 

 

 プラズマ団が繰り出したポケモンをコロモリが起こした風の刃で蹴散らしていく。

 サクッと倒せたのでプラズマ団の下っ端を避けて奥にどんどん進んでいく。

 

 

 

 

 

「これで3人……この人も骨持ってない」

 

 

 あれから森の中を駆け抜け計3人のプラズマ団と戦った。

 他にも野生のポケモンやトレーナーに挑まれたけどくさタイプやむしタイプのポケモンが多かったからコロモリのエアカッターで対応した。

 でも草の中から飛び出してくるのだけはやめてくださいポケモンレンジャーの方々。心臓に悪いんです。

 まあそれもコロモリが戦ってくれたけど。

 そういえば私の手持ちってくさタイプへの切り札がコロモリだけになるのか。ジャノビーもヒヤップもくさタイプにはそこまで有利じゃないし。

 

 

「っとこうしちゃいられない。アーティさんが出口を塞いでるって言っても逃げられちゃうかもしれないし」

 

 

 戦闘続きで結構時間も使っちゃってる。

 逃げられてなければいいけど。

 

 

「っと見つけた!」

 

「追手だと?」

 

 

 腐った木で出来た天然のトンネルを抜けた先にプラズマ団の下っ端がいた。

 今度こそ骨を持っていますように。

 

 

「まさか仲間が倒されたのか?こんな子供に?」

 

「3人共倒したんだよ!」

 

「仕方ない!俺が相手だ!」

 

「コロモリ!お願い!」

 

 

 

「くそ……ここまでか!」

 

「盗んだ骨はどこ!」

 

「ぬ、盗んだ骨は返す……」

 

 

 良かった。こいつが持ってた。

 ……にしてもこの骨大きいな。バックが四次元なんちゃらみたいな仕様で助かった。

 

 

「これで我らの……そして王様の望みが叶わなくなるのか……」

 

「王様?」

 

 

 プラズマ団の王様の望み?

 ポケモンの開放とは違うのか?

 

 

「大丈夫ですか?王様に忠誠を誓った大切な仲間よ」

 

「だ、誰⁉」

 

「七賢人様!」

 

 

 やってきたのは1人の老人。七賢人アスラと呼ばれていた。

 

 

「折角手に入れた骨をみすみす奪われるとは無念です。ドラゴンの骨ですが……今回は諦めましょう」

 

 

 私の頬をつうっと汗が伝う。

 私はこの老人の放つプレッシャーに押されかけていた。

 

 

「調査の結果我々プラズマ団が探し求める伝説のポケモンと無関係でしたから。……ですが」

 

 

 そこでアスラは言葉を区切る。

 そして私の方へ顔を向けた。

 

 

「我々への妨害は見逃せません。2度と邪魔だて出来ないよう痛い目にあってもらいましょう」

 

 

 この目は本気の目だ。

 下っ端のような軽い脅しじゃない。

 あのときと同じだ。カラクサタウンの演説のときと。

 本気で言っている人の目だ。

 思わず後ずさる。コロモリも警戒するように私のそばに寄ってきた。

 

 

「ああ、良かった!」

 

「アーティさん⁉」

 

 

 緊迫していた空気を破るようにアーティさんがやってきた。

 

 

「虫ポケモンが騒ぐから来たらなんだか偉そうな人いるし。さっきボクが倒した仲間を助けに来たの?」

 

 

 どうやらアーティさんはアーティさんで下っ端を倒していたらしい。

 確かに博物館で見たときより下っ端が少ないななんて思ったけどアーティさんの方にいたのか。

 

 

「レイン!アーティ!他の連中は何も持ってなくてさ……で?なんだい?こいつが親玉かい?」

 

 

 アロエさんもやってきた。

 

 

「わたしはプラズマ団七賢人の1人です。同じ七賢人のゲーチスは言葉を使いポケモンを解き放たせる!残りの七賢人は仲間に命じて実力でポケモンを奪い取らせる!」

 

「そんな……」

 

「だがこれはちと分が悪いですな……虫ポケモン使いのアーティにノーマルポケモン使いのアロエ……敵を知り己を知れば百戦にして危うからず……ここは素直に引きましょう。ですが我々はポケモンを解放するためトレーナーからポケモンを奪う!ジムリーダーといえどこれ以上の妨害は許しませんよ。いずれ決着をつけるでしょう。ではその時をお楽しみに……」

 

 

 そこまで言い切るとアスラは一瞬で姿を消した。

 

 

「追いかけなきゃ!」

 

「待ちなレイン。どうするアーティ追いかけるかい?」

 

「いやあ……盗まれた骨は取り返したしあんまり追い詰めると何をしでかすかわかんないです。じゃあアロエねえさん、ボク戻りますから。それじゃあさ、ヒウンシティのポケモンジムでキミの挑戦を待っているよ。楽しみ楽しみ」

 

 

 そう言うと手をひらひら振ってヒウンシティの方へアーティさんは歩いていった。

 

 

「レイン!アンタの持ってるそれが必死になって取り返してくれたドラゴンの骨なんだね」

 

「あ、はい。これ……」

 

 

 持っていた骨をアロエさんに返却する。

 

 

「レイン本当にありがとうよ。アンタにように優しいトレーナーなら一緒にいるポケモンも幸せだよ」

 

「ありがとうございます。コロモリもありがとうね」

 

 

 コロモリをぎゅっとする。

 

 

「おや?」

 

「あれ⁉」

 

 

 抱き寄せたコロモリが青く発光する。

 これってまさか……。

 

 

「へえ……おめでとうレイン。コロモリを進化させるなんてね」

 

「ココロモリ……」

 

 

 今日は頑張ってくれたもんね。

 

 

「それじゃあ博物館に骨を戻さないとね」

 

「はい。私も今日はシッポウシティで一泊していきます」

 

 

 アロエさんについていく形でシッポウシティに戻った。

 プラズマ団によるドラゴンの骨強奪事件は解決したのであった。

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