Fate/エラい night   作:sannsann

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最終話

 

 

 

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「ふん、ようやく来たか。

 王を待たせるとはそれだけで万死に値するぞ」

 

金ピカと神父の前に立つのは、おばちゃん率いる9人+αのチームメンバーだった。

1番 青タイツ(ランサー)    俊足を活かす

2番 先生      するどい打撃が持ち味

3番 士郎      打撃フォームの模倣が得意

4番 ムキムキ外国人(バーサーカー) 主砲

5番 パツキン(セイバー)    安定力ばつぎゅん

6番 ボディコン(ライダー)   馬を使った俊足

7番 ロン毛侍(アサシン)    2回同時スイング    

8番 日焼け男(アーチャー)    どんな球も花弁で止める

9番 新妻(キャスター)      同時に球をたくさん打ち込める    

審判 ツンデレ(遠坂)    厳しいがたまにデレる

監督 おばちゃん

応援 ロリ(ロリヤスフィール)

 

まさに黄金期ともいえるメンバー。

リーグ優勝どころか日本一も夢ではない。

 

 

「問おう、金ピカよ。

 貴方はかの有名な最古の王、ギルガメッシュ王と見受けるが、いかがか」

 

「ふん、雑種程度に名乗る名などないが、騎士王、貴様が問うのなら答えてやろう。

 そのとおり、我こそが、ギルガメッシュである。

 騎士王よ、貴様が我が伴侶となるなら残りの者達の命だけは助けてやろう、さっさとここから去るがよい」

 

「なあなあ、サイコの王とかギルガメッシュってなんなん?」

 

「おばちゃん、声でかいって!もう少し小さく」

 

「ていうか知らないの?あのギルガメッシュ王だよ!?」

 

「いやさも万人が知ってるかのように言われても・・・普通の人はそんなん知らんやろ・・・童謡で歌うカメハメ○大王くらいしか知らんわ・・・。

 ていうか、ギルガメッシュって確か・・・」

 

「黙れ雑種共!王と王の会話を邪魔するな!」

 

金ピカは、うるさい蠅を払う程度の気持ちで自身の宝具をしまっているゲートを開こうとした、いつもどおりに。

 

 

さて、ここで神秘とか奇跡とか魔法というものがどういうことか説明したいと思う。

それらは、噂であったり伝承であったり、神話であったり、語り継がれ人々に知られ、信じられ、思い込まれて形となる。

そしてそれは基本的に多数決方式だ。

絶対に心臓を貫く槍、と半分以上の人が信じていればそうなるだろうし、いやいやそこはボールやで、と思われれば途端にボール球となる。

何百何千年と語り継がれてきた逸話のほうがすごい!と思われるかもしれないが、人口比を考えて欲しい。

たとえどれだけ語り継がれようとも、現在の世界人口である約80億人という数の暴力には勝てないのだ。

だから今となっては、神様どころか、魔術も魔法も奇跡も全ての神秘が廃れてしまった。

話を戻そう、今の世の中、ギルガメッシュという王の逸話を、物語を、存在を、一体どれだけの人が知っているのだろうか。

たぶん極一部の一部くらいしか知らないはずである。

それ以外にギルガメッシュって何があるのか。

 

おばちゃんは思い出していた、昔、あったのだ、地上波なのにおっぱい丸出しするエチエチなテレビ番組が。

おばちゃんの脳内には、そういえば長男が深夜にこっそりそんなエッチ番組を見ていて、それを偶然発見してしまったとき気まずかったな・・・などという懐かしい思い出がリフレインしていた。

そう、人口的にそっちのほうが知られているのだ(当社比)。

ゲーム人口的に国民的ゲームである最終的で幻想的なゲームに出てくる敵キャラもそこそこの認知度合いではあるのだが、やはり人間三大欲求に関わるほうが思いも強いのだ。

 

 

その結果、なんか色々入り交じってしまって、金ピカの背後から出てくるはずだった数々の宝具は、様々なオパーイに入れ替わってしまったのだ。

ウォーなんたらを探せ的な感じで、たまーに剣も見えるが、残念ながらそれはエクスカリパーである。

こっちはたぶん国民的な最終的で幻想的なゲームのせい。

まあ、ぱーも投げたらそこそこ強いのではあるが。

 

 

とまあ、こんな感じでまさに"神秘の上書き"が現在進行形で行われていた。

 

 

その結果、おばちゃんは、ハハア、あんたもお年頃やねえと何だか親目線となり。

士郎は選り取り見取りな果実に釘づけとなり。

青タイツは眼が点となり。

ロン毛侍は、最近の女子は大きい子が多いのだなと関心し。

新妻は先生の顔を掴んであんなのより私のほうを見てとイチャイチャして。

日焼け男はロリの眼をさっと隠し、ムキムキ外国人はその巨体でさらに覆い隠した。

ツンデレとパツキンとボディコンは汚物を見る目で金ピカを見た。

 

金ピカは、今まで恐怖の目で見られることはあったものの、まるで養豚場の豚を眺めるような冷たい目で見られたことはなかった。

 

一体なんなのだと後を振り返ると、大小様々なオパーイがなんかニョキっと飛び出ていた、たくさん。

 

さすがの英雄王も、それには硬直した。

そしてその硬直が命取りとなった。

 

 

 

 

 

「へ、変態いいいいいい!!!!」

 

 

 

 

 

とりあえずはわいせつ物陳列罪であろうか、それと気色悪さと怒りと焦りと自分との大きさを比べてしまって、何かもう色々な気持ちが入り混じったパツキンの安定感ばつぎゅんな必殺技(エクスカリバー)が無防備な金ピカに炸裂した。

 

 

 

 

 

 

「おのれーーー!?!?!?!?」

 

 

 

 

 

それはもう見事にクリティカルヒットし、金ピカは何もできずに現世から退場した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・え、これで終わり?」

 

 

 

 

その言葉は誰が呟いたのか。

最終決戦だ!と映画やドラマでいうクライマックスな気持ちで乗り込んだものの、ものの1分程度で終わってしまった。

しかもなんかこう、腑に落ちない。

ラスボス的な金ピカはおっぱい出しただけだし、ヒロイン的なパツキンはボケにツッコミを入れたような感じである。

 

しかし残念ながら、ここに聖杯戦争は終結してしまったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

●後日譚●

 

 

「聖杯て・・・なんか汚い頃の御堂筋の川底みたいな色やねぇ

ケンタのおっちゃんこんな景色毎日見てたんかなぁ。

あ、けど超落ち君使ったら綺麗になりそうやわ、よかったー!

あ!ごめん士郎ちゃん、落としてもうたら割れた・・・アロンベータでくっつくかなこれ・・・。」

 

その後、濁りに濁った聖杯だったが、全世界の主婦の思いが詰まった結果、宝具レベルとなるほどの奇跡が詰め込まれた超落ち君というメラニンスポンジで磨かれた結果、ピッカピカになった。

物理的に綺麗になるだけではなく、聖杯のドロドロした負の感情もピッカピカになった。

また、割れたせいで聖杯としての機能も失われてしまった。

ちなみに割れた際、杯の中からなんか、この世の全ての昼ドラのドロドロとした(アンリマユ笑)感情を詰め込んだかのような存在が出てこようとしたりしたが、これまた世界中から安心と信頼と実績を受けて宝具レベルと化した瞬間接着剤によりくっつけられて出るに出られなくなり、その後追撃のメラニンスポンジで浄化されて、人知れず存在抹消された。

 

その後、金髪の大食い系マイチューバーが大食い王(腹ぺこ王)としてデビューしてブレイクしたり。

国民的アイドルダンスグループに日焼けした男が新たに加入したり。

虎柄のチームに超強力なムキムキ外国人助っ人が参入し、ホームラン王となったり(なお優勝はいつも通りできなかった模様)。

白髪のちっちゃいロリが人気子役でデビューして全国に大きなお兄ちゃんを量産したり。

冬木市のとあるお寺で盛大な結婚式が行われたり。

佐々木小次郎の時代劇の主演俳優がおば様達の注目の的になったり。

とある教会が取り潰されて神父服とアロハシャツの男性二人がいつも海岸線で釣りをしている姿が目撃されたり。

少年院に入っていた少年が更生して綺麗になったり。

ボディコンな超絶美女が名馬で凱旋門賞を優勝したり。

とある少年の彼女の座を巡って姉妹血みどろの争いが行われたり。

英雄を目指していた少年が、愉快な仲間達に囲まれて、平凡だけど、楽しい毎日を過ごしたり、した。

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