今更始めるポケモンBW   作:雨上がり

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主人公の部屋にWii置いてあるのが懐かしさを感じさせる。
え?もう10年くらい経ってるの?ふぁー


旅立ちの前に

 

「騒がしくして本当にすみませんでした」

 

 

 1階に降りると既にチェレンがママに謝ってた。

 ベルは一歩後ろでシュンとしてる。

 私も同罪だからスッとベルの横で小さくなる。

 

 

「あ、あのう……お片付け……」

 

「後でなんとかするから……」

 

「片付け?」

 

 

 首をかしげるママ。かわいい。

 うちのママもう30過ぎだけどなんか異様に若々しいんだよね。

 背も低いから制服着せたら高校生に見えると思う。

 

 

「いいのいいの!後であたしがやっておくから!」

 

「ごめん……ありがとうママ」

 

「すみましぇん……」

 

 

 ママありがとう。

 でもちょっとは私も片付けするからね?

 べ、別に見られちゃまずいものがあるわけでもないんだけどさ。

 

 

「あ、でもレイン。あなたには後でお話があるから」

 

「すいませんでした!」

 

「レイン⁉」

 

 

 キレイな土下座だったと思う。無駄のない精錬された動きにベルもチェレンもビビってた。

 前世で培った土下座スキルをなめるなよ!

 これで逃げ切ってやる!

 

 

「でもお話はあるからね?」

 

 

 逃げられなかった。

 多分ママは私の思考が読める。年齢のこと考えたあたりからちょっと目をそらしてたんだけどなぁ……。

 

 

「それよりアララギ博士に会わなくていいの?」

 

「はい!では失礼しますね」

 

「じゃあアララギ博士にお礼を言いに行かないと」

 

「ポケモン研究所の前で待ってるよ」

 

「あたしは一度家に戻るね!」

 

「「お邪魔しましたー!」」

 

 

 逃げたな!薄情者!

 

 

「レイン」

 

「ひゃい!」

 

「ポケモン勝負ってものすごーく賑やかなのね!下までポケモンの鳴き声とか聞こえてきたわよ!」

 

「ほんとごめん」

 

「いいのよ」

 

「え?」

 

 

 怒らない……だと⁉

 ママは天使だったかもしれない。

 

 

「思い出しちゃうなー初めてのポケモン勝負!」

 

 

 ママは天使でありトレーナーだったぽい。

 私聞いてないですけど?

 いや知識としては知ってたけど。

 

 

「そうだ!勝負したポケモンを休ませてあげないと!」

 

「あ、ありがとママ」

 

 

 チェレンと戦った後は回復してなかったからね。

 私キズぐすりとか持ってないし……。

 

 

「あと出かけるならライブキャスターを忘れないでね」

 

「はーい」

 

 

 ライブキャスター。

 通話ができる時計みたいなやつ。

 ほらそこ!劣化版○ップルウォッチとか言わない!

 ……私のアップ○ウォッチ……じゃなくてライブキャスターはピンク色。

 しっかり左腕に巻く。

 

 

「あなたも博士にお礼を言うんでしょ?じゃあ行ってらっしゃい!」

 

「行っています!ママ」

 

 


 

 

「んんー!はぁー!」

 

 

 家を出て大きく深呼吸。

 十数年過ごした小さな町、カノコタウン。正直言って私とチェレンとベルの家とポケモン研究所しかない辺境なんだけれども。

 まあそれは置いておいて早速ポケモン研究所に直行する。

 寄り道するところないしすぐ着く。

 

 

「チェレン!おまたせ」

 

「……レイン。申し訳ないけれどベルの家まで行ってくれる?」

 

「ベルの家?……ああ大体わかったかもしれない」

 

「きっとまたいつものようにのんびりしてるだろうから」

 

「本当にマイペースだよね」

 

「君が言えたことじゃないけどね」

 

「むう……。ちょっと行ってくるね」

 

 

 チェレンって本当に口が強いね。

 言葉の刃が刺さったよ。

 

 

「ベルー?まだー?」

 

 

 ベルの家のドアが空いてたのでお邪魔しま~す。

 

 

「だめだめだめーっ!」

 

「あたしだって……ポケモンもらった立派なトレーナーなんだもん!冒険だって出来るんだから!」

 

 

 うわーベルパパ荒れてんねー。

 ベルパパはベルのことが大好きな親バカですっごい心配性。

 

 

「あっ……大丈夫だよ」

 

「ベル……」

 

 

 ベルはかぶってる大きな帽子をギュッとかぶり直す。

 ベルがいつもやってる気合居入れの合図だった。

 

 

「……大丈夫!先行ってるね!」

 

「あ、ちょっと⁉」

 

 

 私の静止を振り切ってベルは行ってしまった。

 

 

「なんてことだ……うちの娘がポケモンと旅に出るだって⁉あんなに世間知らずなのに!」

 

「もう……パパったらベルのこと心配しすぎなんだから」

 

 

 力なく崩れたベルパパを支えるベルママ。

 

 

「子供は誰だってポケモンと一緒に旅をして大人になるんですから。レインちゃん、ベルのことよろしくね」

 

「あ、はい!わかりました!」

 

 

 まあベルはなんだかんだマイペースだけどしっかりしてるし大丈夫!

 ベルの家を出て再び研究所の前に行く。

 

 

「さ、博士に会いに行こう」

 

「「おー!」」

 

 

 チェレンを先頭に研究所に入る。

 

 

「ハーイ!待っていたわよヤングガールにヤングボーイ!」

 

 

 アララギ博士だー!

 イッシュ地方の博士といったらやっぱりアララギ博士だよねー!

 

 

「改めて自己紹介するね」

 

 

 え、いや……アララギ博士ですよね?

 

 

「私の名前は……「……アララギ博士?名前は知っていますよ?」」

 

 

 チェレン、ナイスツッコミ。

 割と小さいときからここには遊びに来たりしてたからね。

 

 

「もう!チェレンったらちょっとクールじゃない?」

 

「そうだよチェレン。形式美っていうのがあるじゃない」

 

「もーチェレンったらー」

 

「え?僕が悪いの?」

 

 

 そうだよ。なんとなくアララギ博士に便乗したらベルも乗ってくれた。

 

 

「では改めて……私の名前はアララギ!」

 

 

 アララギってなんか名前間違えられそうな名前だよね。

 噛みましたって。

 

 

「レイン!変なこと考えないで……んん、ポケモンという種族がいつ誕生したのか……その起源を調べています」

 

 

 ポケモンの起源……なんでこの人こんな辺境で研究所してるんだろう。

 

 

「あ、すごーい!もうポケモン勝負をしたのね!それでかな?ポケモンたちも君たちを信頼し始めた……そんな感じ!」

 

「す、すごい!ボールを見ただけでそこまでわかるなんて……」

 

「研究者としての勘よ」

 

 

 博士ってすげー!

 

 

「さて君たちにポケモンをあげた理由だけど……「ポケモン図鑑ですよね」もう!チェレン!」

 

「ポケモン図鑑……?」

 

「ポケモンの情報を書き込むやつだよベル」

 

「すごいわ!チェレンにレイン。ポケモンのことをよく勉強してるわね!一応ちゃんと説明を入れると君たちが出会ったポケモンを自動的に記録していくハイテクな道具なの!だからね、レインたちにはいろんなところに出かけこのイッシュ地方すべてのポケモンに出会ってほしいのッ!」

 

 

 イッシュ地方すべてのポケモン……。

 

 

「ではお聞きしまーす。レイン!チェレン!ベル!ポケモン図鑑を完成させるべく冒険の旅に出かけるよね!」

 

「はい!」「はあーい……じゃなくてはい!」

 

「ありがとうございます。お陰で念願のポケモントレーナーになれました」

 

 

「ありがとみんな。最高の返事よね」

 

 

 そう言うと私達にポケモン図鑑を渡した。チェレンは赤で私とベルのはピンク色のポケモン図鑑だ。

 

 

「では次のステップね!ポケモンと出会う方法を教えるから1番道路に来てね!」

 

 

 アララギ博士はすぐに研究所を出てってしまった。

 

 

「あっあたしたち博士に頼まれたから冒険してもいいんだよね?自分のやりたいことを探してもいいんだよね?」

 

「ああ、図鑑を完成させながら好きなように旅をすればいい」

 

「私も……ツタージャと一緒に旅が出来るんだ……」

 

「博士が待ってる早く行こう」

 

「はーい」

 

「ねえねえレイン待ってよお!」

 

 

「あ、いたいた!」

 

「あれ?ママ?」

 

 

 研究所を出るとママが居た。

 どうしたんだろう。

 

 

「で?博士の話はどうだった?」

 

「えっとね……」

 

 

 チェレンとベルと一緒にポケモン図鑑をもらったことを伝える。

 

 

「ポケモン図鑑の完成をお願いされたんだ⁉すごーい!……なーんてね」

 

「ママ?」

 

「実は、ママその話は既に知っているんだけどね」

 

「な、なんだってー!」

 

「レインふざけない」

 

 

 ネタに走ったら怒られてしまった。むう……。

 

 

「あなた達このタウンマップを持っていきなさいな。チェレンとベルもね!」

 

「大切に使います」

 

「あ、ありがとうございます」

 

 

「あとレインの部屋はあたしが片付けておくからベルたちは気にしなくていいのよ。ね?レイン」

 

「あ、はい」

 

 

 圧掛けられた。まあ悪気ないし、パソコンとか無事だったし。

 

 

「あなた達のパパやママにはあたしから伝えておくからポケモンだけじゃなくてイッシュ地方のすてきなところいっぱい見つけて素敵な大人になるのよ!」

 

「「「はい!」」」

 

「じゃ、いってらっしゃい!」

 

「いってくるね!ママ!」

 

 

 ママは手を降って送り出してくれた。

 

 

「それじゃあ1番道路に行こうか」

 

「そうだね博士が待ってる」

 

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