今更始めるポケモンBW 作:雨上がり
時間は少し戻る。
一番道路を進むともう既にチェレンとベルが居た。
私に少し遅れてトウヤも来た。
「あ、レインも来たね!じゃあ勝負しよう!」
「おー」
「じゃあレインからね!」
「私が捕まえたのはヨーテリーの1匹だけ……モンスターボール投げるの難しいね」
「レインはボール投げるの下手だもんな」
もう手持ちのモンスターボールがないことを伝えると笑われた。むう。
「そういうベルたちはどうなのさ」
「僕もベルも2匹だよ」
「俺も2匹」
どうやら3人も1匹だけ捕まえたらしい。
「意外だなー。チェレンの一人勝ちかなって思ったけど」
「僕も考えなしにボールを投げてるわけじゃないさ」
「あたしはこのコって思ったコを捕まえたんだー」
「それじゃあカラクサタウンに行こうか」
「いやちょっと待った」
カラクサタウンに向かおうとするとチェレンが止める。
「どうしたのチェレン」
「ポケモンバトルをしよう。レイン」
「え?」
チェレンと向き合う。
え?誰も止めないの?
トウヤ、君先越されたみたいな顔しないで。
「レインにはまだお披露目してなかったからね。僕たちのコンビを君のチラーミィで試させてもらうよ」
「もう!仕方ない!チラーミィ!やるよ!」
唐突に始まった私の初バトル。
私のチラーミィに対してチェレンが繰り出したのはポカブ。
なるほどチェレンの最初のポケモンはポカブか。
「ポカブ『ひのこ』」
ポカブから火の玉が打ち出される。
「それくらいなら躱せる!チラーミィ!」
「もう一度『ひのこ』だ!」
ひのこをチラーミィはひらひらと躱していく。
素早い動きにポカブが翻弄されていく。
「チラーミィ『くすぐる』」
チラーミィの必殺技。
『くすぐる』
チラーミィのしっぽでくすぐる攻撃。
直接ダメージを与える技じゃないけど下手したら呼吸困難で死に至る可能性を秘めた文字通りの必殺技。
身をもって知ってるから怖さがよくわかる。
……本気で死を覚悟したからね。あの時は。
「ポカブ!?」
「やっぱりアレ凶悪だよね……」
想定通りくすぐるで悶絶するポカブ。
辛いよね。わかる。
楽にしてあげよう。
「『おうふくビンタ』」
笑い転げて動けないポカブにしっぽによる5連撃が決まる。
衝撃で目を回しポカブは戦闘不能になった。
「……まさかこれほどとはね」
「まあチラーミィのくすぐりは強いからね」
「そういう技じゃないはずなんだけどな」
そういうとチェレンはポカブをボールに戻す。
「せめて一矢報いたいよね」
「まだまだ!負けないよ!」
チェレンがもう一つのモンスターボールを投げようとしたときみんなのライブキャスターが鳴った。
「アララギ博士からだ」
『ハーイみんなどう?今カラクサタウンのポケモンセンターにいるの案内してあげるからみんなもおいで』
「ポケモンセンターですね。わかりました」
『オッケイ!それじゃあーねー』
ライブキャスターの通信が切れた。
「だってさ。博士を待たせるわけにはいかない。決着はまた今度」
「まあ私が勝ってたからいいけど」
「レイン今度は俺ともバトルしよう」
「その前に僕との決着だろう。それより先行ってるよ」
「あっちょっとチェレン置いてかないでよ!」
「待ってー」
4人で走ってカラクサタウンに向かった。
初バトルなのに決着をつけないスタイル。