SCP小説【平行世界?え、収容していない?】   作:カクユキ

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遅くなって、すみません〜
今回も短めですね〜


見られた……だと

ーー数日後ーー

 

あれから 【MIX】(ミックス)について色々と試した。

 

【MIX】は、その名の通り【混ぜる】異常性だ。

例えば、【火】と【水】を混ぜることにより【缶コーヒー】が出てきた。

 

どうやら、混ぜるのは自由だが何が出てくるかはランダムだ。

とりあえず、【火】と【水】でコーヒーらしい。

 

わけがわらない……

 

ちなみに、缶コーヒーはブライト博士に飲ませたみたが普通だったらしい。

 

そういえば、あの事件は原因不明となり、俺たちは学校を1週間休学となった。

そんなこんなで、現状は【MIX】を調べる事以外は暇である。

 

「うーん、暇だ」

 

椅子に座りながら背伸びする。

サブローも適当に散歩中だろう。

 

「「「廻お兄ちゃん!」」」

 

「うお!?」

 

いきなり子供達が部屋に飛び込んで来た。

 

「どうしたんだ?」

 

「ごめんね!廻お兄ちゃん!」

「実は、お願いがあってね!」

「おつかいを頼みたいの!」

 

「おつかい?」

 

「「「うん!!」」」

 

話を聞くと、子供達は先生からおつかいを頼まれたらしい。

しかし、子供達はこの後やる予定のテレビが見たいとの事。

 

まあ、暇だったのでおつかいに行くことにした。

 

「じゃあ、行ってきます~」

 

 

ーー1時間後ーー

 

 

「ふう、こんなもんだろう」

 

俺は一通り買い物が終了し、近くの公園で休んでいた。

 

ベンチに荷物を置き、座っていた。

現在は5月であり、初夏である。

 

少し休憩してから帰ろうと思っていると

 

「ふははは、見つけたわよ!!」

 

声が聞こえた場所を見ると、すべり台の上に少女?が仁王立ちしていた。

誰だ、あれ……

 

「さて、帰るか……」

 

「ちょっと!!待ちなさいよ!!」

 

「ええー、俺、君の事知らないよ」

 

「ふふん!!そうでしょうね!」

 

なんだ?この小娘……

 

無視して帰ろうと思った瞬間だった。

 

「あんたの左腕(・・)の事も知っているから!!」

 

「……………はあ?」

 

マジか、見られたのか!?

 

左腕を見せたのは、孤児院の中だが人がいなかったはずだ。

 

だとすると、標識を倒すのを見てたのか……

つまり、同じ学校の人か……

マジか、面倒な……

 

「さあ!!あの【左腕】を見せなさい!」

 

「………知らない」

 

「え」

 

ワタシ、シラナイ

 

「え、いや」

 

ダッ!!

 

「ちょっと!!」

 

俺は逃げた。

全力で逃げた。

 

こんな時は逃げるのが鉄則なのだ。

後ろから声が聞こえるが知らん。

 

そう思いながら、買い物袋を持って走るのであった。

 

 

ーー1週間後ーー

 

 

今日から学校。

【MIX】について色々と試してみたが以外使えるのだ。

 

【火】+【水】=缶コーヒー

 

【木】+【火】=火薬

 

【水】+【木】=鉄パイプ

 

現在の【MIX】から出る物である。

相変わらず、意味わからん。

そう思いながら、学校に向かう。

 

「あ、後輩君。おはよう!」

 

「おはようです。頭突き先輩」

 

「まだ言うの!?」

 

先輩をイジりながら学校へ向かう。

そういえば、あの小娘はどのクラスなのだろうか?

口止めはするべきだったな。

 

「うん?どうしたの?後輩君」

 

「いや、なんでもないですよ」

 

「悩み事があるなら言ってね!」

 

「了解、オカン」

 

「オカンじゃないよ!?」

 

「ハイハイ、学校に着くから」

 

「もう!!」

 

学校に着き、自分のクラスに向かっていると

 

「見つけたわよ!」

 

「げっ」

 

「後輩君、誰?」

 

「知らない子です」

 

「ちょっと、1週間前にあったじゃない!!」

 

「知らんな」

 

「ううう!!」

 

「唸るな」

 

「後輩君、ドS?」

 

「誰がドSだ」

 

「ねえ……」

 

小娘……じゃなくて目の前の女性が話しかける。

 

「あんた、放課後屋上に来なさい!」

 

 

 

先輩、告白じゃないと思うで背中をつねらないで痛いから。

 

次のSCPは・・・・・・

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