光の巨人を目指す   作:目指せ焼豚

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今回はかなり短め、そろそろプロローグのところまでいけそう。
 
今年から自分は就活なので、もっと不定期になる可能性あり。
ほぼ失踪してた人間が言うのもなんですがね……


委員長決めと黒い影

 戦闘訓練のあった日の翌日、ホームルームは相澤の一言で始まった。

 

 「昨日の戦闘訓練をVで見させてもらった」

 

 内容はそれぞれの訓練内容を見て、相澤の視点から見た部分でのそれぞれの反省点などを話してくれた。

 

 「さて、早速だが……」

 

 相澤先生の言葉に緊張が走る。先日のように除籍などの罰則が課せられた難題を出されるのか、と身構える。

 

 「君たちには学級委員長を決めてもらう」

 

 「「「学校っぽいのきたーーー!!!!」」」

 

 相澤の学級委員と言う思ったより普通の言葉に思わず叫ぶ生徒達。行事の仕事や教師の仕事を頼まれるなど色々と忙しくなるが、卒業しプロヒーローとなった場合、クラスメイトをまとめ上げていた実績は意外と重要になるのだ。

 

 「はい!それ!俺やりたいです!」

 

 「ウチもやりたいっす」

 

 「リーダー、やるやる~!」

 

 「僕のためにあるヤツ☆」

 

 「オイラのマニフェストはスカート丈膝上30㎝!」

 

 切島の挙手を皮切りに、殆どのクラスメートが自分がなりたいとアピールしていく。

 収集が収まらない中、飯田が立ち上がり言った。

 

 「静粛にしたまえ! 委員長リーダーとは多を牽引する責任重大な仕事だ!『やりたい』からと言ってやれるものではないはずだ!」

 

 

 「周囲の信頼あってこそ勤まる責務!民主主義に則り、真のリーダーを決めるのであれば投票による多数決で決めるべきだ!」

 

 周囲が暴走しそうな中で冷静な判断を持って、全員が納得する提案を出せる飯田は委員長リーダーに相応しいのではないかと思わせるほどにカッコ良かった。

 

 「オマエの腕が一番ビシッと聳え立ってんじゃねーか!」

 

 「それに一週間も経ってないのに信頼も何もないと思うわよ、飯田ちゃん」

 

 触れないでおこうと思った部分への切島と蛙吹の鋭いツッコミに飯田君は凹んでしまった。

 

 

 ♢♢♢

 

 そこから何故か出久に三票、八百万に二票入り委員長と副委員長に就任、あんなになりたがっていた飯田は出久が入れた一票のみでまた凹んでいた。結局いずくは自分では役不足だと委員長を辞退し、委員長は八百万になった。

 場面は切り替わり昼休み、出久は放課後の個性訓練のためにどこかの施設を押さえようと麗日、飯田と一旦別れて職員室に向かっていた。

 

 「どこか借りられるといいんだけど……」

 

 出久はそう言いながら廊下を歩いていると急に大きな音の警報が鳴り始めそれと同時に放送が流れ始めた。

 

 『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外に避難してください』 

 

 その放送が流れた時に一気に食堂の方が騒がしくなる。

 

 「なんだ!?」

 

 出久はいきなりの事態に驚くが、何やら窓の外が騒がしい。

 窓の外を見てみると、記者やらテレビの撮影用のカメラを持っている人達が校舎の敷地内に入ってきていて、相澤とプレゼントマイクが対応をしていた。

 

 出久はかなり早く予習のために雄英に登校していて話しかけられることはなかったが、現在雄英にはオールマイトが教師として在籍することになった事で連日記者達が押し寄せているのだ。

 だが、その記者達は雄英が保有している「雄英バリアー」に阻まれて敷地内には入れないはずだった。だが何故か今記者達は敷地の中に入っている。

 

 「なんで記者達が?……っ!?」

 

 出久は疑問を口にして窓を眺めていると、ゾワリとした感覚が全身を駆け巡り、ある方向に視線を向けた。職員室だ。

 

 (なんだこれ…黒い何かが職員室の方にいる?)

 

 なるべく警戒しながら職員室に近づいていく出久。

 職員室に近づくにつれてどんどん感じた感覚は強くなっていき、ズキズキと頭痛の症状も出始めていた。

 

 そして職員室についた出久。扉が少し空いていたので覗き込んだ。

 中には白髪の男と黒い霧のような人形の二人組が職員室に並べられた机の前に立ち、漁っていた。

 

 出久はその二人組を見て確信する。

 先ほどから感じている嫌な感覚はあの二人から感じ取れるものだと。

 

 (ヴィランか……?せめて映像だけでも!)

 

 出久はそう思いスマホを取り出して撮影を開始する。

 気がつかれる可能性もあったが、二人組は気が付かずに机を漁り、一つの紙を取り出す。

 

 

 「よし、これが今度のカリキュラムだな」

 

 「死柄木弔、あまり長居は見つかる可能性があります。早く退散しましょう」

 

 「わかってるよ、黒霧」

 

 そういって二人組は黒い霧の中に消えていった。

 二人組が職員室から消えた瞬間に出久の感じていた感覚は消えてフッと出久の体が軽くなる。

 

 「……はぁ、気づかれてなくて良かった」

 

 思わず、体の力が抜けてズルズルと壁を背にして座り込んでしまう出久。すると横からここ聴き慣れた担任の声がした。

 

 「緑谷、何をしている?」

 

 「あ、相澤先生……これ」

 

 「ん?……っ、緑谷交戦はしていないな?」

 

 「はい、放課後の個性訓練のためにどこか借りれるかなって思って職員室に来た時にはすでに中にいました」

 

 「分かった、後はこっちで対応する。お前は教室に戻っておけ。悪いがスマホ預かるぞ」

  

 「お願いします」

 

 相澤先生にスマホを渡し、緑谷は指示通り教室へ戻った。

 その後、昼休みにあった後の『非常口』のあだ名を頂戴した飯田が、クラス内で話題になり、副委員長に就任したりしたのはまた別の話。

 

 

 

 




今回の世界線では飯田が副委員長となりました。
ですが、その後に委員長になる展開を作るのでその時までの役職ですね。
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