今更始めるポケモンBW   作:雨上がり

27 / 28
最初の1歩

 

「レイン!こっちだよ!」

 

 

 

 置いてかないで(切実)。

 向かうはカノコタウンの北側、1番道路に続く入口。

 

 

 

「ベルが旅を始めるなら最初の一歩はみんな一緒がいいって」

 

「だったら置いてかないでよ」

 

 

 

 私一歩どころかもう1番道路は踏破したんだけど余計なことは言わないでおく。

 トウヤもチェレンもベルもカノコタウンから外に出たことがないわけではない。

 まあ”旅立ち”の一歩って大事だよね。

 

 

「トウヤもレインもほら並んで!みんなで一緒に1番道路に踏み出そうよ!」

 

「うん!」

 

 

 四人で1列に並ぶ。

 

 

「じゃあ行くよ」

 

 

「「「「せーの!!」」」」

 

 

 揃って1番道路に踏み出した。

 

 なんだろう。ものすごく楽しい気分。

 心臓の音が耳に響く。みんなと一緒だからかな?

 

 

「ああ!なんだろう、ドキドキワクワクしちゃうね!」

 

「わかるよベル!もうね!テンションがヤバい!」

 

「レイン、語彙力」

 

「そうだね。さ、博士が待ってる」

 

 

 トウヤ五月蠅いよ!君の語彙力も大体同じくらいでしょ!

 思っても口にはしない。レインちゃんはいい子なので。

 取り敢えずチェレンの言ってた通り博士の所に行かなくては。

 

 

「アララギ博士お待たせしました」

 

「うん!それでは説明を始めますね」

 

 

 アララギ博士の説明を簡単にまとめると

 ポケモンと出会うことでポケモン図鑑のページが自動的に埋まっていく。

 ポケモンを捕まえると更に詳しい情報が手に入る。

 要するに出会うだけじゃなくて捕まえることも意識しないと。

 

 

「ということで私が実際にポケモンを捕まえて見せます」

 

 

 そういうとアララギ博士は草むらに歩いていくと飛び出してきたミネズミとバトルを始めた。

 1番道路はトレーナーの間でも初心者向けと言われている道路で海を渡らなければそこまで強いポケモンは生息していない。

 

 

「あ、チラーミィ」

 

「レインと同じポケモンなんだね」

 

 

 博士の繰り出したチラーミィはあっという間にミネズミの体力を削りとる。

 凄い。私もチラーミィと同じことが出来るようになれるだろうか。

 

 

「こうやってバトルをして相手の体力を削る。そしたらこれ!モンスターボールを投げる!」

 

 

 アララギ博士が投げたモンスターボールはキレイな放物線を描きミネズミに当たる。

 ミネズミは赤い光に包まれモンスターボールに吸い込まれる。

 星のエフェクトが舞い、ミネズミはモンスターボールに収まった。

 

 

「今の見てくれた?」

 

「博士すごーい!」

 

「ポケモンの体力を減らして少し弱らせると捕まえられるんですよね」

 

「チェレン正解!ポケモンの技によって眠らせたり麻痺にさせたりするのも有効な手段よ!」

 

「私達のポケモンはまだ覚えてない技だね」

 

 

 チラーミィも覚えられるのかな?

 

 

「次はあなた達の番。モンスターボールを幾つか渡すから挑戦してみてね!では私はこの先のカラクサタウンで待ってるわ!」

 

 

 私達にモンスタボールを5個ずつ渡すとどんどん先に行ってしまった。

 

 

「じゃあ僕らもいこうか」

 

「さんせー!」

 

「隣町まで行かないとモンスターボールも買えないし」

 

「特にレインは大変そうだよな」

 

「……否定できないのが悲しい」

 

 

 貰ったモンスターボールを弄びつつ軽口を言い合う。

 目的地はカラクサタウン。

 私にとっては帰宅みたいなもの。

 

 

「あ!いいこと思いついた」

 

 

 いざ行こうとするとベルが声をあげた。

 

 

「さ、さっさと行こうか博士が待ってる」

 

「そだね」

 

「ちゃんと聞いてよ!何なのよもう⁉」

 

 

 チェレンもトウヤもベルを無視して進もうとする。

 

「どれだけポケモンを捕まえたかみんなで競争しようよ?」

 

「競争?」

 

「そう!アララギ博士からもらったポケモンも含めてたくさんポケモンを連れてる人が勝ちね!レインもチラーミィを含めての数!」

 

 

 ゲット競争か。

 今私の手持ちはチラーミィだけだからモンスターボール5個全部にポケモンが捕まえられたら連れていける最大数の6匹になるわけだ。それはみんなも同じ。

 

 

「なるほどね。そういうことなら面白いな」

 

「図鑑も埋まるし一石二鳥……ベルにしてはやるぅ!」

 

「ベルにしてはって何さー!」

 

「じゃあカラクサタウンに着くまでだな」

 

「あたしとミジュマルのコンビが一番なんだから!」

 

 

 あ、ベルのポケモンミジュマルなんだ。

 そういえばまだちゃんとみんなのポケモン見せてもらってないような……。

 後で見せてもらえばいっか。

 

 

 取り敢えず勝負開始!

 正直とあることに関して難があるから勝機薄いけど最下位脱退目指して頑張るよ!

 

 

 

 


 

 

 

 さってと!

 ベルにもチェレンにも負けないようにやっていこう。

 特にトウヤ。お前には負けん。

 

 

「ポケモンちゃーん出っておいでー」

 

 

 小さい頃から1人で草むらに入っちゃダメと言われてきた。

 まあ戦えるポケモン居ないのに野生のポケモンに襲われたら為す術もないからね。

 

 

「あっミネズミ見っけ!初陣だよチラーミィ!」

 

 

 飛び出してきたのはミネズミ。

 イッシュ地方ではよく見かける有名なポケモン。

 

 

「チラーミィ『はたく』」

 

 

 チラーミィは私の指示に従って

 その尻尾でミネズミを弾き飛ばす。

 

 思ったよりダメージが大きいのかミネズミは大分弱った。

 

 

「チャンス!モンスターボール!それ!」

 

 

 弱って膝をついたミネズミにモンスターボールを投げる。

 初ゲットチャンスだ!

 

 私の手から放たれたモンスターボールは緩やかなカーブを描き()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「え?あれ?」

 

 

 私が危惧していた致命的な欠点。

 ノーコン。

 投擲適正距離1m以内。

 2mで当たるか当たらないか。

 5mも離れると見当違いのほうに飛んで行ってしまう。

 小さい頃のキャッチボールで発覚したことだった。

 あれから数年成長なし。

 

 

「あ!ちょっと!?」

 

 

 気を取り直して再挑戦しようと思いバッグに目を向けた瞬間チャンスだと思ったのかミネズミは草むらの中に逃げてしまった。

 

 

「あぁ……失敗した」

 

 

 こういうのはベルの役目なんじゃないかな……なんてベルに失礼なことを考えながら頭を抱える。

 私にドジっ子属性は求めてない。

 チラーミィの柔らかなしっぽの感触が頬に触れる。

 チラーミィに慰められるときはいつもこんな感じ。

 ふかふかで気持ちいいんだよね。

 

 

「うん気を取り直してもう一回いこう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダメでごめんね……」

 

 

 

 駄目だった。

 弱らせて近づこうとすると生存本能的なあれで逃げられてしまう。

 逃げるポケモンにボールが当たるなら苦労はしてない。

 

 

「残り1個……」

 

 

 手元に残るのはたった1つのモンスターボール。

 これが最後。

 あ、ヨーテリーだ!

 

 

「チラーミィ!『おうふくビンタ』!」

 

 

 気付けばおうふくビンタを覚えてた。

 素早い動きで翻弄しつつヨーテリーの体力を削っていく。

 

 

「ラストチャンス!それ!」

 

 

 投げたボールは真っ直ぐヨーテリー……ではなくチラーミィのほうへ。

 

 

「そうだ!チラーミィ『はたく』……あ」

 

 

 ダメもとでチラーミィに指示をだす。

 意図が伝わったのかモンスターボールを的確にヨーテリーに向かってはじいてくれた。

 

 

「お願い!」

 

 

 チラーミィによる即興ピンボールゲット方式。

 今考えた。チラーミィのしっぽの器用さによる技能だ。

 

 ヨーテリーが入ったモンスターボールは小さく揺れると星のエフェクトが舞った。

 

 

「やったー!ヨーテリーゲット!」

 

 

 ヨーテリーをゲットしたことで図鑑に通知が入る。

 

 

「図鑑No.012 こいぬポケモン ヨーテリー うん!ちゃんと登録されてる」

 

 

 本当に図鑑に登録されるんだ。どういう仕組なんだろう。

 一応ミネズミも発見した扱いだから内容は埋まってないけどページが出来てる。

 いつかちゃんと捕まえたいね。

 

 

 さて、ボールもなくなったしカラクサタウンに向かいますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どうしてこうなった?

 

 

 チェレンと向かい合いながら思う。

 

 

「レインにはまだお披露目してなかったからね。僕たちのコンビを君のチラーミィで試させてもらうよ」

 

 

 VSチェレン。

 

 

 え、まって準備出来てな……




うちのレインちゃんはノーコン。


レインの手持ち

チラーミィ
ヨーテリー


ベルが自分のポケモン言っちゃったから自動的にチェレンとトウヤのポケモンがわかる仕組み。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。