リリカル龍騎ライダーズinミッドチルダ EXTRA   作:ロンギヌス

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はいどうも、ロンギヌスです。

ちょっと前にコロナワクチンの2回目を摂取し、一時期苦しんでいました。今はもう副作用も消えたのでちゃんと健康体です。
皆様も2回目を摂取する前に、熱覚まし対策を忘れずに。






それはさておき。

『RIDER TIME 仮面ライダージオウ in Mirror World』……その3話目の更新です。今回でひとまずの完結となります。

アビスと裏ジオウの悪同士の対決、とくとご覧あれ。














EDテーマ:ジオウ 時の王者













tsixe ot gninaem ehT 話3第

「「ハァッ!!」」

 

刃がぶつかり合い、甲高い金属音が鳴り響く。正面から激突したアビスサバイブとジオウの攻防は、アビスサバイブが力で押し退ける所から始まった。

 

「くっ……!!」

 

力で押されたジオウがアビスサバイブの振るうアビスカリバーをかわし、ジカンギレードでアビスサバイブの左肩の装甲を斬りつける。しかしアビスサバイブは何事もなかったかのように振り向き、ジオウの胸部を斬りつけ、更に右足で蹴りつけ後退させた。

 

「お前は強い。だからこそ、最初から全力で行かせて貰うぞ」

 

「ぐぁっ!?」

 

流石にスペックの差も影響しているのか、アビスサバイブの攻撃を受けて地面を転がされるジオウ。そのまま追撃を仕掛けようとするアビスサバイブだったが、そんな彼の眼前を巨大な手裏剣が通過した。

 

「雑魚共が……!!」

 

『『『グゲゲゲゲ……!!』』』

 

まるで王様を守る近衛兵のように、ジオウの前に立ちアビスサバイブと相対する3体のゲルニュート。その内、1体のゲルニュートが再び巨大手裏剣を投擲し、それをアビスカリバーで弾いたアビスサバイブが纏めて迎え撃とうとしたその時、金色の羽根が彼等の周囲を舞った。

 

『『『グゲェッ!?』』』

 

「! オーディン……」

 

『二宮、お前は奴を倒せ』

 

直後、アビスサバイブの隣に出現したオーディンがそう告げてから、ゲルニュート達の相手を引き受ける。アビスサバイブは改めてジオウの方に向き直ろうとした直後、彼の背後から電子音が聞こえて来た。

 

≪フィニッシュタイム!≫

 

「ッ!!」

 

≪龍騎スレスレシューティング!≫

 

身の危険を察知したアビスサバイブがその場から下がった瞬間、彼の立っていた場所に火炎弾が炸裂。大きな爆発が起こる中、アビスサバイブが視線を向けた先で、銃形態のジカンギレードを構えているジオウの姿があった。

 

「チッ……!!」

 

ジオウが連射して来る火炎弾をアビスカリバーで弾き、跳躍して一気に距離を詰めたアビスサバイブはそのままジオウ目掛けて刃を振るおうとするも、それを見たジオウは即座にジカンギレードを手離し、左手に持っていた物(・・・・・・・・)を正面に突き出しアビスサバイブの胸部に命中させた。

 

「ぐっ!? 何……ッ!!」

 

胸部にダメージを受けたアビスサバイブが怯む中、ジオウは左手で突き出した別の武器……ジオウの仮面を模したパーツが取り付けられた長剣―――“サイキョーギレード”を右手に、剣形態に戻したジカンギレードを左手に持ち直し、二刀流の構えを見せる。

 

「黙って消えるつもりはないって事か……小賢しい!!」

 

「……ハァッ!!」

 

アビスサバイブはアビスカリバーを収納し、アビスバイザーツバイを銃形態に戻してから弾丸を連射。ジオウは飛んで来る弾丸を2本の長剣で防ぎながら、アビスサバイブに向かって駆け出して行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ゲガァ!?』

 

『無駄に手間を取らせる……フンッ!!』

 

一方、ゲルニュート達を相手取っていたオーディンはと言うと、向かって来るゲルニュート達を一方的に圧倒していた。瞬間移動を駆使して1体ずつ裏拳を炸裂させては、石柱に貼り付こうとした個体を金色の羽根による爆発で地面に落とし、立ち上がろうとする個体には容赦なく前蹴りを喰らわせ再び転倒させる。

 

『早く終わらせるとしよう』

 

≪SWORD VENT≫

 

『グゲケェッ!!』

 

ゲルニュートが投げて来た巨大手裏剣を右手で遠くに弾き飛ばした後、オーディンは左手で取り出したゴルトバイザーの装填口に1枚のカードを装填。それにより出現した2本のゴルトセイバーを両手に装備し、飛びかかって来たゲルニュートの体当たりを瞬間移動で回避する。

 

『ハァ……!!』

 

『『『グゲキャアァッ!?』』』

 

オーディンは連続で瞬間移動しては、1体目の胴体を斬りつけ、2体目の背中を斬りつけ、そして3体目は正面から×字にクロスして斬りつけていく。ゲルニュートは成す術なく3体纏めて爆散し、跡形もなく消滅した。

 

『……さて』

 

ゴルトセイバーを放り捨て、オーディンはジオウと戦っているであろうアビスサバイブの方へと視線を向ける。その先ではジオウと激戦を繰り広げているアビスサバイブの姿があった。

 

≪龍騎ギリギリスラッシュ!≫

 

「ハァ!!」

 

「チィッ……!!」

 

≪GUARD VENT≫

 

ジカンギレードから飛んで来た炎の斬撃を、水流によるバリアで相殺するアビスサバイブ。しかし水流のバリアが掻き消された後、前方にジオウの姿が見当たらない事に気付いた彼は周囲を見渡すが、真上を見上げた際に空中でサイキョーギレードを振り下ろそうとしているジオウを発見する。

 

≪ライダー斬り!≫

 

「ぐっ!?」

 

振り下ろされて来た一撃をアビスバイザーツバイでも完全には防ぎ切れず、左腕を僅かに斬りつけられたアビスサバイブは左腕を押さえながら素早く後ろに下がる。着地したジオウはジカンギレードに装填していた龍騎ライドウォッチを取り外し、一度地面に突き刺す。

 

「ッ……わからないな……そうまでして、何故お前は魔王になろうとする!?」

 

傷ついた左腕を右手で払うように撫でてから、アビスサバイブはアビスバイザーツバイから弾丸を放ち、ジオウはそれをサイキョーギレードで弾き飛ばしてから口を開く。

 

「そうでなければ、俺は何故ここにいる……?」

 

≪ジオウサイキョー!≫

 

「!? くっ……!!」

 

≪SHOOT VENT≫

 

サイキョーギレードの側面のスイッチを操作し、サイキョーギレードに付いているジオウの仮面の複眼部分が「ライダー」から「ジオウサイキョウ」の文字に切り替わる。するとアラビアン風の電子音が鳴り響き、サイキョーギレードにエネルギーが収束していく。それを見たアビスサバイブも急いで1枚のカードをアビスバイザーツバイに装填し、後方にアビスウェイバーが飛来する。

 

「魔王として世界に君臨する……そうでなければ、俺の存在する意味は何処にある!!」

 

≪覇王斬り!≫

 

「ッ……おぉぉぉぉぉっ!!」

 

『ギャオォォォォォォッ!!!』

 

ジオウが振り下ろしたサイキョーギレードの斬撃と、アビスバイザーツバイとアビスウェイバーが放った砲撃が正面から激突。互いの攻撃が少し拮抗し合った後、大爆発が起こり両者共に体勢が崩れた。

 

「ぐっ……!?」

 

「ッ……俺は()だ……()を失った以上、俺は完全な存在にはなれない……!!」

 

戦闘によるダメージでよろめきながらも、ジオウはサイキョーギレードに付いていた仮面のパーツを外し、地面に刺していたジカンギレードのスロットにセット。そして引き抜いたジカンギレードの上部にサイキョーギレードを合体させ、時計の長針と短針が重なったかのような形状をした大剣―――“サイキョージカンギレード”を両手で振り上げて構え直す。

 

「俺は魔王になる……魔王として、完全な存在になる……そうする事で俺は……ッ!!」

 

「……何を言い出すのかと思えば」

 

膝を突いて状態のまま、ジオウの言葉を聞き続けていたアビスサバイブ。その反応は冷淡で、下らないと言った様子で彼はフンと小さく鼻を鳴らした。

 

「言いたい事はそれだけか?」

 

「何……ッ」

 

「存在する意味がなければ、お前は存在し続ける事もできないのか? 実にアホらしい話だな」

 

「お前に何がわかる……ッ!!!」

 

≪サイキョーフィニッシュタイム!≫

 

振り上げられたサイキョージカンギレードの刀身から強力なエネルギーが放出され、形成された巨大な刃に反転した「ジオウサイキョウ」の文字が浮かび上がり始める。それを見たアビスサバイブはそれに威圧されつつも、冷静に1枚のカードを引き抜いてアビスバイザーツバイに装填する。

 

「何もない、誰もいないこの世界で、影である以外の存在理由が持てない……それがどれだけの苦しみか、お前にわかるものか……!!」

 

「お前の気持ちなぞ知った事じゃないじ、そもそも自分の存在意義なんて考えた事もない」

 

≪FINAL VENT≫

 

「そんなつまらない物に縛られてやるつもりはない……俺はただ、生きたいと思ったから存在するだけだ」

 

『ギャオォォォォォンッ!!』

 

アビスサバイブはその場から跳躍し、後方から飛んで来たアビスウェイバーの背中に飛び乗る。それを迎え撃つべくジオウはサイキョージカンギレードを勢い良く振り回す。

 

「だったらその命……今ここで消してやる!!!」

 

≪キングギリギリスラッシュ!!≫

 

真横に振るわれた最強の斬撃が、周囲の石柱を次々と破壊していく。アビスサバイブを乗せたアビスウェイバーは空中に高く移動する事でその斬撃を回避し、その後もアビスウェイバーを真っ二つにしようと巨大な斬撃が連続で襲い掛かる。

 

「「ハァァァァァァァァァッ!!!」」

 

アビスサバイブを乗せたアビスウェイバーがジオウ目掛けて突撃し、それを撃墜しようとジオウがサイキョージカンギレードを大きく振り下ろす。両者が正面から衝突しようとした……その時。

 

 

 

 

 

 

≪FINAL VENT≫

 

 

 

 

 

 

『ピュイィィィィィィィィッ!!!』

 

「―――ッ!?」

 

突如、真横から黄金のエネルギーを全身に纏った金色の不死鳥―――“ゴルトフェニックス”が飛来し、ジオウが振り下ろしたサイキョージカンギレードの刀身に真横から突撃して来た。それによりサイキョージカンギレードの斬撃は軌道が僅かにズレてしまい、アビスウェイバーはスレスレで斬撃を回避する事に成功する。

 

「何……ッ!?」

 

『まだ、その男を倒されては困る』

 

ジオウが視線を向けた先で、オーディンがゴルトバイザーを左手に構えていた。彼がファイナルベントを発動し、ゴルトフェニックスがエネルギーを纏って突撃する必殺技―――“エターナルカオス”を発動した事で、キングギリギリスラッシュの軌道を僅かに逸らしたのだ。

 

「ハァァァァァァァァァッ!!!」

 

「!? しまっ―――」

 

少しでも隙が生まれてしまえば、後はこちらの物。そう言わんばかりにアビスウェイバーが空中でバイクモードに形態を変化させ、それに乗り込んだアビスサバイブが猛スピードでジオウに接近する。必殺技の軌道を逸らされてしまった以上、ジオウは大型の武器であるサイキョージカンギレードを振り上げるのが間に合わず……

 

ドゴォォォォォォォォォォォンッ!!!

 

必殺技―――アビスインフェルノの一撃が炸裂。その衝撃は、周囲の石柱を1本も残らず破壊してしまうほど、凄まじい破壊力を誇る結果となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――終わりだな」

 

爆発から数十秒後。アビスウェイバーから降りたアビスサバイブは通常のアビスの姿に戻り、破壊された石柱を背に座り込む。そんな彼が見据える先には……

 

「ハァ……ハァ……ッ」

 

ジオウの変身が解除され、その場に蹲る少年の姿があった。その体は少しずつ粒子となり始めており、彼がこのミラーワールドに存在していられる残り時間(タイムリミット)を示していた。

 

「お前が何者なのか、それは最後までわからんままだったが……()を失ったって言うんなら、影であるお前も一緒に消えたらどうだ」

 

「ッ……言って、くれるじゃないか……あれだけ、恐怖に怯えていた男が……!」

 

「死ぬのが怖いから生きているし、死ぬのが怖いから戦っている……それで充分だろ」

 

「……そう、か」

 

粒子化が進行し、少年の姿が少しずつ薄く透明になっていく。自分が消える結末を受け入れたのか否か、少年は俯いたまま小さく笑い始めた。

 

「ふ、はははははっ……終わるものか……!」

 

「何?」

 

「お前達の……戦いはまだ、終わらない……ッ!! どこまで足掻くか、見せて貰う、ぞ―――」

 

少年はそう言って、笑いながら粒子となり消滅していく。少年の姿がなくなり、笑い声も聞こえなくなった事を確認したアビスは、疲れた様子で石柱に頭を付ける。

 

「どいつもこいつも、同じような事ばかり言いやがって……」

 

ふと脳裏に浮かんだのは、かつて自身が殺めた仮面ライダーの少女。彼女と似たような台詞を再度聞かされる羽目になったのだ。アビスは既にうんざりした様子でゆっくりと立ち上がる。サバイブに変身したとはいえ、流石に無傷とは行かなかったのか、少しだけ体がふらついていた。

 

(何もない、誰もいない世界……か)

 

それが、あの少年のミラーワールドに対する印象だった。

 

彼はこの世界で孤独だったのだろう。

 

だからこそ、彼は魔王となる事で、己の存在意義を見出そうとしていた。

 

それ故にアビスは……二宮は、その想いがまるで理解できなかった。

 

「永遠に存在できるのなら、別に何だって良いだろうに……」

 

 

 

 

 

 

「こんな理想的な世界(・・・・・・)から抜け出そうだなんて、まるで理解できない話だな」

 

 

 

 

 

 

アビスは時折ふらつきながらも、しっかりとした足取りで近くの水溜まりまで移動し、現実世界へと帰還していく。その様子を、近くに立っていたオーディンは静かに見届けていた。

 

『己の存在意義、か……』

 

オーディンは先程まで少年が蹲っていた場所を見つめ、小さく笑ってみせた。

 

『ならば()は……一体、何の為に存在しているのだろうな』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、鏡の中の影との戦いは幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

しかし、彼等は思い知る事となる。

 

 

 

 

 

 

『お前達の……戦いはまだ、終わらない……ッ!!』

 

 

 

 

 

 

少年が最期に言い残した、その言葉の真の意味を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここに、私の望む力はある……絶対に、手に入れてみせる……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大きな事件の幕開けは、すぐそこまで迫り来ようとしていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued……?

 




だいぶあっさりとした終わり方になってしまいましたが、これにて今回の物語は完結となります。

裏ソウゴが最期に残した言葉の意味とは?

ラストに現れた人物の正体とは?

それはまた別のお話という事で……それでは。
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